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2017年11月17日(金)

実写『鋼の錬金術師』オールスターキャストによるジャパンプレミアのオフィシャルレポートが到着

文:電撃オンライン

 12月1日に全国公開となる実写映画『鋼の錬金術師』のジャパンプレミアのオフィシャルレポートが到着しました。

『鋼の錬金術師』

 本作は、2001年~2010年に連載された荒川弘さんによる人気コミック『鋼の錬金術師』を実写映画化したものです。

 ジャパンプレミアは、映画公開に先駆けて11月15日に実施されたもの。主演の山田涼介さんを筆頭に、本田翼さん、ディーン・フジオカさん、蓮佛美沙子さん、本郷奏多さん、内山信二さん、夏菜さん、佐藤隆太さん、松雪泰子さん、曽利文彦監督とオールスターキャストが初めて勢ぞろいする内容となりました。

 当日のステージ上では、邦画史上初の試みにより映画にしか存在しないはずのアルが登場。曽利監督がこの日のために作った、最新ホログラム技術を駆使して、鎧の体になってしまった弟・アルとその兄・エドを演じる山田涼介が初めて対面しました。

イベントオフィシャルレポート

上映前イベントレポート

 会場に集まった1,500人の観客の前に、主人公エドを演じた山田涼介さん、本作のヒロイン・ウィンリィ役の本田翼さん、エドたちを支える軍部のマスタング大佐役のディーン・フジオカさん、ホークアイ中尉役の蓮佛美沙子さん、ロス少尉役の夏菜さん、ヒューズ中佐役の佐藤隆太さん、エドたちの最大の敵であるホムンクルス(人造人間)のラストを演じた松雪泰子さん、エンヴィー役の本郷奏多さん、グラトニー役の内山信二さん、曽利文彦監督が登場!

 キャストたちは黄色い歓声と盛大な拍手とともに舞台へと上がりました。

 山田さんは「足をお運びいただきありがとうございます。やっと『鋼の錬金術師』を観ていただけるということで非常に緊張しています。ぜひ楽しんで行ってください!」、そして「今日は皆さんに『鋼の錬金術師』を観ていただけるので、どんな反応があるのか楽しみにしています!楽しんでください!」と本田さん。

 ディーンさんは「いよいよついにこの日が来ました。楽しんでいってください。ビックリすると思うのでビックリした思いを周りの人に伝えていってください」、蓮佛さんは「私も皆さんと同じく緊張しています。私も試写を観てとんでもない映画を観たと終わった後放心するぐらいだったので、みんなの反応が楽しみ!まっさらな気持ちで観ていただけたらと思います」とコメント。

 夏菜さんは「実はまだ試写を観れていないので皆さんと同じ気持ちで今日を楽しみにしていました。今日は皆さん一緒に楽しんでいってください!」、佐藤さんは「たくさん集まっていただきすごくうれしいです!撮影したのが随分前なので、久しぶりに皆で集まることができてうれしいです。皆さんとよい時間を過ごせたらと思っています」と語りました。

 松雪さんは「これから今まで体験したことのない素晴らしい世界が展開していくので楽しんでください」、さらに「僕自身映画を観たときに今までの日本映画とはレベルの違う作品が出来上がったと感じます。出来上がった作品を今から皆さんに初めて観ていただくので、日本最高峰のエンターテイメント作品を楽しんでください!」と本郷さんは話します。

 内山さんは「11月15日は私の給料日です(笑)。映画よりもいくら入金されたのか気になりますがよろしくお願いします(笑)!」、曽利監督は「たくさんの人にお集まりいただき本当に緊張しています。撮影中も一度にキャストがこんなにも一同に介したことはなかったので緊張しています。今日は楽しんで帰ってください」とそれぞれジャパンプレミアを迎えることができた喜びの胸中を明かしました。

 本作の魅力についてMCから問われた山田さんは、本作について“世界中にたくさんの原作ファンがいる作品”と言おうとしたところ“たくさん”を“たくしゃん”と噛んでしまい、本田さんや内山さんからツッコミを入れられてしまう一幕が。

 気を取り直して山田さんは「この作品って原作ファンの人でない人も入り込めて、誰でも楽しめる作品に仕上がっています。弟、母、仲間への愛、そして兄弟の葛藤などいろいろな魂を繊細に描いている作品なのでたくさんの人に観ていただければと思います」と原作の魅力について自身の熱い想いを込めてアピールしました。

 山田さん演じるエドと弟アルのそばで、支え、見守り続けるウィンリィを演じた本田さんは「小さいボディに詰まった夢と希望と勇気と強さですね!」と、自信たっぷりにコメント。まるで劇中のエドとウィンリィさながらのやりとりに会場からは笑いが起こりました。

 続いて、キャリア志向の優秀で熱い男であり、女たらしで三枚目な部分もあるギャップ人気キャラであるマスタング大佐を演じたディーンさんは自身のギャップについて問われると「“たくしゃん”あります(笑)」と山田さんの失敗をからかいながらも「人に言っていただかないと……」と、キャストに助けを求め、山田さんが「見た目通り真摯な方ですが唯一、お茶目な一面がある」と助け舟を出しました。

 また、つねに冷静でマスタング大佐を支える存在であり、銃の名手であるホークアイ中尉を演じた蓮佛さんは撮影について「人を撃ったことがないので敵を撃つシーンが怖かったんですが、ホークアイはなんとも思わないキャラなのでその気持ちをなくすことが大変でした。また、現場ではCGのシーンを想像力を働かせて演技をしていたので、完成したものを見たらカッコいいと思いました!」と、自身の役を演じる上での難しさと出来上がった作品に満足の表情を見せました。

 物語のカギを握る存在ともなったロス少尉を演じた夏菜さんは「小さい時から見ていた原作だったので、ここに立てていることに感激しました。ロス少尉は母性にあふれるキャラなので私と違いますが、気持ちよく演じることができたので思い残すことはないです」と、満足げに撮影を振り返りました。

 ヒューズ中佐は、エドとアルの兄弟を支える存在で、マスタング大佐の親友、愛妻家とさまざまな表情が必要なキャラクター。

 ヒューズ中佐を演じた佐藤さんは「いろいろなシーンでヒューズが出てきますが、山田君、ディーンさんだったりお芝居する人がかわるのでいろいろな表情を出すことができて非常に楽しかったです!」と、演じることが楽しかったと明かします。

 山田さんは「そのまま漫画から飛び出てきた感がすごくて“ヒューズを見たらヒューズさんだ”となった」と、佐藤さんのなりきりぶりに感動したとコメントしました。

 松雪さんが演じた“色欲”のラストは、美しく、艶やかなセリフや容姿、しぐさが魅力的なキャラクターで、伸縮自在の詰めを刃に変えて戦います。そんな魅力的な敵キャラを演じた松雪さんは「よい人たちをやっつけちゃうのが最高に楽しかったです(笑)。人間ではないのでスクリーンの中で人間らしさを消す努力をしました。存在しているんですが、存在していないように見えたらいいなと思って演技しました」と、悪役を存分に楽しんだことを明かし、役作りでこだわった部分を教えてくれました。

 また、『ハガレン』ファンの本郷さんは「アルが自分の思っていることをエドにぶつけて本気の兄弟げんかをするシーン。アクション、そして山田さんの熱のある演技に本当に感動して涙しました。取材のために、作品を観た後に印象に残っているシーンとかを書き留めているんで、一番最初に書いたのは“佐藤さんマジヒューズ”でした(笑)」と、本作で描かれるエドとアルの兄弟の絆、そして山田さん同様に佐藤さん演じるヒューズのなりきりぶりに驚愕したことを明かしました。

 本郷さん同様に作品を観た後にメモを残すと明かす内山さんは「監督の悪口しか書いていない」と不満がある様子。続けて「初めて曽利監督とご一緒させていただくので、どうしたらいいかと聞いたが“たくさん食べて大きくなって”と言われて撮影に挑んだんですが、“CGでどうにかなる”と言われてしまった」と明かし、TVの番組で検査をしたら大腸ポリープが6個でき、原因が自身の演じた役であるグラトニーと同様“暴飲暴食”だったという衝撃エピソードを明かしました。

 本作は、全米・ヨーロッパを含めた190カ国以上の国々での公開が決定し、日本映画史上最大規模の異例の公開、そして11月19日にはニューヨークでのプレミア上映も控えています。世界でも注目されている本作の魅力について曽利監督は「原作が世界中で愛されている作品なので緊張して臨みました。これだけのキャストがそろっているのでおもしろくないわけがない。世界中の方々にいろいろな形で受け入れられると思う。凄いものになっていると思うので、ぜひよろしくお願いいたします」と、力を込めてアピールしました。

 イベントも終盤にさしかかり、マスコミ向けのフォトセッションを行っているとどこからともなく声が! 山田さんが「もう1人、参加したいヤツがいるんですが、呼んでもいいですか?」と会場の観客に問いかけます。続けて、自身の演じたエド同様に手を合わせて錬成のポーズを取るとなんとステージにアルの姿が!

 実はこのアルは、曽利監督がこの日の為に最新のホログラム技術を用いて実現したもの。アルの姿に会場からは歓声とともに「かわいい!!」と黄色い声が起こり、山田さんは「久しぶりだな、アル」と笑顔を見せ、本田さんもうれしそうな表情を見せました。

 また、山田さんは「アルとの兄弟げんかのシーンは想像しながら演じていたりと大変だった」とフルCGのアルを想像しながらの演技をふり返ると、アルが「大変だったけど、楽しかったよね、兄さん」と返答し、山田さんから「お前、いなかっただろっ!」と息の合った“兄弟漫才”も披露しました。

 最後に原作でも有名なやり取り「いくぞ、アル!」、「うん、兄さん!」という掛け声とともに上映がスタート!会場は大盛り上がりの中、イベントは幕を閉じました。

上映後イベントレポート

 映画『鋼の錬金術師』を上映終了後、1,500人の観客の前に山田さん、本田さん、ディーンさん、曽利監督がサプライズで登場。

 会場からは悲鳴に近い歓声が沸き起こり、サプライズは大成功しました。作品に感動して泣いている人の姿も見受けられ、山田さんは「本当に生の声が聞きたいなと思ってサプライズで出させていただきました。感動しましたか?」と、観客に問いかけると会場からは拍手が起こり、続けて「映像のすごさがピックアップされますがなんといっても内容! 観ていただいた方には伝わると思うので、その感動を最初に見たお客さんである皆さんに届けて欲しいです」と、作品を観た人だからこそ伝えることができる本作の魅力を広めて欲しいと力を込めてアピールしました。

 また、本田さんも「今回この映画を観て兄弟の絆に感動した人が多くいると思います。実際に見ていただいた方の声は、観ていない人に届くと思うので、ぜひ届けて欲しいです。ご協力よろしくお願いいたします」、ディーンさんは「この作品の素晴らしさが皆さんに伝わったと信じているので、他の人に伝えていただき、今日観た人は劇場にまた足を運んでいただきたい」と、それぞれ思い思いにコメントを寄せました。

 続いて、山田さんはMCに映画を観た観客だからこそ話せる好きなシーンについて問われると「アルとエドの兄弟げんかのシーンです。本当に大変でした」と返答し、「真夏に撮影していて、音が入るので締めきっていて空調も止まっていて42、3度の中、皮のコートにパンツ、エンジニアブーツを履いていたから本当に暑かったです」と苦労話を吐露。

 曽利監督も「山田さんは我慢する人。失神寸前だったと思うんですが、取らなきゃと思って撮っていました」と、監督魂を披露しました。

 山田さんの兄弟げんかのシーンの裏話を聞いていた本田さんも「暑すぎて涙なのか汗なのか分からなくなって大変でした」と明かし、監督はうれしそうな表情を見せ本田さんから「ドエスなんです!」と、言われてしまう一幕も。

 兄弟げんかのシーンなど、見えていないシーンを撮るのが難しかったと語る山田さんは「アルが現場にいないので泣き芝居は、他の現場ではなかなかできないこと。『鋼の錬金術師』という作品が本来持っている力に僕たちが吸い寄せられてできたことだと思いますし、強い力を持っている作品ということが皆さんに伝わったらいいなと思います」としみじみと作品の魅力について語りました。

 最後に山田さんと曽利監督よりメッセージが送られ、会場が興奮に包まれた中、キャストたちは劇場をあとにしました。

最後のメッセージ

曽利監督からのメッセージ

 ご覧いただきありがとうございました。気に入っていただければ本作で描くことができなかった原作のエピソードで続きが作れるかもしれないです。

 拍手がより大きければまた再び会えると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

山田さんからのメッセージ

 本当に素晴らしい作品ができたのではないかと思っています。

 まだまだ話はたくさんあるし、登場していないキャラクターもたくさんいるので、今日の感動を皆さんが広げてくれれば、続編も作れるかもしれないので、ぜひお力を貸して下さい。よろしくお願いします。

■映画『鋼の錬金術師』ジャパンプレミア 詳細
【日程】11月15日
【場所】東京ドームシティーホール(住所:文京区後楽 1-3-61)
【キャスト(敬称略)】
・山田涼介
・本田翼
・ディーン・フジオカ
・蓮佛美沙子
・本郷奏多
・内山信二
・夏菜
・佐藤隆太(予定)
・松雪泰子
・曽利文彦監督
・アル(ホログラム)

(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会

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