2017年10月28日(土)

PS4『ガルパンDTM』アフレコでは水島努監督が……? 渕上舞さん&尾崎真実さん&植田佳奈さんインタビュー

文:てけおん

 今冬発売予定のPS4用ソフト『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』。本作に出演する渕上舞さん、尾崎真実さん、植田佳奈さんのインタビューをお届けします。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』
▲左から植田佳奈さん、渕上舞さん、尾崎真実さん。

 本作は、TVアニメ・OVA・劇場映画で人気のアニメ『ガールズ&パンツァー』をゲーム化した作品で、ジャンルは“戦車アクション”。『ガールズ&パンツァー』らしい臨場感・爽快感のある戦車の動きを楽しめるだけでなく、最大10人でのオンライン対戦も可能です。

PS4『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』主題歌入りティザーPV

 そんな本作に出演している渕上舞さん(西住みほ役)、尾崎真実さん(五十鈴華役)、植田佳奈さん(河嶋桃役)に、本作をひと足先にプレイした感想やゲームのアフレコについてのお話を伺いました。また、12月9日に劇場上映される『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』のお話も少し伺うことができました。劇場本予告が公開され、期待が高まる『最終章 第1話』の公開を待っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話 劇場本予告

――再びゲーム化されると聞いた時のご感想を教えてください。

渕上さん:新しいゲームが出ると聞いたのは、結構前のことでしたが、やっぱりうれしかったです。「今度はいったいどんなゲームになるんだろう?」という期待と「楽しみが増えたなぁ」という気持ちでいっぱいでした。こうして新しいゲームが出せるということは、前回のゲームも多くの人に遊んでいただけたからでしょうし、『ガルパン』そのものがさらなる飛躍を遂げていくように感じました。

尾崎さん:PS Vita版はすこし遊んでいたのですが、今度はPS4の大きな画面で戦車戦を楽しめるということで、遊べる要素も前より広がっているんじゃないかと思うんです。ゲームでは『劇場版』を振り返るような部分もあるので、ゲームになった時にどういう演出になっているのかなどを見るのがとても楽しみです。

植田さん:新たにゲーム化すると聞いた時には、プラットフォームがPS4になったことで、どういうデザインのゲームになるのかとても楽しみでした。アニメで描かれていた戦車道としての戦車戦をゲームで楽しめればと思っていたので、こうしてプレイできることを楽しみにしていました。実際に触ってみると、動きなどもいわゆる戦車ゲームのものとは違い、『ガルパン』をゲーム化したものになっていたので、とてもおもしろく遊べました。

――ゲームに触ってみてのご感想を聞かせていただけますでしょうか?

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

渕上さん:最初は難しかったです(笑)。私はものすごくゲームで遊ぶわけではないし、かといってまったく遊ばないこともないという感じなのですが、砲塔と車体の動きが別々に動かさなくてはいけないので“戦車を前に進める”までに慣れが必要でした。でも、難しいって別に悪いことじゃないと思うんですよ。短い時間でも触っているうちにだんだんと自分が上達していくのもわかるので、やりごたえがあって楽しかったです。

尾崎さん:私も車体と砲塔のコントロールが別々なことに苦労しましたが、おかげで『ガルパン』の女の子たちがすごいことをやっているんだなってちょっとだけ味わうことができた気がします(笑)。

植田さん:ゲームスピードが思ったよりも早く、爽快感があると感じました。いわゆるミリタリーゲームって、ゲームスピードが遅いこともあって、初心者にはとっつきにくい部分もあると思うんですよ。今回少し触っただけですが、非常にカジュアルに戦車戦を楽しめますし、一戦一戦もとてもスピーディに遊べた印象です。

――アニメの『ガルパン』では、戦車でのドリフトをはじめ、独特なアクションがありましたが、そういった部分も再現されていた感じですか?

植田さん:そうですね。本当にアニメのワンシーンを再現できるような、そんなシステムになっていました。

――今日は少しだけプレイされたとのことですが、皆さんが操作してみたい戦車を教えていただけますか?

渕上さん:黒森峰で活躍している戦車に触ってみたかったので、ティーガーIIを使ったんですが、攻撃力はある反面動きが遅くて……。今度は機動力があって小回りの利く戦車が使ってみたいですね。ゲームを触ることで改めて、自分がどういうタイプの戦車が好みにあっているのか分かった気がするので、もっと遊んでみたいですね。CV33なんかは速いんでしょうけど見るからに紙装甲ですので、ちゃんと機動力を生かせるがどうかが心配だったりします。

尾崎さん:私もいろいろと触ってみて好みを探してみたいといった感じですね。どういう戦い方をするかによって、使いやすい戦車も変わってくると思うので……。どちらかというとせっかちな性格なので、速いほうが好きな気はしています。後は攻撃力の高さですね! 爽快感がある戦車を使ってみたいです。

植田さん:私はヘッツァー38(t)改を使わせていただいたんですが、市街戦だと固定砲台はツラかったですね。ポルシェティーガーと戦った時には4、5発当てても装甲が抜けなかったので大変でした(笑)。KVとかシャーマンとか、火力があって、なおかつ機動力のある戦車がいいですね。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

――逆に、皆さんが敵に回したくない戦車を教えていただけますか?

尾崎さん:『劇場版』でも印象的だったT28重戦車ですね。マウスなんかもそうですが、大きい戦車は威圧感がすごいので、単純に会いたくないですね。もっとうまくなったら違うのかもしれませんが、今はまだ出くわしただけで怖気づいちゃう感じです。

渕上さん:さっき自分で使った時は使いづらかったと言いましたが、黒森峰の戦車たちはやっぱり強いんですよね。攻撃の一発一発が重いんですよ。敵に回したくない!(笑)

植田さん:さっき苦しめられたポルシェティーガーですね。履帯を外すことはできる気がするんですけど、ダメージをどうやって与えればいいのか悩みどころですね。特に市街戦だと、側面や背面を狙いづらそうなので、どうやって戦うか考えどころですね。

――本作では最大10人でのマルチプレイができるのですが、皆さんが一緒に戦ってみたいと思うキャラクターやプレイヤーを教えていただけますか?

尾崎さん:さっきも3人で話していたのですが、『ガルパン』の声優陣でプレイできたら楽しそうですね! キャラクターで言うと……やっぱり強い人がいいですよね。単純に気持ちで言うならあんこうチームの皆と戦いたいですけど、それ以外だったら、ケイさんがいいですね。好きなキャラクターなので、一緒に戦ってみたいです。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』
▲サンダース大学付属高校の隊長・ケイ。

渕上さん:エリカさんと一緒に戦ってみたいです。アニメなどでは本戦が終わった後に『劇場版』でみほと同じチームで戦っていたりはしますが、まほのように一緒に戦っているような印象ではないので。最初はあまりエリカさんのことは好きじゃなかったんですよ。登場があんな感じだったので(笑)。だんだんとイヤミを言ってくるところも憎めないと思えるようになってきたので、ゲームではエリカさんと組んでみたいです。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』
▲黒森峰女学園チーム副隊長の逸見エリカ。

植田さん:私もサンダースのケイが好きなんですよ。その他には、ダージリンもいいですね。横でいろいろと話してくれそうなので。

尾崎さん:ダージリンの時だけ、紅茶ゲージみたいなのを出してほしいですね(笑)。それをこぼさないように戦うという感じで。

植田さん:トロフィーで“ダージリンの格言を○個聞いた”みたいなのがあってもおもしろそうですね(笑)。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』
▲聖グロリアーナ女学院の隊長・ダージリン。

――本作は、作中でみほたちが試合した場所などを忠実に再現しているところもポイントのひとつです。気になるステージはありますか?

植田さん:やっぱり『劇場版』で印象的だった観覧車は撃ってみたいですね。現時点では撃ったらどうなるのかなどはわかりませんが、そこは試してみたいと思います。

尾崎さん:遊園地はどうなっているのか気になりますね! 大洗をめぐるのも楽しそうですけど、遊園地はゲームに収録されるのは初めてなので、園内をぐるっと周ってみたいと思います。

渕上さん:他にはサンダースと戦ったところやプラウダと戦った雪のマップなどもあるとのことで、雪は大変そうですけど……。

植田さん:野営はできるのかな?

尾崎さん:ボルシチ食べられるのかな?

渕上さん:雪原マップはいろいろと気になりますね。

――ゲームのアフレコはいかがでしたか?

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

尾崎さん: ゲームのアフレコはアニメと違って1人で収録するのですが、(『ガルパン』の)アニメだと1回の収録では絶対にしゃべらないくらいの量をしゃべりました。そこがアニメとはだいぶ違うところですね。

ゲームのアフレコはアニメと違って1人で収録するのですが、(『ガルパン』の)アニメだと1回の収録では絶対にしゃべらないくらいの量をしゃべりました。そこがアニメとはだいぶ違うところですね。

 あとは『劇場版』などの振り返るシーンがあったので、どんな感じで演じていたのか思い出しながら声を吹き込んでいました。またアフレコの現場には、水島監督もいらしていました。

アニメシリーズの宣伝担当・廣岡祐次さん:今回のゲームでは、水島努監督がかなり立ち会って、直接ディレクションしているんですよ。

――えっ、そうなんですか!?

植田さん:そうなんですよ。もうすでに水島監督の頭の中には誰がどんな感じでしゃべるのかのイメージが固まっているようで、アフレコ自体はサクッと終わったような印象があります。特に桃はハキハキとしゃべるタイプなこともあるかもしれませんが、スムーズに進んでいきました。尾崎さんも言っていましたが、本当にすごいボリュームでした。

渕上さん:みほは説明ゼリフなんかもあったりしたので、本当にたくさんしゃべりました(笑)。今思うととても1日で終わるような量じゃなかったんですけど、1日で終わらせることができました。もう5年もやっているので、監督の頭の中にも私たちの中にもイメージがきちんと定まっているように感じました。

 あとこれはアフレコ自体の話とはちょっと違うのですが、アフレコが終わってスタジオから出た時に、紙の束がドワーッと並んでいて……それが他のキャストも含めた台本だったのですが、その1つ1つが電話帳3冊分くらいの紙の山だったので、とにかく圧倒されました。

――ゲームの発売や『最終章』を待っているファンにむけて一言お願いします!

尾崎さん:前作から時間は開きましたが、PS4になってよりやりがいのある戦車戦が楽しめるようになっているので、早く皆さんに触っていただきたいですね。私も早く触って、自分のお気に入り戦車を見つけたいと思います。まずはPS4を買うところからですね。

 そして、いよいよ12月9日に『最終章 第1話』が公開されます。私は完成した『劇場版』を初めて見た時にものすごく感動したことを覚えていますが、私自身またあのような感動を味わえることが楽しみですし、皆さんにも同じ感動を味わっていただけると思うととても楽しみです。劇場での上映までもう少しだけ待っていてくださいね。

植田さん:このゲームは、アニメを応援してくださった皆様にもきっと楽しんでいただけるものになると思います。劇中のアクションを再現できたり、普通の戦車アクションでは見られないような、『ガルパン』ならではの戦車戦が楽しめたりします。最初は操作が難しく感じるかもしれませんが、そこは初心者からちょっとずつ成長していった大洗のメンバーのように、ゲームに慣れて楽しんでいただければと思います。

 そして『最終章 第1話』には、旧生徒会の3人も無事登場します。そして劇中では、ひと悶着ふた悶着起こっています。どんなストーリーになっているのか……。12月9日を楽しみに待っていてください。

――旧生徒会の3人は、新しいキービジュアルだとあんこうチームの5人よりも目立っていましたからね。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』
▲こちらは、10月7日の“ガールズ&パンツァー 5周年プロジェクト発表会”で公開された『最終章 第1話』のキービジュアルです。

植田さん:そうなんですよ! もう3人とも卒業しちゃって「最初か最後にちょっとだけ出てきて少しだけしゃべるだけだったらさみしいね」なんて生徒会チームで話していたんですが、そんな心配は不要みたいで安心しました(笑)。

渕上さん:新しい『ガルパン』のゲームには、やりこみ要素もいっぱい用意されているということで、ファンの皆さんにはきっと長く楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

 まだまだ私は操作がヘタッピですが、発売されたらコントローラを握って、さっき話していたように大洗女子学園の皆とオンライン対戦できればと思っています。ゲームで絆を深めて、『最終章』に臨みたいですね。そして『最終章 第1話』では新たに生徒会会長に選ばれた華さんが……。

尾崎さん:覚醒したような感じになっています!

渕上さん:(笑)。ここから先は言えないんですが、今までの『ガルパン』らしさもありつつ、皆が成長した後の話なので「この人、こんな一面があったんだ!」という発見があるかと思います。戦車戦ももちろんですが、人間模様にも注目してご覧いただければと思います。皆さん、どうぞよろしくお願いします!

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

 というわけで、渕上さんたちのインタビューをお届けいたしましたがいかがでしたでしょうか? 3人がゲームをしている模様は、下記のアーカイブ動画で確認できます。本作に興味がある人は、ぜひ確認してみてくださいね!

PS4『ガルパン』生配信~これが本当のT(特番)G(ガルパン)S(スペシャル)です~

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