2017年5月24日(水)
2017年5月20日(土)と21日(日)の2日間、京都市勧業館“みやこめっせ”にて開催されていた国内最大のインディーゲームイベント“A 5th Of BitSummit”。電撃PlayStationでは、当イベントの開催中にもっとも優れたタイトルへ賞を授ける“キテル51インディーズAWARD”を展開していた。
▲5月25日発売の電撃PlayStation Vol.639にて75回目の連載を迎える“キテル51インディーズ”。これまで3年間にわたって、ハードを問わずインディーの名作タイトルを幅広く取り上げている。 |
“キテル51インディーズAWARD”は、運営がタイトルを表彰する“BitSummitアワード”とは異なり、電撃PSに掲載中の須田剛一氏連載コラム“キテル51インディーズ”が決める独自の賞。昨年から、電撃PS編集部と須田剛一氏によってタイトルの選定が行われており、とくに優れていると感じたタイトルを決めるアワードとなっている。
今年は、全部で14タイトルがノミネート。個性的でインディーゲームならではのアイデアに満ちた作品ばかりで、昨年以上にどれが大賞を受賞してもおかしくないラインナップとなった。
BitSummitアワード“VISUAL EXCELLENCE AWARD”受賞作品。『ひとりぼっち惑星』で知られる、ところにょり氏の新作。歩き続ける機械の行方を見守る放置ゲームで、機械の残骸からほかのユーザーが残した遺言を回収できます。『ひとほろぼし』から一貫して続く物悲しい世界観が魅力だ。
メディアハイライトアワード“電撃PlayStation賞”受賞作品。『人狼ゲーム』をモチーフにしたSFで、人類に紛れている敵・グノーシアを見つけるため、騙し合いを行う。個性的なキャラクターたちが登場し、何度も遊べるゲーム性が特徴的なプチデポットの最新作だ。
BitSummitアワード“INNOVATIVE OUTLAW AWARD”受賞作品。ペーパークラフトのUFOを使って、人間を捕まえる体感型ゲーム。会場では床に設置されており、子どもたちが群がって楽しそうに人間を吊り上げていた。
暗い世界を歩き回り、ダンスで光をともしながらギミックを解除していく。独特の雰囲気が目を引く作品で、会場では女性や子どもがプレイしている姿も見られた。
2つの流派を組み合わせて戦士を生成し、1対1の決闘が楽しめるバトルゲーム。単純な操作で手に汗握る戦いが楽しめるゲームになっており、会場内でも大いに盛り上がっていた。
背景にある物体をスキャンして、弾丸に変換するFPS。ベンチや植木鉢などを弾丸として撃ち出し、地面に積み重ねて登ることも可能。ワンアイデアが光る作品だ。
機体を自由にカスタマイズして戦う斜め見下ろし型のアクションシューティング。Steamでは発売済みで、ユーザーレビューは圧倒的な高評価になっている。
『Fighting ANATOMe (ファイティング アナトミー)』
3Dスキャンシステムを使ってプレイヤーの全身をスキャンし、ゲーム中のキャラクターとして戦わせられる格闘ゲーム。会場内では自分もスキャンしてもらおうとする人々で、長蛇の列ができていた。
細長いチューブを通るLEDの光点を操作して遊ぶ、世界初の1次元ダンジョン探索型ゲーム。会場の壁を使って設置されたゲームはインパクト絶大で、人だかりができていた。イベントでしか遊べない貴重なゲーム。
『Nex Machina』
『Robotron』と『Smash TV』からヒントを得て制作されたという作品。SIEブースに展示されており、ド派手なエフェクトでひと際目立っていた。
『Snake Pass』
任天堂ブースで出展されていたヘビが主役のタイトル。もどかしい操作性がクセになる不思議なゲームだ。会場内では、2日間ともに列ができるほど、子どもたちから絶大な支持を集めていた。
音を出して反射したときだけ背景が線画で表示されるエコーロケーションゲーム+VRホラー。暗闇の中を恐る恐る歩いていく感覚が素晴らしく、悲鳴をあげながらプレイする人が続出!
BitSummitアワード“EXELLENCE IN GAME DESIGN AWARD”受賞作品。ターン制で進む横スクロールアクションパズルで、ゲームデザインの面白さが非常に際立っていた。
近未来のバー“ヴァルハラ”を舞台にしたディストピアSF。Steamで発表されて以来ファンの多い作品だったが、PS Vita版の発売が決定。会場では日本語版が展示されており、遊ぶ人が絶えない人気タイトルとなっていた。
ノミネート作品は以上。最優秀作品は、近日発売の電撃PS(6月22日発売のVol.641または、7月6日発売のVol.642を予定)連載コラム“キテル51インディーズ”で発表される予定となっている。ぜひ、チェックしてほしい。
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