2018年2月27日(火)
第3世代プロジェクト『ゾイドワイルド』始動! 玩具、アニメ、Nintendo Switchとマルチに展開
タカラトミーは本日2月27日に東京のベルサール秋葉原で開催した新商品発表会“最獣要計画”にて、新プロジェクト『ゾイドワイルド』を発表した。
『ゾイドワイルド』は同社が展開する人気シリーズ『ZOIDS(ゾイド)』の新作。シリーズの第3世代にあたり、2018年夏から玩具を中心に、アニメ、コミック、アプリ、ゲームなど、マルチに展開するという。
玩具はボーン(骨格)フレームを作り、そのうえに装甲や武器をつけていくことで、生命体を組み立てることをコンセプトにしている。また、本能解放ギミック“ワイルドブラスト”を搭載し、攻撃的な形態への変化する。『ワイルドライガー』と『ギルラプター』は、6月に各3000円(税抜)で発売される。
アニメ『ゾイドワイルド』はMBS他にて夏に放送される。会場ではキャラやゾイドの紹介に続いて、CGのゾイドが動きまわる映像が公開された。
その他に、コミック化、店頭での展開、ライセンス商品、アプリ、キッズアミューズメントゲーム、Nintendo Switchでのプロジェクトが明らかに。
また、タカラトミーの小島一洋代表取締役社長は国内だけでなく海外でも展開していくことを宣言した。
以降では、“最獣要計画Z”発表会の詳細を掲載していく。
発表会にはまず小島さんが登場。「“最獣要計画Z”は、2月13日に自社の公式サイトでカウントダウンを始めました。SNSをはじめ、インターネット上で話題になっているということで大変うれしく思っております」とコメントした。
そして、“最獣要計画Z”の全容が公開に。上記の通り、映像とともに新プロジェクト『ゾイドワイルド』が発表された。
ステージには、タカラトミーボーイズ第1企画部部長の田島豊さんが登壇。『ゾイド』の35年の歴史を振り返る映像が公開されると、「第2世代『ゾイド』のメイン担当としてかかわっていましたが、子どもから大人まで多くのゾイドファンが世界観などに熱い思いを持っているので、その思いに答えられるようにやってきた」と当時を振り返っていた。
また、その体験を通して、2つのことを確信したと明かした。1つ目は、『ゾイド』は唯一無二であること。戦うロボットかつ生命体であるというコンセプトは、シンプルでありながらも世界中の男の子を刺激する重要な要素であり、ゾイドならではのものだと語った。
2つ目は、『ゾイド』は他社にはまねできないものであること。35年の歴史の中で受け継がれてきたノウハウ、技術、思いなどが注ぎ込まれたものだけが『ゾイド』になりえるという強い思いをあらわにしていた。
続いてステージに登場したのは、タカラトミー“最獣要計画Z“担当の平位俊雄さん。『ゾイドワイルド』の概要が説明された。
『ゾイドワイルド』は、10歳の男児(小学校4~6年生)をメインターゲットにしつつ、20~30代男性をサブターゲットにし、子どもを中心に親子で楽しめる企画となっているという。
コンセプトは、恐竜や動物といった生物と機械の要素を組み合わせたメカ生命体となっている。また、生物の骨格から見つめ直され、新たなデザインが行われているようだ。
組み立てに関しては、発掘、復元という設定が追加されている。組み立てにストーリーを加えることによって、よりリアルに楽しく感じてもらうことを目指したとのこと。
ステージには、実際の商品が登場し、大地に埋まるゾイドの骨のコンセプトイメージや骨格モデル、動くように動力が入った完成品などが公開された。
骨格のフレームを作り、そこにアーマーや武器を取り付けていくことによって完成する商品となっており、ただ組み立てるのではなく、まるで生命体を組み立てるような体験ができるのが『ゾイドワイルド』の特長だ。
また、動物や恐竜が闘争本能むき出しにして襲い掛かってきたり、強力な攻撃を行ったりする行為をアクションに落とし込んだ新ギミック“ワイルドブラスト”が追加されていることが発表された。
『ワイルドライガー』では、背中にある大きなブレードが勢いよく振り下ろされ、相手を切り倒すギミックアクションが搭載されている。なお、他のゾイドにも、それぞれのモチーフとなった生物の特性に沿ったギミックアクションが存在するようだ。
商品紹介が終わると、『ゾイドワイルド』のマルチ展開が発表された。玩具を中心に子どもが見るすべての景色において『ゾイド』に没入できる世界観を作っていくとのこと。
まず発表されたのは、2018年夏に放送予定のTVアニメ『ゾイドワイルド』。本作では、地球を舞台にゾイドを強制支配する帝国“DEATH METAL”と主人公が属するゾイドと絆で結ばれたチーム“FREEDOM”の戦いが描かれる。
その他にも、コミカライズ展開や世界観を前面に打ち出した売り場展開、ライセンス商品、玩具連動の公式アプリ、キッズアミューズメントゲーム、Nintendo Switchでのプロジェクトなど史上最大級のメディアミックス展開が行われていく。
平位さんは「私自身、第一世代のリアルユーザーですが、『ゾイド』は作って動きを見ながらどんな活躍をするのか想像して楽しんでもらうイマジネーションホビーだと思っています。そして『ゾイドワイルド』は、今までのゾイドの魅力をブラッシュアップさせつつ、“ワイルドブラスト”という新たなキーコンセプトを加えて、絶対の自信をもって、今の子どもに魅力のある商品を発売します」と語った。
最後に小島さんは「世界中の1人でも多くの子どもたちに『ゾイドワイルド』を届けていきたい」とコメント。そのために日本だけでなく、北米、欧州、アジアなどさまざまなグローバルパートナーと提携し、展開していくことが明かされた。
また会場には、『ワイルドライガー』のジオラマや今後発売予定の商品が展示されていたので掲載する。
(C)TOMY