2017年11月1日(水)
フランス・パリで開催中のゲーム見本市“Paris Games Week2017”。ここでは本イベントで先駆けて開催されたPS4用ソフト『Horizon Zero Dawn(以下、Horizon)』拡張DLC“凍てついた大地”のセッションの模様を紹介する。セッションはシナリオのリードライターであるベン・マッカー氏、クエストデザインディレクターのデビット・フォード氏が登壇した。
▲ベン・マッカー氏、デビット・フォード氏 |
11月7日に配信される“凍てついた大地”は『Horizon』初の拡張コンテンツということもあり、まず気になるのはボリューム感。これについては、15時間ほどのプレイ時間を想定していると語っていた。拡張コンテンツとしてはかなりのボリュームがありそうだ。
今回の舞台は、バヌーク族が住む“狭間”と呼ばれる北の大地。さえずりの果てと呼ばれるバヌーク族の集落がDLCエリアの拠点になるようだだ。アーロイはバーグレンドという男の導きでこの地を訪れるようだが、その詳細は今回は明らかにされなかった。なお、このDLCエリアは本編マップとつながっているとのこと。ちなみに、エリア奥地には巨大な火山を見ることができた。
この集落の建物はテントが多く見受けられるのだが、バヌーク族は地域を転々として生き抜いている部族なのだそう。本編でもバヌーク族は登場するが、あまり深く語られることはなかった。DLCではそんなバヌーク族の文化なども描かれることになっている。
セッション開始後すぐに見ることができたのはバヌーク族独特の儀式。わら人形を柱にくくりつけ、ストームバードに持ち運ばせる様子が見られた。バヌーク族の風習の1つに“死ぬと火葬し、その魂を天に昇らせる”というものがあるそうだが、機械獣との戦闘で亡くなった人間や行方不明者に対してはこの風習ができないため、代わりにこういった儀式を行っているとのこと。今回この風習を行っていたのは、バヌーク族の戦士のリーダーであるアラタークの妹、オーリアを捜索していたグループが戻ってこなかったためだそうだ。
このエリアには“デーモン”と呼ばれる不思議な存在があり、アーロイはその謎を求めて探検しに来たというのがあらすじだ。その過程で、行方不明になっているオーリアの行方を探すことになり、また火山も目的達成のために重要なロケーションとなるそうだ。
“凍てついた大地”ではメインとなるストーリー以外にも、多くの要素が追加される。ここではその一部を紹介する。
まずは本編でも大人気だったサイドクエスト。クリアすることで武器を改造するパーツを入手することができ、アーロイの持っている槍を強化できるとのこと。これまでとある強化しかできなかった槍が強くなるのは嬉しい点だ。
3種類だったスキルツリーも新たに“TRAVELER”という新カテゴリーが追加されている。機乗中にアーロイがジャンプして機械獣に攻撃するなど、見た目にも新しいさまざまな技を覚えられるようだ。
機械獣はコントロールタワーとスコーチャーが新たに登場。コントロールタワーは触手のような敵で、コントロールタワー付近の機械獣は強化されるとのこと。セッションでは、コントロールタワーの影響を受けている機械獣は紫色に発光していることが確認でき、穢れ化状態に近いような印象を受けた。真っ先に倒さないといけない厄介な敵になることは間違いない。
スコーチャーは見た目はソウトゥースに似た機械獣。炎を使った攻撃を得意としており、炎を全身にまとった突撃をしてくるシーンが確認できた。また、背中にはマインランチャーがついている。マインランチャーから発射された機雷は地面に着弾した後空中に漂い、機械獣が近づくと爆発する仕組みのようだ。
マインランチャーはアーロイも使用することができるので、ロープキャスターなどで敵の動きを止め、戦闘を仕切り直す際などでとくに有効な武器にもなるだろう。
また、セッション中はトールネックの残骸も発見することができた。残骸とは言えオーバーライドによりさまざまな情報を得ることもできるみたいだが、それには特殊なアイテムが必要となるようだ。
細かなところではフォトモードに新たなポーズを追加したり、ヤギやフクロウなど野生動物の種類も増えていると語っていた。
最後にはQ&Aが行われ、セッションは幕を閉じた。
Q:メインストーリーをクリアしないとDLCエリアを遊ぶことはできないのですか?
A:ゲームの中盤あたりからDLCのエリアにすすめるようになっています。でも行けるようになった段階ですぐに行ってしまうと苦戦するかもしれません。ある程度レベルが上がらないとすぐに倒されてしまいますよ。
Q:DLCをダウンロードすることで本編のストーリーに影響はありますか?
A:はい。本編にも多少の影響があります。
Q:このDLCでアーロイの物語はおわりとなるのでしょうか?
A:完結するかどうかはお答えできません。DLCリリース後、これからどういったリアクションが返ってくるのか、開発一同楽しみにしています。
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