2017年11月30日(木)
インティ・クリエイツから2018年3月15日に発売されるPS4/Nintendo Switch用ソフト『ぎゃる☆がん2』についての、開発者インタビューを掲載する。
→translated English version from here.(英訳版)
本作『ぎゃる☆がん2』は、言い寄ってくる女の子たちを眼力(通称:フェロモンショット)で昇天させ、意中のヒロインを目指す眼(ガン)シューティングゲーム『ぎゃる☆がん』シリーズの4作目。独特なゲーム性に加えて、新キャラクター、時間の概念を導入したゲームシステムなど、新しい遊びが詰め込まれている。
話を伺ったのは、開発を手掛けるデザイナーの伊東大典さんと、営業・広報担当の中川滋さん。タイトルの由来から新システム、登場キャラクターなどについていろいろとお聞きしている。
▲左から中川さん、伊東さん。 |
なお、インタビュー中は敬称略。
――まずタイトルについてお聞きします。なぜ『ぎゃる☆がん2』なんですか?
伊東:やっぱりそこからですよねー(笑)。システム的に大きく変わっているのでナンバリングタイトルにしました。しかし、実際はもめたところでもあります。
――もめたとは?
伊東:もめたというか、悩んだというのが正しいかもですね。順番でいくと「『ぎゃる☆がん3』でいいんじゃないの?」という話もあったのですが、『だぶるぴーす』というタイトルには数字の“2”が入っていないので、並び的に美しくないと思いました。
――“W”ということで重なっているようなイメージですし、Vが2でWなのでなんとなく2を意識しているくらいだと感じました。
中川:一部のファンの方からは、『だぶるぴーす』と『2』が混ざっていて「なぜ戻った!」と感じているようです。確かに順番的には“3”になるべきところ。我々もややこしくなったのは感じています。
伊東:ただ、こういうリアクションが来るのは予想していました。それを含めてネタになるし、「これも『ぎゃる☆がん』っぽくていいだろう」という結論になりました。
――マルチタイトルであることが発表されましたが、どちらをベースに開発しているのでしょうか?
伊東:PS4版になります。Switchは携帯モードもあり、PS4とは性能が違うのですが、ゲーム内容は基本的に一緒ですし、映像的に近いものができると思います。
――PS4とPS Vitaほどの違いにはならないと。
伊東:はい、それはないと思います。
――最初から2ハードでのリリースを想定していたのでしょうか?
伊東:開発中盤でSwitch版を作ることが決まりました。「また大変なことになったなぁ」と思ったのですが、Switchは持ち運びできるので、移動中や外で遊びたい人には向いていますし、STG的に相性は悪くはないと感じていますね。
――『だぶるぴーす』は1作目の後日が舞台でした。本作の時間軸について説明していただけますか?
伊東:その『だぶるぴーす』のちょっと後になります。数カ月後ですね。
中川:制服が夏服なんで、そんなに期間が空いていないことはわかってもらえるかと思います。
――物語的には『だぶるぴーす』の事件が収束した後ですか?
伊東:そうです。しのぶと真夜も出てくるのですが、どのエンディング後なのかにはあえて触れていません。そのあたりはユーザーのご想像にお任せします。
――しのぶと真夜は本作ではどのような立ち位置なんでしょう。
伊東:あくまでゲストキャラ的な扱いです。ゲーム中に“依頼”というものがあるのですが、しのぶと真夜からの依頼でふたりのシナリオを進めることができます。
中川:一応ヒロイン枠なので一般女子とは違います。ただ、前回遊んでいただいたファンのお楽しみ要素になるようです。
――“デビルスイーパー”や“目がハート”昇天など、『ぎゃる☆がんVR』との類似点が見られますが、どういう経緯で開発されたのですか?
伊東:VR用のゲームを作っている時に、やりたいことを詰め込んでいったところ、VRソフトとしては規模が大きくなりすぎてしまったのです。VRは長く遊んでいると疲れるので、ゲームをわけたほうがいいという意見が開発内部から出てきました。
『ぎゃる☆がんVR』では実現できなかったアイデアやさらに出た意見を詰めて本作を作っています。
中川:生まれた経緯がそういうことなので類似点もあるのですが、本作は『2』として作っているので、違う遊びを提供できていると思っています。
――主人公は新キャラ? それともこれまでの主人公?
伊東:“俺”です。
中川:えっ!? 名前はないんですか? 知らなかった!(爆笑)
伊東:本作は名前がありません。“兄様”や“マスター”、“お客様”などキャラごとに呼ばせています。
――恋愛SLGのように、自分で名前を入力するとか?
伊東:入力させたら呼ばせたくなるので、それも入れていないです(笑)。テキストだけで表示させる手もありますが、あまりテキストを表示したくなかったんですよ。
――そうなんですね。
伊東:今回もテキストの表示はあるんですが、映画の字幕のようなイメージで、かなりアッサリしています。なお、自分の台詞は“内なる心”のような感じで進めていく形です。
――そもそも今回の主人公は、なぜもてるようになるのですか?
伊東:主人公がつけているゴーグルから強烈なフェロモンが出ていて、それで女の子が寄ってくるんですね。本当は悪魔が憑いている女の子だけを寄らせて退治したいのですが、それができないため、とりあえず全員集めてから悪魔を討伐するのが流れです。
中川:『ぎゃる☆がん』の世界の中でもテクノロジーがちょっと進化していますよね。前は矢が当たっちゃったという事故的なものでしたけど、ゴーグルがフェロモンを出しているとは!
伊東:ヒロインに告白するのがこれまでの目的でしたが、本作はリースを助けるのが目的になっています。
――“時間”の概念があるようですが、何が変わるのですか?
伊東:1日は朝、昼、夕に分かれています。時間が進むと、まずは見た目が変わります。あと、時間によって女子の下着が替わります(笑)。
――え? すごいマメに替えているんですね。
伊東:あ、違いました! 下着は日付で替えている仕様でした。あとは発生する依頼が時間によって変化します。
――朝登校して、今ある依頼の中から選ぶという感じですね。依頼を選ばないことはできるんですか?
伊東:“帰る”ことはできます。まだバランスをみているので、変わるかもしれませんが、基本的には朝依頼を見て、次に昼に見て……という感じですね。
中川:その間に“呼び出し”もできます。
――え? 学校で女の子を呼び出すんですか?
中川:女の子と仲よくなれば、学校のいろんな場所に呼び出せます。例えば体育倉庫に呼び出して、目の前で衣装を変更してもらう……ということを考えています。「ちょっと後ろ向いてて」となり、そこで女の子が着替えるんです。
――保健室に呼び出せるとかあるんですか? 保健の倉敷先生がいそうですが。
中川:呼び出しの時は“たまたま”いなくなっています。そのため、2人だけの空間になりますよ。
――それはドキドキしますね! 呼び出しができるようになる条件は?
伊東:細かい仕様は控えさせていただきます。
中川:とはいえ、ハードルはあまり高くないようにはしています。
――ヒロインだけでしょうか? 一般女子も呼び出せるのですか?
中川:一般女子を含めて呼び出せます! 先生も可能で、制限はほぼない予定です。
――ここだけ読むとなんのゲームか分からなくなりそうですね。
(一同笑)
――プレイ日数はどのくらいなのでしょうか?
伊東:悪魔退治をする期限は現状で30日にしてます。シナリオでエンディングを迎えるまでにこなす必要のあるイベント数などを計算していますが、今後の調整で変わるかもしれません。
――遊びのサイクルとしては、30日を何度も遊ぶということになるんですか? それとも10日目でセーブして、後からまたそのデータで遊ぶとかはできるのですか?
伊東:オートセーブなので、今言ったことはできません。クリアしたらまた最初からという形ですね。ただ、クリアの条件をそろえたらいきなり最終日に飛ぶことができるようになります。もちろん、飛ばさずに過ごすこともできます。
中川:お目当ての子だけフラグを回収して、エンディングを見ることも可能です。同時攻略もできますよ。
――同時攻略というのは、どのレベルまで攻略できるのですか? 一般女子や先生も可能?
中川:同時攻略は一般女子ではできず、ヒロインのみ対象です。
伊東:ただ、同時攻略の難易度はかなり高くする予定です。やり込み要素のようなイメージで考えています。
――今までの『ぎゃる☆がん』とはかなり異なる遊び・システムになっていますね。
伊東:そうですね。今まではシナリオがオートで進んでいったのですが、今回は自分で選択していきます。好きなものをチョイスできるため、ヒロイン以外を進められるなど自由度は増していると思います。
中川:ただ、“フェロモンショット”で女の子を昇天させていく遊びの根幹は変わっていません。
――ちるちゃんはひきこもり女子ということですが、どのように絡んでいくのですか?
伊東:主人公の隣に住んでいる女の子で、メインストーリーに絡んできます。マンガやアニメなどで隣の子と窓越しに話すというシチュエーションがありますよね。このキャラを出した理由はそれをやりたかったからです。
――ああ、夢に見そうなシチュエーションですね。
伊東:隣の席の女の子と話すというとこも、定番のシチュエーション。今回、ちるやなな子が“隣”設定なのはそういう理由です。窓をポンポンと叩いて隣の子と話す……みたいな。
――ちるちゃんは窓越しに生活を垣間見ることはできるのですか?
伊東:部屋では寝ていたりパソコンをいじったりしています。見るたびに、ちょっと違う様子を見られるとうれしいじゃないですか?
――伊東さんがやりたかった煩悩の設定が今回そこにあるんですね。
伊東:ええ、そういうことになっています! ちるちゃんは基本的にダラダラしていて、学校には行っていません。ただ、主人公には心を開いて、人なつっこいキャラになっています。
――引きこもっている理由は、ゲーム中で語られるんですか?
伊東:語られますけどネタバレになるのでここでは話しません。目的としては、最終的には一緒に学校に行くことです。
中川:『ぎゃる☆がん』らしくない、いいエピソードですね。
伊東:さっきもちょっとあったのですが、今回の主人公は“りーす”から「私がピンチなので、1カ月以内に悪魔退治をお願いします」っていう形で悪魔退治を頼まれるんですね。それで、半ば強制的にゴーグルをつけさせられ、女の子がメロメロになっている状態です。
――りーすが勤めているエンジェルリング社はどのような会社なのでしょうか?
伊東:悪魔撃退ポイントを集める会社で、地上で悪さをする悪魔を倒してポイントを稼いでいます。ただし人間界は中立世界なので天使と悪魔が争うのは禁止されているため、人間と契約して悪魔を倒してもらうことになるのです。
中川:他にももう少し設定あるんですが、ゲーム内には採用されていません。
伊東:ちょっとダークだったので、出さなくてもいいかなと。
――ポイントを集めるために主人公に寄ってきて、そこから物語が進んでいくわけですね。
伊東:そういうことです。
――リースはこれまででいう“えころ”みたいな立ち位置で、ヒロインはちるちゃんとなな子になるのでしょうか?
伊東:そうですね。
――少し遊ばせていただいた際、メニュー画面で横の席になな子が座っていたことに驚きました。
伊東:朝は教室に座っていて、横を向くとなな子と会話できます。話をしてリアクションをとっていくのが、ストーリーの進め方になります。
――なな子ちゃんはずっと待っていますが、いなくなることはないんですか?
伊東:基本はだいたい座っていますね。このキャラは、すごく普通な幼なじみを目指して作りました。あえて普通を狙った見た目にしています。あとは、近くにいると落ち着くヒロインになるよう、心がけています。
――こういってはなんですが、一般女子に混ざっている感じですよね。
伊東:そうなんですよ。社内からも「一般女子みたいですよね」ってよく言われました! 「そこがいいんです」って言い張ったんですけど(笑)。
中川:今回のメインキャラで制服を着ているのがなな子だけなんですよね。しかも特殊な制服を着ていないからすごく一般女子っぽいですよね。
伊東:ホントにリボンが細くなって長くなったくらいですね。あとは、一般女子と比較すると胸回りの服の3D構造がちょっとだけ違うんですよ……言われなきゃわからないレベルですが。
――この髪留めに意味はあるんですか?
伊東:あああああったような、ななななななかったような……。
中川:歯切れが悪い(笑)。
――『だぶるぴーす』から一般女子はそのまま出てくるのでしょうか。
伊東:9人ほど新しいキャラを追加しています。学年ごとに20人統一になっていますね。
中川:まあいつもくらいの数ですね。“フェモロンがきかなくなった”という理由で多少の入れ替えがありますが、そこはお楽しみにという感じです。
――Unreal Engine4になって、これまでと変わったところはありますか?
中川:水の表現が綺麗になった!
(一同笑)
伊東:主に作りやすさですね。エフェクトが作りやすくなったとか、作業効率が上がったとか、そういう形で出ていると思います。ちなみに、担当からは「スカートが綺麗にめくれると言っておいてください」と言われました。
――確かに『ぎゃる☆がん』的には……。
中川:大事ですね!
――脱衣昇天のところも、活用されていると?
伊東:そうですね。お願いしたら、その日のうちにすぐにエフェクトが上がってくるといった感じで、スピーディに進んでいます。
――日付の要素や脱衣昇天などの他に何か新しい要素はありますか?
伊東:新しい要素としては……“防衛戦”と“探索モード”を追加しました。
――防衛戦はよくFPSにもあるようなタイプですか?
伊東:女の子を守るものですね。女の子が立っているところに悪魔がどんどん寄ってくるんです。悪魔が女の子にくっつくとチューチューとエネルギーを吸われてしまうので、撃退してそれを防ぐイメージです。
――その課程で自分は場所を選んで移動していくと。
伊東:そうです。
――探索というのは?
伊東:“依頼”で持ち物を探してほしいというのがあって、マップを探していると女の子が襲ってくるため、それを撃退してまた探していくという、一定時間の間にアイテムを一定数を探すものです。
――前にあったように、ステージ上にあるアイテムを見つけるのではなく、最終的な目的としてアイテムを探すと。
伊東:はい、あくまで探すのがメインのモードです。
――脱衣昇天は先ほど見せていただきましたが、強化したデビルスイーパーで服だけを吸い込んで恥ずかしさから昇天させるんですね。
伊東:おっしゃるとおりです。便利な反面、スコアが上がりにくいというか、コンボが切れてしまうことを考えています。
ただ、最終的な調整はこれから詰める感じです。『ぎゃる☆がん』チームはとりあえず絵的なものから仕上げて、そのあとに遊びのところをつめていくんです。
――VRの時はあくまで悪魔だけを吸い込むものでしたが、これを「服も吸い込めたらおもしろいのでは?」いう意見から生まれたのですか?
中川:私は……下着を吸い込みたいと言った記憶があります。
伊東:服は残っていて、下着だけ吸い込むというのが最初あったんですよ。
――下着をコレクションできるみたいな?
伊東:ありましたね。
中川:ネタとしてそういうのはありました。
伊東:ただ、最終的にどうなんだというところで、派手な方に走った感じですね。
中川:最初に見たのが、いきなり動画だったので気づかなかったのですが、スクショを細かく撮ってもらった時に、女の子が服をポンッと脱がされて地面にベタっと座って、その一瞬後に驚くシーンがあるんですね。表情をかなり作っていると感心しました。
伊東:まずお尻をうつので、「いたたたた!」となってから、裸になっているのにを驚いて隠すみたいな流れです。
中川:身内を褒めるのはあれですが、「よくできているな」と。
――『ぎゃる☆がん』らしいですよね。
中川:私も本当にそう思います。
――いただいた画像で、ドキドキモードが1枚ありました。ドキドキモードはこれまでとは違うのでしょうか。
伊東:これまでとは違いますね。今回の要素は、すべて“悪魔絡み”なんですよ。ドキドキモードでは見つめることによって体の中に入った悪魔を見つけ出すことになります。見つけると紋章が浮き出て悪魔がポンッと飛び出して、それを吸い込む形になっています。
――今回は悪魔を倒すための新しいドキドキモードという位置づけなんですね。
中川:人助け……ですね。ホント、『ぎゃる☆がん』らしくないのがおもしろいですよね。
伊東:困っている女の子を助けてあげるためのドキドキモードみたいな。
――『だぶるぴーす』ではボム的な位置づけもありましたが、それは残っているのでしょうか?
伊東:ドキドキボム的なものは、“目がハート昇天”にボム要素が入っているのでなくしています。“目がハート昇天”はちょっと工夫して残せたので入っています。
――今まではレールシューティングで、見えるところは決まっていました。『ぎゃる☆がんVR』以降、プレイヤーがこれまで以上に自由に見渡せるとなると、見られたくないところも見えてしまうと思うのですが、いかがでしょう。
伊東:見られたくないところは……当然あるのですが、しょうがないから全部作るようにしています。
(一同爆笑)
――そういう意味では、ステージは今まで以上に凝って作っている?
伊東:そうですね、見えてはいけないところが見えるのは困るので。なので、全部を作り直しています。今回はたくさんのポイントを用意しているので、見回したらおもしろそうなところにポイントを配置しています。
ポイントもこだわっていますが、シチュエーションも大事にしています。今回は女の子が後ろから声をかけてきて振り向くということができるんです。ヘッドフォンをつけてプレイしてもらえると、声だけで反応できるようになっています。
――『ぎゃる☆がん』といえば東京ゲームショウで大きな話題になったと思うのですが、どうでした?
中川:(横を向きながら)エエ、ソウデスネ。
――誰に向かってしゃべっているんですか!
中川:今回はあえて試遊台も『ぎゃる☆がん』らしくしたのですが、意外と「まじめに体験したい」という人が多かったのが印象的ですね。
伊東:風が出るほうも、回るほうもちょっと変わった作りにしていたのですが、「どうして普通にやらせてくれないんですか!」と言ってくる人がいました。
――ちなみに今の開発状況はどれくらいになるのですか?
中川:まったく余裕がないということはよくわかります。
伊東:何パーセントなんでしょう……シューティング部分の基本的なところは終わっているので70%くらいかな?
――これからバランス調整や海外版の作業ですか?
伊東:そうですね。
中川:そういう絡みもあってバタついています。
――体験版の配信や体験会の実施は予定されているのでしょうか?
中川:体験会はやると思います。体験版は……前はすごいガッツリしたものを配信したのですが、今回はわかりません。スケジュール次第で、ソフト発売後に出すかもしれません。
伊東:……体験版って配信すると売り上げが伸びるんでしょうか?
――難しい質問ですね。
中川:インタビューで問題提起してください。「意味はあるのか!?」って。
伊東:中途半端な体験版を出して売れなくなることもあるじゃないですか。それを見ると、なんで出したんだろうなーって思うんですよね。
――気になっていた人を後押しできれば効果的ですが、それで満足してしまったり、欠点が目についてしまったりすると購入しなくなるというイメージですね。
中川:ストアに並んでいるのを見て、認知してもらうことだけでも重要ですが、そこから先に繋がるかは内容次第ですかね。
――では『ぎゃる☆がん』ファンに向けて言いたいことがあればお願いします。
伊東:今回も立派なゲームにしますので、ぜひ楽しみにしていてください。期待は裏切らない……と思うよ!?
――最後、少し弱めですね。中川さんは?
中川:いつも通りのことですが、生放送や店頭体験会などゲームの外側から盛りあげていこうと思ってますので、ぜひ応援よろしくお願いします!
あと、電撃さんの5周年アンケートに協力してくださった方々、本当にありがとうございました。あの後、いろいろなバタバタがあり、結果を掲載できなかったのですが、いただいたものはすべて見させていただき、その後のタイトルの参考や励みにしています。今後もぜひいろいろな意見をいただければと思います。
――First off, I want to ask you about the title. Why is this "Gal*Gun 2"?
Ito:Of course we're starting there. (Laughs) Systems-wise, a lot has changed so we decided to go with a numbered sequel. However, there was some disagreement over the number.
――Disagreement?
Ito:Maybe more than disagreements, there were concerns. As the third game, some people said, "Shouldn't this be Gal*Gun 3?" but "Double Peace" didn't have a "2" in the name, so the titles wouldn't have lined up neatly.
――With the word "Double" in the title, we had the feeling of kinda-sorta "2" already.
Nakagawa:There were some fans who told us that "Double Peace" was enough like a "2" that they said, "Why go backwards?!" If you just think about the order of things, this should be "3". It did feel like we were making things more complicated.
Ito:We did expect this reaction, however. We concluded that being a bit complicated was just "The Gal*Gun Way" and went with it.
――This will be a multi-platform title. Which is the main development platform?
Ito:That would be the PS4. While the Switch has handheld mode and different specs from the PS4, the game contents will be the same and I believe the graphical quality will be close.
――They're not as different as a PS4 and PS Vita.
Ito:Definitely, the gap is not that big.
――Did you plan on releasing on both platforms from the beginning?
Ito:We decided on the Switch version mid-development. I thought, "This is going to mean more work," but the Switch is portable. It's great for players who want to play it in transit or outside, and the shoot 'em up style of the game is not bad for portability.
――"Double Peace" took place in the future from the first title. Could you explain the time frame for this game?
Ito:It takes place shortly after "Double Peace". It's about a few months later.
Nakagawa:The uniforms are summer-style, so you can infer that not much time has passed.
――Story-wise, is it after the conclusion of the incident in "Double Peace"?
Ito:That's right. Even though Shinobu and Maya appear, we don't touch on which ending from "Double Peace" occurred. We'll leave that to the players' imaginations.
――What role do Shinobu and Maya play in this game?
Ito:They are completely guest characters. You'll receive "Requests" in the game, and you'll get some from Shinobu and Maya as you advance in the story.
Nakagawa:As they are heroines, they are treated differently from the regular girls. We included them as a treat for fans of the last game.
――While the "Demon Sweeper" and "Lovestruck" state were also present in "Gal*Gun VR," could you explain about how these features came to be?
Ito:While developing a game for VR, we included many new features we wanted to play with. Eventually the scope got too big for a VR game. Spending too long in VR can be tiring, so the development team proposed to split the game into two titles.
We used ideas we were unable to implement in "Gal*Gun VR" along with new ideas to create this game.
Nakagawa:Due to the development, the games might have a lot in common, but in keeping with the "2" in the title, we believe it will offer a brand new way to play for the series.
――Is the protagonist a new character? Or perhaps a returning protagonist?
Ito:He is "Me".
Nakagawa:Huh?! He doesn't have a name? I had no idea! (Laughs)
Ito:In this game, he doesn't have a name. Characters will call you different things, like "Onii-sama," "Master," or "Sir."
――Will you do something like enter your own name, like in a romance simulation game?
Ito:If you entered your name, you'd want the girls to actually say it, so we won't have you enter it. (Laughs) While it could be text-only, we don't want to have to depend on the displayed text.
――That's true.
Ito:There will be text displayed this time, but it's more like subtitles on a movie, and kept unobtrusive. So, your lines will be displayed in the form of an "inner voice".
――By the way, what happens to make this protagonist super popular?
Ito:The pair of goggles the protagonist wears emits powerful pheromones, which causes girls to come after him. While they were supposed to only attract demon-possessed girls, it didn't work out. So you'll be approached by all of the girls, and have to handle the demons along with them.
Nakagawa:The technology in the world of "Gal*Gun" really is advancing. Before, the incident was caused by getting hit with love arrows, but now you've got goggles projecting pheromones!
Ito:Your goal previously was to confess to one of the heroines, but this time your goal is helping Risu.
――The element of "time" is there, but what's changed?
Ito:One day consists of morning, afternoon and night. As time advances, appearances will change. Also, depending on the time, girls will be wearing different underwear. (Laughs)
――Huh? They're changing it very dilligently.
Ito:Ah, I misspoke! Their underwear will change with the date. Also, your requests will change with the time of day.
――You'll go to school in the morning, and then choose from the available requests. Can you choose not to take any request?
Ito:You can choose to "go home." We're still adjusting the balance, so it may change, but generally you'll see your morning requests, then see your afternoon ones...and so on.
Nakagawa:During that time you'll also be able to "Rendezvous."
――Huh? You can rendezvous with girls at school?
Nakagawa:If you get along well with the girls, you can invite them to meet you at various places around the school. For example, you could call someone to the gym storage room and have her change clothes in front of you...or so you think. She'll tell you, "Turn around for a bit," and she'll get changed.
――Could you meet them in the school infirmary? It seems like the school nurse might be there too.
Nakagawa:Whenever you "Rendezvous" there, she'll "just so happen" to be out. And so, you'll be alone, just the two of you.
――That really is exciting! What sort of conditions do you need to "Rendezvous"?
Ito:We're still working out the details right now.
Nakagawa:However, we won't be making the hurdles too high.
――Is this just for heroines? Or can you "Rendezvous" with the regular girls as well?
Nakagawa:You can "Rendezvous" with the regular girls too! Even teachers are included, we're not planning on having many limits.
――Just reading this far, it's hard to imagine what kind of game this is.
(Everyone laughs)
――How many days will you be playing for?
Ito:Your time limit for defeating the demons is 30 days. Considering the number of events you have to see in order to get each ending, this number may change in the future.
――About the gameplay loop, will you play those 30 days multiple times? Or will you be able to save after 10 days and use that data to continue repeatedly?
Ito:The game will auto-save, so you would not be able to do as you said. After clearing the game, you'll start again from the beginning. However, as soon as you complete the conditions for the ending, you'll be able to skip to the final day. Of course, you won't be forced to skip ahead.
Nakagawa:When you complete the conditions for your target girl's ending, you can see it. You can also complete multiple at once.
――When you say complete multiple at once, what kind of complete are we talking about? Regular girls and teachers too?
Nakagawa:Not regular girls, but heroines only.
Ito:However, we're planning to make it difficult to complete multiple routes at once. We're treating it like a challenge for experts.
――The gameplay system seems pretty different from "Gal*Gun" titles up until now.
Ito:That's true. Until now, the story would play out automatically as you played, but this time it's up to the player to decide. We're giving players the freedom to choose more than just the heroine they end up with.
Nakagawa:Of course, the core idea of using your "Pheromone Shot" to give girls euphoria won't change.
――About the shut-in girl Chiru, what is her role in the game?
Ito:She lives next door to the protagonist and is involved in the main story. A girl next door you can talk to through your respective windows; you see this situation in anime and manga a lot. Our reason for including a character like this is that I always wished for a situation like that.
――Ahh, that does sound like something out of a dream.
Ito:Talking with the girl in the neighboring seat in class is also a standard set-up. So this time, both Chiru and Nanako are both your "neighbors," so to speak. Knocking on the neighbor girl's window so you can talk to her...that sort of situation.
――So do we get to see a bit of her lifestyle through the window?
Ito:She'll nap in her room or use her computer. Seeing her doing something different each time you look over would be nice, right?
――You're including your own desires in the setting this time, I see.
Ito:That's exactly right! Chiru's daily life is totally lazy and she refuses to go to school. But, by opening her heart to the protagonist, she'll become more sociable.
――Will the story involve her reason for becoming a shut-in?
Ito:It will be revealed in the story, but I won't be revealing spoilers here. Your goal will be to finally go to school together with her.
Nakagawa:How unlike "Gal*Gun," a peaceful story like that.
Ito:I mentioned her before, but this time the protagonist is approached by Risu, telling him, "I'm in trouble and I need your help dealing with these demons in 1 month." Through her request, you're half-forced to wear the goggles and give girls euphoria.
――What kind of place is Angel Ring Company, the company Risu works for?
Ito:It's a company that collects Demon Buster Points by defeating demons causing trouble on Earth. However, angels and demons are forbidden from directly fighting each other in the human world, so angels must contract with humans to defeat the demons.
Nakagawa:There are some more details about them, but we won't be using them in this game.
Ito:It's actually a little dark, so we figured it'd be better not to go into it.
――So the story begins when Risu comes to the protagonist to help her earn points.
Ito:That's right.
――So Risu's role is similar to that of "Ekoro" while Chiru and Nanako are the heroines?
Ito:That's correct.
――When I played for a little bit, I was surprised to see Nanako sitting next to me on the menu screen.
Ito:In the morning you'll be sitting in class, and if you look over you'll see Nanako and can talk to her. You'll not only get to talk to her and see her reactions, but you'll also advance the story this way.
――Will Nanako always be waiting for you, or will she sometimes be gone?
Ito:She'll usually be there. For her design, I had the goal of a super normal childhood friend. The aim for her appearance was also to be normal. I also wanted to make a heroine who would make you totally relaxed when she's around.
――It's almost like someone who blends in with the other, regular girls.
Ito:You're right about that. Plenty of people in the office said, "She looks like one of the regular girls." "That's what's great about her," is what I'd always tell them. (Laughs)
Nakagawa:Out of the main characters, Nanako is the only one wearing a school uniform this time. She's not even wearing a unique uniform, so she definitely seems like just a regular girl.
Ito:Really, her ribbon is thinner and longer than normal, that's it. Also, her model is a bit different than the regular girls around the chest area...but it's not something you'd notice without being told.
――Is there any meaning behind her hair clip?
Ito:Maaaaaybe there is, maaaaaaybe there isn't......
Nakagawa:So that's how it is. (Laughs)
――Have the regular girls changed at all from "Double Peace"?
Ito:9 brand new girls have been added. Each of the 3 classes will have 20 girls in all.
Nakagawa:Well, it's about the same number as usual. Due to "pheromones not working," a few girls have been switched out, so look forward to seeing the changes to the cast.
――In moving to Unreal Engine 4, has anything changed from before?
Nakagawa:The water looks great!
(Everyone laughs)
Ito:Mostly it's been easier to develop. Effects are easier to implement, so efficiency has improved; that sort of thing. Although, I've been told, "Let them know that skirts flip really nicely," so I'm letting you know.
――Well, as far as "Gal*Gun" is concerned...
Nakagawa:It's very important!
――Did it come in handy when implementing "Strip Euphoria"?
Ito:Of course. The very day it was requested, the effect was ready to go. We're able to develop quickly.
――Other than the date/time element and "Strip Euphoria," are there any other new features?
Ito:For new features...we've added "defense missions" and "search mode".
――For defense missions, are those like the type you usually see in FPS games?
Ito:You'll be protecting girls. Demons will swarm and approach girls where they're standing. The demons will stick to the girls and suck out their energy. The idea is to attack the demons and protect the girls.
――And you'll be able to choose your position and move.
Ito:Right.
――What is search mode?
Ito:You'll get a request from a girl who wants a certain item and you'll search through the stage for that item while girls attack. You'll need to fight off the girls and find the requested number of items before time runs out.
――Before, you'd find items on top of playing through a stage, but this time your goal is to find the items instead.
Ito:Right, the main objective of this mode is to find the items.
――As you demonstrated earlier, "Strip Euphoria" is where you use a powered-up Demon Sweeper to suck the clothes off of a girl and she gets euphoria from the embarassment.
Ito:You've got it right. Although it's useful, you won't earn as much score, and we're considering making it break your combo.
Our final adjustments are still ongoing. For the "Gal*Gun" team, we start by considering the art first and working out the gameplay details afterward.
――In VR, you were only sucking up demons. Did someone say, "Wouldn't it be nice to suck up clothes too?" and that lead to this?
Nakagawa:I...do remember saying that I wanted to suck up underwear.
Ito:At first, we wanted to suck up underwear and leave the clothes on.
――You'd be able to collect underwear?
Ito:There was that.
Nakagawa:That was an idea we had.
Ito:However, we eventually went down a flashier route.
Nakagawa:When I first saw the stripping feature, I didn't notice this from videos, but when I had a bunch of screenshots taken I saw. After the girls' clothes come off with a "pop" and they're sitting flat on the ground, for a brief moment they don't realize their clothes are gone. Their faces when they notice are really well done.
Ito:They land on their butts, so at first they're like, "Ouch!" before realizing their clothes are gone and try to cover themselves up.
Nakagawa:I'd like to praise my colleagues for that and tell them, "Great job."
――It sounds very "Gal*Gun."
Nakagawa:I really do think so, too.
――In the screenshots, there is one picture of Doki-Doki Mode. Is Doki-Doki Mode any different this time?
Ito:It's certainly different than usual. The game this time is centered around the "demons." In Doki-Doki Mode, you'll have to look hard and find the demons hidden in the girl's body. When searching, you'll find signs of the demons and shoot it to make them pop out so you can suck them up.
――So, this time Doki-Doki Mode is for defeating demons.
Nakagawa:It's more for...helping people. It's not very "Gal*Gun" but it is very fun.
Ito:It's a Doki-Doki Mode for helping girls in trouble.
――In "Double Peace" it acted like a bomb, so is there any of that aspect left in it?
Ito:We have something like the "Doki-Doki Bomb," called "Lovestrike." So those bomb parts of Doki-Doki have been put into the "Lovestruck" system.
――Until now, with a rail-shooter system, players saw only what you wanted them to see. Since "Gal*Gun VR," with players having more freedom, how do you feel about them seeing things you don't want them to?
Ito:Things we don't want them to see, huh... Of course there are, so we just had to go ahead and make everything.
(Everyone laughs)
――What I mean is, did you have to make stages more complete?
Ito:Of course, it's not great if players see things they weren't meant to, so we had to re-make everything. There are many different points of view this time, so we've made sure that if you look around, there are lots of interesting things to see.
It's not just the view points that took a lot of care, but the situations as well. This time, girls will approach you from behind and call out to you, so you'll need to turn around. Players using headphones will be able to listen for voices around them and turn accordingly.
――I believe "Gal*Gun" caused quite a stir at Tokyo Game Show; how was that?
Nakagawa:(Looking away) Ahh, yeah...
――Who are you talking to?!
Nakagawa:We tried to make our play experience as "Gal*Gun" as possible, but I was surprised how many people said "I want to play it seriously."
Ito:We had wind blowing and a spinning platform, but there were players who asked, "Why won't you let us play it normally?!"
――By the way, where is development currently?
Nakagawa:I can definitely say that we've got no time to spare.
Ito:To give a percent... Shooting parts are basically finished, so probably 70%?
――So it's balancing and localizing the overseas version from here?
Ito:Right.
Nakagawa:We're certainly working on those.
――Do you have any plans for a demo version or demo events?
Nakagawa:I think we'll do demo events. As for a demo version... Before, we had a pretty hefty demo, but I'm not sure this time. Depending on the schedule, we might have a demo some time after release.
Ito:...does releasing a demo really increase sales?
――That's a tough question.
Nakagawa:It's pose a question in this interview. "Is there any reason to release a demo?!"
Ito:Releasing a half-baked demo can hurt sales, right? If you think about that, it makes you wonder "Why release a demo at all?"
――The thinking goes that while you might get some curious people to try your game, some people are satisfied with just the demo, or find flaws and decide not to buy the game.
Nakagawa:Just getting people aware of the game by seeing it in stores is important, but past that it all depends on the contents.
――Now then, do you have something to say to the "Gal*Gun" fans out there?
Ito:We're making an excellent game this time, so please look forward to it. We won't betray your expectations...I think?!
――That was a bit weak at the end there. How about you, Nakagawa-san?
Nakagawa:As always, I hope everyone will get excited watching our livestreams, visiting our demo events, and enjoying things from the outside. We're counting on your support!
Also, we'd like to thank those of you who participated in Dengeki's 5th anniversary survey. It caused a bit of a commotion and the results won't be published, but we looked at all of the responses and will be taking them to heart for future titles. We look forward to seeing your opinions in the future as well.
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