2017年6月20日(火)
『モンハンワールド』はPS Plusのみでオンラインプレイ可能。古代樹の森の特徴やゲームシステムを解説
2018年初頭に発売されるPS4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』の生放送で公開された情報を掲載する。
登場したのはプロデューサーの辻本良三さん、エグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要さん、ディレクターの徳田優也さん。画像を使って説明した後、実際にゲームを使ってのプレゼンが行われた。
辻本さんはタイトルにサブタイトルがついていることについて説明。最新技術を使って『モンスターハンター』の世界(ワールド)を作り込み、この“世界”に飛び込んでもらおうと、タイトル名にサブタイトルを入れていることを説明した。
オンラインプレイではワールドワイドでのプレイに加えて、日本語のプレイヤーをチョイスすることも可能だという。
シリーズ同様にこだわって作ってきたのはアクション。シリーズのアクションに加えて、新たに用意しているものもあるようだ。フィールドはエリアが区切られていないため、ハンター側のアクションも変更される。切れ目なくアクションができるようになり、動きながら回復薬やこんがり肉を使用可能だ。
ゲームシステムも変更され、シームレスになったシステムがあることが明かされた。例えば、クエスト中でもキャンプで武器種を変更可能だ。
これまでシリーズを遊んでいる人も満足できるうえで、初めて遊ぶ人がスムーズに遊べる工夫もあるとのこと。クエストの最初には受付嬢が登場し、ボイスつきで説明。シリーズで初めて日本語をしゃべるキャラが登場するようだ。
なお、これまで同様にシリーズの世界観の言葉(通称・モンハン語)でしゃべることも選べるとのこと。アクションしながらいろいろな情報を入れてほしいということで、日本語の吹き替えを用意していると、藤岡さんは説明した。
マップを開くと、モンスターの痕跡を集めるように、受付嬢から指示が出る。
少し進むと、フィールドにターゲットではないモンスター・ドスジャグラスが登場。このモンスターはアプトノスを捕食し、咀嚼してジャグラスに与える習性を持っている。
ハンターは導蟲(しるべむし)を持っている。この導蟲は、モンスターの痕跡をガイドしたり、採取ポイントを表示したりする。
ここで、ターゲットであるアンジャナスが登場。生肉をモンスターの周囲に配置することで、ドスジャグラスをおびき寄せる徳田さん。互いのモンスターは自分たちの縄張りを主張するため、近寄ると激しくぶつかりあうという。アンジャナフが隙を見せると、ジャグラスが攻撃をするということもあるようだ。
アンジャナフは怒るとハンターをどこまでも執拗に追いかけてくる。それを利用して、いい状況に持ち込みたいと徳田さんは考えていた。
左下にあるマップアイコンのまわりが白いとモンスターに発見されていない状態。発見されているとマップのアイコンが赤くなり、導蟲はビンに戻ってしまう。
エリアには、ツタのわなを使える場所もあるようだ。モンスターをうまく誘導するのはこれまで同様に大事だとのこと。
フィールドにある古代樹のうえのほうまで、アンジャナフをおびき寄せると、リオレウスが登場。2体は激しく争い始めた。
モンスター同士がぶつかっている間にこちらも攻撃したいが、やはり難しいようだ。このような場合、救難信号を使用すると、クエストの途中から他のプレイヤーに参加してもらえるようになる。
また環境を利用することは重要。リオレウスの巣には水がたまっていて、水をせき止めている岩を爆弾で壊すことで、リオレウスを下流に流して大ダメージを与えたうえに、大きなチャンスになっていた。
他にも、刺激を与えるとマヒをさせるカエルもいるとのこと。
クエスト中には時間が進行。昼だったがフィールドが夕方に変化するのを見てとれた。
クエストの終盤では、ツタのわなで動きを再度拘束し、いっきに攻撃を加えていく。いろいろなものを利用しつつ、マルチでプレイする楽しさも健在であることをアピールした。
制限時間ギリギリではあったが、討伐に成功し、モンスターの素材を入手した。
ここで改めて世界観やモンスターについて説明がされた。古代樹の森は、巨大な樹を中心にさまざまな生態系が形成されている。今回のゲームプレイでは、根の深い部分は見られなかったが、いろいろな場所を探索・調査していくことは楽しさの1つだという。
モンスターは痕跡を残しているため、導蟲(しるべむし)と一緒にたどっていきながら、追いかけていくことになる。本作では高低差があり、密度のあるフィールドを作ったが、一方で開発メンバーでも迷ってしまう人が出た。そこで、ガイドしてもらえる導蟲の導入が決まったようだ。
ツタのワナになる植物や、マヒさせるカエルなどが生息しているため、準備していなくても環境を利用することで狩猟できるという。
左手のスリンガーはさまざまなものを射出可能で、拾ったものを利用できる。デモプレイでは“はじけクルミ”を使って音を出して、モンスターをおびき寄せていた。
モンスター同士が争うことはいい面もあるが、単純に2体を相手にするので大変な一面もある。そのような場合は救難信号を出すのも手だという。
ロープアクションはそれをドンドン使わせるような仕組みではなく、ある場所で使うとショートカットできるというサポート的な要素だとのこと。
武器は全14種を使用可能。さらにアクションの新要素もあるとのこと。
ドスジャグラスは食いしん坊なモンスター。広範囲に生息するジャグラスの群れのボスにあたる。モンスターを丸飲みしたり、咀嚼したりする。怒った時はアクションも変わってくるため、食べようとしているところを邪魔するのを意識することも重要のようだ。
アンジャナフは顎が発達したモンスター。怒った時や探索している時に出る突起は、鼻が広がったものだという。
これまでではできなかったような、皺がよった表現などにもこだわって作っていることが明かされた。また、水に濡れたような表現も可能に。
リオレウスは本作でいろいろな技術や表現に挑戦する際に、一番作り込んだモンスターだという。翼の透けた感じや鱗の質感、さらには翼の造形や骨格まで作り直しているようだ。藤岡さんはこの透け感にはとにかくこだわっているという。
質問コーナー
――オンラインをプレイする際に必要なものは、どれですか? PS Plus会員、PS Plus会員+独自課金、独自課金のみ。
辻本:PS Plusのみでプレイ可能です!
――水中でのアクションはあるのですか?
辻本:モンスターとのアクションはありません。
藤岡:探索としていろいろな表現を使いたいと思い、水にもぐるようなアクションは一部ありますが、狩猟はありません。
――古代樹の森以外のフィールドはありますか?
辻本:あります。本作では従来のように拠点があり、そこでクエストを受けて、フィールドに出ます。そのフィールドの1つが古代樹の森で、他にもあります。ここでは言えないのですが、ユニークな場所もあります。
藤岡:今回は新大陸を調査していくので、探索していくと新たなエリアが見つかるイメージです。
――ダメージ数値が出るということですが、オプションで見せないようにできますか?
辻本:できます。ただ、これまでの『モンスターハンター』をプレイしている人でも数値が出ることは違和感がないと思います。体力は見えないので、スタミナが減ったりや弱ったりしていることは見て判断してほしいと考えています。
――オープンワールドフィールドでの狩猟はどういうものですか?
辻本:フィールドのエリアはなくなっています。ただ、拠点からフィールドに行った時にはロードがあります。1つのフィールドはいままでと比べて2.5倍ほどあり、その中で止まらないアクションを体感してもらえます。
藤岡:拠点を中心にクエストにいくのは、これまでと同様です。最大4人でクエストに行く流れがあります。先に出発している人が救難信号を出すと、ロービー以外のサーバーにクエストが出るため、ロービーにいない人も参加できます。
辻本:プレイヤー同士のコミュニケーションには、ボイスチャット、テキストチャットを用意しています。
――PVで“かくれみの”のようなものをかぶっていましたがあれは何ですか?
徳田:あれは特殊なスキルを使える、特殊装具になります。モンスターの視界を隠すことができ、アイテムを使ったりできます。クールタイムがあるので、一度使うと、しばらくつかえません。他にも、のけぞらなくなるようなものもあるので、いままでとは違う遊びができるかなと。
藤岡:これまでスキルであったものの一部を特殊装具に入れています。今後、まだまだ公開されていきます。
辻本:秋には東京ゲームショウがあるので、そこでも展開していきたいと思います。また、新たな情報を出せるようになったら公開していくのでお楽しみに!
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