2017年8月22日(火)
『METAL GEAR SURVIVE』先行体験レポート。スリルと興奮のオンラインCO‐OPプレイが楽しすぎる!
8月某日、東京・六本木のKONAMI本社にて、2018年初頭に発売が予定されているPS4用ソフト『Metal Gear Survive(メタルギア サヴァイヴ)』のメディア向け体験会が行われた。
そこではオンラインによるCO‐OPプレイが体験できたほか、秘められていたゲームの流れやシングルプレイモードが明らかに! 新たに公開された最新の画面写真とプレイした感想を交え、その模様をレポートしていこう。
『METAL GEAR SURVIVE』は、世界中で高い評価を受けている『METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN(以下、MGSV:TPP)』の世界観やアクションをもとに制作されたスピンオフタイトル。
シリーズの大きな魅力である“ステルスアクション”はそのままに、“サバイバル”という新たなゲーム性を加え、これまで体験したことのない状況下での戦闘やCPUを相手にした協力プレイが満喫できる作品だ。
『METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES』直後の時間軸で物語が展開
本作の時間軸は『METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES』の直後。マザーベースもろとも巨大なワームホールに飲み込まれた兵士たちが、見知らぬ世界で生き抜く姿が描かれる。
そこには不気味な容姿をしたクリーチャーが待ち構えており、さまざまな武器や設備を自らの手で作り出しながら生き残りをかけて戦うことに。はたして兵士たちは生きてもとの世界に戻れるのだろうか……?
▲核査察団に偽装していた敵の襲撃でマザーベースが大きく傾いたとき、突如上空に巨大なワームホールが出現。マザーベースもろとも兵士たちは吸い込まれてしまう。 |
▲荒れ果てた大地には、マザーベースの残骸が横たわっていた。プレイヤーはこの世界にたどり着いた仲間たちと、もとの世界に戻るための手段を探して歩み始める。 |
2つのモードをプレイしながら自身を育成・強化していこう
本作には1人でプレイするSINGLEプレイモードと、オンラインを通じて最大4人のプレイヤーで挑戦するCO‐OPプレイモードの2種類が用意されている。プレイヤーはそれぞれのモードをプレイして経験を積んだり、素材を集めて自身の育成・強化を行っていく。
プレイヤーキャラクターとなる兵士は、性別、顔、容姿、それに装身具などを自由にカスタマイズでき、武器や装身具などは各モードで獲得した素材で作成することでバリエーションを増やすことができる。
▲『MGSV:TPP』と同様、主人公となる兵士の容姿は自由にカスタマイズすることが可能。装身具のバリエーションも豊富に用意されていて、自分好みのキャラクターに仕上げられる。 |
▲SINGLEプレイとCO‐OPプレイを繰り返し、自身の強化をしていこう。 |
SINGLEモードをプレイしてキャラクターを自分好みに強化
SINGLEモードでは用意されたミッションに挑戦して素材を集め、新たな武器や装身具などを作成して自身のキャラクターを育成していく。ミッションは、ステルスアクションを駆使して敵に見つからないように遂行したり、敵を全滅させて達成するのもOK。なかにはフィールドが毒霧に覆われているなど探索が困難な場所もあるが、特定のガジェットを作成することで探索範囲は広がっていく。
さらに『MGSV:TPP』でマザーベースを建設したように、プレイヤーの基地を作ることも可能。そこにさまざまな設備を建設することで、ミッションで収集した素材を別の素材に変換したり、手に入りにくい素材を量産することも可能だ。ただし、基地にクリーチャーが襲撃してくることも! 各所に防衛用の柵や兵器などを設置しておくのもポイントになるだろう。
▲SINGLEプレイは体験できなかったが、最新の画面写真を見ると、自分の拠点となる場所で料理、武器や装身具のクラフトなどができるようだ。 |
▲素材を入手すればクラフトできるが、なかには“開発資料”を取得する必要があるアイテムも。 |
▲クラフトの素材となるアイテムは、ミッション中のフィールドで回収したり、ミッションのクリア報酬などで入手できる。 |
▲自分の拠点を建設している写真。どの場所に何を建設するかはプレイヤーしだい。自分だけの“秘密基地”を作るような感覚で進められる。 |
▲序盤の拠点。まだ何もないが、ゲームを進めて素材を入手し、さまざまな設備を建設していくと……。 |
▲だんだんと基地らしい形に! 一定の範囲内なら自由に建設できるため、デザイン的にもこだわってみたい。 |
▲自分の拠点に敵が侵入してくることも? 防衛用の設備もしっかり建設しておかないと、あちこち破壊されてしまいそうだ。 |
オンラインCO‐OPプレイは、パニック寸前のおもしろさ!
今回試遊できたのは、8月22日~26日(現地時間)、ドイツ・ケルンで開催されている“gamescom 2017”の出展バージョンで、難易度はノーマルとハードの2種類が用意されていた。
製品版では自分で容姿や装備をカスタマイズしたキャラクターで挑戦するのだが、今回は特別仕様の体験版ということで、あらかじめ設定されていた4人(射撃を得意とするSHOOTERタイプの男性・女性兵士と、強力な近接武器を装備したFIGHTERタイプの男性・女性兵士)から選択できた。
ミッションをスタートすると、4人のプレイヤーがバーチャル空間のようなロビーに集合する。ここではプレイするミッションを選択するだけでなく、武器やアイテムの使用回数が無限になっているので性能の確認が可能だ。
ミッション選択後、4人全員が同じ場所に集まってしばらく動かなければスタートするのだが、それぞれ武器を見せ合ったり、プリセット無線やコミュニケーション用のアクションを試すといった“じゃれ合い”が楽しすぎるため、いっこうにスタートしないという事態になりがち。ロビーでの“じゃれ合い”はほどほどに。
▲ミッションに参加するメンバーが集合するロビー。武器とアイテムが使い放題なので、ついつい遊びすぎてしまう。 |
ミッションを開始すると4人がフィールドに転送され、まずは拠点となる場所まで前進する。道中では素材の回収もできるので、寄り道しながら進んでもいい。キャラクターを操作した感触は『MGSV:TPP』と同じなので、『MGSV:TPP』をプレイした人ならすぐになじめるだろう。ただ複数の武器やガジェットを装備しているため、それらを的確に選択して使いこなすには多少の慣れが必要かもしれない。
ミッションはタワーディフェンス型で、拠点に設置したワームホール採掘機を敵の襲撃から守りきるのが目的となる。戦闘は“採掘機を起動→WAVE1→インターバル→WAVE2→インターバル→WAVE3”という構成で進行していった。
それぞれのパートには時間が設定されており、WAVE時は設定された制限時間までワームホール採掘機を敵から守りきるとクリアとなる。全WAVEクリアすることでミッションクリアだ。ミッションクリア時にはチーム報酬に加え、個人の戦績に応じた報酬や経験値も獲得できた。
なお、戦績として評価されるのは敵を倒した数だけではなく、素材を集めたり、仲間を蘇生させるなどのサポートも含まれるので、敵を倒すのが苦手でも十分に貢献することが可能だ。
電撃PSチームの戦績だが、難易度ノーマルは余力を残しつつクリア。気をよくしてハードに挑戦したが、ここでアクシデントが! 採掘機を設置すると、敵の侵攻ルートがマップや地面に矢印で表示されるので、本来なら事前にそのルート上にトラップや鉄柵などを設置し、敵を待ち受けるのが基本となる。
今回は操作を誤って設置と同時に起動させてしまったため、トラップを設置する時間が短くなってしまったのだ。その短時間にできるだけトラップを設置したが、敵を全滅させるのに弾薬を大量に消費してしまい、WAVE1から大ピンチ。
WAVEの合間に発生するミッションをクリアして弾薬を補給したり、ウォーカーギアを獲得して応戦するが、WAVEが進むにつれ、倒すと爆発するボマー、頑丈な装甲をまとったアーマード、執拗に1人を狙ってくるトラッカーといった強敵が次々と出現し、終盤には周囲が敵だらけという状況に! そんななかで採掘機を守れるはずもなく、あっという間に破壊されてしまった……。
▲敵の攻撃を受けるとケガをすることがあり、放置するとスタミナの回復速度や移動スピードに悪影響を及ぼす。ケガの治療はメインメニューで行うことができる。 |
▲ミッションエリアにもクラフト台があり、WAVEとWAVEの合間はもちろん、激戦の最中でもアイテムを作ることができる。不足していたら有効利用したい。 |
▲ライフを削り切ると爆発するボマー。敵集団のなかで爆発させれば周囲の敵にもダメージが及ぶが、当然ながらバリケードが壊れてしまうことも。 |
▲中距離から飛び掛ってくるトラッカー。1人を執拗に狙ってくるので見かけたら一気にケリをつけたい。 |
▲激戦地帯には、敵を感知して自動的に発砲する銃座が大活躍。敵の侵入ルートを見極め、前もって設置しておくような読みも重要だった。 |
▲ウォーカーギアの戦闘能力は絶大で、獅子奮迅の働きをしてくれる。搭乗したら危険な役目を率先して請け負い、最前線で戦っていこう。 |
残念ながらハードの難易度をクリアすることはできなかったが、ワラワラと群がる大量の敵を倒していくのはシンプルに気持ちよく、サバイバルをコンセプトとしたプレイについても、新しい遊び方として受け入れることができたのが素直な感想だ。
オイルトラップ(ツルツル滑る床)など、『メタルギア』らしいの遊び心を感じさせるギミックを持ったアイテムもあり、これらの組み合わせによって新たな遊び方も出てくるかもしれない。
今回明らかになったもののほかに、どんな武器や敵が登場するのか。別のタイプのミッションがあるのかなど、まだまだ気になる部分が多い本作。国内での試遊機会なども含めて続報に期待しよう。
(C)Konami Digital Entertainment
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