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2018年5月14日(月)

【BitSummit】『リバーシクエスト2』。懐かしいグラフィックと、一発逆転も可能なバトルシステムとは?

文:電撃PlayStation

 iOS、Androidで2018年にリリースを予定しているRPG『リバーシクエスト2』。BitSummitに出展された本作の概要について、ヨコゴシステムズの田崎亮氏に会場でお話をうかがった。

 webのほか、Androidにはデモ版も公開されているので、気になった人は、そちらから実際のゲームをチェックしてみてほしい。

『BitSummit Volume 6』

――今回のBitSummit出展バージョンはどういったものですか?

田崎亮氏(以下、敬称略):最初のクエストが最後まで遊べるものになっています。web版とAndroid版のデモがすでに公開されていて、こちらは序章すべて遊ぶことができるものになっています。今回BitSummit会場で遊んで気にいってくれた方、または会場に来ることができなかった方は、そちらのweb版、Android版でさらに遊んでみてもらえればと思います。

――2018年発売とのことですが?

田崎:作り始めてすでに約3年半になります。先日Googleさん主催のGoogle Indie Games Festivalがあり、こちらでTOP20に選んでもらうことができました。ただ、こちらのイベントへの応募条件が“2018年内にリリースできるタイトル”だったんです。ということもあり、少なくともAndroid版は2018年にリリースする必要があります(笑)。

――2018年発売ということは、もうおおよそのめどは立っている状況ですか?

田崎:グラフィックに関しては、初期リリースに必要なものは95%できています。あとはプログラムで多少組み込めていないものがありますが、そちらを実装したのち、デバックやバランス調整をして、リリースとなる運びです。

――BitSummitへの出展は今回が初めてですか?

田崎:個人としては初めてになります。今回の『リバーシクエスト2』は、仕事が終わって自宅に帰ってから作っている作品です。仕事ではOnion Gamesで、今回BitSummitに出展している『BLACK BIRD』(今回バーミリオンゲート賞を獲得)などを作っています。Onion Gamesとして何回かBitSummitへは来ていたのですが、個人では初めて出展させてもらいました。

 『BLACK BIRD』では背景やエフェクトを担当していますが、『リバーシクエスト2』ではグラフィック全部&ゲームデザインを担当しています。

――見た目はスーパーファミコン風で、『タクティクスオウガ』をほうふつさせます。

田崎:個人的にスーパーファミコン時代、まさに『タクティクスオウガ』のグラフィックなどが好きだということもあり、こういうゲームがあったらいいなと思って作っています。見た目はそうしたところを意識しているんですが、内容はじつは全然違っています。

 たとえばフィールドですが、進める方向こそマップごとに決まっているのですが、ルートが選べるのほもちろん、穴に落ちる、隠し通路などのギミックもいろいろと用意しており、何度も遊べるようなゲームデザインになっているんです。

『BitSummit Volume 6』

――ボリュームはどれくらいになりそうですか?

田崎:序章のあとに第1章が始まるのですが、全8章を予定しています。だた初期リリースの時点では3章4章あたりまでを実装予定です。その後、アップデートで増やしていく想定です。 スマホのタイトルではありますが、スタミナやガチャといったものはないので、地道に続きを作っていき、アップデートを重ねて最後まで作り終えたところで、コンシューマでリリースできればと考えています。

 価格に関しては、序章はお試しの意味合いとして無料。第1章以降は有料の形を予定しています。

――ストーリーはどのようなものに?

田崎:主人公は普通の人間で、天才や特別な存在にあこがれています。途中から登場する女の子は、神童と呼ばれる存在です。さらに途中から仲間に加わる子は、昔からバカにされ続けています。障碍児、健常児、天才児といったそれぞれの立場の存在が、冒険の中でお互いを認め合いながら進んでいきます。

 こうしたテーマを題材にした理由は、自分の子どもが障害を持っているからなんです。普通に暮らして、障害を持つ人に出会うことは少ないかもしれません。でも、そうした子たちが通う学校へ行くと、そこには多くの障害を持った子たちが暮らしています。こうした現実をテーマのなかに入れ込みたかったんです。

――このテーマがあったからこそ、ゲーム制作をスタートさせたのでしょうか?

田崎:ゲームを作り始めた当初から、テーマはこうしたものにしようと考えていました。メジャーなタイトルでは扱いづらいテーマかと思いますが、インディーなら描けるのではないかと。

――『リバーシクエスト2』を知らない人へ、このゲームのウリを1つ挙げるとしたら?

田崎:バトルシステムでしょうか。バトルは“リバーシ”という名前からわかるとおり、オセロをベースにしたものになっています。オセロは場が埋まっていけば埋まっていくほど、コマをまとめてひっくり返すことができ、一発逆転性が高いです。

 まさにプレイヤーの腕前がものをいうので、難しい状況でも、戦い方しだいで勝つことができるようになっています。

『BitSummit Volume 6』

――角がないステージもあるようですが?

田崎:角自体はあるんですが、角がないステージなどもあります。ステージの大きさも、最初は小さめですが、だんだんと大きくなっていったり。ない角を魔法で作り出すといった要素もあります。

 ちなみにwebのデモ版にはアンケートをご用意していますので、デモ版をプレイしてわかりづらいところや気になったところがあれば、ぜひ書き込んでください。開発の参考にさせていたきます。

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