『天華百剣 -斬-』×『Angel Beats!』コラボシナリオの見どころを聞く

文：電撃オンライン

　iOS/Android用アプリ『天華百剣 -斬-』で、『Angel Beats! -The Last Operation-』とのコラボイベント“月夜に輝く黄金の柱”が2月7日13：59まで開催中です。

　コラボ中は、天使とゆりがプレイアブルキャラクターとして『天華百剣 -斬-』に登場！　また、コラボシナリオでは『天華百剣 -斬-』の世界にやってきたゆりと天使が大活躍しています。

　今回は、コラボシナリオを執筆した波摘さんに見どころや、苦労した点をうかがいました。

コラボシナリオの著者・波摘さんに聞く！

――波摘さんは『Angel Beats!』の大ファンとうかがっておりますが、今回のコラボシナリオの見どころを教えてください。

　今回、コラボシナリオ執筆のお話をいただいて、まず考えたのは『天華百剣 -斬-』と『Angel Beats!』両方のファンの方に楽しんでもらうにはどうすればいいか？　ということでした。

　『天華百剣』ファンの中には、『AB!』のことを知らない方もいるでしょうし、今回のコラボをきっかけに、『天華百剣』に触れる『AB!』ファンの方もいるはずです。

　そういう少し特殊な環境下で読まれるシナリオだったので、今回のコラボシナリオはちょっと変則的なんですが、2種類の楽しみ方ができる構造にしました。

　 まず、キャラクターのかけ合いなど、直接的な“楽しさ”を用意しました。

　 最初、お話をいただいた時に、『天華百剣』サイドから「『天華百剣』の世界に迷い込んだゆりと天使が、コミカルなやりとりをしつつ帰り道を探す。みたいな話で！」という感じのざっくりとしたオーダーがあったので（細かいところはうろ覚えですが……笑）、『AB!』を知らない『天華百剣』ファンの方々に、ゆりと天使のキャラの魅力をしっかりと伝えつつ、キャラのやりとりを楽しめるように書いていきました。

　ただ、それだけで終わるのもなぁ、と思ったので、最後は『天華百剣』ファンの方にも新鮮さを感じてもらえるよう、普段守らない“ある物”を守る展開を入れたりしました。

　そういう直接的な“楽しさ”の部分と別に用意した間接的な“楽しさ”が、『AB!』ファンの方が見ると引っかかるであろう台詞やシチュエーションです。

　『AB!』を知らない方が見れば、ただのやりとりに見えるところにも、ああ、なんか懐かしいな、と思える要素をところどころ入れてあります。

　『AB!』を知らなくても充分楽しめるけど、知ってるともっと楽しめるよ！　といった感じでしょうか。

　『Angel Beats!』に比重を置いた話になってしまいますが、たとえば、『天華百剣』の世界に迷い込んだゆりは、死後の世界で神と戦うという役目から一時的に解放され、加えて、周囲に戦線メンバーもいない、という本編であまり見られない環境下にあるわけで、当然、言動にも多少変化が出るのが普通だよな、と書く前に思いました。

　アニメでも役目から解放されたゆりは多少、可愛らしい部分が出たりしていたので、そういう感じに近いですかね。『天華百剣』でのゆりは、たまにデレたりしますが、そういう理由が根幹にあったりするのかもしれません。

――また、今回のシナリオを書くにあたりご苦労された点を教えてください。例えば、『Angel Beats!』と『天華百剣』のふたつの異なる世界のキャラクターとの交流を描くにあたって難しかったシーンなどはありますでしょうか？

　2つの作品は、何から何まで違う舞台設定を持っているので、その辺をどう擦り合わせるかが一番の課題でしたね。

　どうやって2つの世界が繋がるのか、そんな現象をどうすれば作中キャラ、またユーザーさん方に納得してもらえるのか。

　結果的には、黄金の禍要柱（まがつかなめのはしら）に大活躍してもらいましたが、キャラのボイス収録に立ち会っている時に、ああ……実際に口に出すと大変な名前だな……とちょっと反省したりもしました……。めちゃくちゃ言いにくいですよね……。

――ゆりは「どうしても答えが出なさそうものは考えない」と『天華百剣』の世界に来たことは割り切っていましたが、天使はどのように思っていたと考えられましたか？

　基本的には、ゆりと同じだと思います。死後の世界にいることをすでに受け入れているので、『天華百剣』の世界に迷い込んだからといって、その理由をじっくり考えるということはないんじゃないでしょうか。

　どちらかと言えば、帰ることができるかどうかを心配するほうが強いでしょうね。死後の世界でまだやり残していることがあるはずなので。

――ゆりと天使が『天華百剣 -斬-』の世界に迷い込んでしまっているあいだの“死んだ世界戦線”は、どのようなことをしていると思われますか？　また、リーダー代行を務めるとしたら誰が適任だと思われますか？

　戦線メンバーは「ゆりっぺがいない！」と騒いでいそうですね。ただ、「ゆりっぺを探すぞ！」と真面目な展開になるか、「あのゆりっぺが消えるわけないから、どこかで新しい作戦を考えているんだろう……よし、今のうちに誰が一番ハメを外せるか競うぞ！」みたいな感じで、またバカなことを始める展開になるかはわからないです。個人的には後者な気もしますが……。

　なんだかんだみんな優しいので、天使がいないことにも気づいて、逆に天使のことはもっと気にしたりするかもしれません。

　リーダー代行に関しては……ゆり以外がまとめている想像はできないですね。

――『Angel Beats!』、『天華百剣』それぞれのファンの方にメッセージをお願いします。

　今回のコラボをきっかけに、今までどちらかの作品を知らなかったという方にも興味を持っていただけたらうれしいです。

　もちろん、どちらも大好きという方はより楽しめると思うので、気になったらぜひコラボに触れてみてください。

　両作品がもっともっと盛り上がるように願っております！

『Angel Beats! -The Last Operation-』とは？

　2010年TVアニメが放送・2015年PCゲームが発売した、不朽の名作『Angel Beats!』からついに新作が登場!!

　これまで明かされてこなかった戦線メンバーたちそれぞれの過去と、その辛い記憶に立ち向かう姿を、作画・浅見百合子、原作・麻枝 准で全編シナリオ新規書き下ろし！　TVアニメともゲームとも違う、まったく新しい『Angel Beats!』がコミックで開幕！

　第1巻は1月27日発売。

■電撃コミックスNEXT
『Angel Beats! -The Last Operation- 1』

原作：麻枝 准（Key）
作画：浅見百合子
キャラクター原案：Na-Ga（Key）
定価（本体570円＋税）
2018年1月27日発売予定

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データ

関連サイト

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