2017年6月24日(土)

アニメ『リトルウィッチアカデミア』最終回記念! アニメとゲームのキーマンたちにインタビュー

文:電撃オンライン

 まもなく最終回を迎えるTVアニメ『リトルウィッチアカデミア』。そして開発が発表されたPS4用ソフト『リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議』。アニメとゲームに携わるキーマンたちのインタビューをお届けしていきます。

TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』クライマックスPV

 インタビューに応じてくれたのは、こちらの5人です。

 『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』など多数の作品に参加し、『リトルウィッチアカデミア』で監督を務めた吉成曜監督(TRIGGER)。『リトルウィッチアカデミア』をはじめ、同社のアニメの制作全般にわたって、幅広く作品作りに携わっている堤尚子P(TRIGGER)。TVアニメ『うーさーのその日暮らし』シリーズの原作者でもある宇佐義大P(グッドスマイルカンパニー/TRIGGER)。TVアニメシリーズの企画やプロデュースを担当する武井克弘P(東宝)。そしてゲームの制作に携わる二見鷹介P(バンダイナムコエンターテインメント)。

※文中の“P”はプロデューサーの略。()内は所属を表しています。

『リトルウィッチアカデミア』
▲写真左から二見P、吉成監督、堤P、武井P。(※武井Pの抱いているぬいぐるみは宇佐Pの仮の姿!? です)

 インタビューの前半では主にアニメについて。後半ではゲームについていろいろと話していただきました。5人がどんなことを話してくれたのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

――まず最初に、みなさんの役職と担当パートを教えてください。

武井P:東宝の武井です。『リトルウィッチアカデミア』ではビジネスサイドのプロデューサーをしています。

宇佐P:東宝さんとのビジネスパートナーとして、グッドスマイルカンパニーで今回の企画を担当しているプロデューサーの宇佐です。TRIGGERでもプロデューサーを兼任していて、企画開発に携わっています。

吉成監督:アニメ制作の監督をしております、吉成です。

堤P:同じくアニメ制作のプロデューサーの堤です。

二見P:バンダイナムコエンターテインメントで、ゲーム版『リトルウィッチアカデミア』のプロデューサーを担当している二見です。

――これまでのTRIGGER作品と比べて、やや異質な作風の『リトルウィッチアカデミア』ですが、企画の始まりについて教えてください。

武井P:企画の始まりは2013年に開催された“アニメミライ”という若手アニメーター育成のためのプロジェクトからですね。そのプロジェクトのコンセプトに見合う作品をということで、吉成監督と堤プロデューサーが原案を考えました。

堤P:もともと原案は2つあったのですが、その当時のアニメ業界の風潮として、いわゆる“ファンタジーもの”のアニメは企画が通りにくかったんです。また、アニメとしてしっかり映像を動かさないといけないという、企画上の縛りもありました。そこで、日常とアクションをバランスよく描写できる“魔女っ娘+学園もの”の企画が採用されました。

その時、魔法は生まれる~リトルウィッチアカデミア制作日誌~

――“アニメミライ”で好評を得て、映画版につながったと?

堤P:はい。続編の制作にあたって、うちのスタッフがSNSでファンのかたに勧められたこともあり、“キックスターター”を利用してみたんです。そうしたら思いのほか反響をいただきまして、そのおかげで、プロジェクトの第2弾となる劇場版アニメ『魔法仕掛けのパレード』の制作につながりました。

――そして、後にTVシリーズ化されることになりました。

TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』ティザーPV

――TVシリーズ化への経緯について教えていただけますか?

宇佐P:配信版アニメから劇場版アニメへとステップアップしていったうえで、まだ『リトルウィッチアカデミア』でやれることがあるのではないかと感じていました。そこで、通常はあまりない形ですが、スタジオ側のほうから、作品を作るためにクライアントさんを探すことになったんです。いろいろなところとお話をさせていただくなかで、東宝さんが、一番TRIGGERがやりたいことができる条件――2クールでのTVアニメ化を提示してくださいました。やはり1クールでは表現したいものが詰め込めないなと感じていたので……。

吉成監督:劇場版アニメの物語や設定を踏襲したものにするかどうかは、悩みましたね。今までの設定を無かったことにするのは、支えてくれたファンのかたに悪い気がしていたので……。結局、TVシリーズを作るのであれば、そこから入るファンのかたにも理解しやすいようにと、アッコが学園に入る前の時間軸から仕切り直そうという話になりました。とはいえ、物語のテーマ自体は、ほぼ同じとなっています。

――本作の物語のテーマがあれば教えてください。

吉成監督:じつは我々にとって身近な“アニメ業界の今”を、テーマとして盛り込んであります。憧れを持って業界にやって来たけど、そこで現実にぶち当たるという部分は、新人アニメーターとアッコがつながるようにしていますね。それと、作中で古い魔法と新しい魔法が対比されて描かれるのも、我々の仕事と重なります。伝統と呼ぶほど大げさなものでもないですが、紙に絵を描くというアナログな仕事が、ハイテクから置いて行かれているな、と常々感じているので、そこが作品に反映されていますね。

武井P:結果的に、そこが『リトルウィッチアカデミア』の特色になっていると感じていますね。うまくほかの“魔法モノ”と差別化できているというか。

吉成監督:例えば『ハリー・○ッター』は、魔法の世界に行けばすべてが肯定してもらえるという、ある意味作者の願望みたいなものが反映されていますよね。でも、『リトルウィッチアカデミア』では、よくも悪くもなかなか主人公がすぐには認めてはもらえない。壁にぶつかって思ったようにいかなくなっても、腐らずに自分なりの理想に近づくという物語の流れを描こうとしています。

――アニメ制作としての実体験も、多く作品に反映されているのですか?

吉成監督:アニメーターのテクニックを魔法に置き換えて、もう少し直接的にアニメ業界のメタファーとして描く案もあったんですが、どうしてもマニアックになってしまって(笑)。細かい描写ばかりになって本筋も進まなくなるので、軌道修正しました。

――TVシリーズでは、アニメ制作チームの人数も増えているのでしょうか?

堤P:“アニメミライ”の時点では、原画マンも9人ほどで回していました。現在放映中のTVアニメ版は、社内に入っているアニメーターだけで、30~40人ほどはいます。また、アニメミライや劇場版があったおかげで、世界観や設定の作成や共有などは、非常にスムーズに進められました。

――TVアニメシリーズを作るうえで、工夫した点や苦労した点はありますか?

吉成監督:物語の着地点をどう作るかですね。TVアニメシリーズ全25話を使ったひとつながりの話にするのか、それともひたすら日常モノにするのか……。そこは制作陣でもかなり議論になりました。僕が最初に想定していたのは“夕方に放映されているアニメ”みたいな軽いノリでしたね(笑)。結局のところ、放送時間が深夜帯ということもあって、1つの軸を持たせた話にしようということになりました。一応全体で、それなりに完結する話にはなっていると思います。

――“言の葉”のような設定も、そうした議論の中から生まれたのでしょうか?

吉成監督:視聴者の方がうまく話に乗っていけるよう、レールのようのようなものが必要だったため、途中で生まれた設定ですね。ほかにも制作中に追加されたり変更したりした要素は多くて、物語の根幹に関わる重要人物であるクロワも、元々シャリオのライバルキャラとして登場予定はありましたが、登場時に見た目や設定を大きく変えたりしています。

――ストーリーの方向性なども変わった部分があるのでしょうか?

吉成監督:物語の構成自体は初期からそれほど変わってはいませんが、途中からアッコをもう少し悩ませて、成長させようという流れになりました。個人的には、アッコをあまり成長させたくはなかったですね。『ドラ○もん』の○び太も、大長編でいくら成長しても、終わったら元のダメ人間に戻るじゃないですか? そのくらいのノリでもいいかなと(笑)。

武井P:そうした試行錯誤のなかで、魔法に関係ない人物も出したいということで登場したのが、アンドリューたちです。新しい魔法と古い魔法の対比は元々描写としてあったんですが、魔法とそれ以外の存在についての対比は描いていなかったので、彼らの登場となったわけです。

――TVアニメシリーズでは、アッコがどんどん周囲から評価されていきますよね?

『リトルウィッチアカデミア』

吉成監督:はい。キャラクターの芯の部分を変えずに、少しずつ周囲に認められていくという流れは、意識的に作っていますね。

宇佐P:アッコがすごく成長したというよりは、“アッコのような子がいてもいいじゃない”という肯定の流れになっていくというのが、物語のよさかなと思っています。アッコ自身は、じつはそれほど配信版アニメや劇場版アニメと比べても、言っていることや、やっていることは変わっていないんですよ。アッコらしさを残しつつ、TVアニメシリーズで長く視聴者のかたに楽しんでもらえるように動機付けを加えていくのは、難しい調整で……。制作陣の間でも、いろいろと議論しました。結果として、誰もが気になるであろうシャリオのことについても、ある程度の決着を付けられたかなと思っています。

吉成監督:それでも各要素の練り込みが少し中途半端になってしまったかなというのが、TVアニメシリーズの心残りではありますね。

――想定されている視聴者層については、劇場版アニメとTVアニメシリーズとでは変わっているのでしょうか?

吉成監督:ファミリー層でも楽しめるような話にという根本部分は変わっていませんが、深夜帯に合わせて、興味を引いてもらえるようなキーワードを散りばめたりといった工夫はしています。

武井P:明確に視聴者層を定めるのではなく、誰が見ても楽しいような作りにしていますね。男性が見ても女性が見ても、子どもが見ても大人が見ても、どこか“いいな”と思えるような、そんな作品になっていると思います。そのおかげで、知り合いからも、子どもと一緒に楽しんで見ているという話を聞けていますよ(笑)。

『リトルウィッチアカデミア』

――ここからは、ゲーム化についてお伺いしていきたいと思います。ゲーム化企画は、いつ頃から進行していたのですか?

PS4『リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議』ティザーCM

二見P:TRIGGERさんにゲーム化の提案をさせていただいたのは、去年ですね。

――ゲーム化の提案は二見さん(バンダイナムコエンターテインメント)から?

二見P:はい。劇場版アニメと配信版アニメを見たとき、“これは運命だ”と感じました(笑)。僕は元々ゲームはしてもアニメはそれほど見るほうではなかったんですが、『リトルウィッチアカデミア』を見たのが、たまたま『キルラキル』を一気見した直後だったんですよ。それで運命を感じて、すぐにゲーム化の企画を練って、持ち込ませていただきました。

――ゲーム化しようと思われたポイントは?

二見P:自分の担当しているゲームは、男主人公が戦っている部分がメインになるものが多かったので、ここらで少しホッコリしたいな、と思いまして(笑)。1番の理由は、TRIGGERさんと一緒に仕事をしたいという思いがあったからです。また、個人的にも『リトルウィッチアカデミア』という作品をもっといろいろな人に知ってもらって、作品自体を応援できたらという思いがありました。

『リトルウィッチアカデミア』
『リトルウィッチアカデミア』
▲こちらはゲームのスクリーンショット。戦闘ももちろんありますが、学園生活を送るアッコの姿も。

――(TRIGGER側が)ゲーム化の企画を受け取った際の印象はいかがでしたか?

武井P:企画は最初に東宝が受け取ったのですが、その時点で二見さんのパッションは感じていました(笑)。実際に制作が始まったら、次々とクオリティの高い映像などができあがってきて……。いつもどうしてこのスピードでこれだけのものができるのか、不思議に思います(笑)。

二見P:企画当初はまだTVアニメシリーズの情報がなかったので、作品の設定やルールに関しては、僕らも手さぐりで作っている感じです。

『リトルウィッチアカデミア』 『リトルウィッチアカデミア』
『リトルウィッチアカデミア』 『リトルウィッチアカデミア』
▲シャイニィアルクを構えるアッコ。表情だけでなく、ポーズなどにもこだわりを感じます。

――アニメ制作チームのほうから、ゲームに要望を出されたりしたのでしょうか?

吉成監督:僕らのほうでも作品にそれほど定まった形があるわけではないので、コミカライズなどのメディアミックスに関しては、比較的好きにやってもらっています(笑)。

宇佐P:最初に勉強会を開いて設定の確認などは行いますが、吉成監督と堤プロデューサーのスタンスとしては、それほどメディアミックスに干渉はしていないですね。

二見P:堤プロデューサーには、監修として修正したほうがいい部分や、逆に自由にしていい部分はフラットに指摘していただけるので、いつも感謝しています。

堤P:アニメを作る理屈と、ゲームやコミックを作る理屈というものには、どうしても違いがあるので、無理にすり合わせるよりは、制作者の方たちに自由に遊んでほしいなと思います。自分たちではできないやり方をしてもらうことで、お互い刺激になるのが一番ベストな形だと思うので。もちろん、最低限のキャラクター合わせなどはしますが今回のゲームに関しては“そこまでしてくれるんだ”というように、思いもよらない結果が生まれているのが、自分たちとしてもうれしいです。アニメ制作チームのなかにも、制作途中のゲームムービーを見て早くルーナノヴァ学園を探索してみたいという人が結構いますね。それぐらいスタッフにとっては、自分たちが描いてきた絵の世界を実際に動き回れることを楽しみにしてくれてる感じです。

――ゲーム版の制作でこだわった部分などはありますか?

二見P:やはりTRIGGERさんのアニメに関しては、アクション面に期待するファンの方が多いと思うので、そこには力を入れています。アッコたちが駆け回る姿を、いちゲームユーザーとしても遊んでみたいですしね。今回の記事ではバトル画面を公開していますが、実際は日常を半分、バトルを半分といった感じで目指していきたいです。

宇佐P:脚本やできあがった画像を見ても、しっかり作品を読み込んでいただけているなというのが伝わってきます。ほとんどおまかせできるのも、信頼できるからですね。

――ゲームの世界観は、配信版アニメ&劇場版アニメと、TVアニメシリーズ、どちらに近いものになるのでしょうか?

二見P:TVアニメシリーズです。どこからのお話になるのかはまだまだ秘密ですが、オリジナルのお話をお楽しみください。

――ゲーム版のシナリオについては、ゲーム制作側から提案されたのでしょうか?

二見P:そうですね。深刻なものから軽いものまで、何案か出させてもらいました。

堤P:初期のシナリオ案の時点で、よく作品を理解してくれているなと感じました。結果的に、こちらから修正した部分というのはほとんどないです。

二見P:ゲーム制作チームも本当に『リトルウィッチアカデミア』が好きで、先日の放送(インタビュー直前に放映された第18話)で出ていた、グランシャリオを出してみたいという提案も出ています(笑)。ほかにも、TVシリーズの放送を追いつつ、ゲームに盛り込む要素を相談しながら、楽しく作っていますね。

――TRIGGERアニメのゲーム化ならではといえる、こだわりポイントはありますか?

二見P:TRIGGERさんのアニメならではの動きの楽しさを、オーバーアクション気味にでも、しっかり見せたいというのがありました。とはいえ、動きを重視しすぎると操作がしにくくなってしまうので、一番いい折り合いを付けられるバランスを目指しています。もう1点は“日常感”ですね。バトルだけではない、日常の温かさみたいなものを伝えられるように意識しています。

――TRIGGERアニメならではのデフォルメ表現なども、再現されるのでしょうか?

二見P:制限もありますが、ちゃんと表現できる部分は表現していきたいです。

――実際に動いているゲーム画面を見ての感想はいかがでしたか?

吉成監督:マップをいろんな角度から見れたり、いろいろなキャラクターが動いていたりしていて衝撃を受けましたね。モブキャラクターまでしっかり再現されていて……。

二見P:キャラクターはかなりの数が収録されていますね。どこまで収録されるかは、今後の情報で明らかにしていく予定です。楽しみにお待ちください。。

吉成監督:アニメではなかなか活躍の機会を作ってあげられなかったキャラクターもいるので、ゲームでどう描かれるのか楽しみにしています(笑)。

――アニメ制作チームからゲーム制作側へのメッセージをお願いします。

吉成監督:本当、お身体に気を付けて頑張ってください(笑)。

武井P:アニメで描けない部分もしっかり描いていただいているので、我々もいちユーザーとして期待しています。発売を楽しみにしているので、よろしくお願いします。

堤P:とにかく、早くアッコたちを動かしてみたいですね。楽しみにしています。

――TVアニメシリーズがクライマックス直前を迎えている『リトルウィッチアカデミア』ですが、ゲームを期待する読者へのメッセージをお願いします。

堤P:きっと楽しいゲームにしてくれると思います。我々も同じように発売を楽しみにしているので、みなさんも一緒に待ちましょう(笑)。

武井P:TVシリーズも佳境を迎えていますが、視聴者のみなさんが気になる部分にはしっかり決着を付けられると思います。そこを楽しみにいただければ!

吉成監督:いざ終わってみると、描きたかったけど描き切れなかったような部分もあります。自信を持って送り出したいのですが、やはり放送前は不安もありますね。いつも視聴者のみなさんに助けられています。ぜひ反応を聞かせてください!

宇佐P:制作陣にとって思い入れの深い作品なので、ぜひゲームでも、アッコたちと一緒に魔法の世界を楽しんでいただけたらと思います。

二見P:『リトルウィッチアカデミア』に、いろいろな人が触れる機会を作れるよう、協力できればいいと思います。アッコやスーシィ、ロッテたちの魅力をゲームでも伝えていければと。“どっきどきーのわっくわくー”な世界をしっかり作っていきますので、ご期待ください!

TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』第25話「言の葉の樹」予告

 明日は声優陣のインタビューを掲載予定です。こちらもお見逃しないように!

■TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』
【放送情報】
 TOKYO MX……毎週日曜日24:00
 BS11……毎週日曜日24:30
 関西テレビ放送……毎週日曜日25:55
 Netflix……毎週月曜最新話配信

【スタッフ】(※敬称略)
 原作:TRIGGER/吉成曜
 監督・キャラクター原案:吉成曜
 シリーズ構成:島田満
 メインキャラクター:半田修平
 美術監督:野村正信
 色彩設計:垣田由紀子
 撮影監督:奥村大輔、萬直樹
 メインアニメーター:堀剛史
 デザインワークス:芳垣祐介
 編集:坪根健太郎
 音楽:大島ミチル
 音響監督:渡辺淳
 音響効果:川田清貴
 制作:TRIGGER

【キャスト】(※敬称略)
 アツコ・カガリ:潘めぐみ
 ロッテ・ヤンソン:折笠富美子
 スーシィ・マンババラン:村瀬迪与
 ダイアナ・キャベンディッシュ:日笠陽子
 アマンダ・オニール:志田有彩
 コンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク=アルブレヒツベルガー:村川梨衣
 ヤスミンカ・アントネンコ:上田麗奈
 シャリオ・デュノール:日髙のり子
 クロワ・メリディエス:竹内順子

関連サイト