2017年10月9日(月)
オンラインRPG『SAO インテグラル・ファクター』はどんなゲームになる? 竹内智彦Pを直撃
“東京ゲームショウ2017”で発表されたiOS/Android向けオンラインRPG『ソードアート・オンライン インテグラル・ファクター』。本作の制作を手がける竹内智彦プロデューサーにインタビューを行いました。
本作は、川原礫先生が執筆(イラストはabec先生)する電撃文庫『ソードアート・オンライン』を原作にしたスマートフォン向けゲーム最新作で、舞台となるのはMMORPG《ソードアート・オンライン》です。全国のプレイヤーとともに、浮遊城《アインクラッド》の100層を目指すゲームとなっています。
本作の主人公となるのはプレイヤー自身です。プレイヤーは、自分の分身であるアバターを操り、パートナー《コハル》とともに浮遊城《アインクラッド》での冒険を繰り広げていくことになります。
現在は公式サイトで事前登録キャンペーンを実施している本作について、いろいろなお話を伺いました。興味がある人は、ぜひチェックしてみてください。
――『ソードアート・オンライン』のオンラインRPGを作ろうと思ったことについていろいろとお聞かせください。
(※以下、『SAO』と書いてある場合は原作小説を、《SAO》と書いてある場合はVRMMORPGを意味しています)
そうですね、タイトルにもありますように『ソードアート・“オンライン”』ですので、ずっと機会をうかがっていた感じです。TGSのステージ上でも触れましたが、だいぶ前から構想自体はありました。
――では、数年越しの企画という感じなのでしょうか?
単に年数だけでいうのでしたらそうなりますが、その間ずっと開発していたわけではありません。
――舞台を《SAO》にしようというのは最初から決まっていたのでしょうか?
いいえ、舞台を《SAO》に決めるまでには二転三転しています。『SAO』には、他にも《アルヴヘイム・オンライン》や《ガンゲイル・オンライン》などのゲームが登場しますし、それらについてはどうしようかという話もありました。
現在運営している『SAO コード・レジスタ』、『SAO メモリー・デフラグ』では《SAO》以外のゲームも舞台として登場しますが、そことの差別化も鑑みて舞台を《SAO》に決めました。
――今お話に出てきた『SAO メモリー・デフラグ』と『SAO コード・レジスタ』の2作品がすでにスマートフォン向けにサービスを展開中ですが、この2作品との差別化はされているのでしょうか?
ええ。明確に違うゲームになっています。まずは《アインクラッド》の広大なフィールドを、自分の作ったキャラクターで動き回れる点。ここは他2作品とは完全に異なるポイントです。
プレイする人には「《アインクラッド》って、こんな風になっていたんだ」と思ってもらえるような作品にしたいと思っています。
――どちらかというと、『SAO -インフィニティ・モーメント-』や『SAO -ホロウ・フラグメント-』をオンライン化したようなイメージなんでしょうか?
そうですね。雰囲気は近いかと思います。とはいえ、PCで遊べるオンラインゲームのように複雑な操作体系やシステムを搭載したガチガチのオンラインゲームというわけではありません。
また、原作ですとマップが非常に広大なものとして描かれていますが、ただ広いマップを持ってきたとしても、ゲームとしてはスカスカになってしまいますので、そのあたりは考えながら再現しないといけないと思っています。
――オンラインゲームである本作ですが、ストーリーなどは存在しているのでしょうか? 存在するのであれは、ストーリー部分はどんなものになるのでしょうか?
ストーリーは存在しています。自分と、パートナーのコハルを中心に展開する内容で、先ほどの2作品とも差別化しています。本作のストーリーは、基本的には小説やアニメに準じてはいるものの、もし自分が関わっていたらどうなっていたんだろう、という部分に焦点をあてているので、小説などとは大きく変わる部分も用意しています。タイトルの『インテグラル・ファクター』は“if”とかけていて、これまでにないストーリー展開を楽しんでいただけると思います。
本作はキリトではなくプレイヤーが主人公になります。そのため、キリトが目にしていないエピソードなども描かれていきます。本作のストーリーについては、担当編集である三木氏にご相談しながら制作していて、原作で明らかになっていない設定などは原作者である川原先生にお伺いしたりしています。
――キリトたちと絡むことがあるのかも気になるポイントですが、いかがでしょうか?
ゲームを進めていく中で、キリトたち原作に登場したキャラクターと一緒に何かするようなことはもちろん予定しています。
――原作小説に登場した印象的なエピソードの数々は、本作では盛り込まれないのでしょうか?
極力盛り込んでいきたいとは考えています。『SAO』ファンの皆さんそれぞれに印象的なシーンはあると思うんです。そういった部分については、キリトではなく“プレイヤーそれぞれの目線で見ていたとしたら?”といった形にしつつも描いていきたいですね。
――PVを見ると、原作小説では本来《SAO》には登場しなかったキャラクターも登場するようですが……?
『ソードアート・オンライン インテグラル・ファクター』第1弾PV
はい。もともと登場しなかったキャラクターたちも登場させたいと考えています。『SAO プログレッシブ』に登場するキズメルなども登場します。
――クローズドベータテストでは、どこまで遊べるようになるのでしょうか?
第1層を全部遊べるようにする予定です。詳細については現在(※9月末時点)も検討中です。
――それでは、リリースを待っているファンにメッセージをお願いします。
もうすぐお届けできると思いますので、楽しみに待っていてください。クローズドベータテストもまもなく実施します。テストはAndroidのみでの実施になってしまいますが、多くの皆さんにいち早く味わってもらえればと思っています。
最後に、本作では皆さん1人1人が主人公になれます。ぜひ遊んでいただいて、そしていろいろな意見をいただいて、皆さんが楽しめるゲームを造っていければと考えています。
――ありがとうございました!
(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.