2018年6月16日(土)
スクウェア・エニックスより発売されている人気タイトル『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズのジョブを考察していく企画記事の2回目をお届けします。
▲『ファイナルファンタジーV』より。 |
ジョブは、ナンバリングタイトルでたびたび登場するシステムで、本シリーズを語るうえでは欠かせないもの。そんな『FF』シリーズのジョブシステムに着目し、ジョブの見た目や特徴などを語っていくのが本企画になります。
2回目では、白色が特徴的でパーティの回復役である白魔道士について考察していきたいと思います。
『FFI』の白魔道士は最初から選べるジョブ……ではなく、ゲーム中盤で白魔術士からのクラスチェンジによってなれるジョブです。
すべての白魔法を使いこなし、パーティメンバーを回復するジョブとして、パーティには1人は入れておきたいジョブではないでしょうか。ただ、戦士とは違い、攻撃面ではあまり活躍が見込めないところが玉に瑕。まあ、白魔道士が1人いるだけで回復は問題ないので、バランス的にはちょうどいいと思います。
ドットで描かれるオリジナル版の白魔術士は、まさにヒロインのような見た目で、誰しも女の子なんじゃないかと思ったのではないでしょうか。髪の色は戦士と同じ赤髪で、ローブで手が見えていないところがかわいらしいんですよね。
▲白魔術士 |
そして、白魔術士からクラスチェンジをして白魔道士になると、戦士からナイトになったように、大人っぽい見た目なります。オリジナル版では、かわいい白魔術士から、大人っぽい白魔道士に変化するので、ちょっと戸惑った人もいたのではないでしょうか。でも、戦士はきりっとして勇ましい感じがしていますが、白魔道士は眉毛の部分がまっすぐでちょっと冷静な感じをにおわせているところが、ちょっとドキッとさせられることも……。
▲白魔道士 |
戦士編で、戦士は一番上に配置する旨をお伝えしました。それと同じく、白魔道士(白魔術士)も、3番目に配置することが多い筆者。縁の下の力持ち的なポジションであると考えている筆者としては、『FFI』では3番目に配置すると落ち着きます。
ちなみに、1番目に戦士、2番目は赤魔術士(もしくはモンク、シーフ)、3番目が白魔術士、4番目が黒魔術士といった構成にすることが多いです。
『FFI』のプレイアブルキャラクターには、ヒロインという位置づけのキャラはいません。ただ、筆者自身勝手に決めていることではありますが、ヒロインとしてあつかいたいジョブが白魔道士を担うキャラです。
『ファイナルファンタジーII』や『ファイナルファンタジーV』のように、初期配置で2番目にヒロイン的な存在が位置づけられることもあり、2番目に白魔道士……と、したいところではあるんですが、パーティ構成で後ろにしたほうが安心感が増すので、3番目にしちゃうんですよね(笑)。なお、並び順が後だから防御力が上がるなどのメリットは特にありません!
『FFIII』は『FFI』とは違い、序盤に手に入るジョブの1つ。基本的に回復役を担い、中盤終わりくらいでも役立てるジョブ。特に戦闘不能から回復できる手段が、購入できない“フェニックスの尾”と、白魔法のレイズ(またはアレイズ)しかないため、白魔道士はぜひ入れておきたいジョブです。
『FFI』の白魔道士は大人びた感じの姿でしたが、『FFIII』の白魔道士は『FFI』の白魔術士と同じようなかわいらしい姿をしています。シリーズを通して思いますが、白魔道士はやっぱり白いローブにフードをかぶっている姿が似合いますね。
▲フィールドでの白魔道士。 |
『FFII』では、この姿のキャラクターは登場していません。個人的な考えではありますが、『FFIII』でこの姿のジョブが登場したということは、やっぱりかわいくて人気だったからなのではないでしょうか。筆者も『FFI』の大人びた白魔道士より、かわいらしく優しそうな姿の白魔道士がしっくりきます。
上記でお伝えしたように、レイズが使える白魔道士は本当に重宝します。フェニックスの尾は他シリーズでは購入できますが、オリジナル版『FFIII』においては非売品。白魔道士がいないと気軽に冒険することもできません。
特に戦闘不能のまま戦闘が終わってしまうと経験値をもらえないので、なるべく生き返らせてから戦闘を終わらせたい時には、レイズは必須じゃないでしょうか。
また、アイテムとして使用することで効果が発揮する武器などがあれば、アタッカーとしても十分活躍できるところもいい感じ! さすがにモンクや黒魔道士といった純粋なアタッカーよりかは劣りますが、仲間を回復できて、攻撃も可能な白魔道士はやはり超優秀なジョブだと思います。
▲『FFIII』でもやっぱり3番目に配置! |
『FFV』のジョブは、それぞれのキャラによって姿が変わります。白魔道士だとバッツとガラフはフードを外した姿、レナ、ファリス、クルルはフードをかぶっている姿が特徴的です。
役割については『FFI』、『FFIII』と同じくパーティの回復役として重宝します。白魔法を使うことで、より効率よくパーティ全体を回復できるところも他タイトルと同じと言えるでしょう。
皆さんはどのキャラを最初に白魔道士にしましたでしょうか? 筆者はかわいさ優先で、女の子キャラのレナを白魔道士にしていました。ファリスもフードを深くかぶっていてかわいいのですが、そこは趣味ということで!
あと、『FFI』や『FFIII』で白魔道士は3番目に配置するといいましたが、『FFV』では違います、風のクリスタル入手時を例にすると、1番目はナイト(バッツ)、2番目は白魔道士(レナ)、3番目は黒魔道士(ガラフ)、4番目はモンク(ファリス)にしています。
一応、順番は変えられるのですが、初期の順番が一番しっくりくるんですよね。そのため、ずっと上記順番でゲームを進めていきます。1キャラでもずれると落ち着かない! ちなみに、途中で仲間になるクルルは3番目です。
筆者の一番好きな姿は、ゲーム後半で仲間になるクルルの白魔道士姿です。これが最高にかわいい! 猫耳で赤い服、赤い靴、まさに「あざとい!」といわせんばかりの姿をしています。
『FFIII』でも、白魔法を使いこなすスペシャリスト“導士”というジョブが、クルルの白魔道士姿と似たような見た目をしています。導士もクルルの白魔道士に負けずとも劣らずくらいかわいらしい姿をしており、『FF』シリーズのジョブの中では、トップクラスで好きな見た目です。
『FFXI』の白魔道士は、最初から選べるジョブとなっています。パーティでの役割は、シリーズの他タイトル同様に回復役。片手棍や両手棍を武器で装備できますが、パーティ戦においては基本的に、前衛ジョブと一緒に武器で敵を攻撃することはほとんどありません。
また、回復役としては超優秀なので、1パーティに1人はいてほしいジョブとなっています。
ジョブの特徴を現している装備であるAF。白魔道士はシリーズ通して白と赤が特徴的なデザインの装備となっており、『FFXI』でもそれは健在です。また、シリーズの他タイトルよりデザインがこっているのがいい感じ。特に服の前のデザインに模様が入っているところも素敵なんですよね。
個人的に似合っていると思う種族はタルタルです。あのこじんまりとした姿でかわいいAFを着た時のあざとさは本当に抱きしめたいレベル(笑)。他にもAF2(レリック装束)やAF3(エンピリアン装束)と一般的に呼ばれる装備も白と赤がメインのデザインで、どちらも素敵な見た目をしています。
一度でいいから、100人くらいの白魔道士のAFを着たタルタルがそろったところを見てみたいものです(笑)。ずらーっと集まっているところを想像すると、壮観だろうなあ……!
白魔道士といえば回復役ということで、主にケアル系の回復魔法をすることがメインの役割だと思います。しかし、白魔道士をメインジョブにした人ならウェポンスキル(WS)“ヘキサストライク”を、一度は使いたいと思ったことがあるんじゃないでしょうか? かくいう筆者も、白魔道士をメインジョブとしてプレイしていた時代もありまして、本当に使いたくて必死に片手棍スキルを上げたものです。
ちなみにヘキサストライクは、片手棍の中で強力なWS。6回攻撃のため、敵を殴るエフェクトやモーションは非常に荒々しいところも特徴的です。
▲ヘキサストライク |
筆者はヘキサストライクを使いたいがために、フレンドなど仲のいい人たちと冒険に出て、よくアタッカーの人に混じって敵を攻撃して、ヘキサストライクをとにかく使って遊んでいたこともありました。
まあそんなことをしていたら、たまに痛い範囲攻撃を受けたり、急いで大きな回復をしてターゲットをとって、敵の攻撃を受けて倒れてしまったりしたこともいい思い出です。
なお、昔は白魔道士のみのWSでしたが、その後に風水士も使えるように。さらに条件付ではありますが、戦士やナイトも使えます。こちらも一度でいいから、パーティメンバー総出でいっせいにヘキサストライクを使っているところを見てみたい!
『FFXIV』の白魔道士のロールはヒーラー。主にダメージを受けたパーティメンバーを回復する役目です。両手幻具と呼ばれる杖のような武器を使用し、基本的に後衛として戦うジョブです。ちなみに、公式サイトのジョブガイドには、下記のような説明が書かれています。
癒やしと浄化の力として編み出されながらも、人々の尽きぬ欲望のために乱用され、大災厄を引き起こした歴史を持つ“白魔法”。一度は、禁忌として封じられたが、後世、“グリダニア”の“角尊”たちの手で復元され、密かに継承されてきた。
その知識を正しく扱うことができたなら、どんな死地にあっても仲間を救うことができる、最後の希望となるはずだ。
“癒しと浄化の力として編み出された”となっている白魔法。パーティの回復を基本とする白魔法ですが、『FFXIV』では“大災厄を引き起こした歴史を持つ”と記載があるところがかなり印象的です。
なお、戦士と同様に、白魔道士になるには条件を満たす必要があります。幻術士というクラスをレベル30にして、白魔道士のジョブクエストをクリアしてジョブになりましょう。
『FFXIV』はとにかく素晴らしいグラフィックで、装備のデザインが一級品! 細かいところまで描かれており、素敵ではない装備が存在しないと思えるくらいのデザインばかりです。
『FFXIV』の白魔道士AFについても素晴らしいの一言。見た目は、シリーズの他タイトルのように白と赤がベースのデザインになっていますが、よく見るとかなりこっていることにも注目してほしいところ。また、白魔道士の特徴的なフードも再現されています。ただ、『FF』シリーズをプレイしてきた筆者にとっては、このフードをかぶれないところがちょっと残念ではありますが、やっぱり再現されているところはうれしいものです。
他にも注目していただきたいポイントは、ちょっとしたポーチのようないれものがついているところ。ゲーム的に特に利点はありませんが、ワンポイントファッションとして、個人的にプラスですね!
ケアルやエスナ、レイズなどを使う白魔道士ですが、『FFXIV』の白魔道士はストーン系やホーリーといった攻撃魔法も使えます。もちろん回復がメインの役割ではありますが、攻撃することによって、敵を早く倒せたり、足りない分の攻撃を補佐したりできるので、余裕さえあれば攻撃したいところ。
そして、回復も攻撃もうまくできた時の達成感はかなりいい! 特に敵が多くいる場面で、範囲攻撃のホーリーを使うと、気持ちよさが倍増です。ただ、あくまで白魔道士はヒーラーなので、回復がおろそかになるなら攻撃しないほうがパーティのためになるのでご注意くださいませ。
※パッチ4.3段階での白魔道士をもとに記事を書いています。
白魔道士は、『FFI』では少し大人っぽく、かわいさの度合いは低いですが、概ねどの『FF』シリーズでもかわいく見えるところがいいですね! パーティの役割では回復役に特化した存在で、見た目でも癒されるところがとても素敵なジョブだと思います。
戦士とは違い、ジョブシステムがあるタイトルには必ず存在する白魔道士。パーティに1人いるだけで安心感が増すところは『FF』シリーズを通して変わらないのではないでしょうか。
ちなみに、『FFXI』と『FFXIV』についてはMMORPGということでさまざまなかわいい装備がそろっています。AFも白魔道士っぽさがあって、とてもよく似合っているとは思いますが、それ以外にも白魔道士専用のかわいい系の装備が用意されているところが本当にうれしいものです。
▲『FFXIV』のオリゾン系装備(通称AF2)。武器は“タイラス・ゼニス”です。 |
また、『FFV』についての紹介は本記事がはじめてなので、1つだけ補足を。この『FFV』は、同じジョブでもキャラごとに見た目が異なるところがとても印象的でした。ひと目でキャラがどのジョブになっているのかがわかる仕様は本当にすごいと、今さらながら感心してしまいます。
白魔道士については、フードをかぶっているキャラやいないキャラ、猫耳のようなデザインをしているキャラもいます。キャラとジョブの特徴を生かしつつ、見てすぐにわかる表現方法はどの『FF』タイトルでも考えられていると感じました。
(C) 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
(C) 1987 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
(C) 1990 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
(C) 1992 SQUARE ENIX CO., LTD.All Rights Reserved.
(C) 2002-2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
(C) 2010 - 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.