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2017年9月22日(金)

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】

文:まさん

 東京ゲームショウ2017(TGS2017)のセガゲームスブースに出展されているiOS/Android用RPG『D×2 真・女神転生リベレーション(以下、D×2)』。TGS2017用にプレイアブル出展された特別バージョンのインプレッションをお届けします。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】

 アトラス×セガによる『女神転生』こと“メガテンシリーズ”がスマホで展開、という発表だけでファンのドギモを抜いた『D×2』。ソーシャルゲームのメガテンシリーズは、過去に『真・女神転生 DEVILCOLLECTION』などの軽めなタイトルがあったのですが、完全オリジナルで大々的にメガテンを押し出してきたスマホアプリは、本作が初となります。

 いったい、どこまでがメガテンなのか。ちゃんとRPGなのか。いろいろな疑問が尽きませんでしたが、ついにプレイアブル出展ということで気になっている人も多いと思います。そんな最新のメガテン『D×2』を遊んできて思った感想を、ファミコン時代から携帯電話に至るまで、すべてのシリーズ作品に手を出したと豪語する生粋のマニアがお届けしていきたいと思います。

どのシリーズ作品とも違う2017年のメガテン『D×2』

プレスターンバトルに現代的な世界観がすごくメガテン

 TGS版は特別バージョンということで、バトルを含むメインクエストの一部や悪魔合体といったゲームの核となる部分が体験できました。

 ゲームを始めると、まずは主人公のバトルから体験。本作は『デビルチルドレン』シリーズのように主人公が戦わず、仲魔に指示を出していく形式と、近年のメガテンシリーズでおなじみの“プレスターンバトル”が融合したシステムになっています。

 ドリームキッスが8体出てきたり、ジオンガとかしんけいだんとか麻痺ひっかきしたりする初期シリーズのバトルではなく、純粋に弱点を突くと攻撃回数が増える『真・女神転生III ノクターン』を踏襲したプレスターンバトルですね。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
▲弱点をついて敵を攻撃するとダメージアップ&攻撃回数増加。コマンドバトルにわかりやすさと戦略性を増した革命的な戦闘がプレスターンです。

 今回の体験版では、ストーリー的な話があまり見えてきませんが、案内役の年収がいっぱいありそうな実況主感漂う男・メガキンの解説は、今風にアップデートされたメガテンといった感じです。『デビルサマナー ソウルハッカーズ』や『女神異聞録デビルサバイバー』のようなライト(メガテン基準)なノリに近いかもしれませんが、やはりどれとも違う2017年のメガテンですね。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
▲軽いノリでヤバイ世界観を解説するメガキン。後述しますが、VR版を遊んだら彼のキャラが個人的にかなり気に入りました。

 スマホで悪魔を召喚するという『真・女神転生IV FINAL』的な要素も。『デビルサバイバー』シリーズは携帯電話だったので時代を感じますね。個人的には秋葉原が戦いの舞台になっていたのも気になりました。メガテンシリーズだと、意外と秋葉原はこれまで重要な場所じゃなかったんですよ。アキバアリーナとかあるのかな。

悪魔合体に交渉も健在!

 そんな感じで戦闘が終わると、ソシャゲでいうホーム画面へ移行。ここからは、時間制限の許す限りバトルや悪魔合体などを思う存分楽しめます。もちろん、TGS版なのでまだ選べないコマンドも多いですね。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
▲偽神協会をはじめ、いかにもな単語がいっぱい。メガテンで偽神って単語を聞くと、どうにもワクワクしてしまいます。

 偽神協会では、悪魔同士を合体させて新たな悪魔を生み出す“悪魔合体”が楽しめます。ただ合体するだけではなく、検索結果から作り出すことも可能になっており、これもまた時間泥棒になりそうです。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
▲お気に入りの悪魔を合体で生み出し、何時間もハマってしまう悪魔合体も実装されていました。

 ちなみに、合体に使う悪魔は戦闘中に交渉することで仲魔としてスカウトできます。これも、メガテンファンにはすっかりおなじみですね。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
▲選択肢を選んで会話を成立させ、仲魔に加えていく交渉。これがあるとメガテンって感じがするんですよ、いやいやまじで。行きたいねイスタンブール。

 他にも、3Dダンジョンを探索できる“アウラゲート”や、悪魔の編成といったいろいろな要素があるのですが、試している間にプレイタイムが終了。泣く泣くセガブースをあとにすることに……。ああ、配信が待ち遠しい!!

VRで悪魔がスゴイ! 言葉にできないVR

 セガブースでは、本編の『D×2』の他に、TGSだけのスペシャルVRを体感することができました。そう、VRなんですよ! メガテンシリーズの!! 『D×2』のメガキンの指示のもと、秋葉原のビルの屋上で悪魔たちと戦う……という時間にすると短い体験になっているのですが、これが本当に濃密。

 メガテンシリーズファンだったら、絶対にやっておくべき内容になっていたと断言します。ケルベロスを召喚して、隣で戦ってもらいながら眼前までギリメカラが迫ってくるとか、夢で見た未来のメガテンですよ。

 こんなの思わず、ギリメカラを殴っちゃうでしょ! メガキンのキャラクター自体も本編の体験版より皮肉が利いていてステキです。アタックやアギといったコマンドを選ぶだけでも、悪魔を召喚して戦っている感覚がたまらないです。このVRを通してから『D×2』本編を遊ぶと、印象がまた変わるかもしれません。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】

 時間制限があったのでまだまだ遊び足りない『D×2』。スマホならではのテンポのよさに、しっかりとRPGしているメガテン要素。悪魔のカッコいい3Dモデルと、シリーズの入門としての側面はもちろん、個人的にも期待が止まりません。TGS2017のセガブースでは、VRと両方展示されているので、ぜひ遊んでみてください。

新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】
新時代のメガテン『D×2 真・女神転生』レビュー。VRの“メガテンらしさ”にもシビれた!【TGS2017】

■東京ゲームショウ2017 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2017年9月21日~22日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2017年9月23日~24日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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