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2017年9月6日(水)

『Destiny 2』はドラマチックな物語と末永く遊べる探索要素が楽しい!

文:電撃PlayStation

 SIEより9月6日(水)に発売されたアクションシューティング『Destiny 2』。本作は、2014年に発売されたPS4ソフト『Destiny』の続編となる作品で、プレイヤーは人類文明が崩壊した未来世界を舞台に、謎の球体"トラベラー"の光を使う戦士"ガーディアン"となって人類の敵と戦います。

 今回は、8月中旬に本作の世界的な発売元であるアクティビジョンからの招待を受けて参加した、『Destiny 2』のプレビューイベントで体験した製品版相当のソフトをプレイしたインプレッションをお届けします。プレイできたのは英語バージョンで、日本で発売中のものとは一部固有名詞などが異なる場合があります。

『Destiny 2』

 余談ですが、ベータテストで指摘されていた、パワーウェポン(前作のヘビーウェポンに相当)弾薬のドロップ率については上の写真のとおり。体力ゲージが黄色のいわゆるメジャークラス以上の敵は、倒すと必ず紫色のパワーウェポン弾薬を落とすため、武器を使うタイミングが計りやすくなったともいえます。

イベントシーン満載で登場人物の魅力が際立つストーリーミッション

 前作のストーリーは、主人公のパートナーであるゴーストと登場人物たちとの通信による展開がほとんどで、世界観などの詳細は公式サイトやコンパニオンアプリで閲覧できるグリモアカードで語られていました。グリモアカードの内容そのものはプレイヤーの関心をひく興味深いものでしたが、プレイ中にストーリーを進めている実感に欠けていたのもまた事実です。

 今回のストーリーミッションは、前作の本編の物足りなさを反省点に作られた拡張コンテンツ『降り立ちし邪神』や『鉄の章』から、さらにパワーアップした内容になっています。とくに、ガーディアンの指導者的立場にあるバンガードの3人のキャラクターにスポットが当てられている点に注目。『降り立ちし邪神』では、ハンターバンガードの"ケイド6"の奔放な性格が人気でしたが、『Destiny 2』では、残る"ザヴァラ司令官"と"イコラ・レイ"の人となりもしっかりと描かれています。

■『Destiny 2』 真のリーダー「ザヴァラ司令官」

■『Destiny 2』 孤高の「ケイド6」

■『Destiny 2』 豪胆無比「イコラ」

道行くプレイヤーとの自然な共闘に加え、さまざまな要素が詰まったフィールド

 『Destiny』でのプレイヤーは、宇宙上のオービットから各種ミッションへアクセスしていましたが、『Destiny 2』では、いつでもタッチパッド長押しで表示されるナビゲーションマップを使って行き先を決めることができます。とくにプレイヤーが長い時間を過ごすと思われるのが各エリアのオープンフィールド。ストライクやクルーシブルなど特定ミッション以外のアクティビティは、基本的にフィールドで体験可能です。

 前作でのパトロールミッションにあたるフィールド探索要素は、パトロールとは比較にならないほど多様でボリュームのある内容が詰め込まれています。フィールド上では、前作のストーリーミッションをコンパクトにした感じの“アドベンチャー”ミッションが用意されているほか、“失われたセクター”をはじめとする探索要素が満点です。また、前作同様、フィールドはほかのプレイヤーと自動的に同じ場を共有するマッチングが行われていて、その場に居合わせたプレイヤー同士が協力できる“公開イベント”や“High Value Target”といった遊びも用意されています。これらのアクティビティで得られる“トークン”と呼ばれるアイテムは、フィールド上のNPCに渡すことで評価をかちとることができ、評価が一定以上に達するたびに強力な装備が報酬としてもらえます。

『Destiny 2』
▲フィールドにはいくつかの降下ポイントがあり、同じエリア内なら別の降下ポイントへファストトラベルも可能。また、マップ上では公開イベントの発生場所など、各種アクティビティの情報も確認できます。
『Destiny 2』
▲敵対種族カバルの採掘ポイントを制圧する公開イベント。指定された範囲内にとどまり続けるのが目的ですが、敵部隊がひっきりなしに降下してくるほか、上空からの砲撃もあるため一筋縄ではいきません。

 プレイした感じでは、フィールド上のどこかで必ずなにかが発生している感じで、発生するイベントや敵襲を切り抜けていく楽しい時間を過ごせました。

より緊張感のあるバトルが楽しめる"ストライク"と"クルーシブル"

 『Destiny』では、3人でチームを組んで強力な敵と戦う"ストライク"ミッションと、ガーディアン同士の鍛錬を目的として対戦する"クルーシブル"の2つのゲームモードの存在も欠かせません。

 今作のストライクは、ストーリーをある程度進めるとプレイできる仕様となっていて、前作のようにストーリーの進展に応じてひとつずつ開放されるのではなく、すべてのミッションからランダムでプレイするものが選ばれる“プレイリスト”から挑戦するようになっています。それなりに鍛えたガーディアンを対象とするだけあって難易度はやや高めで、ギミックが用意された道中やダメージ応じて戦い方が変化するボス戦が待ち構えています。

『Destiny 2』
▲発売時にプレイできるストライクミッションは、PS4限定の“影の湖”を含めた6種類。とくにそれぞれ独特の攻撃パターンを持つボスには注意が必要です。

 今作のクルーシブルはストーリ序盤、プレイヤーがソーシャルスペース"奥地"へたどり着いた時点から遊べるようになります。プレイヤーが選べるのは、"クイックプレイ"と"対戦"の2つのゲームタイプで、クイックプレイでは、“コントロール”と“クラッシュ”、“闘魂”の3つ、対戦では“カウントダウン”もしくは“サバイバル”から、ランダムで選ばれたルールをプレイします。

 クイックプレイは比較的気軽に遊べるルールがそろっていて、プレイヤーはその場に居合わせたチームメイトと協力しつつ、相手と戦います。対戦は、いずれもやられた際の復活回数や条件に制限のあるルールとなっていて、相手にやられないよう注意しながら戦う緊張感のあるバトルが楽しめます。

 いずれのゲームタイプもバトルに最後まで参加することで、装備品やクルーシブル担当である"シャックス卿"の評価につながるトークンを獲得できます。

『Destiny 2』
▲発売時に実装されているマップは10種類。いちはやく地形を把握して有利な位置取りができるかが勝利につながることでしょう。

 現地ではクライマックス手前までのストーリーと、4つのエリアのフィールドマップ、ストライクやクルーシブルといったマルチプレイヤーモードをひと通り体験できましたが、いずれの内容も前作を超えるボリュームと密度があり、用意された時間があっという間に感じるようでした。いよいよ発売となる『Destiny 2』、前作をプレイしたベテランも今作からゲームを始める人もいっしょに楽しいひと時を過ごしましょう!

プロジェクトリーダーのMark Noseworthy氏へのショートインタビューを掲載!

『Destiny 2』

 プレイビューイベントでは、本作のプロジェクトリーダーであるMark Noseworthy氏にインタビューする機会がありました。おもにゲームシステムの補足部分について聞いたので、プレイの参考にしてはいかがでしょうか?

――今作のガーディアンの強さには"レベル"と"パワー"の2つの概念がありますが、両者の違いについて教えてください。

Mark Noseworthy氏(以下、敬称略):レベルはガーディアンが経験値を得ることで上がっていくもので、レベルアップするとガーディアンのスキルがアンロックされたり、アンロックに必要なポイントが得られるほか、より強力な装備品を扱うことができます。パワーは、ガーディアンが装備品を身に着けることで強化される、ガーディアン自身の強さを示すもので、対象との与ダメージと被ダメージに影響します。ゲームをはじめたみなさんはまずどんどんレベルを上げてもらい、ナイトフォールストライクやレイドといった高難度ミッションに挑戦する段階にいたったら、今度はパワーを意識したプレイを目指してください。

――ローンチ時のレベルと光の上限はいくつになりますか?

Noseworthy:発売直後ですので、まずはみなさん自身の手で限界を見つけてほしいと考えています。

――今作ではオービットではなく、フィールドマップからストーリーが展開するのが新鮮でした。『2』でこのような仕様となった理由について教えてください。

Noseworthy:今作のフィールドは、“プレイヤーのみなさんが存在する場所”としてさまざな体験をするために作りました。まずはフィールドに降り立って、そこからさまざな体験をプレイヤー自身が選んでいけるようにするため、今回のような形をとっています。

――クルーシブルのゲームモードをクイックマッチと対戦の2つに絞った理由について教えてください。

Noseworthy:クイックプレイは比較的カジュアルなルールを集めていて、リラックスして対戦を楽しみたい人向けに用意してあります。翻って対戦は緊張感のある戦いを体験したい人向けのゲームモードを目指しています。

――今回はありがとうございました。

(C) 2017 Bungie, Inc. All rights reserved. Destiny, the Destiny Logo, Bungie, and the Bungie Logo are among the trademarks of Bungie, Inc. Activision is a registered trademark of Activision Publishing, Inc.

データ

▼『電撃PlayStaton Vol.645』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2017年8月24日
■定価:694円+税
 
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