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2017年12月14日(木)

『バイオハザード7』新DLC“NOT A HERO”&“END OF ZOE”レポート。作品のオススメポイントを改めて紹介

文:Z佐藤

『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 カプコンから、12月14日に配信されるPS4/XboxOne/PC用ソフト『バイオハザード7 レジデント イービル』のダウンロードコンテンツ(DLC)をプレイ。そのレポートをライターのZ佐藤がお届けする。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 『バイオハザード7』は“すべては恐怖のために”というキャッチコピーにもある通り、サバイバルホラーの根源である“恐怖”に焦点を絞って制作された『バイオハザード』シリーズ最新作です。実写さながらのフォトリアルなグラフィックを実現するため、新たなゲームエンジン・RE ENGINEも本作のために開発された。

 配信されるDLCのプレイレポートとあわせて、『バイオハザード7』の魅力を改めて紹介。DLCを楽しみにしている人だけでなく、これまでのシリーズを遊んでいなかった人もぜひ読んでほしい。

普通の暮らしをしていた1人の男性の視点で描かれる物語

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 1996年に登場して以来、タイトルを重ねるごとに進化を繰り返してきた『バイオハザード』。ナンバリングシリーズ第7弾となる本作では「すべては“恐怖”のために。」というキャッチコピーのもと、新たなゲームエンジン“RE ENGINE”を導入。朽ちた床や腐食した金属の質感、さらに空中に舞う埃をも精緻に描き出し、単純に廊下を進むだけでも底知れぬ不気味さや緊張感が味わえるほどに。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 さらに、ナンバリングタイトルでは初となる主観視点“アイソレートビュー”を採用し、探索や戦闘において主人公との一体感をより強く感じながらプレイできる。

 『バイオハザード7』の物語は、主人公であるイーサン・ウィンターズのもとに、3年前に消息を断った妻のミアからメールが届くところから始まる。イーサンはその手がかりを頼りにアメリカ南部のルイジアナまで車を走らせ、とある一軒の古びた邸に足を踏み入れる。

『バイオハザード7 レジデント イービル』 『バイオハザード7 レジデント イービル』

 だが邸から出られなくなり、そこで暮らすベイカー一家に“家族”として迎えられるのだった。それがどういうことなのか? ミアはどこにいるのか? 邸から脱出することができるのか? ごく普通の暮らしをしていた1人の男性が、謎に満ちた邸の深淵を目指して進んでいく。

『バイオハザード7 レジデント イービル』 『バイオハザード7 レジデント イービル』

 一見すると見ためは大きく変わっているが、中身はしっかり『バイオハザード』シリーズのおもしろさを継承したものになっていて、ビクビクしながらあちこち探索したり、弾薬を節約しながら戦ったり、パズルのような謎を解いたり、カギを探したり……。

 もちろん1度クリアしたあとも、より効率のよい攻略手順を模索するのが楽しいなど、『バイオハザード』シリーズの作品であることをしっかり感じながら腰を据えて楽しめる作りになっている。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 また、本作はオープニングからエンディングまで全編PS VRに対応。PS VRで遊ぶことで、一人称視点の一体感を大幅に高めて遊ぶことができる。特に“覗き込む”動作が加わったり、配置されているオブジェがより立体的に見えたり、奥からせまってくるものの迫力が増していたりするので、PS VRで楽しむ環境があるならぜひ体験してほしい。

『バイオ7』の世界観をもとに秘められていた可能性をDLCで表現

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 『バイオハザード7』発売後、その世界観をもとに本編とは異なるテイストの遊びや残されていた可能性を表現したDLC“発禁フッテージ(BANNED FOOTAGE)” のVol.1とVol.2が配信された。それぞれのコンテンツには、ビデオテープを再生してその映像の出来事を追体験するフッテージ“ベッドルーム/ナイトメア/ドウターズ/21”と、アクションやシステムを掘り下げて制作された“イーサン マストダイ/ジャック 55TH バースデー”の6本のゲームがプレイできる。

 これらはDLCを入手してしまえば、ゲームを開始してすぐにプレイ可能だが、本編をクリアしていることが前提のストーリーとなっており、やはり本編クリア後に挑戦するのをオススメする。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 本編と深く関連する内容のものから、バリバリのアクションものまで揃っていて、『バイオ7』の奥深さを改めて感じることができる。中でも“ベッドルーム”の作りが秀逸で、ベイカー一家の母マーガレットとの“交流”を楽しみつつ、トライ&エラーを繰り返しながら進めるのがとっても楽しい!

 他には、“ブラックジャック”のルールをもとにしたカードゲーム“21”は、互いの命を賭けてプレイするもので、特殊SPカードによる大逆転もあったりしてスリル満点のゲーム展開が満喫できる。

過去作を思わせる戦いぶりが“NOT A HERO”で楽しめる!

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 新規エピソードの1つ“NOT A HERO”は、一般人のイーサンが巻き込まれる悪夢とは異なり、幾度となく死地からの生還を果たしてきた歴戦の勇士クリス・レッドフィールドを主人公として展開。本編とは異なる“恐ろしさ”とシューターのテイストを併せ持ったサバイバルホラーが描かれる。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 物語は本編のクライマックス後から始まり、クリスは一連の事件に関与しているとみられるルーカス・ベイカーの確保を目的として地下施設に足を踏み入れる。だがそこで、先行していたアンブレラ隊員が消息を断ったと知らされる。はたしてクリスはルーカスを確保し、隊員たちを救出することができるか?

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 “敵を射撃してひるませる”→“距離をつめて近接攻撃”→“踏み付けてトドメ”という過去作で使った戦い方が使用でき、「パワフルなクリスが帰ってきた!」という感覚を味わいながらプレイできる。かといって撃ちまくり&倒しまくりではなく、カギを探したり、ガスマスクの高性能フィルターや暗視デバイスといったアイテムを探したり、トラップをくぐり抜けるといった要素もあり、無料配信のコンテンツとは思えないほど丁寧に作りこまれている印象だ。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 また、本編と同様にあちこちで入手できる“アンティークコイン”と引き換えにパワーアップできたり、1度クリアすると高難易度が選択可能になったりとじっくり楽しめる作りにもなっている。

 ゲームの仕組みが変わったわけではないが、本編とは違う感覚でプレイできる“NOT A HERO”。無料で配信されるので、ぜひ本編クリア後に楽しんでほしい。

『バイオ7』の物語で最後尾に位置する“END OF ZOE”

『バイオハザード7 レジデント イービル』 『バイオハザード7 レジデント イービル』

 “END OF ZOE”は、『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション』に収録されており、『バイオハザード7』を購入していれば1,398円+税で別途購入も可能な新コンテンツ。このエピソードは湖沼の畔に暮らし、開拓期のハンターさながらの自足生活を送る男“ジョー”の視点で描かれる。本編でイーサンを導いたゾイとジョーとのつながり、そしてベイカー邸からの脱出半ばにして倒れたゾイの運命は?

『バイオハザード7 レジデント イービル』 『バイオハザード7 レジデント イービル』

 このエピソードは本編のネタバレがあるため、多くは語れない。しかし、ジョー独自の拳を使った戦闘スタイル、新たな武器、アイテム合成、そして身の毛もよだつ“踊り食い”が見られたりと、さらに恐怖がしっかり組み込まれていて心の底から楽しいと感じた。

 他のDLCで『バイオハザード7』に残されていた可能性を網羅したと思いきや、「まだこんな手が残されていたとは!」と感動すら覚えた。「すべては“恐怖”のために。」というコンセプトを掲げて制作された『バイオハザード7』だが、その中身は「すべてはユーザーを楽しませるために」とも思える。こちらも見逃せないコンテンツ。ぜひプレイしてほしい。

過去の配信コンテンツを詰め込んだお得な『ゴールド エディション』

『バイオハザード7 レジデント イービル』

 1月に発売された『バイオハザード7』の本編と、以降に配信された2つのDLC、さらに本編から続く新規エピソードを収録して登場する『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション』。この1本で『バイオハザード7』に関連するコンテンツをまるっと楽しめるうえ、このお手ごろ価格となっている。まだプレイしていない人には間違いなくオススメといえるタイトルだ。

 気になっていたがプレイできていなかった人、年末年始に遊ぶタイトルを探していた人、PS VRを堪能したい人、以前に『バイオハザード』をプレイしていた人、ぜひ、ぜひプレイしてほしい。

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データ

▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,620円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox One
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,680円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(STEAM版)
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,620円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(Windows store版)
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,630円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクションADV
■発売予定日:2017年12月14日
■価格:4,620円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox One
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,680円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(STEAM版)
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,620円+税
▼『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(Windows store版)
■ジャンル:アクションADV
■配信日:2017年12月14日
■価格:4,630円+税

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