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2017-12-09 11:15

Trignalの江口拓也さん、木村良平さん、代永翼さんインタビュー。アルバムの制作秘話やノブグナルなど

文:ガルスタオンライン

 セカンドフルアルバム『Back to Basic』が12月20日に発売されるTrignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永翼さん)のインタビューをお届け! CDデビュー5周年というタイミングで発売されるアルバムにこめた想い、それぞれの曲の注目ポイントなど、たっぷり語っていただきました。

『Trignalインタビュー』

Trignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永翼さん)インタビュー

――今回、CDデビュー5周年という記念すべきタイミングで新作を発表されますが、率直なご感想をお聞かせください。

江口拓也さん(以下、江口):もう5年かという感じですね。あっという間だったなあと。意識はあまりしていなかったのですが、5周年って記念すべき年ではありますよね。だから今回濃いフルアルバムを出させてもらえることはうれしくもあります。ただ、ちょっと濃いのを集めすぎたなと(笑)。

代永翼さん(以下、代永):これが集大成みたいなアルバムになりましたね。

木村良平さん(以下、木村):5年で、アルバム作りの姿勢が変わったなと思いますね。

――5周年を迎えるにあたって、3人のなかでやりたかったこと、アルバムを出すとしたらこういう方向性がいい、などといった話し合いはありましたか?

木村:もうちょっと方向性を作っておくべきでしたね(笑)。

江口:歌いたかったものを集めた感じがします。

代永:でも、昔を思い出すような曲は入れようかというのはありましたね。今のTrignalにできるキラキラ感がある曲は一曲欲しいよね、という話はしていたので。それで「原点回帰Redy Set Go!」ができました。

木村:あとは、共通でライブを意識して考えていましたね。

――今回のリード曲が「原点回帰Redy Set Go!」に決まった経緯と、最初に曲を聴いたときの印象をお聞かせください。

代永:全部聞いて、どれが一番リード曲にふさわしいか考えたのですが、すごい曲がそろっていて、どうしようかと悩みました。

江口:今までで一番多くの曲を聴いたような気がします。今回選ばなかった曲のなかにも好きな曲はいくつかあったのですが、この曲は爽やかさやアップテンポ感がよくて、ライブで歌ったら絶対に盛り上がるだろうというのがありました。そして、アルバムのなかに入っていたら絶対気分が上がるだろうなという気持ちが僕にはあったので、これを歌いたいなと思いました。

木村:リードを選ぶにあたって、ほかの候補曲もあったんです。でも、ひねらないほうが“原点回帰”だなと。今の僕たちなりに昔の僕たちを表現している曲なので、5周年を迎えた今、素直にここは原点回帰しておくか、という感じでしたね。

――リード曲「原点回帰Redy Set Go!」はMV制作もされていますが、どのような内容のものになっていますか? 撮影時にあった印象的なエピソードや、気に入っているシーンなどもお聞かせください。

木村:今回は同じ建物の中にいろいろなシチュエーションが用意されていて、そこをぐるぐる回りながらPV撮影をしたのですが、シーンごとにガラッと変わりましたね。教室もあれば病院、オフィスもあって。

代永:今までのPV詰め合わせのようで、いろんなシチュエーションが楽しめるおもしろいものになりました。見ていて、すごく元気になれると思います。

江口:衣装替えもいっぱいしましたしね。

木村:びっくりしたことがあるんですけど、最初に監督からこの話を聞いたときに、昔僕がTrignal用の案をメモしていたものとまったく一緒でして。

江口代永:へ~!

木村:衣装が場面で変わっていくとか、ボールを受け渡すとか全部一緒で。うわって(笑)。

江口:原点回帰してきましたね(笑)。

代永:でも、本当におもしろかったです。僕らとしても楽しくいろんな衣装が着られましたし、七三分けの木村さんはここでしか見られないと思いますね。

木村:やっぱり役者ですからね。芝居が入るとまたおもしろかったです。

代永:またこの人(江口さん)が色男だから、まあ絵になるんですよ(笑)。

江口:色男って(笑)。恐縮です。

――DAIGOさんに曲を書いてもらうことになった経緯を教えてください。

木村:書いてくれるって言うんだもん(笑)。

江口:まあ、そうですね(笑)。今年の3月に “BREAKERZ 10周年 10番勝負 -VS-”というライブにゲスト出演させていただいて、その後に軽くお食事をさせていただいたんです。そのときに「全然曲書きますよ」って言ってくださって。

代永:そのライブのときもDAIGOさんが「Triangle」というTrignalをイメージして作った曲を歌ってくださったので、いつかオリジナルで作っていただけたらうれしいですねって話になったんです。そのときはその場のノリでいたんですけどね。

木村:いざアルバムを作るというときに、思い出して。聞いてみるだけ聞いてみましょうかということで聞いてみたら、快くOKしてくださいました。

――Kiramuneでは同期とも言える岡本信彦さんにも歌詞を書いていただいていますが、出来上がった歌詞を読んだ感想をお聞かせください。また、岡本信彦さんとのジョイントライブ“ノブグナル”はいかがでしたか?

代永:もう、タイトルが「天使と悪魔」ですからね(笑)。

江口:なんだこれはって(笑)。

木村:お前らがうかつに、「ノブなんだから厨二で頼むよ」って言ったから(笑)。

代永:でも好きでしょ?

木村:うん(笑)。

代永:ノブワールド全開のなかにさらに、Trignal要素も入れてくれているので、やっぱり彼はすごいなと思いました。出来上がって歌詞を見た瞬間もおもしろい。ノブグナルのときも「光を」という曲をノブくんが書いてくれたのですが、それに通ずるものがありましたね。

木村:最初に3パターンくらい用意してくれて、そのなかから僕たちが選ばせてもらいました。一度できた歌詞にさらに追加でお願いしても、すぐに返してくれまして。

江口:早かったですね。あのアイディアはどこから出てくるのか。

代永:本当に早い。「1時間もあれば書けます」って。彼の頭の中はどうなっているんだろうって思いましたね。

江口:紛うことなき、岡本信彦さんのテイストの入った歌詞です。

木村:本人も歌う人間だから、歌いやすさとかも考えてくれていますしね。すごいなと思います。

江口:至れり尽くせり。

代永:曲選びの時点でこの曲だけ何かが違うねって話していたんです。「入れたらおもしくなりそうじゃない? キャラソンっぽくなるよね、いく?」って(笑)。

江口:そういう意味では、ちょうどマッチングした曲でしたね。そして、岡本さんとTrignalはほぼ同じタイミングでデビューしたので、いつか一緒にやりたい、きっと同じ気持ちを共有できたりするんじゃないか、という想いが強くありました。だからこそ“ノブグナル”で一緒にできて楽しかったですし、この4人でしか作れないステージになったなとすごく思いましたね。

木村:うん、同期4人でね。あそこにしかないものがありましたね。それと同時に、ソロでやってきたすごみみたいなものも見せつけられましたね。

代永:今回、期間がすごく短いなかでのTrignalとのコラボだったのですが、自分の曲もあるのにTrignalの振りもやらなくちゃいけなかったから、僕らよりも彼のほうがすごく大変だったんじゃないかなと思います。でも、それを完璧に彼はこなしていたから、やっぱりすごいなって思いました。

――ジャケット撮影はいかがでしたか?

代永:青いジャケットを着て撮ったのは、すごくかっこよかったし、新鮮でしたね。

江口:そうですね。おそろいのなかに、ちょっとずつ違う要素が入っていて。今までは、方向性は同じでも、割と別々の服ということが多かったのですが、今回は統一感がすごくありましたね。グループ感もより強く出ていて。

木村:5年経ったからこそ、衣装選びに関しても成長できている気がしますね。シチュエーションもおもしろかったしね。

代永:本当に秘密基地のような……。実験しているようにも見えるし、ラジオをお送りしているようにも見えるし。

――今回のリード曲が“原点回帰”だったので、Trignalの原点ともいえるラジオとかけていたんですよね。

木村:そうそう、そうだった。

代永:そうそう。

江口:なるほど。

木村:知らなかったんかい(笑)。

代永:ソロで撮っているときに、それぞれの様子を見ながら、おもしろいショットを撮ってみたりもしていましたね。

江口:まあウィングさんはね、ソロで撮っているときも毎回盛り上げてくれまして。

代永:Trignalファンのおばちゃんが現れてね(笑)。

木村:ウィングずっと楽しそうだったよ。

江口:テンションすごかったですよね? 「撮るわよー!」って言って(笑)。すごいエネルギーだった。

代永:自分でもなんかよくわからなくなってた(笑)。でも、楽しかったんですよ。おそろいのスーツを3人で着て撮れることもすごくうれしかったですし、青色のちょっとくだけた感じが、Trignalの原点“キラキラ☆ビート”(※)を思い出すような感覚で。

(※Trignalがパーソナリティを務めていたラジオ番組で、このラジオでユニット名が決定した。)

そのほかの収録曲について、聴きどころなど

Happy Wedding Song

代永:これは、僕がどうしても入れて欲しいといった曲ですね。Kiramune全体を考えたときに、ウェディングソングってないなと思っていて。それで、Trignalのなかで「Darling」という曲があったので、それに繋がる曲というか。友達の結婚式で新郎新婦に向かって歌える歌があったらいいなと思ったんです。そして、この曲を聴いたら、誰が歌っても心が温かくなるようなみんなが幸せになれる曲っていいなって思って。それで、30代を迎えた今の僕たちだからこそ歌える曲として、こういう曲があったらいいなと思いました。

江口:サビのメロディーもすごくかわいかったので、まさにウェディングソングだなと思いましたね。

代永:何年経ってもずっと聞き続けられたらいいなと思う曲ですね

My Pace My Road

木村:はしゃげる曲ですよね。タオルブンブン回すような(笑)。

江口:この曲のようにライブでやったら楽しそうという曲を集めたかったんですけど、この曲はまさにそれだなっていうところで入れさせていただいた一曲ですね。

無責任×アンリミテッド

江口:コンペのときに異彩を放っていた曲です(笑)。今までだったら選んでいなかったと思うのですが、5年やって一癖二癖欲しくなってきたときに、この曲に出会って。「どうする? 選んじゃう?」という空気のなかで、想いが一致してしまった曲です(笑)。

木村:結果的に歌詞も祭節全開な曲になりましたね。この「乾杯」という歌詞も、1年目の頃は言わなかっただろうなと思いました。一部の歌詞は、僕がさっき勝手にディレクターと一緒に意味分からない英語に直しました(笑)。意味わからないけど、かっこよく歌ってください(笑)。

代永:がんばります(笑)。あとは気軽に聞いてほしいですね。

ローリンローリン

一同:かわいい。

木村:ものすごくコンペで気に入ったんですよ。

代永:呪文っぽい感じもいいですよね。

木村:曲のイメージをうまいこと引き上げてくれていますよね。

代永:これも過去、現在、未来の自分を物語調に作ってくださっています。

木村:あと、これも今言うんですけど、頭のかわいいフレーズがおしりにもあったほうが絶対かわいいと思って、そうなりました(笑)ごめんなさい。きっと気に入ってくれると思うから!

江口:口ずさみたくなる歌になりましたね。

Live The Love Story

代永:これもまたかわいい曲ですね。

木村:これはウィングがとにかく最高に気に入った歌詞ですね。もちろん僕も素敵だと思うけど、ウィングがとにかく萌えてました(笑)。

代永:いやーすごくかわいくて。久しぶりにこういうキュンキュンする歌詞を見ました。こだまさんに書いてもらうのも久しぶりでしたしね。やっぱりさすがだなと思いました。

江口:以前のコンペに入っていて、気に入った曲だったんですけど、そのときには入れられなかったんです。いいと思っても、今じゃないなと、なんとなく感じることがありまして。それで、今回だったら入れられると思い、満を持して決めました。

代永:この曲と、「Love holic」ですね。ずっと、温めて温めて温めて……。

木村:歌詞は、これも結婚後の話なのでちょっと大人な曲になっています。

fighter

江口:英語をいっぱい入れたら、今までのTrignalが歌っていない感じになるかなと思って入れた曲です。英語って続くと難しいじゃないですか。

代永:もう今、目が眩んでいますよ。想像以上の英語の多さに(笑)。

木村:今回一番歌詞で手こずった曲で、歌詞もコンペさせていただいたんです。曲が生きる歌詞ってどれなんだろうって。最終的にものすごく素敵な歌詞になりました。迷わせてもらった歌詞はどれもすごくよかったんですけどね。だけど、僕たちや今回のアルバム、曲調に一番合っているのはこれかなって。割とストレートな内容にはなったのですが、歌ってみた感じの語感がものすごくいいんです。この曲を3人で歌ったら盛り上がるんだけど、ただ、ライブが……。

代永:そこなんだよ(笑)。曲はめちゃくちゃかっこよくて聞かせたいんですけど、ライブでやったら僕ら、はたして生きていられるか(笑)。

木村:だから、おそらくライブでは口パクになるでしょうね(笑)。

一同:(笑)

木村:ただ、歌いやすいようにサビの共通点を増やしているんです。耳にも入りやすいっですし、コールアンドレスポンスも2個所ほど入れてもらっているので、一緒に歌ってもらえるとうれしいです。

優しい声(DAIGOさん作詞作曲)

木村:イメージはばっちりでしたね。

代永:このままでいいんじゃないって。

木村:お気づきだと思うのですが、バラードというバラードが今回のアルバムのなかになくてですね。DAIGOさんにバラードでお願いしますとお願いして、出来上がって聞いたときの安心感。「これ、ほしかった! ほっとした!」って。まさに優しい声でしたね。DAIGOさんに頼んだというだけじゃなく、このアルバムに入れる意味のある曲になりました。

Love holic

代永:王道アイドルソングという感じで、すごくかっこいい曲に仕上がりましたね。

木村:今回、この曲を入れられるかどうか最後まで迷いましたね。全曲聞いていただくとわかると思うのですが、結果僕たちがやりたいことを前に押し出したアルバムになったので、じゃあ好きだから入れちゃおうぜって(笑)。

江口:力技でしたね(笑)。結果これを入れる選択をとったことによって、もうベストアルバムになりました。

木村:あと、この曲の後半のおいしいところ、勝手に代永さんのソロにさせていただきました。

代永:なんですって……?

木村:「ここウィングじゃない!?」ってディレクターに言ったら、そうだねって(笑)。だから、この最後のウィングのソロ最高って思った方は、僕とディレクターに感謝してください(笑)。曲としても、ノリのいい曲なので、たぶん楽しいと思います。

代永:そして、おそらく踊らさられるんだろうなという曲です。確実に。

木村:がんばりましょう(笑)。

――最後に、今回のアルバム全体の聴きどころ、またはとくに注目してほしいポイントがあれば教えてください。

木村:今回のアルバムは全体の統一感は難しいとは思うのですが、僕らの原点回帰にはなっていると思いますし、原点回帰したからこそ今の僕らを見せることができたと思っています。だから、正直曲順もこのまま聞いてくださらなくてもいいです。自分の好みの曲順にして、自分の好きなTrignalの曲を入れていただいたりして、「3人はこういうの作りたかったんだ」と丸裸の僕たちを聴いて楽しんでもらえたらなと思います。

江口:5年を振り返ると、みんなで盛り上がって会場との一体感が感じられるライブが本当に楽しくて。それがうれしかったなと思いました。なので、今までの曲作りのときはそれを意識していました。今回は、そういう部分を取り入れながらも、とにかく楽しんでもらいたいという想いがあったので、アルバム丸ごと聴いてもらえれば、元気がないときでも絶対元気を出してもらえると思えるものになっています。聴きどころは全部ですかね。楽しい気分になってもらえたらいいなと思います。

代永:「PARTY☆ビート」から始まった僕らが5周年を迎えてつくったこのアルバムには、今の僕らでしか歌えない曲が詰まっております。それに、僕らの力だけでなく、ノブくんやDAIGOさんの力を借りたりして、みんなの力で作られているアルバムになっているので、そういう意味でも新しい部分が出せていると思います。同時に、PVのほうもおもしろい感じに仕上がっているので、曲を聴いて盛り上がっていただくのもいいですし、PVを見て笑っていただくのもいいと思います。

 「へこんでいられないな、前を向いていきたい」という曲がたくさんあるので、何回でも聴いていただけるとうれしいです。そして、よりTrignalを好きになっていただけたら僕らもこのアルバムを作ったかいがあるので、ぜひ最後まで聴いて楽しんでください。

商品概要

Trignal 2nd Full Album『Back to Basic』

■発売:12月20日発売

『Trignalインタビュー』
▲豪華盤 3,800円+税
『Trignalインタビュー』
▲通常盤 2,800円+税

収録内容(通常版、豪華盤共通)

1.原点回帰Ready Set Go!
2.ローリンローリン
3.Love holic
4.無責任×アンリミテッド
5.Live the Love Story
6.HAPPY WEDDING SONG
7.Fighter
8.天使と悪魔
9.My pace, My road
10.優しい声

豪華盤 DVD
1. 原点回帰Ready Set Go!(MUSIC CLIP)
2. making of“原点回帰 Ready Set Go!”
3. TRAILER

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