2018年1月22日(月)
カプコンが、1月26日に発売するPS4用アクションゲーム『モンスターハンター:ワールド』。そのゲーム情報をまとめた記事の第1回をお届けする。
プレイヤーがハンターとなり、大自然に生息する多種多様なモンスターを狩る『モンスターハンター』シリーズ。最新作の『モンスターハンター:ワールド』では、1つのフィールド内がシームレスにつながり、多様なフィールドの地形やモンスターの生態はよりリアリティにあふれ、これまで以上に没入感の強い狩猟体験を得られるようになっている。
まとめ記事の第1回では、ストーリー的な背景や、狩猟にまつわる基本情報、今作ならではのゲームシステムなどを紹介する。
『モンスターハンター:ワールド』では、“古龍渡り”と呼ばれる古龍の謎に満ちた行動の解明がストーリー上の目標、プレイヤーの分身であるハンターの使命となる。
“古龍渡り”とは、およそ10年に1度、はるか彼方の新大陸を目指して古龍が海を渡る奇妙な現象に名付けられた言葉で、ギルドはこの謎を解き明かすために“新大陸古龍調査団”を結成し、複数回にわたって調査団を新大陸へ派遣してきた。
そして、新たに渡りを行った古龍ゾラ・マグダラオスの後を追って、5度目の調査団が派遣される。ハンターは、この調査団を運ぶ船に、メンバーの1人として乗り込むことになる。
▲クエストの受注などでもっとも世話になる機会が多いであろう受付嬢。バディ的な存在として、ハンターを支えてくれる。 |
また、ゾラ・マグダラオスと同様にストーリー上、重要な存在となるモンスターが、パッケージにも描かれているメインモンスターのネルギガンテだ。ネルギガンテもまた行動原理が謎に包まれたモンスターだが、プレイを通じてその真相が明らかになっていく。
▲活気にあふれた第5期となる調査団だが、その使命である“古龍渡り”の解明への道は多難で、ハンターの歩みは波乱に満ちている。 |
大地にそびえる火山を思わせるような外殻を持った古龍。新大陸の何を目指して海を渡ったのか、その目的は謎に包まれている。
調査団の前に現われる謎のモンスター。己の身を顧みず破壊の限りを尽くすため“滅尽龍”の異名を持つ。
▲左の画像がイベントのカットシーン、右の画像はイメージビジュアル。 |
新大陸へとたどり着いたハンターは、調査団員たちとの“家”となるアステラを拠点に活動していく。アステラは40年前に1期団が基礎を築き、その後も長い年月をかけて改築され、研究や流通・工房エリアなどさまざまな施設がそろう拠点へ発展してきた歴史がある。
ハンターはこの拠点で狩猟の準備を整えてから、フィールドに出て探索や狩猟を行っていく。なお、拠点で出会うさまざなキャラクターや利用できる施設などについては、後日公開の記事で詳しく紹介する。
▲拠点の入り口付近にはクエストボードやアイテムBOXがある。 | ▲モンスターの生態を研究する調査員もいる。 |
本記事では、ハンターと密接なかかわりを持つことになる受付嬢と、総司令と調査班リーダーについて触れておこう。
・受付嬢
情報統括のエキスパートである“編纂者”。編纂者はハンターとともに行動し、膨大な調査内容をまとめ上げることが役割になる。ギルドの推薦と自身の強い希望もあり、新大陸へとやって来た。
性格は利発で明朗。信条は「迷ったら、食ってみろ!」。
ゲーム内では、主にクエストの受注や、クエスト中にアイテムを食材に変換してくれる“かまど焼き”の依頼などで世話になる機会が多い。拠点だけでなくフィールドにも出向いて、ハンターをサポートしてくれる。
・総司令
調査団の総指揮を執る人物。40年前に新大陸へやって来た1期団の1人で、冷静な指示と時に大胆な策で調査団を導く。調査員たちから全幅の信頼を得ている。
・調査班リーダー
フィールドで実地調査を行う調査班を手際よくまとめる青年ハンター。総司令の孫で、調査団では唯一の新大陸生まれ新大陸育ち。新大陸に生きる先輩として、ハンターにさまざまな知識を授けてくれる。
『モンスターハンター:ワールド』は、プレイヤーの分身であるハンターを作成する際、かなり細かなエディットが可能になっている。眉や目、鼻、口など顔のパーツごとに好みのデザインを設定できるので、自分が思い描く姿のハンターを作成して『モンスターハンター:ワールド』の世界を体験しよう。
なお、外見のベースとなるプリセットが複数用意されているので、1つ1つの項目を細かく設定するのが大変に感じる場合は、好みのプリセットをそのまま使うか、選んだ後に気になるパーツだけ少しエディットすれば、比較的ラクにイメージするハンターを作り出せるはずだ。
▲自分で作ったハンターは、拠点やフィールドで実際に動かしている時だけでなく、イベントのカットシーンにも容姿が反映される。 |
▲ちなみに、プレイヤーの狩りをサポートしてくれるオトモアイルーの容姿も自由にエディットできる。 |
また、キャラクターの容姿だけでなく、狩りに携える武器についても、自分のハンターへの愛着を持つうえで重要な選択となるだろう。ゲームに登場する14の武器種もあわせて紹介する。
身軽な移動、隙のない攻撃が特徴。抜刀中に、アイテムなどを使用できる。さまざまなものを利用した狩りに適している。
連続攻撃を得意とする手数の多さが長所。スタミナを消費する代わりに、怒濤の連撃が可能な“鬼人化”をうまく使っていこう。
振りや移動は遅いが、一撃の威力が高い。全武器種中、最高クラスの威力を誇る“溜め斬り”が魅力。
しなやかな動きと素早い攻撃が魅力の武器。練気ゲージを溜めて“気刃斬り”コンボを決めることで攻撃力を高められる。
隙のない突き攻撃とトップクラスのガード性能を誇る。ガード系のアクションで身の安全を確保した立ち回りができる。
ランスに砲撃性能が付加された攻撃的な武器。さまざまな砲撃系のアクションが魅力。
破壊力と機動力をあわせ持つ打撃武器。力溜めで攻撃力と気絶値がアップする。モンスターの頭部を攻撃して気絶を狙おう。
リーチが長く、扱いやすい打撃武器。音色を奏で、そろえた旋律を演奏をすれば、自分 やメンバーにさまざまな効果を付加できる。
リーチに優れた“斧モード”で牽制、攻撃速度の速い“剣モード”で猛攻と、用途に応じた切り替えが可能な変形武器。剣モード時の“属性解放突き”は強力。
小回りの利く“剣モード”と、高威力の“斧のモード”を切り替えて立ち回れる。ビンに溜めたエネルギーを消費すれば火力アップ。
空中を基点とした立体的な攻撃が特徴。また、猟虫を操って採取したエキスで、自己を強化できる。
力を溜め、さまざまな射撃が可能な中距離武器。ビンによる補助効果で、多彩な状態異常を狙える。
素早い射撃と回避が魅力な遠距離武器。状態異常系の弾、起爆竜弾を使ったメンバー全体のサポートも得意。
高威力の弾が発射可能な遠距離武器。機関竜弾、狙撃竜弾など、強力な特殊弾を装填することができる。
ハンターとともにフィールドへ出て、モンスターへの攻撃や道具の使用など、さまざまな形で狩りをサポートしてくれるオトモアイルー。身体は小さいが、ハンターと一緒に船に乗って新大陸へとやって来た頼もしい相棒だ。
なお、オトモアイルーは2人以下でプレイする時のみ狩りに連れて行くことができる。
▲オトモ道具でハンターを回復するオトモアイルー。 | ▲モンスターの注意を引きつけるオトモ道具もある。 |
▲オトモアイルーから受ける一番のサポートは、その愛らしい仕草や表情による癒やしかも? |
オトモダチは、今作で追加された新ゲームシステムで、シングルプレイ時のみ効果を得られる。狩りにオトモアイルーを連れていると、フィールドで遭遇した言葉の通じるモンスターと交渉することがあり、それに成功すると交渉相手であるモンスターが狩りをサポートしてくれるようになる。
シングルプレイでフィールドの探索やクエストを行う時は、オトモダチのサポートを得られれば狩りがはかどるだろう。
▲“オトモダチ”となってくれたジャグラスにオトモアイルーが乗り、ドスジャグラスと対峙。果敢に攻撃して隙を作ってくれることもある。 |
▲ケストドンを“オトモダチ”にし、その背に乗るオトモアイルー。オトモがどんなモンスターと言葉が通じるのか、いろいろと探してみよう。 |
オトモアイルーは、装備するオトモ道具によってサポート内容が変化する。ゲームに登場するオトモ道具は、ハンターの体力を回復する“ミツムシ寄せのお香”や、モンスターの注意をオトモアイルーに向けさせる“まもりの大盾”、攻撃力上昇などの効果をもたらす“はげましの楽器”など、ほんの一例を挙げるだけでもさまざまだ。
複数のオトモ道具を手に入れたら、クエストの内容などに応じて装備を変更しよう。なお、オトモ道具にはそれぞれ熟練度があり、出撃するたびに少しずつ上がっていく。熟練度が上がると使用時の効果も上昇するので、熟練度を上げたいオトモ道具を選択するのもアリだろう。
▲“まもりの大盾”を使用するオトモアイルー。ハンターが態勢を立て直す隙や、攻撃する隙を作ってくれる。 |
▲“はげましの楽器”は、音色によって攻撃力向上や耐性付加など、効果が変わってくる。なお、熟練度が上がると音色が増えていく。 |
『モンスターハンター:ワールド』は、各フィールド内がそれぞれシームレスにつながっただけでなく、自然環境がさらに作り込まれ、そこに生息するモンスターの生態はよりリアルになっている。
ハンターのフィールドでできるアクションもより多彩になり、フィールド上に存在するさまざまなものが、狩りに活かせるようになっている。フィールドを探索し、モンスターの痕跡を集め、フィールドのどんなものが狩りに活用できるのか、モンスターはどんな生態を持っているのか、それを知れば知るほどゲームが楽しくなってくるだろう。
▲今作でフィールドは大きく進化した。モンスターを水で押し流したり、ツタで身動きを封じたり、自然環境を利用した狩りが可能になっている。 |
▲モンスターは、縄張りに侵入した他のモンスターに襲いかかることもある。フィールドに生息するそれぞれのモンスターの生態を知ることが重要だ。 |
▲こちらはタマゴを求めて集まる翼竜ラフィノスに対し、ツィツィヤックが閃光を発して捕食している場面。生態が密に表現され、その知識を狩りに生かせる。 |
▲フィールド自体もこれまでより広くなり、複数のキャンプを設置して、キャンプに対してファストトラベルを行えるようになった。 |
▲キャンプに戻ってテントに入れば、拠点に戻らずとも装備を変更できる。 |
今作では、クエストを受注しない状態でフィールドへ出ることも可能。この場合は“探索”という扱いになり、探索中は制限時間がなく何回力尽きても問題ない。
クエストと違って達成条件もないので、いつでも好きな時に拠点へ戻れる他、探索するフィールドを切り替えて、別のフィールドに移動することもできる。自由にフィールドを調査したい時は、納得いくまで探索してみよう。もちろん、採集した素材など手に入れたものは、そのまま持ち帰ることができる。
▲探索はクエストを受けず、全域マップから自由に出発できる。探索中に全域マップを呼び出せば、他のフィールドに移動可能だ。 |
▲探索時はフィールドを調べるのも、モンスターを狩るのも、採集をするのも、のんびり肉を焼くのも、何をするのも制限時間を気にせず自由にできる。 |
▲フィールド内のキャンプに戻れば、受付嬢からクエストを受けることもできる。 |
モンスターをはじめ、採集アイテムなどへのガイドを行ってくれる存在が“導蟲”だ。後述する生態マップで誘導してほしい対象にピンを打つと、導蟲がその場所へのガイドをしてくれる。
また、クエストなどで狩猟対象となるモンスターを追う場合は、フィールド上に点在する足跡や爪痕などの“痕跡”を集め、導蟲にその臭いを覚えさせることで、次々と痕跡をたどっていくことができる。痕跡を集めて行けば、導蟲は案内の精度を上げるので、以降のモンスター探しもラクになる。
▲導蟲に痕跡を覚えさせ、モンスターの居場所を突き止めよう。獲物を追う気分を味わえるとともに、生態マップとあわせて活用すれば、効率的に狩猟や素材集めが行える。 |
▲フィールドにはさまざまな痕跡があり、狩猟の対象だけでなく、愛らしい獣人族の住処を発見することもある。 |
フィールドには、狩りに役立つさまざまなものが数多く存在する。どこに何があるのかは、探索やクエストでフィールドの調査を進めれば“生態マップ”に記されていくので、導蟲のガイドとあわせて有効活用しよう。
なお、生態マップには数多くの情報が表示されるが、アイコンフィルターで目的の情報に切り替えて表示させることもできる。また、キャンプのアイコンを選択すれば、即座にそこへ移動できるファストトラベルを利用可能だ。ただし、モンスターと対峙している時やモンスターが警戒状態になっている時は、ファストトラベルは利用できない。
▲生態マップには、プレイヤーが任意でピンを打てる。そうすると、ピンを打った対象に向かって導蟲が誘導してくれる。 |
今作のハンターは、“スリンガー”という標準装備を左腕に装着している。これを使えば、フィールドで調達した小石や木の実などを弾としてモンスターに撃ち込んだり、ロープを射出して高所や離れた場所に素早く移動したり、狩猟のさまざまな場面で立ち回りの選択肢を増やしてくれる。
▲着弾地点で発火し、火を嫌う小型モンスターを遠ざけるスリンガー松明弾。 |
▲スリンガー爆発弾を使えば、モンスターへ効果的にダメージを与えることもできる。 |
▲スリンガー閃光弾を撃ち込めば、強い閃光でモンスターの目をくらませることが可能。 |
▲フィールドの特定の場所で、輝く“楔虫”。スリンガーで発射したロープを引っ掛けて、高所や離れた場所へ素早く移動できる。 |
今作では、アイルーに近しい種の新しい獣人族テトルーが登場する。テトルーはフィールドごとに部族を成しており、特殊な環境下で生きるモンスターならではの知恵を持ち合わせている。
オトモアイルーがいれば、テトルーらと意思疎通を図ることができ、交流を深めることで彼らが狩りを助けてくれることもある。新しいフィールドを探索したら、テトルーの住処を見つけてお近づきになっておこう。
▲テトルーの協力を得られれば、大型モンスターもこの通り。頼もしいサポートだ。 |
フィールドには、多種多様な環境生物が生息している。時間や天候などさまざまな環境に影響していると思われ、そのすべてを捕まえることは簡単ではないが、探索やクエストの際に見かけたら、環境生物を捕獲してみよう。
なお、捕まえた環境生物は、調査拠点アステラにあるマイハウスで放つことができる。
▲環境生物は捕獲ネットで捕まえたり、釣ったりすることができる。 |
モンスターの卵はとても大きく、アイテムポーチには入らないため、ハンターが持ち抱えてキャンプまで運ぶ必要がある。スタミナ切れや高所からの落下、モンスターからの攻撃で卵を落としてしまうものの、今作では転がっても卵を落とさないようになっている。
▲追いかけてくるリオレイアの攻撃を、間一髪のところで転がって避けるハンター。 |
特殊装具は、使用すると一時的に特殊なスキル効果を発動できる。1度使用すると、再使用まで一定時間のクールダウンが必要だが、ここぞという時に使うと強力な助けになる特殊装具も少なくない。以下に、ゲームに登場する特殊装具の一部を紹介する。
一定時間、モンスターの視界から身を隠せる。攻撃を行うか、ダメージを受けると効果が終了する。
ダメージのリアクションがなくなり、風圧無効、聴覚保護、耐震の効果を得る。また、受けるダメージが減少する。
モンスターに狙われやすくなり、モンスターを望む場所に誘い出せる。攻撃を受けると効果が終了する。
ジャンプの滞空時間が長くなり、強風の吹く特定の場所では風に乗って移動できる。また、ジャンプ攻撃でモンスターに乗りやすくなる効果を持つ。
▲滑空の装衣を使用した状態で吹き上がる強風を受けると、一気に高所へ移動できる。 |
一定量のダメージを吸収してくれる。吸収量の限界を超えると、効果が終了する。ダメージの吸収量は、おおよそでハンターの体力ゲージ1本ぶん。
▲画面左上の体力ゲージを見るとわかる通り、攻撃を食らっているものの体力が減っていない。 |
煙筒を設置し、ハンターの体力を徐々に回復する煙を発生させる。マルチプレイ時なら、仲間のハンターも煙の効果を受けられる。
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