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2018-02-24 14:15

【男性目線の『アイナナ』】帰ってきたモンジェネおじさん『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』をレポ

文:ガルスタオンライン、原 常樹

 2月6日に、IDOLiSH7の7人が贈るステージイベント『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』Produced by CG STAR LIVEの公開ゲネプロが新宿・歌舞伎町にあるVRエンターテインメント施設・VR ZONE SHINJUKUにて開催されました。今回はその初回公演の内容を自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原常樹が2回に分けてレポートします。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』
『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

CG STAR LIVEとは?

 バンダイナムコエンターテインメントが“「会いたい」が叶う場所”というコンセプトのもとに新たに展開する施設型のイベントがこの『CG STAR LIVE』。目の前に用意されたステージに等身大のアイドルたちが並び立ち、生き生きとダンスやトークを披露するという最新技術を駆使したイベントは白熱必至ですよね! 来場者が一方的にアイドルたちを応援するのではなく、アイドルたちも会場の声援に臨機応変に応えていくので、まさに一期一会の熱い公演が展開されるわけです。

 VRというとヘッドマウントディスプレイを装着して楽しむというイメージの方もいらっしゃるかもしれませんが、この公演を楽しむ際は特殊な器具は必要ありません。ステージに立つアイドルたちの姿を肉眼で楽しむことができる仕組みになっています。ライブというのはその身ひとつでステージと向き合って肌で熱気を感じることで得られる感動もあると思うので、ここは大きなポイントでしょう。

確かな熱を感じるステージパフォーマンス

 ステージに登場したIDOLiSH7はさっそく“始まりの曲”でもある「MONSTER GENERATiON」を披露。7人はライブハウスでのイベントなので、横並びの状態を基本にしつつも縦横無尽に入れ替わり立ち代わりながら、迫力のパフォーマンスを見せつけてくれます。アニメやゲームでも細かく描写されていますが、IDOLiSH7のメンバーは性格も個性もバラバラ。それはパフォーマンスにもしっかりと表れていました! 跳躍する箇所ですら高さも距離もバラバラな彼らですが、だからこそ全体を俯瞰して眺めることでそれぞれの個性の違いを見比べてみる楽しさもあるわけです。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 和泉一織くんは堅実な性格そのままに振りはコンパクトながらもピシッと精確。ジャンプをするシーンでもほとんど跳ばないのも彼らしさでしょう。だからこそ、ときおり全力で突っ走っているのを見ると「あっ、あの一織が振り切ってる!」とついついうれしくなってしまいます。

 二階堂大和さんはすべての所作に大人の余裕がにじんでいて目を奪われるものがあります。悪目立ちしないぐらい振りもダイナミックなので、そこが彼の演技力とうまく相互作用しているのかもしれません。陰日向にステージ全体を支える感じはさすがのお兄さんだなぁ……。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 一方で常にステージ上で目立っていたのが、和泉三月くんが小さな体躯を補わんばかりにピョンピョンと飛び跳ねていたこと! ひたすら自分の本質と向き合い、ユニットの中での立ち位置に悩んできた彼がほかのメンバーに負けじと全身全霊でぶつかってくる姿は見ているだけでグッと来てしまいます。弟(一織)と対極的な動きというのも和泉兄弟らしくて素敵なんですよね。

 ダンスパフォーマンスに定評のある四葉環くんは、キレのあるパフォーマンスを見せつけてくれます。ある意味では期待通りなのですが、183cmという長身の彼がステージでしっかり歌って踊るとここまでかっこいいものなのか……という“わかっていても抗えない”パフォーマンスの暴力は必見。キレキレなパフォーマンスとは対極的に楽曲後の自己紹介でマイペースで気だるげというのも環くんらしいなぁと。MCでファンサービスはしても本質を隠そうとはしないというのもらしさですよね。

 環くんと並んで目がいってしまうのが、MEZZO"の相方である逢坂壮五くん。環くんがワイルドな感じだったのに対して、壮五くんはしなやかで中性的なパフォーマンス。美しい髪の毛が楽曲に合わせてキラキラとたなびく姿は天使のようでした。思えば、僕の連載でもいざというときに何度も助けてくれた天使みたいな存在だもんなぁ(まぁ、スイッチが入ると魔王顔負けになるのも彼の良い部分なんですが)。

 壮五くんとはまた少し違った方向でキラキラしていたのは六弥ナギくん。もともとビジュアルには定評のある彼ですが、ここまで高貴だとは思いませんでした。文字通り、一挙手一投足が美しい。彼もまた髪の毛や衣装のたなびき方が優雅で気がつくと(カメラを構えるのも忘れて)見入ってしまいます。でも、それだけクールなステージを見せておきながら、MCではオーバーリアクションなトークで笑いを取っていく。そんな落差もナギくんらしくていいかなと!

 これだけ個性的なメンバーがそろったメンバーたちをしっかりと支えているのが七瀬陸くん。歌唱力でユニットを引っ張る存在とは言われていますが、ビジュアルやダンスの面でも彼の存在は大きいものがあります。こちらの意表を突いてくるような動きはなくても「こういう子が中心にいてくれたらいいなぁ」という我々の理想を堂々と体現してくれる。ある意味ではスタンダードともいえる彼がいてくれるからこそ、この7人は成立するんだろうなぁと感じてしまいました。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 連載を読んでくださった方はご存じかと思いますが、僕がアイナナに強く興味を持つキッカケになったのが「MONSTER GENERATiON」という楽曲だったので、こういった形で“思い入れのある楽曲”を歌って踊る彼らの姿はより眩く感じました。もともとこの曲は「SAY!」、「YES!」などのコールが頻繁に登場するため、会場が一体となって楽しめるというのも持ち味のひとつ。筆者もプレス席でも我慢できずに、メモを取るペン先を小刻みに振りつつマスクの中で小声で歌っていました。たとえ公私混同と言われようと、この楽しさを棒立ちで受け流すわけにはいきません。

アイドルたちに質問コーナーも!

 2曲目はお待ちかねの「RESTART POiNTER」。曲名が発表になった瞬間に会場からも割れんばかりの歓声が巻き起こります。IDOLiSH7の活動の大きな転換点に登場したこの曲はアニメーション付きのMVが作られたことでも話題を呼びましたが、ステージではそのダンスを7人が見事に披露! 具体的な内容は伏せますが、随所に今の彼らだからこその絆が感じられる所作が詰まっていました。一歩ずつ前に進み、絆を育んできた彼らだからこそのあたたかくも清涼感あふれるパフォーマンスに涙腺がゆるんだマネージャーも多かったことでしょう。あれはずるい……。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 続いてのコーナーは「君に聞いてみナイト!」。配布貸出されたペンライト(5色に切り替え可能)を振ることでアイドルたちにアピール、その日の公演で多かったペンライトの色やお客さんの熱量に応じてアイドルたちが一問だけ質問に答えるという参加型の内容になっています。

 この日、人気だったのは黄色の「デートするならどこに行きたい?」という質問。自分の行きたいスポットをそのまま伝えるアイドルもいれば、相手に合わせようとするアイドルもいたり、同じ質問でも答え方の違いを聞き比べると発見があるもの。でも、みんな、しっかりステージではアイドルとしての姿を貫いているんだなと思わされてしまいました。ちなみに各アイドルは公演ごとにペンライトの色に合わせた質問に答えてくれるということなので、すべての回答を聞きたいという方は現地にぜひ足を運んでアピールしてみてはいかがでしょうか。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』
『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

アイドルとしての7人が間近に感じられる魅力

 「君を愛さナイト!」は、スポットライトの当たっているメンバーに声援と共にペンライトを振って愛を送ることで、メンバーたちからも愛のお返しがもらえるコーナー。ここで彼らが見せてくれたパフォーマンスは十人十色。彼らが全力で愛を込めたパフォーマンスが矢継ぎ早に繰り出されます。ネタバレになってしまうので詳細は割愛しますが、とんでもない勢いで心を掴みにくるコーナーだったなとだけはお伝えしたいです……。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 我々はアニメやゲームで彼らのパーソナルな部分を知ってしまっていますが、ステージでの彼らは照れや負の感情を見せることなく、ひたすら純粋に輝いています。言ってしまえば“表の顔”なんですが、それを見られる機会って実はそんなに多くないんですよね……。だからこそ、マネージャーではなくファンとして全力で『IDOLiSH7』を応援できるのが『PRISM NIGTH』の最大の魅力なのかもしれません。すべてのしがらみを忘れて無心に応援できる、そんな公演があってもいいと思います。

『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』
『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』
『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』

 愛の応酬のあとに続く楽曲は「MEMORiES MERODiES」。明るくもしっとりと染み渡ってくるかのようなメロディーに合わせて、会場が一体となってワイパーする光景は美しいものがありました。楽曲の合間に入るジャンプが映えるような振りつけも魅力的。振り付けは『PRISM NIGHT』のためにオリジナルで作られているということなので、そういう意味でも“ここだけ”のステージが見られるというのは大きなポイント。クライマックスではモニターに楽曲を象徴する“虹”もかかり、楽曲が終わった瞬間に客席からは歓声だけでなく「美しい!」という言葉も上がっていました。

 ステージは約50分で終了。アイドリッシュセブンの魅力を別方向から感じられる素敵なステージでした。今回登場したのは、IDOLiSH7だけでしたが、この世界にはほかにもさまざまな魅力的なアイドルがいます。TRIGGERやRe:vale、ŹOOĻに会いに行ける日ももしかしたらそう遠くないのかな~と期待せざるをえません。

 次回はシークレットゲストとして登場した二階堂大和の声を演じる白井悠介さんのインタビューをお届けします。

“IDOLiSH7 PRISM NIGHT”Produced by CG STAR LIVE概要

■価格:4,800円(税込)
 ※VR ZONE SHINJUKUの入場料を含みます。
■チケット発売開始:1月21日12:00~
 ※2018年2月14日~3月公演分までのチケット発売
■チケット販売方法:チケット販売管理システム“Funity(ファニティ)”または全国のファミリーマートに設定されている、“Famiポート”にて販売。詳しくはCG STAR LIVE公式サイトをご確認ください。
■会場:VR ZONE SHINJUKU
■公演日程:週12公演(火曜木曜の夜、土曜の午後、日曜の午前。詳細は公式サイトをご確認ください)
 ※公演回数は、今後予告なく変更になる場合がございます。
■対象年齢:13歳以上

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