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2017年5月21日(日)

【BitSummit】ハイクオリティなタイトルが目白押し! 会場で見つけた注目タイトルを紹介

文:まさん

 2017年5月20日(土)と21日(日)の2日間、京都市勧業館“みやこめっせ”にて開催されている、日本最大規模のインディーゲームイベント“A 5th Of BitSummit”

 このイベントでは、洋の東西を問わずに世界各地から最新のインディーゲームが集合するのが特徴で、SIEや任天堂といった大手メーカーの専用ブースもあり、今年のイベントは例年以上の盛り上がりを見せています。

『bitSummit』
 

 今年もビットサミット会場で見かけた作品のなかから、注目のタイトルをインディーゲーム担当ライター・まさんがピックアップ。数回に分けて、会場で注目すべきタイトルやブースを紹介します。

『bitSummit』

『BOOTLEG SYSTEMS』

『bitSummit』
『bitSummit』

 1つ目にあげるタイトルは、PVを見たときと実際に遊んだときの印象が180度変わった作品『BOOTLEG SYSTEMS』です。いわゆる普通のSFチック名シューティングゲームだと思ったら、予想外のアイデアにやられてしまいました。

 このゲームには通常の弾丸は一切存在しません。ではどうやって攻撃するかというと、周囲の物体をスキャンします。そうすれば、そのスキャンした物体を弾丸として撃つことができるようになるのです。

 例えば、椅子をスキャンしたら、椅子をそのまま打ち出すことができます。植木鉢だったら、植木鉢を連射できるわけです。目に見える物を弾丸に変えて打ち出すのは単純に見ているだけでもおもしろい!

 また、敵に当たらずに地面へ落ちた物体はその場に残るため、上に乗ることも可能です。積み重ねて高い壁を飛び越えるなど、攻撃以外の使い道があるのも本作ならではの特徴ですね。かなり変わったアイデアですが、きちんと形になっており、非常にワクワクするFPSでした。

『VA-11 HALL-A』

『bitSummit』
『bitSummit』

 Steamで国内外を問わず高い人気を誇り、日本語化が望まれていたアドベンチャーが日本語化&PS Vitaに移植! 自分も待ち望んでいた1人なのですが、日本語化はイメージどおりだと言っていいほど試遊版のデキが完璧でした。

 ディストピアな未来都市の片隅で、お客の望むままにカクテルを作って話が展開していくゲーム部分は、PS Vitaでも問題なく操作できます。

 カクテルの作り方はすぐに参照できますし、お客の気分に合わせたり、相手の言動から推測してカクテルを出していくのがおもしろいところです。

 お酒が入った大人たちが繰り広げる、百合で、小粋で、ギリギリの会話も、日本語化でバッチリ。会場内での注目度も高く、アドベンチャーが好きな人やキャラクターの関係性が好きな人なら、絶対ハマる1本です。自分も配信日が待ち遠しくて仕方ありませんよ!

『Fallen Legion(フォールン・レギオン)』

『bitSummit』
『bitSummit』

 魔法が使えるお姫様と、3人の仲間たちを操作しながら敵と戦うRPG。バトルの合間にもカードによる選択が発生し、選んだカードが戦闘中のバランスなどに影響してきます。

 現状のバージョンでは敵が硬すぎるという印象も多少ありましたが、ボタンを押す順番を変えるだけでサクサクとコンボがつながるのが快感。コマンドバトルですが、すごくアクションゲームの楽しさを感じます。英語版しか展示されていなかったので、日本のコンシューマーで売られるかは不明ですが、会場内でも高い注目を集めていた作品でした。

『メルカバ・アヴァランチ』

『bitSummit』
『bitSummit』

 特殊なロボットに乗り込み、敵のロボットを次々と壊滅させていく、ロボットアニメの主人公になったような気分になれるアクションです。ダッシュや旋回、相手を捕まえるワイヤーなどで敵を転倒させ、そこから一気に突撃すると、カメラアングルと相まってメチャクチャカッコイイです。

 操作は複雑でなかなか難しいのですが、とにかくカッコよさの前にはすべてがかすみます! デモムービーだと思ったら、普通に誰かが動かしているバトル中だった、という体験はなかなかできないと思いますよ。

海外の良質なタイトルにふれられた貴重な1日

 今年は、日本語化が困難だと思われていた『Cross Code』の日本語版が展示されていたり、海外で出たばかりの『Olwboy』が日本語化して出展されているなど、インディーゲーマーの間で人気の話題作が大量に日本語化されていました。コンシューマーで発売されるタイトルもあり、BitSummitに行けなかった人も、そう遠くないうちに海外の良質な作品をたくさん遊べる日がきそうです。

 こうしたタイトルは、PLAYISMブース、Degicaブース、『Cross Code』『Icono』が並ぶDangen entertaimnentのブースで多くふれることができました。そして、正直、ほかにも良質な作品が数多く移植されており、この記事1回だけでは語り切れません! というわけで、注目のタイトルをお届けする記事はまだまだ続くのでお見逃しなく!

『bitSummit』
▲プログラムの関係で、日本語化は困難だとウワサされていた『Cross Code』も日本語版を展示。
『bitSummit』
▲恐ろしいまでに描き込まれたドット絵と細かいアニメーションがスゴイ『Owlboy』。こちらも日本語版アリ!

⇒“A 5th Of BitSummit”紹介記事はこちら

A 5th Of BitSummit 概要

・日程:2017年5月20日(土)、21日(日)

・時間:10:00~17:00

・会場:京都市勧業館“みやこめっせ”1階第2展示場

・入場料:一般 2,000円 / 中高大学生 1,000円 / 小学生以下 無料(2日間有効)

・主催:BitSummit実行委員会

※一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)(Q-Games Ltd. / PYGMY STUDIO CO., LTD. / VITEI BACKROOM Inc. / O-TWO inc. / 17-Bit / Digital Development Management, Inc. / Indie MEGABOOTH)、
株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス、株式会社 Skeleton Crew Studio、株式会社インピタス、京都コンピュータ学院、京都府

・制作:株式会社オリコム

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.638』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年5月11日
■定価:638円+税
 
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