2017年9月14日(木)
【スパクロ】大型アップデート(Ver.3.0)インタビュー前編(オオチP情報局#特別編)
バンダイナムコエンターテインメントが配信中のiOS/Android用アプリ『スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)』。本記事では、本作のプロデューサーを務めるオオチ ヒロアキ氏の最新情報に関するインタビューをお届けします。
※本ページの内容は、基本的に執筆時点のものです。最新のゲーム内容とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回は“オオチP情報局”の特別編として、Ver.3.0への大型アップデートに関するロングインタビューを敢行! “前編“として、昨年のVer.2.0実装から1年の振り返りや、Ver.3.0の目玉といえる“闘滅モード”の遊び方について熱く語っていただきました。
※後編は9月22日(金)公開予定です! お楽しみに!
バンダイナムコエンターテインメント
スーパーロボット大戦X-Ω プロデューサー
オオチ ヒロアキ
本作開発の指揮を執るプロデューサー。お気に入りのユニットはゼーガペイン・アルティールとダンバイン。
昨年のVer.2.0実装からこれまでの『スパクロ』を振り返る
――昨年の大型バージョンアップ、Ver.2.0の実装から約1年が経ちました。まずはこの1年を振り返っていかがですか?
昨年のVer.2.0では、Ver.1.0の段階でユーザーの皆さんから受けていた「ボイスを入れて欲しい」、「原作のBGMを聞きたい」、「演出面をもっと強化して欲しい」という3つの大きな要望に注力して、それぞれ実現できたと思っています。
▲『スパクロ』の過去と今後について熱く語るオオチP。 |
――ボイスつきのパイロットパーツやライブカットインなどですね。
はい。皆さんの要望を『スパクロ』らしい形で落とし込んで、それぞれ実現できました。それと、家庭用ゲームの『スパロボ』シリーズではなかなか参戦できないような作品も、期間限定という形でお出しして本作ならではの面白さを提供できたと思っています。
――Ver.2.0になってすぐの期間限定参戦は『ゴジラ対エヴァンゲリオン』でしたね。当時はたいへん驚いた記憶があります。
あれはちょうど『シン・ゴジラ』のタイミングだったんですよね。でも『スパロボ』なんだからメカゴジラを出したいというところで、ゴジラだけでなく3式機龍も用意しました。
それと、せっかくだから『スパクロ』オリジナルの特別な施策として、原作側の許可をいただいて初号機カラーの3式機龍乙型も出しまして。最近だと、8月31日の『ゼーガペイン』イベントでも原作側にご協力いただいて、本来2人乗りの機体に1人でも乗れるというオリジナル設定を作っていただいています。
今の『スパクロ』の面白いところは、こういう作り方が許される、原作側にも理解していただける空気を醸成できたことですね。「『スパクロ』としてはこういうのが面白いと思う」と原作側に確認しているうちに、先方から「『スパクロ』ならこういうことやりませんか?」と声をかけていただけるようになったんです。
Ver.2.0は、僕たち作り手側も、原作側も、そしてユーザーの皆さんも、「『スパクロ』ってこういうものだよね」、と認知された1年だったと思います。そういう意味では、『スパロボ』のなかで独自のタッチで独特の地位を築けた、充実した1年でした。
2周年を迎える10月には『ヘボット!』も参戦が決まっていますし、それ以外にも喜んでいただけるユニットの追加も予定しています。続報をお楽しみにしていただければと思います。
▲もはや『スパクロ』といえばサプライズ参戦というイメージも。現在開催中の『アイドルマスター』関連3作品合同イベントも絶賛盛り上がっております! |
――期間限定作品の話なんですが、サプライズが逆に多すぎるんじゃないかという意見もあります。
そうですね。普段の『スパロボ』では見られない作品の登場を喜ぶ声と、それは『スパロボ』らしさから外れてるんじゃないかという声の2つのご意見が開発にも届いています。どちらか片方だけを重視するんじゃなく、そこはバランスを見極めて今後配信していきたいと思います。
――去年からは生スパロボチャンネル(生スパチャン)も始まりましたね。
おかげさまで生スパロボチャンネルでも、毎月『スパクロ』情報を取り上げさせていただいています。ただこちらはどうしても、“『スパロボ』はプレイしているけど『スパクロ』は触ったことがない”という人に向けた情報発信になります。
本作をコツコツ真面目にプレイしている方には満足できる発信を届け切れていないという思いもありまして、そこは申し訳ありません。
――確かに、生スパチャンではサプライズの参戦発表が中心になっています。
熱心にプレイしているユーザーの皆さんの不満や要望はこちらも受け止めていて、それを今後どうするべきか、どうしたいのかという思いは、生スパチャンではなく今回のような公式wikiのインタビューの場で発信させていただければと思います。
そういう深い部分の発信を生スパチャンでやってしまうと、どうしてもプレイしていない方には味気ないものになってしまいますので……。そこは生スパチャンと、公式wikiのインタビューで明確に立ち位置を分けていきます。
▲好評を博したライブカットイン。「ようやく動いたか!」という声もたくさん届いたとのことです。 |
Ver.3.0で目指す、『スパクロ』の次のステージ
――Ver.3.0での目標を一言で言うと?
より家庭用ゲームの『スパロボ』にゲームを近づけていきたいです。例えば、『スパロボ』で見慣れたいつものあのマップで遊びたいという声も届いていまして、それを「じゃあ『スパクロ』でやるならこうだよね」と解釈して、実施したのが今回の目玉でもある“闘滅モード”です。
それと、さらなる戦闘演出の強化です。Ver.2.0ではライブカットインという形で新しい演出を導入しましたが、おかげさまで非常に好評でした。こちらはパイロットが動くものでしたから、今度はロボットをもっと家庭用ゲームの『スパロボ』のように動かしたいというところで、演出を強化した“Ωスキル”を導入いたします。
これらは、『スパクロ』を触ってみたけれど「これは『スパロボ』じゃないなあ……」と感じて離れた方に、もう一度触ってもらいたいという想いもあります。
今、『スパロボ』シリーズのなかで『スパクロ』は独自の立ち位置を得ていますので、シリーズ好きならぜひもう一度手に取ってもらいたい。だからこそ、より『スパロボ』らしさを追求したいと思っています。
▲Ωスキルの詳細はインタビュー後編で!(画像はオメガクロス演出)。 |
最大20人のレイド戦“闘滅モード”
――まずは闘滅モードのコンセプトを教えてください。
コンセプトとしては先ほどの通り、『スパクロ』のなかで家庭用ゲームの『スパロボ』っぽいマップで遊びたい、ということです。今までの『スパロボ』は1人でチクチクと遊ぶものでしたが、それを同じマップでみんなで遊んでも面白そうですよね?
この“闘滅モード”は、“全員で遊ぶシミュレーションRPG”という気持ちで向き合ってもらえればと思います。
――家庭用の『スパロボ』風システムですが、そのままのゲーム性ではなさそうですね。
そもそも本作はスマートフォンアプリならではの新しい形を目指して立ち上げたもので、今更家庭用の『スパロボ』の画面でシミュレーションRPGを遊ぶのは『スパクロ』ではないんです。
今まで築き上げた、本作ならではの資産を無理のない形でシステムに載せて、オリジナリティのある遊びを提供できればと検討した結果の姿になっています。
「スマートフォンアプリの『スパクロ』であれば、こういう遊び方が適切ではないか」、「『スパロボ』っぽさを残しつつ、新しい遊びを提供したい」、そういう思いで作らせていただきました。
――では具体的な“闘滅モード”の流れを教えてください。
まず最大20人が参加できる戦域が自動的に作成されますので、好きな戦域と戦艦を選んで出撃して頂きます。そこでみんなでマップ上を探索してアイテムを獲得したり、出現したザコ敵を倒したりして闘滅ポイントを稼ぎ、そのポイントが一定量に達すると大型ボスが出現します。
▲戦域の選択方法は“おまかせで出撃”、“戦域を選択して出撃”、“戦域IDで出撃”の3種類ありました。自分のプレイスタイルに合ったものを選びましょう。 |
▲戦域は自動的に生成されます。知り合い同士で同じ戦域に入ったり、野良でどこかに飛び込んだりと、自由に楽しめそうな雰囲気です。 |
▲戦域を決めたら自分の所持している戦艦を選んで出撃します。 |
▲戦域決定の確認画面。IDが間違っていないか、戦艦はこれでいいかをしっかり確認しましょう。 |
その大型ボスを、みんなで攻撃して倒すわけですね。ちなみにバトルそのものは、VSバトル(征覇(VS)などでおなじみのVアビリティを使ったシステム)を採用しています。
▲戦闘はアリーナや征覇(VS)でおなじみのシステムで行われます。ただ、WAVE数の隣に“TIME”の表示が……。時間制限やターン制限がありそうです。 |
▲大型ボス“コウガイ”との戦闘画面。ザコ敵を引き連れていたりと一筋縄ではいかないような雰囲気です。 |
大まかなプレイのサイクルとしては、1つの戦域が開いて閉じるまで、今のところ1週間ぐらいを考えています。最初の3~4日は探索やザコ敵との戦いで闘滅ポイントを稼ぐ前半戦で、残りの期間は大型ボス戦をメインにした後半戦になります。
▲マップ上の移動や敵との戦闘は、MP(ムーブポイント)を消費して行います。戦艦の性能によって、移動範囲や探索範囲に違いがあるとのこと。 |
ちなみに大型ボスは一度倒しても何度でも復活します。参加者が一丸となって遊んでもらえれば探索と大型ボス撃破を繰り返すことができるので、やり込み要素もあります。
▲ドクロマークは敵。黒い渦は、ボスや、大型ボスが出現してくる可能性がある地点を示しています。キラキラ光っている部分は“探索ポイント”。色によって出現するアイテムが変わるとのこと。 |
――戦域に入ったあとは、1週間その戦域に常駐する形なのでしょうか?
基本はそうなります。ログアウトしても、その戦域、そのマップに自軍は残っています。ただ、戦域は出入りが可能でして、極端な話ですが「この戦域はみんなあまりプレイしてなくて、なかなかポイントが貯まらないなあ」と思えば退出してもオーケーなんです。
また、こちらに関して唯一の条件として「大型ボスが登場したら退出不可」というルールは設けさせていただいています。
――20人はけっこう多いですね。
これは部隊(※編集部注:“部隊”システムは後編にて)の初期の最大人数と同じ数ですね。部隊チャットでみんなと示し合わせて、同じ戦域に入れるようになっています。各戦域にはIDが用意されていますので、戦域の検索でこのIDを入力して頂ければ同じ戦域に出撃できます。
ちなみに、このIDを共有する仕組みは、部隊チャットだけでなくTwitter上や通常のチャット上でも活用できるかなと思っています。
――戦域の中やマップ上でほかのユーザーとコミュニケーションはとれるのでしょうか?
リリース時点では特に設けておりません。マップから別の画面にはいつでも移れますので、コミュニケーションは部隊チャットや通常のチャットで行っていただければと思います。
ただ、せっかく20人ものユーザーが最長1週間も同じ場所にいるわけですから、コミュニケーションがより活性化されるような仕組みは今後検討したいと思います。。
――難易度的にはどれぐらいの予定でしょうか?
初心者でもある程度貢献できるように、それほど難しいものにする予定はありません。また、大型ボスを一定時間内に複数の参加者で攻撃するとコンボボーナスが発生しますので、戦力の乏しい初心者の方でもコンボ数での貢献ができるかなと。
ちなみにマップデータは位置情報や大型ボスの体力などは共有していますが、探索で出現するアイテムやザコ敵、各地の施設などは個別の進行データとなっていまして、それぞれのユーザーだけの情報となっています。
つまり、ほかのユーザーと報酬アイテム等を取り合いになるような要素はありませんので、自分のペースで探索や施設の攻略を進めていただければと思います。
――大型ボスを倒したときの報酬は?
これは現在チーム内で熱く熱く(笑)検討中です。“闘滅モード”はいずれ常設コンテンツになる予定なので、最短で1週間に1回は報酬をもらえますから、そのスパンと労力に合ったものにしたいなと。とりあえず現状ハッキリとしたことは言えず、申し訳ありません。
▲目標は大型ボスの撃破! そして撃破周回数!! みんなでワイワイ協力しつつチャレンジしたいですね。 |
※“闘滅モード”の画像はすべて開発中のものです。
インタビュー後編では、“部隊”や“Ωスキル”の詳細を紹介! こちらは9月22日(金)に公開予定となっております、ご期待ください!
▲インタビューではお馴染みの、ろくろを回すポーズを披露するオオチP。 |
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(C)賀東招二・四季童子/ミスリル
(C)賀東招二・四季童子/Full Metal Panic! Film Partners
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