2017年8月2日(水)

『チェンクロ3』ユグド祭で発表された新情報について松永純ディレクターに詳しく聞きました!

文:まり蔵

 iOS/Android用RPG『チェインクロニクル3(チェンクロ3)』のシリーズ総合ディレクター・松永純さんにインタビューを行いました。

『チェンクロ3』

 7月22日に東京ビッグサイトで開催された『チェンクロ3』のイベント“チェインクロニクル 4th Anniversary ユグド祭 2017”。この会場で、さまざまな新情報が発表されました。

 気になる新情報について、松永ディレクターにお話を伺いました。『チェンクロ3』の今後のストーリー展開や新コンテンツを実装する経緯など、さまざままことを語っていただきましたので、ぜひご覧ください!

『チェンクロ3』
▲松永純ディレクター(“ユグド祭”の会場で)。

4周年記念キャラ人気投票は第3部のキャラが大健闘!

――“ユグド祭”で発表された内容について詳しくお聞きする前に、4周年記念レジェンドフェスの第1弾で登場したテレサについて伺いたいのですが、今回職業が戦士から騎士に、所属も副都から聖都に変わりましたね。

 はい、リリスと同じパーティに入れられるように調整がされています。ユーザーさんにも歓迎していただけたらいいなと思っています。

『チェンクロ3』

――前回インタビューさせていただいたときに、まだテレサのシナリオを書かれていないということでしたので、もうしばらくあとかなと思っていました。

 あのあと、早々に出すことになったんです(笑)。時間的にぎりぎりでしたが、テレサにとって一番重要とも言えるエピソードをきちんと描くことができたと思っています。まわりのスタッフにも助けてもらって、今回のテレサに関連するシナリオは非常に充実したものにすることができました。リリスのほうも頑張りますので、ご期待ください!

――実は弊社のライターが、セレステ篇 4章のバトルでテレサと戦ったとき、弓を食らってもひるまずに接近してきたので、騎士で実装されるのではと予想していまして……。

 よく見ていますね!(笑) 前々から騎士になることは決まっていたので、すでに設定が反映された状態だったんです。

――“ユグド祭”では、今後の『チェンクロ』についてさまざまな発表が行われまして。今月からすでに新ストーリーの追加、新キャラの登場、新しいフェスと目白押しですが、まずは7月25日から配信されているヘリオス篇 4章の見どころを教えていただけますか?

 第4章“大祭前夜”というタイトルの“大きな山の手前”という意味合いでは、ヘリオス篇が一番その意味が強いんです。

 ヘリオス篇を引っ張っていたカインが、“主人公”を迎えに行ってパーティから離れた4章では、ヘリオス、トロメア、シャロン、アポロ4人のキャラクターがあらためて深掘りされて、それによって物語の最初の山場へ向かう前段階といえるシーンがたくさん描かれているので、ぜひそういうところを楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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――人気投票では第3部のキャラがかなり健闘しました。第3部の主人公5人も、全員SSR部門の30位以内にランクインしていましたし。

 これはとてもうれしかったですね! 第3部が発表された時も、新主人公よりもむしろレジェンドキャラクターたちに注目が集まる状況だったので、第3部のキャラクターたちの人気が出るのは時間がかかるかなと覚悟していたのですが、想像以上に早くランキング上位に上がってきたなと。

 主人公だけでなく、ヒトリやデルフィーナたち準主人公たちも目立っていますし。もちろんカインたちレジェンドキャラたちも面目躍如といった感じで、新旧入り混じった、おもしろいランキングになったなと思います。

基本のキャラクター論を超えて描くキャラの成長

――7月31日からの4周年記念レジェンドフェスの第3弾に、いよいよリリスが登場しました。

 はい。昨年の第3部の発表からちょうど1年もお待たせする形になってしまいましたが、満を持して登場します。キャラクターの能力、バトルでの演出、シナリオ、どれもとても充実したものになっていますよ!

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――リリスのキャラクタークエストの見どころについてお話しください。

 今回、リリスとテレサはタイミングは違えど4周年という大きな流れの中で同時に出るという形にさせてもらえました。ですのでキャラクタークエストも対称性を意識して、テレサもリリスもともに、彼女たちの“過去”を描いた物語になっています。

 リリスが義勇軍の皆と出会う前。幼き少女が、いかにして聖人としての道を歩み始めたのか。テレサが剣聖となるまでに壮絶とも言える幼少期を辿った一方で、リリスもまたその重すぎる宿命を背負うまでの物語があり……という感じのとても大切なストーリーになっておりますので、ぜひ観てみていただければと!

 あと、前回のテレサのキャラクタークエストにリリスは出ていないんですが、今回のリリスのキャラクタークエストには、しっかりテレサが登場しますので、もしテレサの物語で何かが足りないと思った方がいたら、そこもご安心ください(笑)。

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――テレサのアビリティが“リリスの騎士”という名称でしたので、リリスとセットなのだろうなと予想していました。

 そうですね。あと肩書も“聖女の御剣”に変わっていますしね。肩書は、キャラクターを形作る要素の中でも大事だなと思っているんですが、今回あえて“剣聖”という肩書をとって、ただの騎士にしています。ふつうは成長した新バージョンが出ると、将軍が大将軍になったりとか進化するのが普通なんですが、テレサは退化してるんですね。キャラクタープロデュースの視点からいくと、超悪手なんですが。

 でもファンの皆さんが、ふたりの関係性にすごく愛着をもってくれているのが感じられたので、あえて今回やっています。“剣聖”という超強力な肩書よりも、物語の中で“リリスひとりの騎士”となることを選んだテレサの生き様のほうが、ふたりのファンの方からちゃんと支持してもらえると思ったんです。結果、そのように受け取ってもらえたと感じています。

 これはテレサだけではなくて、たとえばマリナなんかもそうですね。彼女ははじめ“癒し手”という肩書からスタートして、SRになったときに“司祭”という肩書になったんですが、SSRになって実はまた“癒し手”に戻っています。レジェンドキャラクターたちが単なるカードゲームのようにただパワーアップ的な進化をしていくのではなく、それぞれの人生を歩んでいるというのが伝わる方が、チェンクロファンの皆さんに喜んでもらえると思っています。

 昔だったらすごく迷ったと思うんです。キャラクターに愛着をもってもらうためには、そのキャラクターの特別性をそれぞれ確立できていないといけないというのはキャラクター論の基本です。普通に考えたら、テレサは剣聖でありつづけなければいけないんです。でもそういうものを超えて、個々のキャラクターの生き様に対してユーザーさんがすごく愛をもってくれているんだなというのを、ここ数年ずっと感じていて、だからできたことだと言えます。

 ……ってすみません。肩書なんて地味な要素を熱く話してしまって(笑)。ただ、肩書だけでなく、4年たってのタイミングで今、コンテンツの提供の仕方についてはすごく、ユーザーさんに対しての信頼といいますか、『チェンクロ』というものをこうとらえてくれているんだなという理解から、やり方を変化させていることは多いのかなと思います。そこに4年という歳月を強く感じますね。

――レジェンドフェスには、リリスの他にカティア、アレス、ヨシノが登場しますね。

 今回のカティアは教師の装いで登場しています。しかも恥じらいといいますか、兵団の中では勇ましいのに教師としては新米みたいなところを前面に押し出したキャラクターイラストになっています。かなり新鮮かと。これも単なるパワーアップではなく彼女の成長であり変化というところを楽しんでもらえたらと思います。シナリオもそのあたりをひろったものになっていますので。でもまごまごしていても、バトルでは普通に強いです(笑)。

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 アレスのほうは、逆に純粋にパワーアップですね。肩書も格上げされて、聖騎士団長になりました。もともとこのオーラでなぜ団長じゃないんだという感じでもあったので、納得のアレスを堪能してもらえればと!

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――チャーノがレジェンドになったとき、シナリオをプレイしていてものすごくしっかりした子に成長していて驚きました。

 チャーノは、なかなか挑戦的な成長の仕方だったと思います。特徴だった部分が成長によって普通になってしまうようなリスクを負っても、その成長を描くことによってユーザーさんにハッとしてもらったり、より強い愛着をもってもらえたりできればというのを目指しています。

 そういうことを『チェンクロ3』ではいくつもやらせてもらっていて、今のところはそこに対して肯定的な意見をもらえている状況かなと思うので、今後も“成長”の描写にはしっかりと向き合っていきたいと思います。もちろん逆に、そうやって5年もの時が流れた舞台だからこその「このキャラは変わらないな!」という喜びも、同時に追求していきたいですね。

 『チェンクロ3』の話をするときに『サザエさん』の例を挙げたと思うのですが、『サザエさん』や『ドラえもん』みたいに何年たっても変わらない世界というものではなく、『チェンクロ3』は義勇軍の仲間たちの人生を描いた物語だから、しっかりと時間が流れていくんだよ、だから熱いんだということがユーザーさんに伝わるよう、ストーリーを提供していきたいなと強く思っています。

――ずっと好きだったキャラクターがレジェンドになり、また自分のパーティで活躍するようになって喜んでいるユーザーさんも多いのではないでしょうか。

 そう思ってもらえるとうれしいですね。もともとレアリティの低かったキャラクターたちなどは特に、もっと活躍させたいという声をずっともらっていたので、ぜひレジェンドになったキャラたちを使って、楽しんでほしいです。

――前回のインタビューで松永さんが「どのキャラクターもレジェンドになる可能性がある」とお話されていたので、自分の好きなキャラクターもと思った人も多いと思います。

 はい。繰り返しになりますが、ドラマ中で昔の姿で登場したから、レジェンドにならないというルールはありません。すべてのキャラに対して、ご期待いただければと。とはいえ本当にたくさんのキャラがいるので、すべてに応えきれないのは悩ましいです。

 運営チームも、いいペースで提供できるよう頑張ってくれていて、さらにそれを上回るスピードでメインストーリーに登場できていると思うのですが、いずれにせよできるだけスピード感をもって、要望にお応えできるような形で出していければと思います。ご期待ください。

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“スフィア”の登場はいらないSSRを売ってくださいという意味ではない

――8月1日より実装された“年代記の塔”の注目ポイントを教えてください。

 “年代記の塔”は、フロアごとに3回のバトルが用意されていて、それを別々のパーティでチャレンジするという設計になっています。まずは適した主力パーティを3つ用意して挑むという遊び方となります。

 ポイントは、パーティコストが無制限というところですね。今まで自由に使えなかった天魔をはじめとするキャラクターたちを、どこまでもリッチに入れられるのが遊びのポイントです。あとは、まだパーティコスト的に全員レジェンドキャラクターで固められていない方も、全力の戦いを存分に楽しんでもらえればと!

 “深淵の渦”で獲得した天魔が活用できるという意味で、“年代記の塔”はさらに奥にあるエンドコンテンツという位置づけとなります。バトルを濃く深く遊んでいただいている方にとって、いいコンテンツになればなと思っています。

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――最近は、コラボキャラクターのスキルが伝授できるようになったり、魔神襲来イベントの特効キャラクターが伝授を受けられるようになったりと、より遊びの幅が広がっているように感じます。

 ありがとうございます。ただ、このキャラにはこの伝授がいいのではないかと研究し尽くして、コイツ最強だというキャラクターを作ったはいいけれど、それを使う場所が現状だと渦くらいしかないんですよね。所属勢力のパーティを開催待ちしながら使ってもらうという遊び方になってしまい、それだと濃い遊び方をしてくださっているユーザーさんに対して提供のペースとして足りないのかな感じていました。

 そこで、今回エンドコンテンツのさらなる先の形として、年代記の塔を提供させていただこうと思ったんです。遊び分けとしては、渦は勢力ごとのベストパーティを作ってもらうところを楽しんでもらえればと思いますし、年代記の塔は無差別級という形でコスト無視、勢力も関係なくそろえた最強パーティでぜひチャレンジしていただきたいですね。

――年代記の塔の報酬となる、“年代記の力”について教えていただけますでしょうか。

 渦の方は“天魔”という今までにないコストとパワーを持ったキャラクターが報酬として手に入っていたのですが、年代記の塔の報酬はキャラクターではありません。ユグドさんが“年代記の力”という特殊能力を与えてくれます。

 どういうものかといいますと、ずばりバトル中一度だけ使える全体攻撃です。これがクリアするたびにもらえて、強化されていくという仕組みになっています。積み重ねでくりかえし強化できるので、クリアすればするほど、あらゆるバトルで有利になっていくという、すごい報酬になっています。

『チェンクロ3』
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――全体攻撃! それは、効果的に使えたらすごいことになりそうですね。

 ですね。気持ちよく全体攻撃を決められるので、ぜひゲットしていただければと!

 ちなみに、必ずしも塔の頂上に行かなくても、途中の段階ごとに入手できる仕組みになっているので、あらゆるレベルの方がエンドコンテンツとしてチャレンジして年代記の力のレベルを上げられるようになっています。腕に自信のない方でも、まずはチャレンジしてみてもらえればと思います。

――個人的には、SSRを売却すると獲得できる“フォーチュンスフィア”(※一定数を集めると、“SSR限界突破アルカナ”と交換が可能)の実装が衝撃的だったんですが、実装された意図を教えていただけますでしょうか。

 今回、年代記の塔というエンドコンテンツを含めて、いくつも新しいシステムを発表・追加させてもらっています。正直昔は、愛というか、キャラとして好きだから限界突破したいという趣きが強かったと思うのですが、ここから先は年代記の塔や新システムを含めて自分なりの最強キャラをそろえていく意味が、よりちゃんとあるゲームになっていきます。そのために、狙ったキャラクターを限界突破してパーティを作っていくことをユーザーさんが楽しめるよう、今回スフィアとSSR限界突破アルカナを実装したという経緯です。

 ただ、これだけはユーザーさんに誤解がないよう伝えなくてはと思っているのは、「メインパーティ以外のSSRをどんどん売ってくださいという意味ではない」ということです。ユーザーさんに対して本当に申し訳ないと思うのは、限界突破もしきったあとにさらに同じキャラクターが出てきてしまうという状況が、人によっては結構あるということです。それが、ただただ申し訳なくて……。僕もまれに遭遇するんですが、そういうときって気合い入れて引いてるときなので、反動で本当に嫌な気持ちになるので。

 これが起きてしまうのはガチャというものの弊害でしかないです。どのキャラクターが仲間になってくれるかわからないドキドキというのは、ちゃんと意味があると思います。ですが、そこを超えて出たら単純にうれしくないという状況は純粋に良くないものだと思いますし、なくしたいという思いがもともとありました。今回それを防ぐためにスフィアを用意したいと思ったんです。

 ですのでそこに向けたシステムです。1枚しかないSSRを売ってくださいということではありません。それだとチェンクロの楽しみ方、キャラクターがたくさん増えていって、その物語をそれぞれ楽しんでもらう、というコンセプトに反していることになるので。キャラクターを手放してほしいということではないということは、あらためてお伝えしたいです。

――新しいキャラクターが登場して、そのキャラとの組み合わせで既存のキャラがより輝く、というのが『チェンクロ』では結構ありますよね。売ってから後悔することも……。

 そうですね、新キャラが出て、それまで寝かしていたキャラが突然化けることもあります。そこはキャラクターを設計してくれているスタッフがいつも考えてくれていることです。

 反面、それはバトルに対して真剣に楽しんでくださっているユーザーさんにしか伝わっていない部分もあるのかなと思っていまして。もっとわかりやすい形で提供されるものも別で必要だなと感じていました。このゲームはどう考えてもキャラクターがたくさん並んでいるほうがいいよね、自分の好きなキャラたちが義勇軍に集まってくれているのがうれしいよねと、だれもが感じてくれるゲームにしなくてはいけないなと思っています。それを担うのが、次の新コンテンツ“絆の大出撃”です。

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“絆の大出撃”はキャラへそそいだ愛の受け皿になるコンテンツ

――それでは、ユグド祭でもどよめきが起こった“絆の大出撃”についてご説明いただけますでしょうか。

 先ほど話した「キャラクターがずらっと並んでいたほうがいい」というのに繋がるのですが、“絆の大出撃”のコンセプトはとにかく絆でつながったパーティ、持っているアルカナみんなが輝くコンテンツです!

『チェンクロ3』
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 こんな画面でバトルが始まって、敵群とぶつかりあっていくのですが、19Chainとか「どういうこと!?」みたいな今までのバトルではありえないド派手な演出も起きて。そしてクリアをすると報酬がもらえます。パーティ人数もすごくて、100キャラクターが毎回出撃します。

『チェンクロ3』
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 またこのコンテンツでは、親愛度やキャラクタークエストをクリアしたかどうかという要素が、個々のキャラクターの強さに反映される仕組みになっています。今まで積み重ねていただいたキャラクターに対する愛が、ちゃんとバトルの結果に反映されるものを作ろうというのが今回のコンセプトです。普段のバトルでは活躍しないんだけれど、ずっと好きで育てているキャラクターへの愛が、すべてバトルに反映されるんです!

――どのような戦いになるのでしょうか?

 バトル自体は、見ているだけのオートバトルです。合計でどれだけのダメージを与えたかというのを競うものになっています。そういう意味では渦や年代記の塔はエンドコンテンツで、プレイヤーさんのゲームスキルの腕がないと楽しみきれない側面があるのですが、絆の大出撃はそこに対してキャラ愛やストーリーを楽しんでいただいている方に向けたコンテンツという意味が強いです。なのであえて何も操作が必要ないものにしています。

 バトルの腕は問わず、ちゃんと愛をもって育てたキャラクターを並べたら、そのまま結果につながるというコンテンツになっています。

 今回、ようやくこういうものを用意できて、メインパーティには入らないけれどコイツ好きなんだよねというキャラクターたちに対して、ゲームで活躍する機会を作れそうです。ゲームとしての『チェンクロ』と、キャラクター・ストーリーゲームとしての『チェンクロ』が両立できるようなものにできるのかなと思っています。

 ですので存分に、遠慮なく愛をそそいでいただければ嬉しいです。ぜひ実装までに親愛度を上げたり、キャラクエを読んだりしておいてもらえれば!

 ちなみに、開催ごとに勢力や属性によるボーナスが少しあるので、100人にとどまらず、キャラクターがいればいるだけ育てれば、よりベストへつながるという設計になっています。ですので、すでに好きなキャラ100人超えちゃってるんだけどという方も、安心してキャラクターたちを育ててもらえればと思います。

――ユグド祭の最後に、ユリアナの新しいイラストが公開されましたが、こちらは絆の大出撃でゲーム初登場ということになるのでしょうか?

 はい。大出撃というテーマ感たっぷりに、威厳と勢いのあるユリアナが号令をかけてくれますよ!

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――親愛度は現在100まで上げるとパラメータの上昇がストップしますよね。絆の大出撃において、例えばキャラクターの親愛度を999まで上げた人には、それだけのメリットがあるのでしょうか?

 バランスの詳細は明かせませんが、100のタイミングから大出撃でもボーナスが同じになるということはありません。そこを超えて注がれたキャラ愛が、ちゃんとゲームに活きるようにするつもりです。

――Chainはどういう条件で繋がっていくのでしょうか?

 Chainは、ぶつかり合いの最中にカットインとして挿入されます。Chainの条件はここでは言えないので、ぜひプレイしていくなかで研究していただければと! 戦いの結果によってS・A・B・Cといった評価が出て、評価が高いほど報酬も豪華です。

 今回、新コンテンツをたくさん発表しましたが、『チェンクロ』を今後も長くユーザーさんに楽しんでもらううえで最も重要なのは、この絆の大出撃だと思っています。今までキャラクターにそそいだ愛が、きちんと末永く、ゲームの結果として返ってくるコンテンツに仕上げたいと思っていますので、どうかお待ちください!

――4年目にして夏衣装(水着)を実装しようと思ったきっかけとは?

 もともとこういうのはあまりやらないよというポリシーだったわけですが、少しずつセーフラインを広げていって、4年目でようやくこういったのも楽しんでやれる雰囲気になったのかなというのはあります。そういう4年だからこそのノリをユーザーさんとも共有できればいいなと思います。

 キャラの選定に関しては、いざ夏衣装をやるという話になったときに、意外と水着っぽい衣装のキャラクターがたくさんいるなという話になって。じゃあギャップとしておもしろいキャラクターは誰だという感じで選ばれました。

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――デュークのイラストが登場していましたが、これはアルカナとして実装されるということでしょうか?

 実はこのあと第2部の舞台を再び盛り上げていきたいなというのがありまして、秋に向けて本格的にやっていくためのまずは走りですね。まだ詳細は話せませんが、楽しみにしていただければと!

 秋に向けては、各種既存イベントやシステムの改良もしていきます。大狩猟戦はある程度の反応はいただけたかなと思っているのですが、1発目のイベントということもあってまだまだ改善の余地はあるなと感じています。ですので、いろいろ改修しまして今度改めてイベントを開催します。

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――個人的に気になりました“こつこつ遊んでキャラクターをパワーアップするコンテンツ”についてなのですが、具体的にはどういった内容になるのでしょうか?

 詳細は明かせませんが、通常のクエストをクリアすることで、特殊な素材が集まり……という感じのシステムになります。そして集めることにより、なんと第3部の主人公たちなど、メインキャラがパワーアップする! というような内容を予定しています。

 この新システムで目指しているのは、メインストーリーをはじめとした“通常のストーリークエストをより楽しめるようにする”ということです。イベント以外の通常コンテンツを遊んでいても、目指すものがちゃんとあるという状況にしたいなと。こちらは今冬に向けて進めています。

 ここまで入ると、“ゲーム”が熱いエンドコンテンツ、“キャラ愛”が反映される新コンテンツ、そして常設クエストで“ストーリー”を遊んでも楽しい! という感じで、チェンクロをどういうスタイルで遊んでも、ちゃんとゲームとして楽しめるタイトルにできると思っています。5年目に入るチェンクロですが、5周年と言わず、さらに先まで楽しめるよう、しっかりパワーアップさせていきたいと思っていますので、新しい形へと進化するチェンクロを楽しみにしてもらえればと思います。

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主人公とフィーナはガチャでの提供はありません

――“第5章 災禍の白光”の内容についても言及されていましたが、改めて見どころをお聞かせいただけますか。

 5章はとにかく激動といいますか、ここから一気にストーリーが動いていきます。まずはアリーチェ篇ですが、今まで登場がちらついていたキャラクター、アリーチェが忘れてしまっているあの少女が、いよいよ物語に本格登場します。かつ彼女たちの所属していた研究室、それを牛耳る存在も登場して、いよいよアリーチェ篇の形が見えてきます。

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 セレステ篇は、5章でついに、精霊島へやってきたヘリオス一行との出会いが待っています。さらには、重要な新キャラクターも登場したりと、今回も見どころ盛りだくさんです。

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 エシャル篇では、いよいよ“竜湖祭”が始まります。ついにお祭り本番ということで、散々存在がほのめかされていた伝説の歌姫・ムジカさんが現れるのは注目ポイントですね! もちろんエシャルの物語も劇的な展開が。常に舞台の上で、大きな物語が動いていくエシャル篇、ぜひ竜湖祭の舞台で何が起きるか、括目ください!

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 アマツ篇は、いよいよ第四領に戻ってきます。ベニガサとの因縁を持つ謎の女シロガネ、序章で登場していたオウシン、一足先に戻ったミユキたち、そしてアマツ一行。物語に登場したメインキャストが全員、四領に集結して、さまざまな人間ドラマ、そして壮絶な戦いが巻き起こります。熱い展開をどうか堪能してください。

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 ヘリオス篇の5章は、ひとつの大きな山場になります。ヘリオス篇もともと、第1部の主人公の冒険をなぞっていて、聖都に行き、賢者の塔に行き、湖都へ行き……と同じ道を歩んでいるのですが、いよいよ5章では精霊島に着きます。

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 第1部もストーリーでいろいろな秘密が明かされるというタイミングが、精霊島でユグドと出会いクロニクルの中に入ったときでした。そこでフィーナが記憶を取り戻し、怒涛の展開へと進んでいったわけですが、さてヘリオス篇ではどうなるのか! というところを楽しみにしていただければと思います。そしてそこからは、第1部のとき以上の、怒涛の展開によって、第6章へと進んでいきます。

――そして、会場でもっとも盛り上がった“第6の物語”の映像についてなのですが……。

 はい! 今回のイベントのハイライトですね。2017年中に5人の新主人公の物語に続く第6の物語、“帰還篇”をやらせてもらいます。第3部を発表してから、ずっと待ち望まれていた彼が、フィーナとピリカが、いよいよユグドへと帰ってきます。

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 ストーリーのつながりとしてはちゃんとメインストーリーにつながるようなものになっています。タイミング的には第6章と7章の間に“帰還篇”が配信される予定です。そして第7章では、いよいよ主人公とヘリオスたち5人の新世代主人公の物語が交わります。

 主人公が帰ってきたあと、どんな展開になり、6つの物語がいかにして1つへと集結するのか。5章、そして6章を遊んで、ぜひこの熱い物語の流れを楽しんでもらえればと思います!

――イベントでは「主人公はガチャに入らない」と明言されていましたね。

 はい。ユーザーさん=主人公ですから、普通に考えてガチャで自分を引くって変ですよね。ですので、主人公とフィーナはガチャでの提供はありません。コンテンツをプレイすることで、ちゃんと主人公とフィーナが手に入る形にするつもりです。

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――それでは最後に、『チェンクロ』ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします!

 4周年を迎え、5年目に入る『チェンクロ』は、現状維持にとどまらず、末長くファンの皆さんに楽しんでもらうためには何をすべきかというのを、前のめりにチャレンジしていきます。新たなゲームシステムも入りますし、主人公も帰ってきます。ユーザーさんが本当の意味で期待している『チェンクロ』に、どんな楽しみ方をしてもずっと楽しい『チェンクロ』へと進化していきますので、ぜひ5年目のチェンクロの物語を、ともに楽しんでいただければと思います!

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