2017年8月14日(月)
ドイツのケルンで、現地時間の8月22日~26日にコンピュータゲームの見本市“gamescom 2017”が開催されます。
“gamescom(ゲームズコム)”は、ケルンのケルンメッセで行われる、欧州最大規模のゲームイベント。6月に開催される“E3(Electronic Entertainment Expo)”、9月に行われる“東京ゲームショウ”とあわせて、世界三大ゲームショーと言われています。
ただ、日本国内での知名度はE3やTGSと比べるとやや劣るのも事実。今回は“gamescom”がどのようなイベントで、なぜ世界中から多くの人が参加しているのかを、去年の会場の様子とともにお届けしていきます。
なお、画像はすべて2016年開催時のものです。
ケルンメッセは、有名なケルン大聖堂が建つケルンにあります。ケルンは100万人を越える人が住む、ドイツで4番目に大きい都市です。
ブンデスリーガ所属のサッカークラブ・FCケルンやルートヴィヒ美術館があり、ケルン・ボン空港を通して多くの観光客でにぎわっています。日本の京都市が姉妹都市を結んでいます。
ヨーロッパの事業地域の中心にありアクセスもいいことから、ケルンメッセでは毎年70近いイベント、2000以上の代表会議が行われます。
展示会場の大きさは、屋内284,000ヘイベイで、屋外100,000ヘイベイ。東京国際展示場が95,420ヘイベイ、幕張メッセが75,098ヘイベイ、東京ドームが46,755ヘイベイということなので、その大きさがわかるのではないでしょうか?
ちなみに、展示ホールは11、会議室は41(19,500席)で15,000台収納できる駐車場を備えています。もはや数がすごすぎて、大きさを想像できなくなってきました。
gamescomの初開催は2009年。1995年から開催されているE3、1996年から開催されているTGSと比べると最近始まったイベントになるのですが、大きな特徴があります。それは規模です。
初めて一般ユーザーを入れた2017年のE3が68,000人、2016年のTGSが271,224人の来場者なのに対して、昨年2016年のgamescomは345,000人の来場者を記録しています。
今年の“gamescom”は8月22日~26日に行われます。ホールはビジネスエリアとエンターテイメントエリアにわかれていて、22日は関係者とメディアのみが入場可能。23日~26日にエンターテイメントエリアが開放され、一般来場者が入場できるようになります。昨年は4日間の開催。会場が大きいことも関係しているのですが、注目度が高いイベントであることは明らかです。
さらに、gamescom 2017のオープニングイベントにドイツのアンゲラ・メルケル首相が出席することが発表されています。ゲーム文化はドイツの文化や社会の発展に貢献するためとのことです。
また、E3から2カ月後のイベントということで、年末に発売されるタイトルが出展されているのも見逃せないポイント。TGSより早く人気タイトルにさわるチャンスでもあります。
「とは言っても、遠いし、行くのは大変では?」
成田から飛行機を乗り換えても約12時間弱で到着。ワシントンDCやパリ、ニュージランドなどに行くのとそこまで変わりません。
また、ドイツは食事がおいしいことでもおなじみ。これまでに電撃オンラインや“ゲームの電撃”のメンバーはさまざまな国に取材に行っていますが、ドイツを訪れた人の満足度は総じて高いです。
日本のメーカーや、日本の海外法人が出展しています。どこも展示に力が入っていますし、さまざまなグッズ販売も行われています。
もちろんドイツで行われるため、近くはなく渡航費用もかかるのですが、興味がある人は参加してみてはいかがでしょうか?