2017年12月26日(火)
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はSteamにて配信中の縦スクロールシューティングゲーム『Space Moth DX』を紹介する。
『Space Moth DX』は、画面上から襲いかかる昆虫のような宇宙生物を殺虫ショットと殺虫レーザー(!)、ボムで撃ち倒していくというもの。ショットはボタン押しっぱなしでオート連射に対応しており、ボムは敵や敵弾に接触した際にオート発射のオン・オフ設定が可能。ボムは押した瞬間無敵になれるので、シューティングに不慣れな人はデフォルトのオンがおすすめ。
操作系はキーボード、ジョイスティック、ジョイパッドに対応。筆者手持ちのPC用USBコントローラの大半は正常動作したが、不安な人はXbox 360/Xbox One用コントローラを選ぶといい。古い作品で未対応というケースもあるが、近年リリースされたSteam作品でUSBコントローラ対応をうたっていればXbox 360/Xbox One用コントローラーで問題なく遊べるはずだ。
近年はインディーズでも複雑なシステムを採用したシューティングやアクションは珍しくないが、本作は黎明期の弾幕シューティングをほうふつとさせるシンプルな作りが特徴。
ザコは攻撃範囲の広いショット、固い中ボス以上は移動スピードは落ちるが大威力のレーザーで攻撃、ピンチやボスに大ダメージを与えたい時はボム投下といった具合だ。道中に出現するフルーツなどのアイテムはレーザーを当てると具現化し入手できるようになる。
▲ショットは広範囲を攻撃できる。押しっぱなしで連射可能。 |
▲レーザーは攻撃範囲と移動スピードが落ちるが威力が高い。 |
いずれも往年の名作を想起させるテイストで「作った人はこの手の作品が好きなんだろうなあ」と素直に思える。「ちょっと気分転換にスカッとしたい」といった時、こうしたシンプルなシューティングは本当にいい。
▲ボムは押した瞬間に無敵になれる緊急回避仕様。 |
本作の初リリースは2016年1月23日と比較的最近の作品だが、そのグラフィックはレトロな雰囲気となっている。意図した作風とはいえ、ピクセルライクな昆虫を模したキャラクターやオブジェクトは、“不気味”と表されることが多い。特に昆虫が苦手な人は、拒絶反応を示すかもしれない。
色使いもよく言えば大胆かつヴィヴィッドだが、悪く言えば人を選ぶ。ただ、個人的には70~80年代を彷彿とさせるこのレトロ感が好印象。いわゆるオールドスクールだが、生理的にダメという人でなければ、造形などケレン味も含めて楽しめるのではないだろうか。
▲グラフィックと色使いはかなり独特。個人的には好きだけど苦手な人がいても仕方ないと思える。 |
全5ステージに加えて、ゲームモードは練習とアーケード、難易度はノーマルとハードの2段階。いずれもシンプルさが目立つ本作だが、最大の魅力は“コスパ”に行き着く。標準価格は498円ともともと安いのに、Steamおなじみのセール対象時は「破格!」と驚くほどの値段に。
これは「定価で買う価値はない」と言いたいのではなく「しっかりとした作りのシューティングが缶ジュース1本分のお値段!」というポジティブファクターだ。もしセール時に本作のことが思い出されたら、ぜひチェックしていただきたい。特にシューティングが好きな人は押さえておいて損はないはずだ。
▲しっかり遊べるシューティングゲームがセール時にはものすごくお買い得プライスに。見た目がNGでないならばぜひ! |
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