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2017年6月9日(金)

『ARMS』豊富なカスタマイズと独自の操作性にハマる。豊富なゲームモードで1人プレイも充実

文:る~ぱ

 任天堂から6月16日に発売されるNintendo Switch用ソフト『ARMS』をレビューします。

『ARMS』

 伸びるウデ“アーム”を使ったボクシングのようなスポーツ『ARMS』。その独自の操作性、駆け引きのあるバトルが話題の新作タイトルです。

『ARMS』

 その開幕まであとわずかということで、プレイしてわかったアクションやカスタマイズなど、本作ならではの魅力や見どころを紹介していきます。

 なお、動画で撮影した後に画像を切り出しているため、本来のゲーム画像と比べて粗くなっています。

9000通りのキャラクターカスタマイズ

 まずはキャラクターのカスタマイズから解説。選べる10人のキャラクターはまさに十人十色といった感じで、体力が減ると常時チャージパンチになるスプリングマン、多段ジャンプ可能なリボンガールなどそれぞれ特殊能力を持っています。このキャラクターたちに30種類の“アーム”を装着して戦うことになります。

『ARMS』
▲スプリングマンは体力が減ってからが本領発揮。チャージパンチのラッシュで一発逆転も。
『ARMS』
▲巨大な体躯を持つマスターマミー。軽いパンチなら耐えることが可能で、ひるまずに反撃を狙えます。

 アームはさまざまな種類があるので、今回はざっくりと3タイプに分類してみました。以下、便宜上“標準型”、“変化型”、“重量型”と呼称することにします。

 標準型は攻撃速度と威力のバランスに優れており、変化型は大きく曲げられるのが特徴。重量型は攻撃速度が遅いものの、軽いアームを弾くことができます。また、同じタイプのなかでも属性や攻撃範囲が異なるものがあり、いろいろな組み合わせが楽しめます。

『ARMS』
▲シンプルでクセがなく使いやすい標準型。反面、性能が素直すぎてやや回避されやすい弱点も。
『ARMS』
▲変化型は軌道を大きく変化させられます。扱いには慣れが必要ですが、 横移動した相手を狙ったり、相手の死角から攻撃したりと変則的な戦い方が可能。
『ARMS』
▲大きなパーツが特徴の重量型。攻撃速度が遅い代わりに威力が高く、特に接近戦で真価を発揮します。

 特筆すべきはカスタマイズの幅広さ。アームは30個用意されており、キャラクター10体×右アーム30×左アーム30=9000通りのカスタマイズが可能。なお、両腕を同じアームにすることも可能です。試行錯誤しながら自分なりの戦闘スタイルを構築していくのが本作のだいご味となります。

『ARMS』 『ARMS』
▲各キャラクターは最初は3つのアームしか選べませんが、ミニゲームを攻略するとアームがアンロックされていきます。
『ARMS』
▲対戦前には事前にセットした3つのアームから選択。対戦相手のアームやキャラクター特性、立ち回りを考えて選びましょう。

相手のスキを見つけて打つべし

 基本的なアクションは左右のパンチにジャンプ、ダッシュ、ガードとシンプルな操作性。ダッシュは短い距離を素早く移動するアクションで、相手のパンチを回避する際に役立ちます。

『ARMS』
▲操作方法はさまざま用意されています。Joy-Conによる“いいね持ち”なら、直感的に操作できます。
『ARMS』 『ARMS』
▲両手を同時に前に出すと投げ。ガードを固める相手に有効です。

 ジャンプ後の着地やダッシュ後にスキが生まれるので、このスキにどうやってパンチを叩きこむかがポイント。とは言え、ジャンプとダッシュの組み合わせた立体的な挙動はクセがあり、また多くのパンチは誘導が弱いため、攻撃を当てるのはかなり苦労しました。

『ARMS』 『ARMS』
▲パンチを放ってから軌道を変化させるのが攻撃を当てるコツ。アームによって変化のしかたが違ってくるため、相手との距離感も重要になってきます。

 そこで役立つのが前述のアームの組み合わせ。例えば標準型の右パンチで相手に回避を強要させ、そこを左腕の装着した変化型のパンチで狙い撃つ、といった感じ。うまく相手を誘導して攻撃をヒットさせた時の爽快感はバツグンです。

『ARMS』
▲狙いすぎて逆に食らってしまうことも。先に放った右パンチと交差するように左パンチで撃ち抜くといった、本作らしい攻撃方法も可能です。

 ただし、相手もただ殴られてくれるわけもなく、最初の右パンチを重量型のパンチで弾く、変化型パンチが機能しないほどの接近戦に持ち込むなどの戦略で対処してくるでしょう。このように対戦アクションの腕前だけではなく、カスタマイズの駆け引きは本作ならではの魅力です。

『ARMS』 『ARMS』

 ゲージが溜まると使用できる“必殺ラッシュ”。怒とうのラッシュは相手のパンチを弾きながら攻撃できます。

豊富なゲームモード

 通常の1対1の対戦だけではなく、2対2で行うチームバトル、バスケット、バレーボール、マトアテ、勝ち抜き戦といったモードを楽しめます。

『ARMS』

 ペアで戦うチームバトル。味方と連携して攻撃したり、攻撃されている味方を助けたり、チームワークが重要となります。

『ARMS』

 バスケットでは、攻撃した相手をゴールめがけてシュート。ゴール付近では2ポイント、離れたところなら3ポイント入り、10ポイント先取で勝利となります。

『ARMS』

 時限爆弾がセットされたボールをトス&スパイクしていくバレーボール。相手のコートに叩きつけると爆発してポイントが入ります。ただしラリー中に爆発することも。

『ARMS』

 破壊した的の数を競い合うマトアテ。的だけではなく、反対側にいる相手を攻撃することも可能。

『ARMS』

 次々と出現する敵を倒し続ける100人組手。徐々に敵が強くなっていくため、ときおり出現するアイテムが攻略のカギかと。

 このように多彩なゲームモードが用意されており、オンラインマッチにしり込みしてしまう人や、まだ操作に慣れていない人でも十分に楽しめる内容になっています。

Switchを持っているなら間違いなく買い!

 シンプルな操作と奥深い駆け引きを楽しめる『ARMS』。前述の“いいね持ち”によって直感的な操作が可能なうえに、チュートリアルも用意されているので、あまりアクションゲームをプレイしない人もぜひ挑戦してみてください。個人的には、対戦以外のモードも充実しているのも魅力の1つだと思います。

 e-Sportsとしても注目されているので、アクション好きもチェックしておくべきでしょう。Switchを持っている人なら間違いなくオススメで、持っていない人が本体とあわせて購入することもオススメできます。

『ARMS』
▲充実したリプレイ機能もうれしいポイント。スローや視点切り替えで自分や相手のプレイを見返すことができます。

(C)2017 Nintendo

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