2017年12月10日(日)
12月9日より、新宿バルト9、シネマサンシャイン池袋 他全国59劇場で上映開始となった『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』。その初日舞台あいさつの模様をレポートします。
▲舞台あいさつに駆け付けた声優陣&アーティスト。左から佐咲紗花さん、井口裕香さん、中上育実さん、渕上舞さん、茅野愛衣さん、尾崎真実さん、井澤詩織さん。 |
新宿バルト9で行われた初日舞台あいさつには、あんこうチームのキャラクターを演じる渕上舞さん(西住みほ役)、茅野愛衣さん(武部沙織役)、尾崎真実さん(五十鈴華役)、中上育実さん(秋山優花里役)、井口裕香さん(冷泉麻子役)に加えて、『最終章』第1話~第3話のオープニングテーマである『Grand symphony』を歌う佐咲紗花さん、司会進行として井澤詩織さん(園みどり子・後藤モヨ子・金春希美役)の7人が駆けつけました。
登場時のあいさつでは、中上さんが「(先日の)あんこう祭でやり忘れちゃったので」と前振りしつつ、観客のみなさんと声を合わせて「ガルパンは?」「ヒャッホォウ! 最高だぜぇ!!」とシャウト。午前中に行われたイベントとは思えないハイテンションなノリで、舞台あいさつがスタートしました。
これまで数々の『ガルパン』関連のイベントに出演してきたみなさんだけあって、今回の舞台あいさつはにぎやかなフリートーク形式での進行に。
渕上さんは本作を試写で見て「すごく感動した」とのこと。「いち観客としても楽しめる映像をみなさんにお届けできて、たいへん満足しております」と語っていました。
「『最終章』ということで、ついに本当の終わりのスタート」と語ったのは尾崎さん。しかしその一方で「この先どうなるのか、ぜんぜん想像がつかない第1話でした」と、驚いていたようでした。
「早く続きが見たい」と言う井口さんに続けて「でも、私たちも続きは知らないので」と茅野さん。そのため「オープニングにいろいろな絵が出てきても、この絵には何か意味があるのかな、といろいろ考えながら見ていました」と語っていました。
「オープニングで華さんが花束を持っていたのがすごく気になります」と渕上さんが指摘すると、尾崎さんを含めたキャストのみなさんで、あれこれ考察を始めてしまいそうな雰囲気に。その様子を見ていた司会の井澤さんが「皆さん、お客さんと同じテンションになっています」とツッコんでいました(笑)。
続いては第1話の内容について。「思っていた以上に笑いが多かったのは、『ガルパン』らしいなって」と茅野さん。それについては中上さんも「ほぼ笑いで構成されていましたよね」と応じていました。
尾崎さんはアフレコの際、本編中のあるシーンで“華がけっこうヤバいことになってる”と感じて、公開前のインタビューなどでもそう語っていたとのこと。ところが完成した第1話を見たところ「(あんこうチームの)全員がヤバかったですよね(笑)」とコメント。
その点については、司会の井澤さんも「全員に見どころを作ってもらっていましたね」と語っていました。
次の話題は、この『最終章』で初登場する新キャラクターについて。『最終章』には、佐倉綾音さんが声を演じている“謎の新キャラクター”やBC自由学園の生徒たちをはじめ、初登場のキャラクターたちがいるのですが、「全体的にキャラが濃かったですね」と茅野さん。
一方、第1話で大洗女子と対戦することになるBC自由学園については、尾崎さんが「実はかなりの頭脳派で……」と語ると、キャストのみなさんは「確かに」と言わんばかりにうなずいていました。
BC自由学園との対戦は「台本を読んでいて、思わず“ウワァーッ!”と声を上げてしまって」と井口さん。「頭脳派という気持ちで第1話をまた最初から見直すと、(BC自由学園に対する)見方が変わってくると思います」と語っていました。
『ガルパン』と言えば、戦車が活躍する激しいアクションシーンも見どころです。尾崎さんは関係者用のDVDをもらって自宅のTVで本作を見たそうですが、「IV号戦車の主観視点で移動するシーンで、TVの画面は小さかったのに、私も思わず一緒になって身体が動いていました」とのこと。
一方、渕上さんは劇中でそど子(園みどり子)が巻き込まれる、派手なアクションシーンがお気に入りなのだとか。そのシーンについてはそど子を演じている井澤さんも「そど子は今回、ヒロインですよね」と笑いながら話していました。
ここからは、佐咲紗花さんが歌っているオープニング主題歌『Grand symphony』についての話題となりました。『あんこう音頭』などの挿入歌を担当していた佐咲さんですが、『最終章』のオープニング主題歌を歌うと決まった時は「プレッシャーしかなかったです」と語っていました。
「『最終章』と名前がついているものを背負うのは、嬉しさよりも“私で大丈夫ですか?”という気持ちが強かったです」と話す佐咲さんは、『Grand symphony』で歌唱だけでなく、作詞も担当しています。
そのように自らの想いがこもったこの曲について、「『最終章』なので、キャラクターすべてに当てはまる曲にしたい。みんなの想いを束ねてひとつに重なっていく交響曲になる、という意味を込めて、タイトルも含めて“壮大な交響曲”をイメージしています」と話していました。
「友情と絆を描きたくて歌詞を考えていたら、ビックリするほど時間がかかってしまって、何回逃げだそうと思ったか分からないです」と言う佐咲さんでしたが、歌詞を書くにあたっては『最終章 第1話』だけでなく、その先の脚本まで読み込んでいるとのこと。
それを聞いたキャストのみなさんは「私たちよりも知ってる!」「続きを教えてほしい(笑)」と驚いていました。佐咲さんは「フルサイズの歌詞を何度も見たり聞いたりして、1話から2話、3話、その先へと進んだ時の変化を味わってみてほしいです」と語っていました。
ちなみに佐咲さんは今回、CDジャケットで身につけている、きらびやかなドレスをまとっての登場で、キャストのみなさんからも「カッコイイ」との声が上がっていました。
ここで、TVシリーズ全12話とOVAを約2時間に編集した『ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編』が、各種配信に続いて、2018年2月23日にBlu-ray&DVDで発売されると発表されました。こちらはBlu-rayが3,800円、DVDが2,800円(各税抜)のスペシャルプライスになっています。
初日舞台あいさつもいよいよ終了となり、最後に登壇者のみなさんが一言ずつあいさつをすることに。
「劇場版の時はすごくたくさんの方が何度も楽しんでくださっていましたが、今回は私も前売り券を3枚買っています」と、佐咲さん。「みなさんも上映中に何度でも楽しんでいただいて、『Grand symphony』をいっぱい聴いていただけたら嬉しいです」と語っていました。
続いて「ここからいったいどんな展開が待っているのか、私自身もとても楽しみにしております」と語ったのは井口さん。「そのためにもまずは『最終章 第1話』を何度も繰り返し見て、第2話に思いを馳せてください」とのことでした。
「『劇場版』でもこの会場でごあいさつさせていただいたんですけど、その時よりもお客さんの層が幅広くなっている気がします」と中上さん。
中上さんも本作を、関係者用のDVDをもらって自宅で見たのだそうですが、「2歳の息子が40分以上、ずっと黙って見ていたんです。それだけ面白い作品なんだなと、改めて自宅で感動しました」と語っていました。
続いて尾崎さんは、『劇場版』が地上波でTV放送されたことで『ガルパン』に興味を持った友人に、TVシリーズのBlu-rayを貸しているとのエピソードを披露。
その上で「5年もの月日が経ってもまだ新しく興味を持ってくれる人がいて、しかもそれに対して自分も自信を持って薦められる作品に関わらせていただけて、本当に嬉しいなと思っています」と語っていました。
「『最終章』と聞くと寂しい感じもしますが、まだ6分の1ですから。まだまだ長いお付き合いになる気がしております」と語ったのは茅野さん。「みなさんの応援があれば、最後の第6話まで一生懸命駆け抜けていけると思いますので、これからも変わらぬ応援をよろしくお願いします」と想いを口にしていました。
「“何回も見直したい”と自分でも自信を持って言える作品に携わらせていただいていることを、嬉しく思っています」と渕上さん。
「『最終章』が始まったということで、気持ちのどこか片隅には、これから何度このステージでごあいさつをさせていただけるのかというさびしさも出てきています」と、複雑な心境を口にしていました。 「ですが『最終章』のお話は、ここからより盛り上がっていくと信じておりますので、ぜひこれからの『ガルパン』にも期待して応援していただけると嬉しいです」と語っていました。
そして最後は恒例となった「パンツァー・フォー!」のコールをステージと観客の全員で行って、舞台あいさつを締めくくりました。
■『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』
【劇場公開日】2017年12月9日
【上映館】新宿バルト9、シネマサンシャイン池袋ほか全国59劇場
【スタッフ】(※敬称略)
監督:水島努
脚本:吉田玲子
考証・スーパーバイザー:鈴木貴昭
キャラクター原案:島田フミカネ
キャラクター原案協力:野上武志
キャラクターデザイン・総作画監督:杉本 功
ミリタリーワークス:伊藤岳史
プロップデザイン:竹上貴雄、小倉典子、牧内ももこ、鈴木勘太
メカ作画監督:伊藤岳史、吉本雅一
美術監督:岩瀬栄治
モデリング原案:原田敬至、Arkpilot
撮影監督:関谷能弘、朴孝圭
編集:吉武将人
3D監督:柳野啓一郎
3DCGI:グラフィニカ
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭正
録音調整:山口貴之
音楽:浜口史郎
アニメーション制作:アクタス
配給:ショウゲート
【出演声優】(※敬称略)
西住みほ:渕上舞
武部沙織:茅野愛衣
五十鈴華:尾崎真実
秋山優花里:中上育実
冷泉麻子:井口裕香
角谷杏:福圓美里
小山柚子:高橋美佳子
河嶋 桃:植田佳奈
磯辺典子:菊地美香
近藤妙子:吉岡麻耶
河西忍:桐村まり
佐々木あけび:中村桜
カエサル:仙台エリ
エルヴィン:森谷里美
左衛門佐:井上優佳
おりょう:大橋歩夕
澤 梓:竹内仁美
山郷あゆみ:中里望
丸山紗希:小松未可子
阪口桂利奈:多田このみ
宇津木優季:山岡ゆり
大野あや:秋奈
園みどり子:井澤詩織
ナカジマ:山本希望
ねこにゃー:葉山いくみ
蝶野亜美:椎名へきる
マリー:原由実
安藤:津田美波
押田:安済知佳
謎のキャラクター:佐倉綾音 他
(C)GIRLS und PANZER Film Projekt