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2017年12月15日(金)

『アトリエ』最新作は初心者向け? 年末にほっこりしたいなら『リディー&スール』がオススメ

文:電撃PlayStation

 コーエーテクモゲームスのガストブランドが贈る、今年で20周年を迎えた『アトリエ』シリーズ。電撃PlayStation編集による応援企画の第1回目では、12月2日に開催された“アトリエ20周年フェスティバル”のレポートをお届けしました。

⇒第1回目のレポートはコチラはこちら

 

 第2回目は、1週間後の12月21日に発売されるシリーズ最新作『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』を、電撃PlayStationの担当スタッフが最速プレイ! その手ごたえをシリーズ初心者の目線からインプレッションでお伝えします(第3回目はコアファン目線でのレビューを掲載予定)。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

物語も操作性もバッチリで初心者もにっこり!(本郷直樹)

 プレイをしてまず感じたのは、『不思議』シリーズはもちろん『アトリエ』シリーズを遊んだことがなくても、ドップリ世界観にハマるだろうなということ。その理由はたくさんあるのですが、まずはリディーとスールという、双子の錬金術士が魅力的過ぎるという点ですね。大人しく天然な姉のリディーと、活発で前向きな妹のスール。物語は性格の異なる2人が協力し合って、お互いの足りない部分を補完しながら困難に立ち向かっていくわけですが、この“双子”というのがまたいいんです。

 主人公が1人よりも描ける性格が多くなるぶん、キャラクターの幅が広がって仲間の少ない序盤からにぎやかなんですよ。操作するキャラクターもすぐに切り替えられて、リディーとスールでそれぞれのアクションが違うのもおもしろかったです。どちらで進めていてもイベントの発生に制限はなく、イベントを見逃さない点も安心でした。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

 また、双子以外のキャラクターも次々とイベントが発生して、事前情報がなくても誰がどんなキャラクターなのかをすぐに理解できました。何かするたびにイベントが発生、それがどれもにぎやかで、「こんなにイベントがあるの!?」と思うほどビックリ。この丁寧な描き方はかなりお気に入りです。

 ちなみに個人的なイチオシは双子の父親のロジェ。普段はダメダメで娘たちにバカにされながらも、まったくめげないバイタリティには頭が下がります。それでいて娘たちに常に深い愛情を持ち、必要なときはしっかり決める! 正直自分自身もこちら側の世代になるので、双子たちよりも彼に共感できる部分が多々ありました。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

 2つ目は、家族の絆と愛情を描いたドラマであること。“国一番のアトリエを目指す!”がテーマの主軸ながら、双子の錬金術士が家族と交わした約束のために頑張っていくんです。これだけを聞くと「RPGなのにホームドラマ?」と思われてしまいますが、これがまた涙あり笑いあり感動ありと、濃密でかつ絶妙な緩急で物語にグイグイ引き込ませてくれるんですよ。もちろん、好みがあるとは思いますが、私は身近でわかりやすいこの等身大な物語に、すっかりハマっちゃいました。

 そんな物語の舞台も、不思議な絵画の世界という非日常的な空間になるわけですが、これもまたおもしろいなと感じました。都の郊外で冒険をするのと違って、絵画は火山や海底など特別なシチュエーションがテーマになっているんです。「次はどんな絵画が出てくるんだろう!?」と、新しい絵画が出てくるたびにワクワクしちゃいました。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

 そして3つ目は『アトリエ』シリーズが未体験でも、調合や戦闘の楽しさがカンタンに味わえる点。いわゆるシリーズのお約束って、初心者には理解がしにくい部分でもありますよね。でも、本作の調合は何も知らなくても作りたいものがちゃんと作れるし、調合するときのピースをはめるパズル的な感覚が楽しいと思いました。

 やり方もカンタンで、材料をピースに見立て、それを特定のパネルの上に配置。置いたピースのマスの色や、マスごとのボーナスなどで完成品の効果を引き出していくんです。そのとき、何を配置したらどれだけ能力が強化されるのか、目盛りで直観的に確認できるので迷いませんでした。さらに、触媒アイテムや活性化アイテムなど、使いこなせばよりいいものができるらしく、それを理解して使ってみたくなるシステムだったので、発売後はしっかりやり込もうと思っています。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

 また、戦闘も自分がどんな行動をしたかで、次の行動順が変わってくる(しかもちゃんと視覚的に見える)のがいいですね。個人的に気に入ったのは、前衛後衛と二人一組がセットのチームになって行動すること。なかでも前衛がコマンド入力し、後衛がそれに追随して自動で発動させるフォロースキルがおもしろいですね。前衛の行動と後衛のフォロースキルの発動条件で、前衛後衛の組み合わせをアレコレ考えるのが楽しかったです。

 例えば、スキルの使用が発動条件となるフォロースキルを多く持つキャラクターを後衛にする場合は、強いスキルの多いアタッカー系の前衛と組ませるのがベターといった具合です。うまい組み合わせであれば、1回の攻撃でフォロースキルを3種類発動させることもできました。攻撃時の演出のテンポもいいし、この爽快感はぜひ味わってもらいたいです。

『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』

 PlayStation Storeで12月15日より『リディー&スールのアトリエ』の体験版を配信中。遊べる範囲に制限はあるものの、セーブデータを製品版に引き継げるので、気になった人はぜひ遊んでみてください。

※掲載されている画面写真は、PlayStation 4版のものです。

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