2017年10月14日(土)
『アーク:サバイバル エボルブド』で恐竜を手なずけてペットに! 恐竜の圧倒的存在感をたっぷりレポート
10月26日にスパイク・チュンソフトから発売予定のPS4ソフト『ARK: Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)』のレビューをお届けします。
本作は恐竜が生息する島でサバイバル生活を営むオープンワールドゲーム。世界ではすでに700万本以上を売り上げている人気タイトルです。恐竜が所狭しと暴れまわるド派手なトレーラーを一度は見たことがある人も多いのでは?
とはいえ、できることが多いがゆえに、一見しただけでは「何をするゲームかわからない」という人もいるようです。そこで記事では、本作の魅力と、何ができるゲームなのかを紹介していこうと思います!
恐竜の圧倒的存在感! “強さがすべて”という原初のルールを身をもって知る!
本作をプレイすると、まず感動するのは恐竜がまさに目の前にいるということでしょう。小さく足元で走り回っている小型の恐竜や、木々を倒しながら歩く巨大な恐竜、別の恐竜を捕食している恐竜など多彩な恐竜に加えて、ほ乳類や魚類などの祖先の動物を含めれば、じつに100種類以上の生物が本作に登場します。
ちなみに、“恐竜”とひとことで言っても、生きていた時期はかなりバラつきがあるのはご存知でしょうか。例えば、ティラノサウルスとプテラノドン。どちらも有名な恐竜ですが、生きていた時代は違い、生息時期は約500万年ほども差があります。
でも本作には関係なし! とにかく有名どころからマイナーなものまで、恐竜や古生物を可能な限り集めた“古生物のテーマパーク”という感じになってます! 最高か!
▲かつて図鑑で見た生物が、次元の壁を挟んでいるとはいえ目の前で動きます。恐竜映画でも感じたことですが、ゲームでは自分でキャラクターを操作できるぶん、感動もひとしおです。 |
ひとしきり恐竜に興奮したところで、ゲームの話に戻りましょう。自分が本作をプレイして感動したのは、リアルな恐竜を見られることだけではありません。もうひとつの理由は、生態系の頂点に立つ者としての恐竜の“怖さ”です。
▲最初からティラノサウルスなどの大型恐竜の姿を見ることはできます。無事に生息地域までたどりつければ、ですが……。 |
まず正面から戦っても勝てない! スタート直後は裸一貫でスタートするので、そもそも野生の獣と戦うことすら危険なのです。小さい恐竜であっても、生身だと勝つのは難しいでしょう。さらに、小さい恐竜ほど群れている可能性が高く、場合によっては大型の恐竜1頭よりやっかい。それくらい恐竜は危険なんです!
本作をプレイした人は、ほぼもれなく恐竜、または凶暴な古生物からの洗礼を受けることになるでしょう。これが恐竜……これが自然……! 文明レベルを早く進めなければと思うこと必至です!
▲自分に洗礼を授けてくださったのは、ティタノボアという巨大なヘビでした。ゲームスタート直後に背後から襲われ、キャラクターがご臨終に……とっさのことで、一瞬なにが起きたのか、わかりませんでした。 |
つねに恐竜たちの陰に怯えながら暮らす日々……。この理由により、視界が制限される森に入る時などは、つねにドキドキです。原始の時代、人間はこのように危険を感じつつも狩りをしていたんだなぁと、感慨深さすら覚えます(笑)。
▲巨大な恐竜や動物は、木々をなぎ倒しながら歩いていることも。森の中では、大きい恐竜のほうが発見しやすいので、逆に姿を見つけにくい小型の恐竜が脅威になるケースもあります。 |
ちょっと話はそれますが、皆さんはキャンプに行ったことはありますか? 具体的には、大自然の中で夜を越したことがありますか? 体験したことがある人はわかると思いますが、自然環境の夜って、ものすごく暗いんです。
空には満天の星が見えて美しいですが、反面地上は非常に暗く、まさに一寸先は闇状態。手元にたいまつを用意しておかないと、目の前すら見えません。つまり、本作では夜間の行動はかなり危険ということ。この島での夜をどう越すかが、最初の難関になるでしょう。
▲たいまつの明かりは、自分の周囲がかろうじて見える程度。なるべく安全な場所に陣取って、襲われない範囲で素材を集めたり、物を作って過ごすのがオススメです。 |
こう書くと、不自由なゲームに思えるかもしれませんが、この思い通りにならない感じがサバイバルゲームの醍醐味! 危険な目にあいつつも知識を蓄え、少しずつ前身する感じがたまらなくおもしろいんです。
究極のサバイバル体験ここにあり! 食料やのどの渇き、体温の上昇下降など、体調管理までも再現!
恐竜の脅威から身を守りつつ生きるのが、本作の目的。生きるとはいっても、ただ逃げるだけではありません。本作では、空腹やのどの渇きといったパラメータに加えて、気温が設定されており、暑すぎたり寒すぎたりすると体調に影響がでるといった効果も。これらすべての状態を考慮してプレイする必要があります。
ですが、ひとつひとつに対する対策自体は単純! お腹が減ったら食料を食べ、のどが渇いたら水を飲んだり水場に飛び込んだりすればOKです。水は気温が高い時に体温を下げるのにも役立ちます。逆に寒い時は暖かい防具を装備するなどの方法で対処可能です。
▲肉は生肉のままでは食べられないので、火で焼く必要があります。焚き火もそのままでは火が付かず、燃料となる木材などを入れて、そのうえで肉をいれなければならないなど、作りが細かい! |
そして生き抜くためには、道具が必要。サバイバルゲームの基本ですが、本作でも各資源から素材を集め、道具や武器防具、建材などを作製することができます。
序盤に作製できるのは石のピッケルや石の斧。これらを使うことで、木材や石材といった、さまざまなアイテムのもとになる素材を採集できるようになります。ちなみに、本作のおもしろい点として、同じ資源でも使うアイテムによって手に入る素材の割合が変動することがあります。
例えば、木を斧で殴ると木材が多く手に入りますが、ピッケルで殴るとわらが多く手に入ります。この道具の使い分けを駆使して、望む素材を集めていくのが基本となります。
▲何も持っていない状態でも、石を拾ったり、素手で木を殴って木材を得たりできます。当然、素手で木を殴るのは生半可なことではなく、殴るたびにダメージを受けてしまいます。痛い。 |
また、本作は建材による拠点構築の自由度が高いのも特徴。土台や壁、天井、窓、扉など複数のパーツがあるだけでなく、1パーツ1パーツを積み木のようにくっつけていく形式なので、自分が満足するまで拠点作りを楽しめます。
立体的な拠点はもちろん、樹上に作るツリーハウスや、巨大な恐竜の背中の上や水上のイカダの上などに拠点を建て、移動要塞にするといった凝った拠点も作れます! まあ大きな拠点になるほど大量の資材が必要となるのですが……そこはうまいことやりましょう(笑)。
▲作るためには特定の設備が必要な場合もあります。特に金属はインゴットに精錬してから使うことも多く、材料を手に入れたその場で金属性のアイテムを作ることは困難です。 |
ちなみに、アイテムの作製にはエングラムと呼ばれる設計図が必要。エングラムはどう入手するのかというと、基本はキャラクターがレベルアップした際に入手できるEP(エングラムポイント)を消費して覚えていきます。キャラクターは何か行動するごとに経験値が入るようになっているので、特に意識せずにプレイしているだけでレベルが上がっていくはずです。
▲習得できるエングラムはキャラクターのレベルに比例して増えていきます。解放されていれば一気に高レベルのエングラムを習得することもできますが、エングラムによっては前提となる下位エングラムを習得していることが条件となるものもあるので注意しましょう。 |
本作に登場するエングラムは、種類がとにかく多いです! なので、レベルアップ時にもらえるEPではとても足りません。そのために習得するエングラムを基本的には取捨選択していくことになります。
これまで触れていませんでしたが、本作はなんとオンラインマルチプレイが可能。最大で100人(!)でプレイすることも可能です。マルチプレイを楽しむ場合は、習得するエングラムを分担することで、効率よく多種多様なアイテムを作製できるようになります。
ただ生き延びるだけでなく、どうしたらより快適に生活できるのかといった効率を突き詰めるのも楽しいですし、「これが俺の城だ!」と胸を張れるほどの拠点の建築に挑むのもまた魅力的。アイテムを作るという行為そのものが、本作を楽しむ要素のひとつとなっているといえます。
恐竜をテイム(手なずけ)してペットとして使役! このゲームにしかない興奮を味わえる!!
本作の大きな特徴は、恐竜が出てくること……以上に、恐竜や古生物をテイムして仲間にすることができることだと思います。テイムした恐竜・動物は、いっしょに行動して戦ってくれるだけでなく、サドル(鞍)をつけて乗ることも可能。
人間より小さい動物には乗れないものの、それを省いても数十種類もの乗れる動物がいることがスゴイです! プテラノドンに乗って空を飛んだり、メガロドン(サメの祖先)に乗って海底を突き進んだりと、移動できるのは陸に留まりません!
▲恐竜や動物に騎乗するには、その恐竜用のサドルを作る必要があります。サドルにもエングラムがあるためEPを余計に消費することになりますが、恐竜に乗れるうれしさの前ではそれもささいなこと! |
恐竜をテイムする方法は何通りかありますが、基本になるのは恐竜を気絶させてからエサを与える方法です。恐竜を気絶させるには、棍棒や麻酔矢などの非殺傷武器で攻撃しなければなりません。
これらの武器で恐竜を気絶させることに成功したら、草食ならベリー、肉食なら生肉などのようにその恐竜が食べる食料を相手のインベントリに入れることで、時間経過とともにテイムゲージが上昇し、ゲージが満タンになるとテイム完了! テイムした恐竜は護衛や荷物持ちとして連れ歩ける他、拠点に集めて同じ種類の恐竜同士を交配させるといった、さまざまなことができます。
▲動物にもレベルがあり、プレイヤーと同じように経験値が入ります。そのため、レベルが低い恐竜は、テイム後に拠点近くで待機させておき、レベルが上がってから連れ歩くようにすると、より安全です。 |
こう書くとテイムは簡単そうに感じますが、一番大変なのは、じつはテイムの最中なんです! 先ほど述べた通り、テイム中はゲージが満タンになるまで待たなければいけません。ゲージが満タンになるまでどのくらい時間がかかるのかは恐竜によってまちまちですが、そのあいだ、気絶している恐竜が無防備だということ。
本作では、肉食恐竜はプレイヤーだけでなく他の動物を襲うことがあります。気絶中の動物であっても例外ではなく、テイム最中の動物でも標的になるのです。そのため、重要なのは気絶させた後、テイムゲージが溜まるまでのあいだ、その動物を護衛すること! 自分で武器を持って見張りをしてもいいですが、柵を立てて動物を物理的に隔離するのも手段のひとつです。
▲気絶させて、意識を失っているあいだに口に食べ物をぎゅむぎゅむ詰められる……。テイムされる側の気持ちを考えると、ちょっとかわいそうになりますが、これもロマンのため。割り切って肉やベリーを押し込みましょう。ぎゅむぎゅむ。 |
このように、恐竜をテイムするまではいくつかのハードルを越えねばなりませんが、憧れの恐竜を従える快感はなにものにも変えがたいので、ぜひ挑戦してみてください!
ということで、本作の魅力をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。本作ならではのさまざまな独自要素は、サバイバルゲームとしても珍しいものですし、大自然の怖さというものを実感できます。恐竜好きの人はもちろん、サバイバルゲームというジャンルに興味を持っている人も、ぜひプレイしてみてください!
(C)2017 Studio Wildcard. ARK: Survival Evolved is a trademark of Studio Wildcard. Created and developed by Studio Wildcard, Snail Games, Efecto Studios, Instinct Games, and Virtual Basement.
データ