『緋色の欠片』守護五家の家族って? キャラクターの誕生日の秘密が明らかに! 制作秘話後編【最終回】
PS Vita版『緋色の欠片 ~おもいいろの記憶~』が7月27日に発売されることを記念し決行した『緋色の欠片』聖地巡礼ツアー。最終回となる今回は、善光寺へお参りにやってきました。なんだか『緋色の欠片』聖地ツアーならぬ、“パワースポット巡り~長野編~”になりつつある今回の旅。そんな長野県の魅力とともに(もはや長野県の宣伝)、最後には再びプロデューサー・藤澤氏のインタビュー【後編】もお届けしますので、お楽しみに!
これまでの記事はコチラ
■PS Vita化記念企画『緋色の欠片』 同好会が行く聖地巡礼ツアー! ~藤澤Pも行くってよ~【第1回】
■『緋色の欠片』同好会が拓磨と出会うあの場所をついに発見!? 聖地巡礼ツアー【第2回】
■『緋色の欠片』ツヴァイ攻略説もあった? 制作秘話が明らかに ~藤澤Pが蕎麦を食べながら語る~【第3回】
善光寺に参拝 ありがたい常香炉の煙をあびさせていただく
善光寺は、江戸時代を代表する仏教建築として国宝に指定されています。なんと1400年の歴史のあるお寺なのだとか。また、本堂の手前にある常香炉では煙を身体にこすりつければ無病息災・病気平癒のご利益があるそう! これはむせびなくほど浴びておくしかない。
▲ここが善光寺。大きくて立派ですね!! 中は撮影禁止でしたが、きちんとお参りさせていただきました。 |
▲祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え……キェェェェェェ。 |
本堂でお参りも終えて、ついに御朱印帳を購入! これで私も御朱印ガールの仲間入り!! ある程度回ったところでお土産を買うことに。
▲七味唐からしで有名な“根元 八幡屋礒五郎“へ。ゆず七味を購入してみました! |
無事にお土産もゲットしたところで、お酒が大好きな藤澤氏の希望で信州のおいしいお酒と善光寺味噌を扱う“よしのや”へ。移動中に見つけられたそうで急きょ立ち寄ることに(笑)。
▲店までの通り道がとってもいい雰囲気。 |
▲ここではすべての銘柄のお酒を試飲ができます。藤澤氏はほぼすべて試飲していて、最終的に購入されていましたよ。顔色も変えずに……お強い! |
ちなみにノンアルコールの甘酒や味噌汁も試飲させてくれるので、お酒が飲めないドライバーも楽しめます。また試飲させていただいた味噌汁が、田舎みそのような懐かしい味がして本当においしかったです。
旅の最後の締めは飲み会…!!
旅の疲れを癒すなら、最後はやっぱりおいしいご飯とお酒で締めなくては! 長野駅の近くには雰囲気のある店が多く、立ち並んでいました。そのなかのとある居酒屋で落ち着くことに。
▲すっかりリラックスモードの藤澤氏。 |
居酒屋のメニューに、ロシアンたこ焼きを見つけた藤澤氏。どうやらPS Vita版の特典CDのなかで、ロシアンたこ焼きを作るストーリーがあるという。そうと聞いたら挑戦するしかない!! はたして犠牲になるのは?
▲私はなんとか免れることができましたが、どうやら相当辛いとのこと。辛いを通りこして痛いようで、店員さんに確認したところ中身はデスソースらしい! 恐ろしや、恐ろしや。当たらなくて本当によかった……。 |
『緋色の欠片』の制作秘話に迫るプロデューサー・藤澤氏インタビュー【後編】
前回お届けしたプロデューサー・藤澤氏のインタビュー後半をお届け。(※ネタバレあり)
キャラクターの誕生日はいろんなものを参考に!
藤澤:じつは彼らの誕生日には、そのとき製作にかかわった締め切り日や、何かの打合せの日付なども使われています。『緋色』制作に関わった人にとっては、ある意味で記念日的な位置付けですね。
なので、星座とかはほぼ考慮されていませんし、血液型もそんなに意識していないんです。星座は12種類から選べますけど、血液型って困りますよね。4種類からしか選べませんから、誰かがかぶってしまうし。
慎司くんと美鶴ちゃんの誕生日が違うのは間違いではなかった!!
藤澤:ネタバレですけど、二人は双子です。季封村では双子の男の子は疎まれているので、双子じゃないことにするために両親が提出日をわざとずらしたんです。だから設定に載っている誕生日は、実際に生まれた日付ではなく本人たちが知っている誕生日ということになります。本当は生まれた日は一緒です。
▲言蔵美鶴(ことくらみつる)。宇賀谷家の分家にあたる言蔵家の少女で15歳だが学校には行っていない。 |
守護五家のみんなの家族ってどんな人? 珠紀の親は?
藤澤:守護五家といっても普通の家ですね。お父さんとかが守護者として玉依姫の下や神社で働いていたりするんですけど、敵がいて戦わなきゃならないのは珠紀の守護者らの代であって、お父さんたちは戦っていないんです。平和の時代もあったんです。
珠紀のお母さんは玉依姫のことを神社の巫女的なものとしか知らされていません。宇賀谷家が代々受け継いでいるので、何らかの大事なお役目があるんだろうなぁ、というくらいの認識はあったと思います。玉依姫の資格がないので、カミサマが見えたり、力は持っていません。
そもそも玉依姫の血筋というのは濃いとか薄いとかではなくて、血筋の中で玉依姫の力を発揮する子が現れたら、玉依姫を名乗り継げるというものなんです。だから歴史のなかでは玉依姫が不在のときもあったんだと思います。ただ、血筋さえ絶えていなければ大丈夫なんです。
▲玉依姫を受け継ぐ主人公の覚悟は相当なものだったと思われる。 |
ババ様の旦那様は鬼斬丸の生贄になっていた可能性!? theプロ玉依姫!
藤澤:宿命に囚われた玉依姫の例がババ様ですね。玉依姫の使命のために全てを失ってきているので、ある意味ではとてもさみしくかわいそうな人です。
一応旦那さんは守護五家か、その分家の者という設定があります。恋愛結婚ではなくて、玉依姫の血を継がせるためにといった背景ですね。僕が思うに……たぶん旦那さんは結婚後、しばらくした後は鬼斬丸の儀式に……(汗)。
▲宇賀谷静紀(うがやしずき)。主人公の母方の祖母で季封村で数百年に渡り鬼斬丸の封印と守護をしてきた巫女(玉依姫)の先代。守護者を統括する。通称ババ様。 |
藤澤:継がれてきた鬼斬丸の儀式に必要なのはある程度の霊力のある人間なんです。だから玉依姫や守護者の家系からの犠牲者も多いはず……大蛇さんのお母さんみたいな。ゲーム中での拓磨や珠紀への犠牲のための言葉って、かつて封印のために過去の玉依姫やババ様が身内の誰かにも淡々と言ってきたことなんじゃないかと思うのです。
藤澤氏がスゴイと語る原画スタッフ
藤澤:イラストの構図を見ればわかるんですけど、普通なら人の視点から見た絵を作ると思うんですよ。だけど『緋色』の原画担当は、360度好きなところから描ける人でした。3Dや人形などを使わずに、自分のなかのカメラから描ける……本当にスゴイなと思います。『緋色』のスタッフと仕事をしたことが僕の財産ですね。
新生PS Vita版『緋色の欠片~おもいいろの記憶~』について
藤澤:BGMも演出も今の技術で新しくしています。PS2版の『緋色』のBGMって、最近のゲームと比べると音源が少ないんです。PS Vita版を作るにあたって今風の音源に増やしてもらいましたけど、逆に音に厚みが出過ぎて、ちょっと物々しすぎるかなということもありました。『緋色』は物静かな淡々とした感じが大事なので。
▲限定版パッケージはこちら! |
藤澤:演出も昔は画面のキャラが遠かったりしたんですけど、今回は仕様や演出もPS Vita用に全部作り直しました。シナリオは変わっていないですけど、キャラ立ち絵の見せ方、表情とかはオリジナルと違うはずです。シーンによってはBGMのチョイスも違うので、今『緋色の欠片』を作りなおしたらこうなる、というのが今回のPS Vita版です。ぜひ楽しみにしていただければと思います。
第4回にわたりお届けした『緋色の欠片』同好会が行く聖地ツアー、いかがでしたか? 作品を知らない方も興味を持っていただけるとうれしいです! PS Vita『緋色の欠片 ~おもいいろの記憶~』は7月27日に発売されますので、ぜひお手に取ってプレイしてみてくださいね。それでは『緋色の欠片』同好会の活動報告がまたできる日まで……!
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