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2017年9月29日(金)

『World of Tanks』シリーズ3作品の今後は? キーマンたちにインタビュー【TGS2017】

文:田中尚道

 Wargaming.netの基幹タイトルである『World of Tanks(WoT)』シリーズ。本シリーズの展開について、各タイトルのキーマンたちにお話を伺いました。

『World of Tanks』

『World of Tanks』インタビュー:コンテンツ拡充後は初心者の拡大を目指す

 まずは、PC版『World of Tanks』の話から。これまで90回を超えるアップデートを繰り返してきた本作の新たな展開について、『World of Tanks』マーケティングディレクターのマックス・チュバロフ氏にお話を伺いました。

『World of Tanks』
▲マックス・シュヴァルヴ氏。

――昨年から30対30の“グランドバトル”が実装されたりと動きがありましたが、この先の新しい展開は?

チュバロフ氏:大きなものはHDマップですね。さらにはグラフィックの最適化。古いパソコンでもきれいなグラフィックで遊ぶことができます。30マップほどを一気に実装する予定です。また10月には“ブートキャンプ”も導入されます。

 これは初心者のためのチュートリアルモードで、1時間ほどのコンテンツです。迷彩、経験値、撃ち方、動き方など操作系を練習するモードです。

――『WoT』に新フィーチャーを追加する予定はあるのですか?

チュバロフ氏:実は大きなものがいくつかあるのですがそれはまだ言えません(笑)。

――スケジュール的にはどうでしょう?

チュバロフ氏:10月に大きなイベントがあります。ハロウィンのころですね。

――新規にユーザーを増やす場合、若年層に向けてのアプローチもあると思いますが、子ども向けのコンテンツを展開される可能性は?

チュバロフ氏:初心者に向けて先ほどお話した“ブートキャンプ”を実装しますが、こちらは子どもでも楽しめるものだと思います。もちろん、子どもだけでなく初心者のためのもので、ランダム戦でいきなり殺されるとつまらないだろうという配慮からの実装ですが。

――では日本のファンに向けてひとこと。

チュバロフ氏:フィードバックも大変役に立っており、日本のプレイヤーには大変感謝しております。今後も日本向けのコンテンツを展開できるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

『World of Tanks Console』インタビュー:“ウォーストーリーズ”の今後は?

 PvPを堅持してきた『WoT』系列作品としては画期的なモードとなる“ウォーストーリーズ”。本モードを含めた『World of Tanks Console』の新展開についてパブリッシングプロデューサー・斎藤智大氏に話を聞きました。

『World of Tanks』
▲斎藤智大氏。

――新モード“ウォーストーリーズ”が実装されましたが。

斎藤氏:8月22日に“Brothers in Armor(装甲の戦友)”と“Flashpoint Berlin”がサービスインして、さらにゲームショウ前の9月19日に“Operation Sealion”というシナリオが追加されました。

――いわゆるゼーレヴェ作戦ですよね。

斎藤氏:そうです。ドイツによるイギリス上陸作戦です。実際には行われませんでしたが、本シナリオでは“クイーンズ・ギャンビット”というロンドン陥落目前から始まり、ドーバー海峡にドイツ軍を追い落とすまでが描かれます。

 “ウォーストーリーズ”には今後も展開がありまして、10月中旬くらいに“Kennedy’s War”という新シナリオが追加されます。詳しくは話せないのですが、キューバ危機を舞台にしたものです。

 新展開は“ウォーストーリーズ”が主軸ですが、9月のタイミングで日本戦車が2車両、『戦場ヴァルキュリア』とのコラボ車両“エーデルワイス”と“ネームレス”がTGS期間だけ再販されています。10月にはスウェーデン戦車2両、中戦車Strv m/42-57と駆逐戦車Strv S1が追加されます。

 これに伴って、『WoT』で実装されているスウェーデンツリーを『Console』に持ってこれたらと考えています。年内展開はこのような感じですね。

『World of Tanks』
『World of Tanks』
▲クイーンズ・ギャンビットとはチェスの定跡のこと。本土上陸を許したイギリスの反抗作戦とは?

――“ウォーストーリーズ”はこの4つでとりあえずというところでしょうか。

斎藤氏:そうですね。年内はこの4つですね。今後も追加されていきます。

――PC版とは異なる展開となっていますが、『戦場のヴァルキュリア』とのコラボの評判はいかがだったのでしょう?

斎藤氏:エーデルワイスがよくできた戦車だったことと、搭乗員が非常にアジアチックと申しますか、日本チックなキャラクターでなおかつ初めてだと思うんですが、ボイスが実装されていたんですね。これまではプリセットのものだけだったのが、ゲームと同じ声優さんがしゃべるというのは大きな引きになったと思います。いろいろな局面で高評価をいただいていますね。

――手ごたえはあったと。では今後もほかのコンテンツとのコラボレーションの可能性は高いということでしょうか?

斎藤氏:やれる範囲でアニメ調のものとか、アジアに特化したものを増やしていけたらうれしいと思いますね。

――『戦場のヴァルキュリア』コラボが一番盛り上がったのはやはり日本なのでしょうか。

斎藤氏:そうですね。少なくともアジアでは日本が一番盛り上がりました。日本発のコンテンツでもありますし。一方でエーデルワイスの性能がよかったので、ゲームやアニメを知らないユーザーからも評価が高かったですね。

――『Console』ではオリジナルタンクの展開はあるのでしょうか?

斎藤氏:現状ではないのですが、ユーザーからの要望があれば考えなくもないというところでしょうか? ワールドワイドに展開しているコンテンツですので、世界的に受けるデザイン、戦車というものがベースになります。それがあれば検討するということですね。

『World of Tanks BLITZ』インタビュー:ウォーハンマーとのコラボの思惑は?

 ハロウィン期間に実装されたフランケンシュタインタンクなど史実から離れた戦車の実装に遊び心のある『World of Tanks BLITZ』。大河原戦車など、オリジナリティあふれる今後の展開についてアンドレイ・リャボヴル氏と、Games Workshopの日本支社長であるジェームズ・ロング氏にお話を聞きました。

『World of Tanks』
▲ジェームズ・ロング氏(左)とアンドレイ・リャボヴル氏(右)。インタビューには主にリャボヴル氏が答えてくれました。

――これからハロウィン期間になりますが、今年の展開は?

リャボヴル氏:2年前はいろんな戦車のパーツを集めたTankensteinを、昨年はT6 DraculaとHelsing H0を実装しました。今年は、GAMES WORKSHOPとコラボして戦車を2種用意していますが、あともうひとつ“何か”がありますよ。

 今年のハロウィンイベントも10月の半ばから1か月くらいの予定ですが、購入していただければずっと使えるようになります。

 GAMESWORKSHOPはミニチュアゲームのメーカーで、『ウォーハンマー』で知られています。何年前かは忘れましたが、コラボしようとずっと言ってまして……WargamingとWarHammerのWar繋がりですね(笑)。

 昨年まではハロウィンチックな展開をしていたんですが、今年はちょっと趣向を変えて、もうちょっと幅を広げてみようと。この時期はユーザーのみなさんが柔軟で、史実の戦車でなくてもあまり問題がなかったりするんです。『ウォーハンマー40K』とのコラボなので、スペースマリーンの戦車などになります。史実の戦車とこれまでのハロウィン戦車と、SFの戦車とオリジナルの戦車が一堂に会する様を今から楽しみにしています。

『World of Tanks』

――昨年Steamで『World of Tanks BLITZ』の配信が始まってPCでも遊べるようになりましたが、どのようなお考えでそのようにされたのでしょう?

リャボヴル氏:モバイルにするにあたりPC版の『WoT』から操作やマップなどいろいろと変えていまして別のゲームになっていると思っています。それがユーザーからPCでも遊びたいという要望があったので、PCに逆輸入した形です。

――『ウォーハンマー』とのコラボレーションとのことですが、『Console』におけるウォーストーリーのような展開はあるのでしょうか?

リャボヴル氏:今はまだ考えていないのですが、『Console』の反応を見て考えます。無論まったくないわけではないですよ。今後の展開に注目していてください。

 というわけで、シリーズ3作品のキーマンインタビューをお届けしました。各タイトルごとに特徴を見せつつこれからも進化を続けていく『WoT』3作品。ファンは今後も注目してもらいたい。

(C) Wargaming.net

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