2017年5月30日(火)
エクスペリエンスから、6月1日に発売されるPS Vita用ソフト『死印』のレビューをお届けします。
本作は、怪異の呪いである“シルシ”を刻まれたプレイヤーたちが、運命づけられた死をどう回避していくか、というホラーゲーム。ゲームは章仕立てで進み、拠点となる“九条館”での会話パートと、怪異の謎に迫る探索パートに分かれています。
今回は探索パートを中心に、謎のホラーゲームの魅力に迫っていきます。
各章の舞台は怪異によって荒廃した心霊スポット。ウワサや怪談話といった都市伝説をもとに探索していくのですが、調査を進めていくとそれらの話が実際に起きたことだと判明していきます。
第一章の目的は地域内の学校でウワサされている怪談話“花彦くん”の調査。懐中電灯の明かりを頼りに、深夜の廃校した小学校を探索します。
▲懐中電灯で見つかるポイントを調べると攻略のヒントやアイテムを入手。 |
▲特定の場所に懐中電灯を当てると、一瞬だけ亡霊が見えるといった演出も。 |
本作の特徴はダンジョンRPGを思わせる探索パートのマップ。アヤシイ場所では“探る”、“道具”などのコマンドが発生。これまで入手したヒントをもとに、特定のアイテムを使うと物語がさらに展開していきます。
▲小学校の地下室で行われていた所業の痕跡を発見。 |
そこで行われていた事実や、死んでいった人たちの爪痕が生々しく、読んでいる人の恐怖心をあおっていきます。
▲ストーリーを補完する読み物も充実。この中にヒントが隠されていることも。 |
探索中に突如発生する“デッドリーチョイス”。間違った選択をすると霊魂を削られていき、ゲームオーバーとなります。
▲デッドリーチョイスのカウント内に選ばなかった場合もマイナスの要因となります。探索中にヒントを得られるので見逃さないように。 |
また、各章のラストにはシルシを刻んだ怪異と対峙。これまでに手にしたヒントとアイテムを使い、怪異を消滅するのが目的となります。
▲アイテムの中には組み合わせて使うものも。同行者と連携してアイテムを使うことで、別の効果を得られる場合があります。 |
コマンド総当たりで調べていけば基本的に詰まることはなく、デッドリーチョイスはリトライが可能なので難易度は低め。バックログがないことは個人的に気になりますが、それ以外は快適に遊べます。
何より、和風のホラー展開は先が気になる限り。第一章の花彦くんはいわゆる“トイレの花子さん”、怪異の呪いを解くというのはホラー映画の『リング』や『らせん』を彷彿とさせます。こういった都市伝説やホラー作品を楽しめる人にはオススメの作品だと思います。
現在、PlayStation Storeにて体験版が配信中。セーブデータはゲーム本編に引き継げるので、気になっている人はぜひ一度プレイしてみてください。
(C)EXPERIENCE
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