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2018年5月1日(火)

【電撃PS】不定期連載ネタバレなしレビュー『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

文:電撃PlayStation

 バンダイナムコエンターテインメントから発売中のPS4用ソフト『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』。本作は、人気アニメ“ガールズ&パンツァー(以下、ガルパン)”の世界で行われている架空の武芸“戦車道”の試合を体験できるものになっています。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

 この記事では、電撃PS編集部がオススメするタイトルをネタバレなしでレビューするという趣旨のもと、担当スタッフによる熱のこもった記事をお届けしていきます。

“ガルパン”ファンがハマった戦車道の魅力とは!?

 もともと戦車も女子高生もまったく興味がなかったのに、気づいたら映画館で劇場版を6回、最終章第1話を5回。Blu-rayでは30回以上は通して見るぐらいに“ガルパン”にハマってしまった、ライターのうまです。

 そんな自分がこの『ドリームタンクマッチ』にハマらないわけがありませんでした。ではこのゲームのどこにそんなにハマったのかを、いくつかのポイントに分けてお話しさせていただきます。

 と、その前に本作について軽く説明を。このゲームは“ガルパン”の世界で行われている戦車を使った架空の武芸“戦車道”の試合が楽しめるゲームです。時間軸としては、劇場版と最終章第1話の間にあたるので、劇場版までに登場したほぼすべての戦車とキャラクターが登場しています。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

アニメにリアルな戦車バトル!

 まず自分がハマった理由は、使い古された表現ですが戦車での戦いが非常に“リアル”だという点。戦車同士の戦いにおいて、敵の砲撃は回避するのではなく装甲で受け流すのが基本です。このときに垂直に受けるのではなく少し斜めに受けるため、その角度から“昼飯の角度”などと呼ばれております。この防御法も、本作ではしっかり再現。“お昼ごはんの角度”としてシステムに組み込まれています

 ほかにも、履帯に攻撃を受けると履帯が切れて移動不能になったり、実際の戦車で装甲が薄い部分が弱点として設定されているので、戦車を使ったチームバトルゲームとして非常に楽しめる出来になっているのです。

 一見すると難しそうに見えますが、戦車道初心者にも優しい作りになっているのが本作。車長が車内にいる状態でL1ボタンかR1ボタンを押すことで、自動で“お昼ごはんの角度”に合わせてくれる“お昼ごはんガード”も搭載。さらに、照準を敵に合わせることでダメージがとおりやすいかや、敵のどの部位に照準が合っているかなどの情報も表示されたりと、プレイヤー目線で親切に作られています。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

 さらに、本作の“リアル”はこのリアルな戦車戦が楽しめるというだけではありません。リアルな“ガルパン”を楽しめるのが最大のポイントです。

 劇中で印象的だったドリフトや、CV-33ターン通称“ナポリターン”なども使えるので、アニメの試合に近いスピーディーなバトルを楽しめるのです。また、BT-42やT28といった戦車は、履帯をパージできるなどの再現もバッチリです。

 まあ、そんなテクニック的なものよりも何よりもうれしかったのは、L3ボタンを押すことで自由に車長の顔を出したり引っ込めたりできることですけどね!

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

 あと、“リアル”で忘れてはならないのがマップでしょう。“ガルパン”の舞台となる大洗町。劇中でも試合の会場として使われたこの町が、なんとこのゲームでも試合場として登場しているのです。

 遊びやすいように少し縮小されてはいますが、その再現度の高さには実際に足を運んだ自分も驚かされました。アニメを何度も見たことがある人ならば、きっと迷わずに走れるはずです。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

映画が先かゲームが先か!? ゲームでアニメを相互補完

 本作では下記のように全部で5つのゲームモードがあります。

●感想戦モード
 劇場版の名シーンを追体験するモード。劇場版での戦いをキャラクターたちが振り返り、そのときの戦いを再現したバトルを楽しめる。

●争奪戦モード
 豪華賞品をかけた勝ち抜き戦を行うモード。試合内容や対戦相手などがランダムで決定され、5試合すべて勝ち抜くとアイテムなどがもらえる。

●エクストラマッチ
 特別な試合に挑戦するモード。テレビアニメの戦いを再現したものを始め、マウス対CV-33といった変わったバトルも楽しめる。

●フリーマッチ
 自由な組み合わせで試合を楽しめるモード。敵や味方、マップなどを設定して試合を行う。

●オンラインマッチ
 世界中の選手たちと試合を楽しめるモード。ランダムでマッチングされるバトルやフレンドたちとチームを組んで戦うことはもちろん、特別なレギュレーションで戦うイベントマッチなどもある。

 このなかでも驚きなのが、“感想戦モード”と“争奪戦モード”の2つ。バトルの前後にイベントシーンが挿入されているのですが、このどちらもアニメ版のスタッフの監修が入っているため、本編とのリンクも完璧。しかもなんと全編新録音のフルボイスで、テキストの量はかなり多く、イベントシーンだけで30分のアニメを数本見ている気分になります。

 しかも“感想戦モード”では、劇場版の戦いでどのような意図でこう動いた、といった試合中の動きに対してキャラクターたちが解説をしてくれるのです。そのため、ゲームをプレイしてから劇場版を見直すと、劇場版の理解度がさらに深まっていくので、ぜひプレイ後は劇場版を見るのがオススメです。

 さらにいうとテレビアニメや劇場版に加えて、Blu-rayなどの特典映像やドラマCDの設定なども網羅しているのですから、ファンにはたまりません。ドラマCDにて、劇場版直後にに行方不明になってしまった継続高校のメンバーがどうなったかなども、このゲームで明らかになったりするので、ファン必見の内容となっています。

『ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ』

 ここまで書くと、“テレビと劇場版をすべて見てからプレイしたほうがいいのかな”と思うかもしれませんが、そんなことはありません。このゲームをプレイしてからアニメを見れば、よりいっそう理解度が深まるというものです。

 というわけで、すでに“ガルパン”にハマっている人にはもちろん、ちょっとでも興味はあるけどまだアニメを見たことがないという人にもオススメの戦車バトルゲームが、この『ドリームタンクマッチ』なのです。(うま)

(C)GIRLS und PANZER Projekt
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