『コードヴェイン』で拠点の仲間と交流を深める方法を紹介。吸血鬼が生まれた理由など世界設定も解説

文：電撃オンライン

　バンダイナムコエンターテインメントは、2018年に発売予定であるPS4/Xbox One/PC（Steam）用ソフト『CODE VEIN（コードヴェイン）』の新情報を公開した。

　『コードヴェイン』は、強敵と危険が待ち受けるダンジョンに、バディとともに挑むドラマティック探索アクションRPGとなる。

　崩壊を迎えた世界を舞台に、血を吸うことで超常的な力と人間性を維持する“吸血鬼（レヴナント）”と呼ばれる者たちが、血と真実を求め、堕鬼（ロスト）たちの跋扈（ばっこ）する閉鎖世界“ヴェイン”を探索していく物語が描かれる。吸血アクションや、奪った血（冥血）を使う特殊能力“錬血”を使った戦いも特徴となっている。

　本記事では、探索の拠点となる場所の概要や拠点のキャラクターたち、さらにゲームの世界観や歴史について紹介する。

吸血鬼たちが集う拠点

　ルイたちは古びた教会を改修して活動の拠点としており、主人公もまたそこに身を寄せてヴェインの探索を進めていくことになる。教会には記憶とともに拠りどころを失くした吸血鬼たちが集い、常に死と隣り合わせの世界で唯一安らげる場所として、互いに支え合っている。

『CODE VEIN』拠点紹介動画

　この拠点では、ルイやヤクモといったバディとなるキャラクターだけでなく、直接戦いには参加しない吸血鬼も暮らしており、それらのキャラクターからはさまざまな形で探索のサポートを受けることができる。

▲バディとなるキャラクターに話しかければ、同行を依頼できる。

▲戦う者だけでなく、それを支える存在も不可欠。さまざまな吸血鬼たちが主人公をサポートしてくれる。

▲拠点の施設では、武器の購入や強化、アイテム購入、血英の修復、主人公の衣装や髪型の変更などを行える。

▲容姿のカスタマイズは細かな設定が行える他、コーディネートを保存しておくことも可能。

拠点のキャラクターたち

　拠点で出会う吸血鬼の中でもプレイヤーが顔を合わせる機会が多いキャラクターたちと、その人物の拠点における役割などを紹介する。

リン・ムラサメ（声優：高田憂希）

　武器の調達・強化を主な任務とする吸血鬼。かつては“夜叉”と呼ばれ、部隊を率いるほどの高い戦闘能力を持つ優れた戦士であったが、過去の出来事がトラウマとなり、戦うことができなくなってしまった。

　主人公が持つ記憶をかいま見る能力に触れ、自らの過去に向き合うことを望むようになる。

　彼女に頼めば、武器や吸血牙装の購入・強化を行える。また、武器の“転成”を依頼すると、任意の武器に属性を付与したり、その武器の重量を軽くしたりするなど、武器の性質を変化させることができる。

ココ（声優：森なな子）

　物資の取引を生業とするギルドから赴いている吸血鬼。対価さえ払えば、この世界で貴重とされるものでも売ってくれる。商売人でありながら情に厚く、困っている人を放っておけない性格である。

　吸血鬼としては珍しく記憶の欠落が少ない。しかし、彼女にはどうしても取り戻したい過去があるようだ。

　なお、彼女からは主に探索に使用するアイテムを購入できる。また、キャラクターにプレゼントして親密度を上げられる“嗜好品”というアイテムも取り扱っているという。

▲嗜好品は、ヘイズではなくチケットを消費して入手するようだ。

イオ（声優：Lynn）

　主人公と同じく記憶の大部分を喪っているイオは、拠点に身を寄せ、主人公の帰りを待っている。拠点内では、血英に関する知識と修復能力を生かして主人公をサポートしてくれる。

　彼女の力を借りれば、バディやサポートキャラクターたちの血英を取り戻し、修復することで、彼らの喪われた記憶を蘇らせることができる。

　また、ヴェインの探索で手に入れた血英を彼女に修復してもらい記憶を蘇らせれば、ブラッドコードを入手して新たな錬血を得ることが可能だ。

デイビス（声優：高橋伸也）

　後述する治安維持部隊サーベラスに所属する1人で、ルイたちの拠点に出向いている吸血鬼。幾多の戦いを乗り越えているせいか、生前の記憶のほとんどを喪失している。

　サーベラスとしての任務の傍らで、1枚の写真に写る、すでに名前すら忘れてしまった女性を探し続けている。

▲本業は血涙の徴税官だが、赤い霧の発生以降、血涙や資源の新たな入手先を求めて“深層”と呼ばれる区域について調査しているようだ。

キャラクターたちとの交流

　拠点にいる各キャラクターと主人公の間には、“親密度”が存在し、親交を深めることでこれを高めることができる。親密度が高まった相手からは、より貴重なアイテムを譲り受けられるという。

▲親密度が低い段階だと、消費アイテムやジェスチャーなどをもらえる。

▲親密度が高くなってくると、もらえるアイテムのバリエーションが増加。貴重な素材や専用武器をもらえることもある。

▲バディになる人物からサポートキャラクターまで、さまざまな人物との間に親密度が存在する。また、親密になってもらえるアイテムは人によって異なる。

　なお、キャラクターの親密度を上げる方法は、主に以下の3つがある。

嗜好品を渡す

　相手の好みに合わせて嗜好品をプレゼントすれば、親密度が上昇する。アイテムとキャラクターの組み合わせによっては、意外なリアクションを見られることもあるようだ。嗜好品はココから入手する以外にも、探索で手に入ることもある。

バディを組んで探索へ出る

　バディを組めるキャラクターについては、一緒に探索へ出ることで親密度を上げることもできる。

血英を修復して記憶を取り戻す

　拠点に集う吸血鬼たちは、皆どこかで記憶を失っている。探索の中で彼らの血英を見つけることができたなら、イオの力で記憶を取り戻し、より深く親交を深められるはずだ。

『コードヴェイン』の世界の歴史

　崩壊を迎えた世界で、血の渇きと記憶の喪失を代償に超常的な力を得て生きる吸血鬼たちの物語を描いた本作。では、なぜ吸血鬼たちは生まれたのか？　なぜ吸血鬼たちが必要となったのか？　『コードヴェイン』の世界の歴史を紹介しよう。

　まず、大崩壊からゲーム開始時点までの出来事を、時系列順に並べると以下のようになる。

　それぞれが重大なできごとではあるが、■を付けたものは世界のターニングポイントとも言えるものだ。続いて、『コードヴェイン』の世界の歴史を理解するうえで知っておきたい、できごとの概要や設定を紹介していこう。

大崩壊

　突如世界を襲った災厄の通称。地下から突き出る“審判の棘”の発生により、各都市の大部分が破壊され、人類の半数近くが命を落としたと言われている。

吸血鬼の誕生

　世界の崩壊とともに姿を現した“バケモノ”と呼ばれる異形の存在に対抗するため、“BOR寄生体”を用いて人為的に作られた不死の戦士。通常の人間と比較して非常に高い身体能力を持ち、心臓を破壊されない限り霧化して何度でも蘇る。

BOR寄生体

　生体器官再生式（Biological Organ Regenerative）寄生体の略称。生体機能を失った屍骸の心臓部に寄生し、自身の血液を全身に流し込むことによって、脳を含むあらゆる器官を支配、操ることができる。

　侵蝕レベルを一定の状態に留めるように改良されたBOR寄生体を死亡した人間の心臓に埋め込むことで、本来の意志を維持しつつ不死の存在となる吸血鬼が生まれた。

Q.U.E.E.N.計画

　吸血鬼の欠陥である“同種への血の渇き”を抑制し完全なる戦士を作り出すという目的で進められた計画。あらゆる生命体の血液をBOR寄生体に取り込ませることで、同種への血の渇望を分散・抑制し、渇きの症状を抑えることに成功する。

　だが、激しい苦痛を伴う何度もの実験に、被検体の少女が耐えきれず暴走し、最終的には彼女が世界の敵となるクイーン討伐戦に至ることになる。

暴走したクイーン

　元はQ.U.E.E.N.計画の被検体となった少女。暴走した後も姿は当時のままで、検査着のような衣服に身を包み、腕には包帯が巻かれている。その体からは吸血鬼の血の渇きを促進させる瘴気が発せられ、マスクなしでは近づくことすら困難である。

　無数の棘を操る強大な力を持ち、数えきれない吸血鬼が屠られた。さらに、周囲の堕鬼を意のままに操る能力も確認されている。

クイーン討伐戦

　暴走したクイーンを討つべく、グレゴリオ・シルヴァの指揮のもと吸血鬼部隊が人類の存亡を賭けて戦った。

　兵士として投入されたのは、大崩壊時やクイーン暴走により死亡した人間から造られた吸血鬼たちである。多くの吸血鬼を生み出す要因となった事件とも言える。

▲クイーン討伐戦で吸血鬼部隊を率いたグレゴリオ・シルヴァ。

▲結果として、クイーン討伐戦はその後に多くの堕鬼が生み出される原因ともなった。

赤い霧

　ヴェインを壁のように覆う、血のように赤い霧。人間、吸血鬼に関係なく、近づく者はたちまち激しい恐怖と痛みに襲われ、霧の中に入ることは不可能とされる。

世界を統治するグレゴリオ・シルヴァ

　グレゴリオ・シルヴァは、元軍人の吸血鬼で、大崩壊後、吸血鬼の誕生からクイーン計画まで、人類を救うべく指揮を執ってきた人物だ。クイーンが暴走した際には人類の脅威となると判断し、自らも吸血鬼として蘇り、クイーン討伐のための戦いを起こしている。

▲クイーン討伐戦では、シルヴァの指揮のもと、多くの吸血鬼が生まれて戦いに参加した。

▲クイーンに支配された堕鬼との熾烈な戦い。吸血鬼たちは、心臓を破壊されない限り、何度でも蘇って戦ったのだ。

　クイーン討伐戦後、シルヴァは限られた人間の血と、その代替物である血涙を管理するため、臨時総督府を立ち上げ吸血鬼たちの統治を行った。その厳しい圧政の前に、反発を抱く吸血鬼も少なくない。

臨時総督府

　クイーン討伐戦以降に設立された、シルヴァが指揮を執る機関の総称。吸血鬼に対する血涙の徴収と分配や、保護シェルターを利用した人間の身柄保護などを行っている。

▲血涙の徴収は、力の弱い吸血鬼の奴隷化が進む一因になっている。

▲吸血鬼にとって人間の血は貴重であるため、わずかに残った人間たちは、自由を奪われ厳しく管理されている。

治安維持部隊“サーベラス”

　シルヴァ率いる臨時総督府に所属する吸血鬼部隊。各地で生活する吸血鬼の活動を監視し、定期的に血涙の徴収と分配を行っている。

▲サーベラスのエンブレム。

▲サーベラスには、クイーン討伐戦を生き延びた猛者が多く集うため、その戦闘能力は極めて高い。

吸血鬼の特性

　BOR寄生体を埋め込まれ超常的な力を持つ吸血鬼は、その代償として“血の渇き”以外にどのようなデメリットや特徴を抱えているのか。最後に、吸血鬼の5つの特性について紹介する。

霧化

　吸血鬼の肉体が機能を停止した場合に、心臓に取り込まれた寄生体によって引き起こされる“自己防衛機能”。肉体を形成する細胞を空気中に分散し、再結合することによって、肉体を復活させることができる。

灰化

　心臓に寄生するBOR寄生体を破壊した場合は、体細胞が結合崩壊を引き起こし宿主もろとも灰と化す。この場合、2度と再生することはできなくなり、吸血鬼は“死”を迎えることとなる。

記憶の欠損

　吸血鬼が霧化と再生を繰り返す中で、体内の寄生体が傷ついてしまった場合、記憶を失ってしまうことがある。この場合、本人は記憶を失っていること自体にも気づくことができない。

自我喪失（ロスト）

　吸血鬼の血の渇きが限度を超え、堕鬼に成り果ててしまうこと。1度でも自我喪失して堕鬼となってしてしまうと、再び吸血鬼に戻れることはない。

堕鬼

　寄生体によって変質した人間、吸血鬼の末路。BOR寄生体による侵蝕が加速的に進行して宿主と細胞レベルでの融合を果たすため、BOR寄生体そのものの破壊、つまり灰化させることは実質的に不可能となる。

　心臓を破壊されても消滅しない真の不死の化け物であり、人のころの理性は一切残っていない。

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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