2018年3月30日(金)
PS4版『ISLAND』が6月28日に発売。PC版予約特典のボイスドラマ“明日、わたしは――”を収録
プロトタイプは、PS4版『ISLAND』を6月28日に発売します。価格はパッケージ版が6,200円+税、ダウンロード版が5,093円+税。
本作は、細密なシナリオ構築で定評のあるシナリオライター・ごぉさんと、人気イラストレーター・空中幼彩さんがタッグを組んだSF恋愛アドベンチャーゲーム。2016年4月にPC(Windows)版が、2017年2月にPS Vita版が発売され、今夏よりTVアニメが放送されます。
物語中にちりばめられたさまざまなキーワード、巧みな伏線により、少しずつ明らかになる“世界の秘密”。壮大な世界観で綴られるドラマチックなSFラブストーリーが好評を博しています。声優陣には、田村ゆかりさん、村川梨衣さん、阿澄佳奈さんらが参加しています。
PS4版の特徴
PS4版では最高解像度となる1920×1080ピクセルのフルHDに対応しており、PS Vita版を大きく上回る高解像度により、2つの世界を舞台に壮大な世界観で描かれるドラマチックなSFラブストーリーを、より一層の美麗ビジュアルとともに楽しめます。
さらに、ブルーレイディスクの大容量を生かしてボイスのクオリティーもアップ。より生音に近い音質で聴くことができます。また、BGMの品質も向上しており、美しい音楽を堪能できます。
その他、PS4版にはPS Vita版でビジュアルノベル化された、PC版予約特典のボイスドラマ“明日、わたしは――”が収録されています。ボイスドラマは、条件をクリアするとプレイできるようになり、本編終了後のエピローグを楽しめます。
“明日、わたしは――”登場キャラクター
・御原凛音(声優:田村ゆかり)
・伽藍堂紗羅(声優:村川梨衣)
・枢都夏蓮(声優:阿澄佳奈)
・御原玖音(声優:佐藤利奈)
・山吹桃香(声優:加隈亜衣)
ゲーム概要
『ISLAND』は、物語中の選択肢によりその後の展開が変化するアドベンチャーゲームです。
物語中には、さまざまなキーワードや伏線がちりばめられており、少しずつ謎が明らかになる秀逸なシナリオ用意されています。また、早送り&巻き戻し機能の他、快適にゲームを楽しめるように多彩な機能が搭載されています。
その他にも、見たことがあるシーンを確認できる“フローチャート”や、“CG鑑賞”、“BGM鑑賞”、“ムービー鑑賞”、“エンディングリスト”などのおまけコンテンツがあります。
主な機能の一覧
・選択肢の表示位置変更機能(中央or下)
・既読の選択肢&チャプターへのジャンプ機能
・バックログで選択したテキストからの再開機能
・ロード地点からの巻き戻しも可能
・クイックセーブ&クイックロード機能
Story
本土より遠く離れた南の島、“浦島”。そこは豊かな自然に恵まれた、まさに楽園。
「いつまでも――こんな時間が続けばいいのに」
しかし複雑な過去を抱え込んだこの島は、歴史から静かに消え去ろうとしていた。島の風土病“煤紋病”による本土との確執。
放棄され廃墟と化した“海上ステーション”。五年前に“浦島御三家”を襲った3つの事件。
子どもたちの間でまことしやかに囁かれる“神隠し”の噂。そして、島に残された古の“伝承”――。
「お話ししましょう。この島に伝わる、悲恋物語を――」
島を救う鍵となるのは、御三家に属する“三人の少女”たち。しかし彼女らにはまだ、島の行く末を変える力はない。
「この島はもう終わりだよ。救われっこねー」
そんな島に、1人の青年が流れ着く。
「……――今は、何年だ?」
未来から来たと主張するその青年は、島の因習なんぞくそ食らえとばかりに、未来を変えるために孤軍奮闘し始める。
「待たせたな、俺が来たからにはもう大丈夫だ!」
だが彼には、別の目的があった。果たして3人の少女たちは、この島は、世界は、彼によってどう変えられていくのか――。
登場人物
三千界切那(さんぜんかいせつな)
「そんな歴史は、こんな世界はぶっ壊してやるッ!!」
この物語の主人公。全裸で島の砂浜に打ち上げられていた謎の青年。御原凛音に助けられ、住み込みの使用人として働き始めます。
世界を救うという使命を背負い未来から来たのだと主張します。使命を果たすためには元凶となる人物を殺さなくてはいけないのですが、肝心の名前をどうしても思い出せません。
それどころか自分がどこの誰なのかすらも覚えていません。記憶喪失。しかし、あまり深くは考えない脳天気な楽天家。ぶっちゃけ、ただの不審者。奇天烈な言動で閉鎖的な島の雰囲気にマシンガンのごとく風穴を開けていきます。
御原凛音(おはらりんね/声優:田村ゆかり)
「だって――わたしもタイムトラベラーだから」
“浦島御三家”の1つ、御原家の跡取り娘。引きこもりで昼夜逆転生活を続けており、昼間は頑なに外に出ようとしません。趣味は深夜の散歩。人物を紹介する時に年齢を付け加える癖があります。
ぶっきらぼうで冷淡なところがあるかと思えば、一方で、自らを“お姫様”と称する夢見がちな側面も。不審人物であるはずの主人公・切那に衣食住や仕事、そして名前を与え、執拗に絡んできたり嫉妬の表情を見せてきます。
切那について何か知っているのは間違いありませんが、頑なに口を割ろうとしません。同じ島の住人にとっても謎の多い人物。
五年ほど前に神隠しに遭ったと噂されていますが、その詳細を語ろうとする者はいません。一部には、本当に御原家の血を引いているのかと疑う島人もいます。
伽藍堂紗羅(がらんどうさら/声優:村川梨衣)
「私は――この島を救う宿命を負う者です」
“浦島御三家”の1つ、伽藍堂家の跡継ぎ。浦島神社の巫女。主人公・切那のことを何かと目の敵にし命を狙ってきます。
呪術や超能力に傾倒しており、非科学的な力の存在を信じてやみません。その理由は彼女が口にする“もう1人の未来人”と関係があります。島人の間では非常識な言動で有名で、生暖かい目で見守られていますが、一部には熱狂的な信者も存在する、島の小さなアイドル。
五年前の火事で両親を失っており、現在は境内に建てられたプレハブ小屋で1人暮らしをしています。両親は何らかの事件に巻き込まれて殺されたのではないかと疑っており、真相を探る中で自らの“宿命”の本当の意味に気付いていきます。
枢都夏蓮(くるつかれん/声優:阿澄佳奈)
「あたしは──ぜってーこの島を出てってやる!」
“浦島御三家”の1つ、枢都家の長女。島の町長の娘。男勝りな口調で、つねにナイフを所持しているなど、未だに反抗期のまっただ中。その実、恋愛ごとに関しては奥手で、よく主人公・切那に弄られます。
勉強はできませんが、島の人間の中ではかなりの常識人で情に厚い。その家柄や人柄から玉の輿を狙う島の男は多いですが、本人は、家出をして本土に行くという夢に向かって邁進中。
切那のことを本土の人間だと信じており、興味を寄せてきます。五年前に家族を捨てて島を去った母親に憧れており、母親の背中を追いかける過程で、その背中の大きさに気付いていきます。
御原玖音(おはらくおん/声優:佐藤利奈)
「切那さんは──あの子を救ってくださいますか?」
御原家の現当主で、凛音の母親。五年前に夫を病で亡くしています。彼女も同じ病を患っており、日光を避けて生活しています。
1人の母親として、目の前の幸せを守り続けることの重要性を説き、空回りしがちな主人公・切那を導いてくれます。ですが、彼女自身もこの島のあり方には納得していない部分があります。
播守太郎(はりすたろう/声優:茂木たかまさ)
「いやぁ、昔からこう、結婚して不幸な目に遭っている女性に弱くてね」
島唯一の警官。島の出身ですが、本土で暮らした経験もあるらしく、温和で人当たりのよい性格で、島に流れ着いた主人公・切那にも偏見を持たずに接してくれます。
枢都守継(くるつもりつぐ/声優:小形満)
「私たちは変わることなど望んでいないのだよ」
“浦島御三家”の1つ、枢都家の現当主。浦島の町長であり、夏蓮の父親。島の変化を嫌い、部外者である主人公・切那を何かと排斥しようとします。最近抜け毛が気になっています。
枢都守春(くるつすばる/声優:河西健吾)
「残念だが、今は一刻も早く戻らないと僕たちが危ない」
枢都家の長男。父親との見解の相違から、四年前に島を出ていきました。
森須賢治(もりすけんじ/声優:ふくまつ進紗)
「いいんじゃよ。人を救うのが、医者の務めじゃ」
森須診療所の院長。島唯一の医者。かなりの高齢で耳が遠いですが、腕は随一。新人看護婦と2人で診療所を切り盛りしています。
山吹桃香(やまぶきももか/声優:加隈亜衣)
「いい匂い……先生と同じ……」
大学院生。海洋学の第一人者に師事し、彼の跡を継ぐべくフィールドワークにいそしんでいます。
舞台
港
本土と島を繋ぐ唯一の出入り口。物資の運搬は定期的に行われていますが、観光客が訪れることはまずありません。
市街地
港に近いところに位置する町。病院や主な商業施設が集中しており、商店街を一周すれば生活必需品はすべてそろえることが可能。とくに米花雑貨店の品ぞろえには定評あり。
駐在所
島唯一の駐在所。不審人物として注目されている主人公は幾度となく世話になることになります。
森須診療所
島唯一の病院。耳の遠い高齢の医者と若い看護婦が切り盛りしています。
浦島神社
島の中央付近に位置する神社。御三家の1つ“伽藍堂家”が管理しています。現在では訪れる人も少なくなり閑散としています。
裏手の林には何故か、大きな釘が何本も刺さった木が散見されています。
甘味屋・竜宮
浦島の小高い丘の上にある甘味屋。島人にとって憩いの場。名物は超大盛りかき氷、通称“鬼盛り”。
本土
浦島から遠く離れた本土。島から船で数時間の場所に位置する、とされていますが……??
言葉(Keyword)
浦島
本土から南東方向に位置する孤島。温暖な気候で熱帯植物などが群生している、のどかな田舎。豊かな自然と水産資源を持っており、観光地として発展していてもおかしくないのですが、さまざまな事情により衰退の一途を辿っています。
浦島御三家
古来より浦島を統率してきた御原家、伽藍堂家、枢都家の3つの家の総称。現在では、御原家と伽藍堂家は権力を失い、枢都家が町長として島を取り仕切っています。
煤紋病
この島特有の風土病。皮膚が炭のように黒く爛れ、ミイラのような見るに堪えない外見を呈します。太陽の光に当たると進行速度が増すことが知られています。
この病気がきっかけで迫害を受けてきたという歴史があり、島人が本土の人間を毛嫌いする要因の1つとなっています。
神隠し
近年、島の子どもたちの間でまことしやかに囁かれている噂話。嵐により島人が行方不明になったことがあったのが噂話の由来だと考えられていますが、良識のある大人ですら、この噂話にあまり触れたがりません。
暴龍島
噂話に登場する、存在しないはずの島。“魔女の棲む島”と呼ばれることも。元々は島の伝承に登場する地名だったのではないかという説もあります。
伝承
遥か昔から島に伝わる神話。御三家の名前がそれぞれ登場するお話。口伝の過程でさまざまなバリエーションが生まれ、現在では原型はほとんど残っていないとされています。
海上ステーション
浦島の沖合に浮かぶ世界最大の海上ステーション。かつて本土から来た海洋調査チームにより建造されました。今から五年前、急遽チームの引き上げが決定されて以来、放置されてきました。現在は、取り壊し作業が進行中。
時空震
宇宙そのものが超光速で振動する現象。別名、時間膨張波(Time dilation wave)。
相対性理論によれば、物体の移動速度が光速に近づくほどその物体に流れる時間は遅くなるため、時空震により光速を越えて振動することで、宇宙そのものの時間が逆方向に進み始めます。
もっとも、全世界の時間が同じように巻き戻るので、誰も時空震の発生に気付くことはできません。時空震キャンセラー(Time dilation wave Antiphase Generator)を用いて巻き戻りの影響を回避すれば、過去へのタイムトラベルが可能となります。ただし、現在の所あくまで机上の空論です。
(C)2018 Frontwing/PROTOTYPE
データ
- ▼『ISLAND(アイランド)』
- ■メーカー:プロトタイプ
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:ADV
- ■発売日:2018年6月28日
- ■価格:6,200円+税
- ▼『ISLAND(アイランド)(ダウンロード版)』
- ■メーカー:プロトタイプ
- ■対応機種:PS4
- ■ジャンル:ADV
- ■発売日:2018年6月28日
- ■価格:5,093円+税