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2017年11月4日(土)

【電撃PS】『V!勇者のくせになまいきだR』制作時のバタバタしていた話。山本正美氏コラム全文掲載

文:電撃PlayStation

 電撃PSで連載している山本正美氏のコラム『ナナメ上の雲』。ゲームプロデューサーならではの視点で綴られる日常を毎号掲載しています。

『ナナメ上の雲』

 この記事では、電撃PS Vol.647(2017年9月28日発売号)のコラムを全文掲載!

第116回:バタバタしております

 さて、この原稿を書いている今現在、TOKYO GAME SHOW 2017 (TGS) の直前ということもあり、めちゃくちゃに忙しい日々を送っております。掲載されるころには少し落ち着いているはずですが、ゲーム業界関係者のTGS前がどんな感じなのか、自分の振り返りネタとしてもちょっと書いてみたいと思います。

 まずは、開発も完了し、あとは10月14日(土)の発売を待つだけとなった『V!勇者のくせになまいきだR』。いやー、やっとのことでここまで到達できました。

 僕にとっても開発の(株)アクワイアのスタッフにとっても、初めてのVRタイトル制作。これまでの経験で培ったノウハウが通じない局面に何度も出くわしながら、それでも「これはイケる!」という内容まで持ってこれて、ホッとしています。

 TGSでは試遊台を2台用意してもらうことになっているので、これを読んでいる読者の中には、会場で遊んでくださった方がいるかもしれません。発売日前のお客さんの反応を楽しみにすべく、鳥山Pとともにアテンドの研修などを行いつつ、それと並行して、当然皆さんにこのタイトルを知ってもらうため、プロモーションの仕込みも頑張っています。

 とはいえ、『New みんなのGOLF』のように潤沢なPR費があるわけではないので(笑)、知恵を絞って色々とネタを考えています。ゲーム内容を説明したトレイラーはこれまでも2本公開しているので、もっとヘンな方向に振り切った連作映像を作ろう、ということで、ちょうどこの号の発売日(9月28日)に、問題作ともいえる「第2話」が公開になっているハズ。

 大きくバズっているのか、はたまた完全スルーとなっているのか……今から楽しみでしょうがありません。で、この映像の構成やら台本やらの作成、撮影の立ち会いなどで、まさにてんてこ舞い。その他解説書の制作や印刷物の確認、PlayStation Storeに商品を置いてもらうための申請などなど、まだまだプロデューサーの仕事は続きます。

 また、楽曲を担当されたノイジークロークさんから発売になるサントラ用の対談などにも参加させてもらうなど、楽しい仕事が盛りだくさん。というのがメインの制作業務。

 一方、今年で3年目の参加となるのですが、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン主催の、高校生、高専生を対象としたゲームコンテスト、「Unityインターハイ2017」の審査員として、応募作品の審査も行っています。

 若人が、青春のエネルギーをほとばしらせながら生み出す荒々しくも新鮮なゲーム。そりゃ適当な気持ちで遊ぶわけにはいきません。しっかりとプレイし、少しでもヒントになるようレビューを書き、フィードバックをさせてもらっています。

 で、これがね……予想以上に体力を持っていかれるんです! というのも、センス爆発で、驚くほどリッチなゲームを作ってくる高校生がいて、しかもゲームボリュームが伴っていたりするので、ひとつの作品を一通り遊ぶのも大変。

 まさに嬉しい悲鳴、なのですが、たくさんの応募作の、それぞれのルールをイチから理解しつつ遊ばなければならないのでヘトヘトになるのです。

 さらにもうひとつ。実は僕、会社では制作プロデューサーとは別の顔を持っておりまして、JAPAN Studioのクリエイター達をもっともっとユーザーの皆さんに知ってもらおうという目的で、「Jスタとあそぼう」という生放送施策や、Twitter、FacebookなどのSNSの運営をやっていて、その部門の部長だったりするのです。

 で、その僕の部が中心となり、TGS3日目の夜に、「Jスタとあそぼう:リアル」というユーザー参加型のイベントをやることになりました。

 こちらも、ひょっとしたらご参加いただいた方がいるかもしれませんが、なんとこのイベントの総合司会をやるということで、その内容をエラい人に承認もらったり、進行の段取りの打ち合わせなど、右往左往しているわけです。

 でも、初めてのことって、大変ですけど、逆に新鮮なことばかりで面白いんですよね。

 という感じで、8月も『Vなま』のマスターアップ業務で気づいたら終わっていましたが、9月も同じように知らないうちに終わってしまいそうな勢いです。で、こういう状態のときによく使いがちな言葉が、今回のコラムのタイトルにもあるように、「バタバタしております」という言葉なんですよね。

 僕、この言葉、便利なんでしょうけど大嫌いなのです。だって、忙しさって、たくさんの要因によって成り立っていて、それぞれ思い入れをもって取り組んでいるはずで、言ってみれば生きている証じゃないですか。

 それをざっくり、「バタバタ」という安っぽい言葉で表現してしまうことにどうも抵抗があるのです。ま、小さなこだわりというやつです。

 さて、これまで挙げた仕事ももちろん大事ですが、しかしプロデューサーの本懐としてもっとも大事なのは、「次の仕込み」です。

 プロデューサーは、企画を立ち上げてナンボ。いつ皆さんにおしらせできるかはわかりませんが、マグマのように沸々と色んな企画を練っておりますので、お楽しみにしていただければと思います! あーしんど!

ソニー・インタラクティブエンタテインメント JAPANスタジオ
エグゼクティブプロデューサー

山本正美
『ナナメ上の雲』

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント JAPANスタジオ 部長兼シニア・プロデューサー。PS CAMP!で『勇なま。』『TOKYO JUNGLE』、外部制作部長として『ソウル・サクリファイス』『Bloodborne』などを手掛ける。現在、『V!勇者のくせになまいきだR』を絶賛制作中。公式生放送『Jスタとあそぼう!』にも出演中。

 Twitterアカウント:山本正美(@camp_masami)

 山本氏のコラムが読める電撃PlayStationは、毎月第2・第4木曜日に発売です。Kindleをはじめとする電子書籍ストアでも配信中ですので、興味を持った方はぜひお試しください!

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