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2017年12月1日(金)

『バットマン』の最新プロジェクト『ニンジャバットマン』が2018年に公開予定。日本版トレーラーが解禁

文:電撃オンライン

 2018年に劇場公開予定である『ニンジャバットマン』の日本版トレーラーが解禁されました。

『ニンジャバットマン』

 本作は、1939年にアメリカンコミックとして登場した『バットマン』の最新作プロジェクトです。

 ストーリーは、アーカム精神病院にヴィラン(敵)が集結したことを突き止めたバットマンが、謎の装置が発する光に飲み込まれ、ゴッサムシティから戦国時代の日本にタイムスリップしてしまうという内容になっています。

 また、本作を監督する水﨑淳平さん、脚本を担当した中島かずきさん、キャラクターデザイン岡崎能士さんに加えて、ゲストとして、叶姉妹の姉・恭子さんと妹・美香さんが登壇した日本向け制作発表会のオフィシャルレポートも到着しました。

『ニンジャバットマン』
『ニンジャバットマン』

日本向け制作発表会オフィシャルレポート(原文ママ掲載)

 メインステージには、すでにニューヨーク・コミコンで解禁され、アメリカのファンの間では大興奮を巻き起こした『ニンジャバットマン』の発表とあって、続々とファンが集結。

 そんな中、制作発表がスタートすると、水﨑淳平監督、脚本家の中島かずきさん、キャラクターデザインの岡崎能士さんが、国内外から集まったファンから大きな拍手を受けながら登場しました。

 監督の手によって、この日初めて日本版のメインビジュアルが発表されると、そのクールなビジュアルに客席からはさらに大きな拍手が巻き起こりました。

 ステージではニューヨーク・コミコンでの様子がスクリーンに映し出され、ニューヨークに行ったときの様子を聞かれた監督から、観客を前にトレーラーを発表した時の姿だということが明かされました。

 監督は、今回の『バットマン』がこれまでのイメージとは異なることから、「ファンに怒られるんじゃないか」、「無事に帰れるんだろうか?」と不安に思っていたが、すごく熱い声援をもらって安心したとのこと。

 さらに、バットマン&ジョーカーのフィギュアの原型を見ていた様子や日本人3人だけでファンが来るのか不安だったというサイン会の様子も映されました。

 岡崎さんが「結構中島さんのファンが多かった」というと、中島さんも「岡崎さんも海外のファンが多い」と褒め合い、さらに「『ニンジャバットマン』の話をしてない!」と自分たちで突っ込むという和やかな一面も。

 その他、3人でインタビューを受けた様子も明かされ、岡崎さんからは「2人がしっかり話してくれたからあまり話さなくてよかった。すごく楽しかった!ワーナー・ブラザースさんに感謝してる」とあらためてニューヨーク・コミコンが楽しかったことが語られ、中島さんが「3日間だけで3人ともすごく仲よくなった。行った甲斐があった」というと水崎さんも「最初はアウェイな状態だったけど、インタビューのころはほっとしていたね」と語り、発表するまでとても不安を抱えながらも、ファンに受け入れられたことをとても喜んでいました。

 NYコミコンの様子やファンの声をまとめた映像が流され、「今回のような『バットマン』は見たことがない」というファンの声に「確かに」とうなずいていました。

 イベント中はファンの声を直接聞く機会がなかったという3人にとってはうれしい映像となりましたが、興奮して語る多数のファンの映像に「きっとワーナーさんがいいところだけを切り取ってくれたんだ」とやや疑心暗鬼な一面も見せて会場の笑いを誘いました。

 今回、日米で公開となることについて、先にニューヨーク・コミコンでトレーラーを解禁した時の様子を見ていた3人は、日米の反応の違いについても新たな発見があったことを明かした。

 「ここで驚くだろうというところで全然反応がなくて(笑)」と、脚本の中島さんもファンの反応が日本と違うことを肌で感じ、「キャラクターへの思い入れが違うのかも、ロビンが出てくると盛り上がっててびっくりだよね」と監督の水崎さんも日本ではあまりなじみのないキャラクターとの差をしみじみと感じていた様子。

 そして、満を持して日本版のトレーラーも今回解禁されました。ニューヨーク・コミコンで発表されたトレーラーとは異なる映像に見入っていた観客からは、映像が終わると同時に期待の高まる拍手が鳴り響きました。

 バットマンが戦国時代に初めてタイムスリップし、ジョーカーを始めとした悪党たちが戦国大名と入れ替わっていて、歴史上の人物となって未来を変えようとしているという設定が明かされました。

 このかつてない世界観について、中島さんは「プロットを出した時にダメだと言われると思っていたら、すんなり通っちゃったんだよね」と笑い、自身でも本作の制作が予定外だった様子。

 子どものころから『バットマン』のファンだったという岡崎さんからは「今回の『バットマン』と戦国時代という組み合わせは、キャラクターをいくらでもアレンジできちゃう。だけど、1人のファンとして、世界中の誰もがパッと見てバットマンだとわかるようにアレンジした」とキャラクターデザインのこだわりを語りました。

 水崎さんも「監督というのは、2人のバトンを最後に受け取ったアンカーなんです。中島さんの話のおもしろさと、岡崎さんのこだわりを受け取って詰め込んだうえで、画面の納め方にもこだわりました。アメリカよりも日本のほうがまだまだ『バットマン』の認知度が低いので、アップのカットでも必ずバットマンの耳が映るようにしたり……みんなが『バットマン』を好きになってもらえるように作りました」と三者三様のこだわりが垣間見え、ファンの期待値がさらに上がりました。

 今回のスペシャルゲストとして、ワールドワイドに活躍し、バットマンと同じセレブの叶姉妹が豪華なドレスで登場すると、客席からは大きな歓声が起きました。2人は着物をコンセプトとした、それぞれシルバーとピンクに輝くセクシーなドレスを身にまとって優雅に登場。

 姉の恭子さんは、ドレスの上に、鎧や打掛のようなイメージのコートも羽織っており、司会からコートが約8,000万円のものだと明かされると、妹の美香さんから「ちょっとジョーカーテイストですよね」というツッコミも。

 もうすでに本編を見たという2人は、見た瞬間に「今までの『バットマン』と違う」と感銘。「いろんなキャラクターが集合していて、なんでこうなるの? とツッコミどころが満載で楽しめた」という美香さんに対し、「ジョーカーのアートが美しい」と独自の感想を語る恭子さん。

 本編を見た後に質問の嵐だったという恭子さんについて「なんでこうなるの? というのは考えなくてもいいものなのよ」と諭されたという裏話も明かされました。

 恭子さんから本編に『バットマン』に登場するスーパーヴィランのポイズン・アイビーが登場することも明かされ「でも、私の方がポイズン・アイビーより優しい感じがします」とすかさずアピールする一面も。

 監督ら3人は、恭子さんから「和と洋がすごく混ざっているけど、和と洋に関してはどれくらいの割合なのか」と質問されると「西洋人から見た日本というものを、日本人が考えた、というスタンスの作品」と回答。

 「本当にワールドワイドで、日本よりも海外の方が飛びつくような映画」とあらためて恭子さんが絶賛すると、水崎さんからは「日本だけではなく世界を意識しました。これまで多くの作品で海外の人が日本を書くとちょっと違うよな、ということがあったけど、それをもっと勘違いさせるように狙ったんです」と、狙いが当たったと喜んでいた様子を見せました。

 一言ずつファンに向けてのコメントを求められると、恭子さんは「特にアートが好きなので、ほんとに微妙な和テイストと70%の洋風の和洋折衷が今までにないものです。今までにないバットマンを楽しんでいただきたい」、美香さんは「今までになかった『バットマン』ですが、出てくるキャラクターが大好きなキャラクターばかりなのですごく楽しめます。ストーリーも惹きこまれるし、いろんな人が楽しめる映画なので、皆さんも楽しめるではないでしょうか」とコメント。

 岡崎さんは「スタッフ全員が楽しみながら作った作品なので、それ以上に見る人に楽しんでみてもらいたい」、中島さんは「アメコミ大好きなのにここまでやってしまって大丈夫なのかと……今皆さんに見てもらったトレーラーは20%くらいのレベルです。残り80%はもっとすごいので見てほしい」と語りました。

 最後に水崎監督が「神風動画として、今回が長編初作品になります。一切休まずに作ったので、相当な情報量があって、倒れる人が出るんじゃないかと思うんですが、何度も見てほしい作品になりました」と本作への自信をみせ、イベントは終始和やかな雰囲気で終了しました。

■『ニンジャバットマン』制作発表ステージ in JAPAN概要
【日程】12月1日
【場所】幕張メッセ ホール11 東京コミコン会場内メインステージ(千葉市美浜区中瀬2-1)
【登壇者(敬称略)】
・水﨑淳平(監督)
・中島かずき(脚本)
・岡崎能士(キャラクターデザイン)
・叶姉妹(恭子、美香)

■『ニンジャバットマン(米題:BATMAN NINJA)』作品概要
【公開時期】2018年予定
【スタッフ(敬称略)】
・監督:水﨑淳平
・脚本:中島かずき
・キャラクターデザイン:岡崎能士
・音楽:菅野祐悟
・アニメーション制作:神風動画
【キャスト】
・バットマン:山寺宏一
・ジョーカー:高木渉
・キャットウーマン:加隈亜衣
・ハーレイ・クイン:釘宮理恵

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