DENGEKI ガルスタオンライン

総合 > ガルスタオンライン > あのキャラに兄が!? 『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』質問をひっさげ開発スタッフへ殴り込み!

2017-07-26 18:45

あのキャラに兄が!? 『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』質問をひっさげ開発スタッフへ殴り込み!

文:レトロ花子

 7月27日に発売されるPS Vita用ゲームソフト『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』。その発売を記念し前回の座談会では、ファンディスクをプレイしたり、ガルスタオンラインで募集したみなさんからの質問を読んで『喧嘩番長 乙女』トークで盛り上がった本誌ライター陣。

 その勢いのまま、みなさんから募集した質問をひっさげて本作のプロデューサーの渡辺一弘氏と、ディレクターの伊東愛氏へのインタビューを決行しました。意外な裏話からファンディスクの見どころまで、読み応えたっぷりでお届けします!

『喧嘩番長』

これまでの記事はコチラ

■『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』をひと足早くプレイ! 坂口を攻略したいなど好き勝手語り合う

『喧嘩番長』
▲左・プロデューサー・渡辺一弘氏、右・ディレクター伊東愛氏へ寄せられた感想や質問をお届けしました。たくさんの質問やメッセージを送っていただき、ありがとうございました!

ファンの熱い声によってファンディスクが作られた

――ついに待望のファンディスク『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』が発売されます。まず、開発の経緯から教えていただけますでしょうか??

渡辺: 伊東さんから最初に『喧嘩番長 乙女』の企画をいただいたときに、すでにファンディスクまで作りたいという熱い思いを聞いていました。でも、そのためにはまず本編をファンのみなさんに受け入れていただくことが大前提になります。おかげさまでご好評をいただき、続きを見たいという意見をたくさんいただきました。本当に、ありがとうございます。

伊東:好評だったらという条件はつきますが、最初からファンディスクまで制作する予定でスケジュールを組んでいましたね。

渡辺:そういう意味では、想定していたとおりに進められてよかったですよね。ファンディスクより前にアニメ化できたのは、かなり想定外でしたけど。

『喧嘩番長』
▲取材会場では、アニメ版のポスターがお出迎えしてくれました。とってもかわいい。

――ファンディスクでは恋愛エンドのアフターストーリーと、友情を楽しめる夏合宿シナリオが収録されています。本作であえて恋愛エンドあとの物語に絞られた意図は?

伊東: 最初は恋愛・友情両方のアフターストーリーを描こうと思いました。でもゲームのボリューム的な問題もあり、薄く2つに分けるよりも1つでボリュームを持たせた方がいいのではと考えた結果、恋愛エンド後のアフターストーリーに絞りました。

渡辺: 想定はしていましたが、本編では恋愛的な甘さが足りないというユーザーさんのご意見も多くありましたからね。

――本編では彼らとの友情や絆をしっかり築いたうえで、恋愛に発展しましたからね。たしかに友情要素が強い印象を受けました。

伊東: 一風変わった乙女ゲームが作りたかったんです。そこで男の子たちがわちゃわちゃしているところに、自分も加わるというのをコンセプトに作っていきました。

渡辺: 女として男友達の輪の中に……ではなく、あくまで男として?

伊東: そうです。でもせっかくそのわちゃわちゃの輪に入ったんだから、友だちのままで終わりたいという気持ちがありました。そのためにできたのが、友情エンディングです。恋愛と友情はどちらも同じ比重になるように作りました。

渡辺: 普通の乙女ゲームだと、たぶんノーマルエンドやバッドエンドになる展開ですよね。でも、『喧嘩番長 乙女』の場合はどっちもグッドエンドです。バッドエンドは、他にもありますからね……ひなこが傭兵になったり(笑)。

伊東: 今回のファンディスクでは、よりキャラクターなどを掘り下げていますので、できればファンディスクを遊ぶ前にもう1回本編を遊んでほしいですね。

『喧嘩番長』
▲ファンディスクでは彼らとのより甘い時間を過ごすことができます。

――ファンディスクでは、夏合宿で友情が描かれています。なぜ夏合宿なのでしょうか?

伊東: 発売される季節が夏だからです(笑)。また本編8月のシナリオで、鳳凰だけ参加させることができませんでした。そこで今回こそ、みんなで海でわちゃわちゃさせるぞということで夏合宿にしました。

渡辺:発売もなんとか夏に間に合いました(笑)。時期的にも、アニメで『喧嘩番長 乙女』を知っていただいた方も多かったので、ファンディスクをこのタイミングに出すことができてよかったですね。

伊東: それに夏合宿って単語が、何となくファンディスクっぽいですよね。

――なぜ、参加する部活がセパタクロー部に?

伊東: 本編は学校をシメるという目的があったので喧嘩をすることができましたが、今回は喧嘩する理由がないんですよね。セパタクローは、“空中の格闘技”と呼ばれています。そこで●●の格闘技というものを勘違いして、喧嘩に発展するという展開を考えました。

渡辺: 水中の格闘技だったら、水球になっていました。でも、それは、何か違いましたよね。

伊東: 画面で表現するのも、難しいですしね。セパタクローはビーチでもできるので、海に行くという目的にも合っていました。

渡辺: 最初にネタを聞いたときには「はぁ?なぜセパタクロー???」と何度か聞き返しましたけどね(笑)。遊ぶユーザーさんのなかでも知っている人はそれほどいないと思うので、「ちゃんとゲーム内でルールを説明してくださいね」とお願いしました。そのためファンディスクを遊ぶと、セパタクローのルールが自然と学べてしまうという(笑)。

『喧嘩番長』との意外な関係も!?

――本編のシナリオでボツになったものや、難産だったものはありますか?

伊東:ボツになって悔しかったシーンがあります。4月に斗々丸の目の前で、ひなこがさらわれて強制的に引っ越しをするシーン。最初は斗々丸が通りかかった獅子吼生徒の原付バイクを借りて追いかける展開でした。そしてひなこの無事を確認したら、安心して原付バイクを返しに行かなきゃと戻っていくという。ちゃんと借りたら返すところまでする斗々丸のいい奴さ加減を出したかったんです。でも、そのイベントの発生する日が、斗々丸の誕生日の数日前で……。

渡辺:じつはまだ、免許が取れてないって気付きましたね。

伊東:そのため、走って追いかけるシナリオになりました。

渡辺: そもそも法律上、免許を取れるようになるのがいつなのか、ちゃんと調べ直しましたからね(笑)。緊急事態だし、ヤンキーなんだからそこは……っていう意見もありましたが、最終的にはダメだろうってことで落ち着きました。

伊東:そこは心残りですね。

『喧嘩番長』
▲主人公のことをずっと気にかけてくれる斗々丸。本当にいい奴です。

――『喧嘩番長』シリーズは、硬派な黒のイメージが強いです。それに対して、本作はカラフルな印象を受けます。そこは意図的に変えているのでしょうか?

伊東:キャラクターごとにカラーが決まっているのでカラフルに見えますが、それでも本編は黒のイメージの方が強い気がします。

渡辺:学ランが黒なので、どうしてもそのイメージになってしまいますね。ロゴもシリーズを踏襲した色ですし。一方で、ファンディスクはどうしようって議論はしましたね。

伊東:私は、ファンディスクは最初からポップにすると決めていました。水色、ピンク、黄色が多めになっています。UIの色合いは黒蜜きなこさんが案を出したりバランスを見てくれました。あとパッケージイラストはどうしても、学ランを脱がせたかったんです。

渡辺:伊東さんは学ランを脱がせたくて、自分としてはこのシリーズ的に学ランがないというのもな……という思いがありました。その結果、学ランを脱いで肩にかけるというスタイルで落ち着きました。

――本編で、スパイク・チュンソフトの人気作『ダンガンロンパ』を思わせる出し物が登場しました。ほかにも作品間でのリンクなどあるのでしょうか?

伊東:斗々丸ルートの文化祭ですね。リンクではないですが、作中の効果音は『喧嘩番長』シリーズのものを使わせていただいています。

渡辺:すごく小ネタですけど、斗々丸の同級生だった龍夫が着ているTシャツの模様は、『喧嘩番長6~ソウル&ブラッド~』に登場するMAD RIDEっていうチームのロゴです。

――『喧嘩番長』シリーズとのつながりと言えば、裏タンカもですね。とてもおもしろいものが多いですが、お気に入りの裏タンカはありますか?

伊東:裏タンカは、渡辺さんにお任せしました。

渡辺:伊東さんは『喧嘩番長』シリーズを遊んでいて裏タンカの存在を知っていましたから。入れる前提でゲームを作っていましたので、ここは引き受けました。

伊東:そういえば、「いい国作ろう鎌倉幕府」は、そのまま入れたんでしたっけ? 今は、年号が違っているんですよね。収録のときに、KENNさんに教えてもらいました。

渡辺:むしろ、間違っていてもメジャーな方がバカっぽくていいんじゃないかと、そのままになっていますよ(笑)。もちろん『喧嘩番長 乙女』なりに新規も加えて、恋愛っぽいものや、伊東さんが極道系のシナリオを書いていたので、そちら風のものを入れてみたり。

伊東:ひなこがいうのがいいですよね。

渡辺:裏タンカは勉強系、ヤクザの脅し文句系などいくつかのパターンがあって、それに当てはまるように作っています。でも、すべての原典でお気に入りなのは「マグロ漁船に乗せるぞ」。これは初代『喧嘩番長』から脈々と受け継いでいますが、初見だと何のことかわからないですよね(笑)。まぁバカな言葉遊びになっているので、『喧嘩番長』シリーズ同様に楽しんでいただけたらうれしいです。

キャラクターの裏話もうかがいました。

――それぞれ格闘スタイルが違いますが、どのように決めたのですか?

伊東:キャラクター性を重視しています。斗々丸は、普通と言いますか一般的な空手。金春は体格差をものともしない柔術。吉良は本編では描いてなかったかもしれませんが、設定として実のお父さんがアマチュアボクサーなんです。あとクールなキャラは、ボクシングやっているイメージがあって。未良子は、アクションがハデなもの。鳳凰は、ストリートファイトで柔道最強説があるので柔道にしました。

渡辺:よく議論になりますが、柔道最強説って確かにありますね。路上はコンクリートなので、打撃より体重を乗せて投げる柔道の方が強いという説。そう言われると、鳳凰が柔道なのは納得します。

――主人公の格闘スタイルにもモデルはあるのでしょうか?

伊東:名前は伏せていますが、本当は決まっています。

渡辺:右利きの場合、右(腕が)前の構えって、あまりないんですよね。最初見たときは、伊東さんに「これ、構え逆じゃない?」って聞きましたよね。

伊東:「ひなこは左利きですか?」とも聞かれましたね。でもその設定上の格闘技は、利き腕を前にして半身に構えるスタイルなんです。

渡辺:アニメでちゃんと、その戦闘スタイルが再現されていて、すごかったです。

『喧嘩番長』
▲キャラクターに合わせたスタイルになっています。

――各キャラクターの名前の由来を教えてください。

伊東:斗々丸は斗々屋茶碗というお茶碗の名前から。金春は“金春金襴”から。吉良は“きらりん”って呼ばせたかったからです。ヤンキーものでヤンキーなのにカワイイあだ名ってよく登場しますよね。未良子は男の子だけど子がつく呼ばれ方をさせたくて、これにしました。鳳凰は、強そうな名前にしたかったからです。

――実くん以外の金春くんの兄弟の名前も決まっているのでしょうか?

伊東:決まっています。今回のファンディスクで登場しているので、ぜひ見てみてほしいです。あと、シナリオには登場していない設定もいろいろあります。私のなかで、斗々丸はお兄ちゃんがいる設定です。

渡辺:金春兄妹はアニメでも登場してますね、ワラワラと(笑)。

――家族といえば、主人公たちのお母さんの行方を気にしている方も多いです。

伊東:最初は本編のシナリオで描いていたんですが、かなりシビアで……。スタッフにも「ショックです」と言われたので封印しました。世の中、知らない方がいいこともあると思うので、みなさんの想像にお任せします。

――なるほど。おもしろい質問も、いくつか来ています。「鳳凰の制服に、重りが入っているのは本当でしょうか?」という意見が来ていますが……。

渡辺:以前やらせてもらっていた『喧嘩番長 乙女』のラジオで、KENNさんと蒼井さんと前野さんで、鳳凰の学ランが肩から落ちないのは重りが入っているせいだと盛り上がった話ですかね(笑)。あれ、なんで肩にかけているんでしょうね?

伊東:キャラクターデザインの黒蜜きなこさんがイメージする「強そうな番長像」なのだと思います(笑)。

渡辺:確かに、いくら風が吹いても学ラン落ちない(笑)。

伊東:あれはもう、番長の資質なんじゃないでしょうか。

渡辺:アニメでも鳳凰のまわりだけ、風が吹きますからね。きっと、オーラの成せる業。周囲にははためいて見えるけど、本当は風なんか吹いていないという(笑)。

――作中で1年生の成績は明かされましたが、2、3年生は語られず気になっているファンも多いようです。吉良くんたちの成績はどうなのでしょう?

伊東:吉良はまじめに授業に出ているので、それなりに成績がいいです。鳳凰と未良子は勉強に興味がないので、そういう事です。

――ひかるくんと坂口さんに対する質問も来ています。ひかるくんは、なんであんなにノリノリで女子高生活を楽しんでいるのでしょうか?

伊東:女子高生活というよりも、新生活を楽しんでいる感じですね。もともと実家が嫌いで、息苦しい生活を送っていました。そこから解き放たれて、毎日が充実しているんだと思います。

渡辺:う~ん……それでみなさん納得するんでしょうか(笑)?

伊東:美意識も高かったので、肌に合っていたんでしょう。

――寄せられたなかで最も多かったのが、坂口ルートは作らないのかという質問でした。

渡辺:僕も多くのユーザーさんの意見を聞いて、用意しないのかな? と思いました。でも、伊東さんに「坂口だけは……」と言われて。

伊東:坂口は、ひかるにあげてください。

――確かに、坂口がひかると主人公どちらかを選ぶというのは想像できないですね。

伊東:そうですね。それに、もしきちんと坂口ルートを描くとしたら、ファンディスクではとても尺が足りないですね。

『喧嘩番長』
▲主人公を見守ってくれる坂口さん。攻略はできませんが魅力的です。

――ファンディスクの見どころを教えてください。

伊東:UFN(※)では、わちゃわちゃとした時間をまた楽しめます。アフター・ラブストーリーは乙女ゲームのファンディスクらしく、少し甘めの展開が待っています。ただし『喧嘩番長 乙女』なので、それだけでは済まないです。

※オールキャラクターで描く新規エピソード「アルティメットファイティング・夏合宿」の略称。

――各キャラクターの注目ポイントはありますか?

伊東:斗々丸ルートでは唯一周囲にも主人公が女の子ということがばれていますし、ひなこは獅子吼には通っていません。それゆえに起こる展開というのを楽しんでいただければと。金春は、家族と一緒に過ごせますし、付き合ったばかりの初々しさがあります。吉良は本編同様、とても愛が深いです。そこをお楽しみください。未良子は、ザ・乙女ゲームです。鳳凰とは結婚済みということで、より甘い感じになっています。

『喧嘩番長』
▲金春くんの兄弟の活躍にもぜひ注目しましょう。

――ありがとうございました。最後に、発売を楽しみにされているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

伊東:無事にファンディスクを発売できるのも、ファンのみなさんのおかげです。お返しということではないですが、ファンディスクを楽しんでいただけたらと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

渡辺:本編であまりスポットライトが当たっていなかったキャラクター、例えば吉良の弟・希や蛇男も活躍しているので、彼らのファンにも喜んでもらえると思います。また、ひなこの戦うシーンを見てもらいたくて、アニメの第1話を収録しました。ひなこはこんな風に戦っているんだと、想像する糧にしてもらえたらと思います。

『喧嘩番長』
『喧嘩番長』
▲取材会場には、原作やアニメの『喧嘩番長 乙女』グッズや特典物がいっぱい! 夢の空間でした。

キャラクターデザイン・黒蜜きなこ氏&アニメ監督・齋藤德明氏からのコメントも!

キャラクターデザイン:黒蜜きなこ氏

――各キャラクターの私服や水着の着こなしで、こだわったことはありますか?

 水着についてですが、筋肉ありきでキャラの個性が出るようこだわっております。具体的な着こなしや方向性はディレクションが入っていたため、私の方でこだわった点は水着そのものというよりも各キャラのガタイを決めていく作業です。(若干お話がずれて申し訳ないです。)立ち絵は制服を作成後に水着(素体)作成という逆の順番を辿っているのですが、当初とある青年漫画くらいのデフォルメでキャラを作って欲しいと言われていた事もあり、自分なりに筋肉をがんばって盛っております。

 私服で一番こだわったのは金春君のダメージジーンズの質感です。私服に関しても水着同様にディレクションが入っていたため、そちらを元にデザインを進めていきました。こちらはざっくりしたラフを私の方で作成し、サブキャラクターを描いていただいた方に清書を行ってもらい最後にタッチなどを監修させていただきました。

 金春君のダメージジーンズのダメージ感をアニメっぽい塗りでどう表現するか2、3回やり直しをした記憶があります。ああいった質感で見せる曖昧な表現はアニメっぽい塗りととても相性が悪く難しいですね。

『喧嘩番長』

 あとは未良子先輩の帽子と眼鏡です。二次元のお顔なので眼鏡や帽子のデフォルメで整合性を重視したら上手くいかない、みたいな話になったのですが、じゃあ見た目の形重視で嘘をつきましょうといった流れで作っていった記憶があります。

 私服ではないのですが、ひなこ、ひかるが着ているラブダチ衣装はとくに指定がなかったため好きに作っております。アドベンチャーなので勿論絵は動かないのですが、歩く度に揺れるパニエで膨らませたスカートにはロマンがあると思いあの衣装にしました。

 アメリカのウェイトレスをイメージしつつ、定番のメイド喫茶のメイドさんの格好を参考にしております。昔の映画でマリリン・モンローが着ていたウェイトレスの衣装や、サクラ大戦の歌謡ショウで見たプラムやレッドベリーの衣装が活動的ですごくかわいいとずっと思っていたので、そういった雰囲気を目指しました。ひなこもひかるも活動的な子達なので、きっと似合うだろうなと。だから色はオレンジ系で、靴下は(見えないけれど)ショート丈です。ただの私の趣味です。

『喧嘩番長』

 吉良先輩のバイト衣装のカマーベストは、吉良先輩なのできっと本人よくわかっていなくても偶然お洒落な制服を着てるだろうと思い、自分の中で一番お洒落なカフェらしい衣装を目指しました。安直で申し訳ないです。

『喧嘩番長』

 頭にぼんやりあの制服の形はあったのですが、カマーベストという名前やディテールをよく知らなかったので、とりあえず似た形の衣装を着ていると思った近所の喫茶店に行きました。ケーキとコーヒーを頼みちらちら店員さんを盗み見ていたのですが、あの制服はよく見ると一体型のエプロンなんですね。衝撃でした。(そして、また話がずれて申し訳ありません。)

――今後、『喧嘩番長 乙女』で描いてみたいシチュエーションは?

 喧嘩に負けてぼろぼろになった絵はそんなに描いてないので、そういった喧嘩後のシーンもいいですね。雨と砂でどろどろになってみんな寝そべっていたりでしょうか。あとはガラッと衣装も変えてパラレルとか。ブレザーで共学の獅子吼学園とか新鮮だと思います。

――ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 いつも『喧嘩番長 乙女』の応援ありがとうございます。ファンディスクの絵まわりはみなさまに楽しんでいただける様、開発当時私なりに精一杯取り組ませていただきました。もしご要望やご感想等ありましたら、Webのアンケートを行うそうなのでそちらでみなさまの声を聞かせていただけると幸いです。

TVアニメ『喧嘩番長 乙女 –Girl Beats Boys-』監督:齋藤德明氏

――アニメ制作の苦労やこだわりを教えてください。

 8分と云う尺にどこまで原作のドラマ性が籠められるか? が最大の課題でした。OPに本編を挿し、モキュメンタリー方式(ドキュメンタリー風のアレ)を採用してカットされがちなシーンを点描的に拾う事で物語に行間を感じられるようにしました。

 ただ、モキュが当時の状況や心情を振り返る以上、リアルタイムでの説明的な台詞やモノローグ(心の声)は封じました。そのため、脚本の調整とOP挿入部にドラマシーンが収まるよう全話コンテを切る必要が出ました。音楽もなるべく曲調変化と心情及びシーン変化がリンクするように作曲の隼兎様と何度も調整をさせていただきました。尺が短かったお陰で色んな事にチャレンジできたと思います。

――『喧嘩番長 乙女』の魅力はどこだと思われますか?

 女っ気とは無縁の『喧嘩番長』シリーズに“乙女”要素を持ち込み、突拍子もない設定を真っ向から消化した処が本作の魅力だと思います。キャラクターも個性豊かなイケメンたちの魅力は勿論ですが、ひなこ自身護られるだけのヒロインではなく彼等と対等に戦えるヒーローである事が作品の魅力を増幅させていると思います。

――ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 アニメの監督としては原作の魅力、ドラマ性を損なわないよう努力をして来たつもりです。とは言え拾え切れなかった魅力的なエピソードも多々御座います。アニメで本作に興味を持たれた方はぜひゲームを楽しんでみて下さい。新たな発見があるハズです。

 ファンディスクにはTVアニメの第1話も収録されます、こちらもあわせて楽しんでくださいね!

アンケートに答えてLove Desire サイン入りCDをゲットしよう!

 今回の『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』特集のアンケートを実施いたします! 回答してくださった方のなかから抽選で3名様に、TVアニメ『喧嘩番長 乙女 –Girl Beats Boys-』EDテーマ「眼光シグナル」のLove Desire サイン入りCDをプレゼントします。

『喧嘩番長』
『喧嘩番長』

 質問募集の締切は8月6日23:59までです。下にある応募用のリンクから『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』特集の感想を記入し、ご送信ください。

【感想を投稿する】

製品情報

『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』

■プラットフォーム:PS Vita
■発売日:2017年7月27日予定
■希望小売価格:パッケージ版/5,980円+税、ダウンロード版/5,500円+税
■ジャンル:拳で愛を語る恋愛アドベンチャー
■プレイ人数:1人
■CERO:C(15歳以上対象)
■CAST:KENN、蒼井 翔太、細谷 佳正、柿原 徹也、前野 智昭、代永 翼、近藤 隆、畠中 祐
■公式サイト:http://www.kenkabancho-otome.com/mh/
■販売/発売:株式会社スパイク・チュンソフト

TVアニメ『喧嘩番長 乙女 –Girl Beats Boys-』CD・DVD・Blu-ray各種好評発売中!

データ

▼『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』
■メーカー:株式会社スパイク・チュンソフト
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:AVG
■発売日:2017年7月27日発売予定
■価格:5,980円+税
 
■『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』(ダウンロード版)
■メーカー:株式会社スパイク・チュンソフト
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:AVG
■発売日:2017年7月27日発売予定
■価格:5,500円+税

関連サイト