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2017年9月13日(水)

『アイドルマスター XENOGLOSSIA』誕生秘話を長井龍雪監督&坂上陽三氏がトーク。『スパクロ』の情報も

文:電撃オンライン

 9月10日にTOHOシネマズ新宿で開催されたイベント“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”での、長井龍雪監督と坂上陽三氏によるトークショーの様子をお届けします。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”

 “サンライズフェスティバル 2017 翔雲”は、多数のサンライズ&バンダイナムコピクチャーズ作品を上映するというもの。

 本上映会では、放送から今年で10周年を迎えるアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の長井龍雪監督が登壇。さらに、バンダイナムコエンターテインメントから配信中のアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』で『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の期間限定参戦イベントが実施中とのことで、『アイドルマスター』総合プロデューサーの坂上陽三氏(バンダイナムコエンターテインメント)も登壇し、今まであまり触れる機会がなかった『アイドルマスター XENOGLOSSIA』について語り合う、貴重なステージとなりました。

一番の『XENOGLOSSIA』ファンは坂上氏!? 制作秘話も飛び出たトークショー

 イベントは、司会を担当するサンライズの渋谷氏による「こんばんやよやよ~!」の掛け声から始まりました。会場のファンからは「こんばんやよやよ~!」とリアクションが。

 イベントが始まると、『微熱 S.O.S!!』をBGMに長井監督と坂上氏が登場。会場から大きな拍手で迎えられる中、2人は簡単な挨拶を済ませると、早速『アイドルマスター XENOGLOSSIA』についてトークしていくことに。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲長井龍雪監督(画像左)と坂上陽三氏(画像右)。

 2人のトークを聞くと、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』という作品がどのような状況、どのような経緯で生み出されたものであるのか、いかにチャレンジャブルなものであったのかが浮かび上がってきました。

 まずは、制作された当時の状況から坂上氏が振り返ります。『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の企画が始まったのは、『アイドルマスター』というコンテンツが、アーケードに登場するかしないかという時期。坂上氏いわく、当時は『アイドルマスター』というコンテンツ自体がどうなっていくのかがまったく見えていなかったそうです。

 そんな中、『アイドルマスター』をキーワードにしたアニメ企画をやろうということでサンライズがスタッフを集め出すことに。

 当時、長井監督はサンライズから「『アイドルマスター』という作品があるんだけど、それは横に置いといて、ロボットものをやりたい」と声をかけられたそうです。10周年を迎えたからこそ飛び出したぶっちゃけ話に、坂上氏は「えええ!?」とビックリしながらも観客と一緒に大笑い。長井監督にかけられた言葉はともかく、坂上氏も『アイドルマスター XENOGLOSSIA』がロボットものになることは、ごくごく初期から聞かされていたと明かしてくれました。

 ロボットものになることを聞かされた坂上氏は、そもそもそのアイデアが出たこと自体に驚いたと話します。というのも、アーケードゲームを遊んだ人たちにとって『アイドルマスター』は“アイドルをプロデュースする作品”であるはず。それなのに、ロボットものの企画を立案したこと、そして長井監督が制作を引き受けたことは、坂上氏にとって大きな驚きのポイントだったようです。そんな思いを込めて、長井監督に「スゴイよね。よく引き受けましたよね」と声をかけていました。

 対する長井監督は、当時30歳で監督も未経験だったことから、「監督を断るって考えは、ありませんでした」と、かつての心境を明かしました。しかし、長井監督にとって『アイドルマスター XENOGLOSSIA』という作品は一筋縄ではいかないものだったようです。

 ただ「ロボットものをやってくれ」とだけ言われた長井監督は「ストーリーはどうしましょう?」と相談するも「作るんだよ、君が」と言われ、内心「初監督でそこまで全部預けられるとは……」と、途方に暮れたと振り返っていました。

 そんな中で長井監督は、見よう見まねでストーリーや設定を作り上げ、その時自分が好きだったものなどを詰め込んで『アイドルマスター XENOGLOSSIA』を作っていきます。「こんな状況でしたから、正直『アイドルマスター』のことを気にする余裕はありませんでした」とストレートに打ち明けると、坂上氏はまたしても大笑い。

 一方の坂上氏をはじめとしたゲーム制作チームは、コンシューマ向けの『アイドルマスター』制作でてんてこ舞い。アニメについては断片的に情報が入ってくるものの、長井監督にお任せしている状態だったと話します。2人の話からは、アニメもゲームもともに、がむしゃらと言う表現がまさに当てはまるような状況で制作が進められていたことが伝わってきました。

 そしてついに、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』第1話が完成。長井監督は試写室でゲーム制作チームの方に初めてあいさつしたとのことですが、その時は怖くて顔が見られなかったと明かし、会場の笑いを誘っていました。

 そんな長井監督の思いとは裏腹に、坂上氏たちゲーム制作チームは柔軟に受け入れていて、“白箱(確認用に配布されるビデオテープ)”が届くのを楽しみにしていたそうです。また坂上氏は、登場するロボットが戦闘ではなく作業を目的としたものである点を斬新に感じたと振り返っていました。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲放送当時は、『アイドルマスター』のアニメがロボットものであることに戸惑う視聴者も多かったと話す長井監督。ネットでの反響なども含め「いい経験をしたし、いい思い出のある作品です」と話していました。

 さらに長井監督は、本作のオーダーについて“ロボットもの”に加えて、“ロボットで恋愛ものをやってほしい”と指示されていたことを明かしてくれました。2つめのオーダーについては、長井監督もシリーズ構成の花田十輝氏も最初はピンと来ておらず、「“クルマが好きな女の子”の要素を入れようか」程度に考えていたそうですが、最終的に「ロボットと女の子の恋愛ものをやろう!」と振り切った結果、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の方向性が固まったと話してくれました。

 恋愛ものとして作品を見た時の感想として、坂上氏は、「(インベルに拒絶された)千早がかわいそうですよね」とコメント。さらに「千早のくだりを含めて、作品全体として見た時に後半の畳みかけるような感じがたまらない」と感想を話してくれました。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲話が進んでいくにつれ、エスカレートした愛情を見せる千早。その姿が印象深かったと坂上氏は感じていたようです。

 続いて、当時と10周年を迎えた今とで、作品の印象や見え方が変わった点について話していくことに。長井監督は「作品としては満足していますが、もう一度触ってみろと言われると、触りづらい作品ですね」とコメント。

 ここでちょっとわき道にそれる形で、長井監督は『アイドルマスター』との出会いやその後について話すことに。「そもそも『アイドルマスター』をきちんと知ったのは、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』が終わってからなんです」と明かすと、再び坂上氏&会場からは驚きの声が。

 さらに、友人付き合いがあるというアニメ『アイドルマスター』の錦織敦史監督から、絵コンテのオファーがあったと話すと、「どんなギャグだよ! と思いました」と続け、会場を笑わせていました。坂上さんも笑っていましたが「錦織監督は本気だったと思いますよ」とコメントしていました。

 そんな坂上氏は、本イベントに出演するにあたって作品を見直したことを話し、作画が安定していることや起承転結がしっかりしていること、ロボットと女の子の純愛が描かれていることなど、10周年を迎えた今の感想を力説。

 「当時の感覚では『アイドルマスター XENOGLOSSIA』をチャレンジャブルだと思っていたけれども、今になって見返すと素直に見ることができます」と作品への思いを強く語っていました。すると長井監督からは「当時は本当に勢いで作っていました。ラストにむかうにつれ、あんまりうまくいかなかったこともありました」と、制作に携わった人間ならではの、当時の悔しさを少しにじませたようなコメントが出ていました。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”

 イベントの終盤に差し掛かると、渋谷氏が、本イベントで上映される4つのエピソードをチョイスした理由を2人に聞いていきます。

 1話の“上京ペンギン”と26話(最終話)の“月とペンギン”をチョイスした長井監督は、好きなものを全部詰め込んだ1話と、当時勢いで書いた最終話がどのようになっていたのか見返したいとコメント。

 19話の“サヨナラ”と23話の“RUN!”をチョイスした坂上氏は、2つが話のターニングポイントであると話し、23話で春香がインベルに「好きです」と言い、それにインベルが答えるシーンに、ロボットと女の子が恋愛する瞬間がすごく出ており印象に残っていたと熱弁。ここでも作品への強い愛を見せていました。

 いよいよイベントの終了時間になると、集まったファンに向けて、坂上氏と長井監督からそれぞれ一言ずつメッセージが送られます。

 坂上氏は、『アイドルマスター』が12周年であることにも触れつつ「『アイドルマスター』ならびに『アイドルマスター XENOGLOSSIA』をよろしくお願いします」とコメント。

 「10年前はこのような晴れの舞台に立つなんて思っていませんでした。10年間このタイトルを覚えていてくださってありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、本イベントを締めくくりました。

『スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)』ではイベントも実施中

 なお、本イベントでは、坂上氏から現在サービス中のアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)』についての告知も行われました。

 現在本アプリでは、9月14日13:59までの期間限定で、ログインするだけでバトルユニット“SR ネーブラ”がもらえるキャンペーンを実施中です。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲ネーブラ。
“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲水瀬伊織。

 同じく9月14日13:59まで『アイドルマスター XENOGLOSSIA』と『宇宙をかける少女』をフィーチャーしたイベント“乙女たちの休日”が実施中です。こちらのイベント報酬では、サポートユニット“秋月律子”などが入手可能となっています。

 このイベントで特別な力を発揮するユニットには、先ほど紹介した“SR ネーブラ”に加えて“SSR ネーブラ”、“SSR ヌービアム”などがあります。これらのユニットは9月15日15:59までの期間限定で開催されているイベント攻略ガシャで入手可能です。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲ヌービアム。
“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲如月千早。

 さらに、以前に期間限定参戦した時の報酬だった天海春香が乗るインベルもイベント報酬として近日再登場予定とのことです。

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲インベル。
“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”
▲天海春香。

 また、9月30日23:59までの期間限定で、『スーパーロボット大戦X-Ω』では、SSRユニットが必ず1体手に入る“SSR確定SPガシャチケット”、開催中のガシャにチャレンジできる“Ωクリスタル30個”、好きなパイロットパーツをゲットできる“パイロットチップ30個”を新規ユーザーにプレゼントしています。

 9月は、『アイドルマスター』シリーズよりたくさんのキャラクターとロボットが『スーパーロボット大戦X-Ω』に期間限定で参戦しています。『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の参戦の後は『アイドルマスター シンデレラガールズ』より“きらりんロボ”も参戦予定です!

“サンライズフェスティバル 2017 翔雲 10th Anniversary アイドルマスター XENOGLOSSIA”

 『アイドルマスター XENOGLOSSIA』や『アイドルマスター』シリーズのファンで、まだ本作を始めていない人にとっては絶好のタイミングとなりますので、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか?

(C)サンライズ・バンダイビジュアル

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