2018年5月25日(金)

『ダンジョンメーカー』レビュー! シンプルなのに奥深い戦略のダンジョンビルドにハマる

文:イナヤ マギ

 GameCoasterが配信中のアプリ『ダンジョンメーカー』のレビューをお届けします。

『ダンジョンメーカー』

 本作は、配信された直後から人気急上昇中のダンジョンビルドアプリ。魔王となって自分だけのダンジョンを作り、自分たちを倒そうとする勇士たちと戦うタイトルです。

『ダンジョンメーカー』

 シンプルなシステムながら、奥深い戦略性が楽しめる『ダンジョンメーカー』の魅力をお届けします。

魔王となって自分だけのダンジョンを作ろう

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 始めにプレイヤーの分身となる魔王を選択します。ゲーム開始時は敵を魅了できる“リリス”と、吸血攻撃ができる“エリザベス”の2体から選べます。詳しいことは後述しますが、魔王は他にも複数体おり、魔界ショップで解放できます。

施設とモンスターを配置しよう

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 ダンジョンには、罠や戦闘部屋といった施設を配置します。施設は、戦闘報酬で得たり、商人から購入できたりします。配置できる場所は9カ所ですが、特定のレアアイテムを入手すれば拡張可能です。

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 戦闘部屋には、モンスターを最大3体まで配置できます。モンスターはそれぞれスキルを持っているので、罠や戦闘部屋の効果なども加味しながら、配置を決めましょう。

勇士が攻めてきたら魔王も攻撃!

『ダンジョンメーカー』

 戦闘が始まると、たくさんの勇士が右側の×マークから攻めてきます。罠の発動やモンスターの戦闘はすべてオートで進行します。

『ダンジョンメーカー』

 魔王はスキルを使って攻撃できます。右下のスキルをタップして使えますが、画面左下に表示されているマナ結晶が必要です。マナ結晶は時間で溜まっていくので、うまく活用しましょう。

『ダンジョンメーカー』

 ボス勇士を含むすべての勇士を倒すとクリアです。逆に魔王のHPが0になってしまうと、その場でゲームは終了となり、転生して最初からのプレイとなります。

『ダンジョンメーカー』

 ただし、魔王にはゲーム内とは別に“魔王レベル”があり、転生するごとにレベルアップしていきます。魔王レベルが上がると、新しい攻撃スキルが解放されたり、最初から強いモンスターを連れていけるようになったりと、転生直後から強い状態からスタートできるようになります。

毎日の行動は3択から決める

『ダンジョンメーカー』

 ゲームは1日ずつ進行していき、1回だけ行動することができます。一面に並べられた行動カードの1番手前にある3枚から1枚選んで行動することに。通常時は“一般戦闘”、“精鋭戦闘”、“商人”、“ダンジョン”、“宝箱”、“イベント”の6種類の行動ができます。

『ダンジョンメーカー』

 行動を終えると、次の日になります。次の日になると、前日に選んだカード(画像の赤枠)を中心として、上3枚(画像の青枠)が1番手前のカードとなり、そこから選択することになります。行動を選択する画面では2列先のカードまで確認できるので、選びたい行動がある時は、そのカードが選択肢になるように選んでいきましょう。

勇士と戦闘して戦闘報酬をゲット

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 “一般戦闘”を選択すると、通常の勇士と戦うことができます。すべて倒して勝利すると、ゴールドとともに戦闘報酬をもらえます。戦闘報酬は、施設やモンスターなどがランダムで3つ提示されるので、そこから1つを選んで入手することができます。

戦闘報酬でこんなものをもらえる!

・建築カード

『ダンジョンメーカー』

 罠や戦闘部屋、機能などの施設としてダンジョンに配置できます。選択すると、ダンジョン画面となるので、場所を選んで配置しましょう。

・モンスター培養卵

『ダンジョンメーカー』

 モンスターが生まれてくる卵です。選択すると、モンスターがランダムで3体が表示されるので、好きなモンスターを選んで仲間にします。

・魔王強化カード

『ダンジョンメーカー』

 手持ちのモンスター1体を生け贄に捧げて、魔王のレベルを上げます。強いモンスターを生け贄にするほど、多くレベルが上がります。

・合成カード

『ダンジョンメーカー』

 手持ちにいる2体のモンスターを合成して、新しいモンスターを作ります。

・モンスター装備

『ダンジョンメーカー』

 魔王やモンスターが装備できる装備品です。武器や鎧、アクセサリーなど種類はさまざまで、HPや攻撃力などのパラメータを上げたり、あらたなスキルを付与したりすることができます。モンスターごとに1つだけ装備することができます。魔王も装備可能です。

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 “精鋭戦闘”を選択すると、精鋭の勇士たちと戦えます。通常の勇士に比べて非常に強いのですが、勝つとレアアイテムの“遺物”をゲットすることができます。遺物を持っていると、魔王のHPがアップしたり、敵全体にダメージを与えたりするなど有利な効果が得られるので、戦力が整っていたら挑戦してみましょう。

買い物や改造などでダンジョンを強くしていこう

 戦闘以外にも、商人から施設などを購入したり、自分のダンジョンを強化したりといった行動もできます。状況に応じて選択していきましょう。

・商人

『ダンジョンメーカー』

 建築カードやモンスター培養卵など戦闘報酬でもらえるアイテムをゴールドで購入できます。同じアイテムは、購入するたびに値段が少しずつ高くなっていくので注意しましょう。

『ダンジョンメーカー』

 ダンジョン内に特定の施設を配置していたり、特定のモンスターを仲間にしてりしていると、“特殊改造”や“モンスター融合”で、より強い施設やモンスターを作り出すことができます。特別改造やモンスター融合に必要な施設やモンスターは、画面左上にあるレシピをタップして確認できます。

・ダンジョン

『ダンジョンメーカー』

 HP回復やダンジョンの強化が行えます。“休む”を選ぶと、魔王のHPを回復できます。“改造”は、配置された施設をより強く改造します。“訓練”は、モンスター1体を強力な精鋭モンスターにアップグレードできます。

・宝箱

『ダンジョンメーカー』

 レアアイテム“遺物”を入手できます。ランダムで表示された3つの遺物から、1つを選んでゲットしましょう。戦闘せずに貴重な遺物が確実に手に入るレアカードなので、見つけたら優先して取りにいくことをオススメします。

・イベント

『ダンジョンメーカー』

 選択すると、いろいろなイベントが起こり、選択を迫られます。基本的にハイリスクハイリターンなカードです。ただ、たまに戦闘になることがあるので気をつけましょう。

『ダンジョンメーカー』

 個人的には、このイベントのシステムが結構好きです。選択するとランダムで結果だけ出るというのではなく、画像のようにプレイヤーは結果を選択することができます。

 システム上1日1回しか行動できないので、自分のダンジョンの強化が敵の強さに追いつかずにやられてしまうことが多いです。少しでも有利にするために、HPやモンスターを代償として支払って、モンスター全員を強化したり、遺物をもらったりなどのいい結果を望むのか、リスクを嫌って断るのか……ただ断れないこともあります。ギャンブル要素は高いのですが、現状に合わせた選択ができるので、イベントも1つの戦略として使えるのがいいなと思いました。

一定日数経過するとボスが出現!

『ダンジョンメーカー』

 一定日数行動すると、ボス戦カードが現れてボスと対戦します。ボス戦の前日はダンジョンカードになっていますので、HPを回復したり、モンスターや設備を強化したりしてから挑みましょう。ボス戦をクリアすると、ゴールドと戦闘報酬の他に、レアアイテムの“ボス遺物”を手に入れることができます。

『ダンジョンメーカー』

 ボス討伐後は、勇士たちがパワーアップ! 今まで以上に激しい勇士たちの攻撃に耐えながらダンジョンを強化しつつ、また一定日数クリアしてボスに挑みます。これを何度も繰り返し、どんどん強化されていく勇士たちを掻い潜りながら、長期間ダンジョンを存続させることを目指していきます。

魔界ショップで魔王や融合モンスターを解放しよう

『ダンジョンメーカー』

 新しい魔王や融合モンスター、特殊施設は魔界ショップで解放しましょう。魔界ショップはタイトル画面から向かうことができます。

『ダンジョンメーカー』
『ダンジョンメーカー』

 転生したり、実績を解除したりすることでもらえる“魔石”で、新魔王などがランダムで手に入るオリジナルパックが購入できます。いわゆるガチャになるのですが、3つの選択肢から選べるので、欲しいものを優先してゲットできて非常にうれしいです。どんどんプレイして入手しましょう。

『ダンジョンメーカー』

 「すぐに新しい魔王やモンスターを使いたい!」という方は、“禁断”タブ内で、魔王やモンスターなどをまとめて購入できます。転生時にモンスターや施設を継承する便利な能力も購入可能です。

毎回違う展開と高い戦略性がハマる良作

 本作は、行動カードの並びや成功報酬など、さまざまなところで運の要素が多くあり、遊ぶ度に違った展開となって飽きさせません。モンスターや施設は強いものがゲットできるだろうか、いいイベントが発生するだろうかと、毎回ドキドキしながら楽しめます。

『ダンジョンメーカー』

 かといって、運だけでは生き残ってはいけません。ここで“戦略”がカギとなってきます。施設とモンスターを置くだけのシンプルなシステムながら、罠、戦闘施設、モンスターの種類が豊富なので、罠や施設の配置場所を工夫したり、施設やモンスターのスキルを組み合わせてダメージ効率を上げたりなど、幅広い戦略をとることができます。運を含めてコロコロ変わる戦況に豊富な戦略で対応できる、この戦略性の高さが本作最大の魅力ではないかと思います。

『ダンジョンメーカー』

 他にも魅力的なポイントが2つあります。まずは、ゲームのプレイ時間です。ゲーム内1日あたりのプレイ時間はかなり短く、サクサク進められるので、忙しい学生や社会人にも非常にプレイしやすいです。その反面、短いからとどんどんプレイしてしまって、気がついたら長い時間遊んでしまうハマリ要素もありますので、ご注意を! 筆者はこれでかなりの時間を盗まれました。

『ダンジョンメーカー』

 もうひとつが魔王をはじめとする登場キャラクターのグラフィックです。UIや行動カード、アイテムなどは普通のイラストなのですが、魔王や勇士、モンスターたちだけがカワイらしいドットテイストになっているのです! 魔王と勇士はなぜかカワイい女の子ばっかり。モンスターの中には、少女シリーズというものがあり、そのカワイらしさは一見の価値ありです。ぜひ仲間にしてチェックみてください!

『ダンジョンメーカー』

 本作『ダンジョンメーカー』は、手ごろな価格に対して十分すぎるほど楽しめる作品だと思います。今後新たな魔王や罠、モンスター、ゲームモードの追加されるようなので、まだまだ楽しめる要素がいっぱい! 気になった方は魔王となってダンジョン作りにいそしんではいかがでしょうか。

データ

▼『ダンジョンメーカー』
■メーカー:GameCoaster
■対応端末:iOS
■ジャンル:ARPG
■配信日:2018年3月18日
■価格:360円
▼『ダンジョンメーカー』
■メーカー:GameCoaster
■対応端末:Android
■ジャンル:ARPG
■配信日:2018年5月19日
■価格:310円