2018年6月11日(月)
あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。
第74回でお祝いするのは、CAPCOMから発売された『ポケットファイター』です。『ストリートファイター』や『ヴァンパイア』などの人気格闘アクションのキャラクターが、ポップなデフォルメキャラとなって戦う2D格闘ゲームです。
1997年にアーケード版で登場し、1998年6月11日にプレイステーション版が、7月9日にセガサターン版が発売されました。今回はPS版を使っています。
本作の操作は、方向キーとパンチ、キック、スペシャルのボタン3つで、従来の格闘ゲームと比べるとかなりシンプル。パンチとキックボタンをタイミングよく押すだけでつながる“フラッシュコンボ”が搭載されており、格闘アクションをあまりやったことのないプレイヤーとのバトルでも気軽に盛り上がれます。必殺技のコマンドが画面下に出ているうえに、ややシンプルなのも初心者にはうれしい要素です。
上記のように初心者が楽しめるベースがありつつ、格闘ゲーム経験者が楽しめる要素も満載。攻撃などで得られるジェムをためて使う“マイティコンボ”や、すべてのジェムと引き換えに危機を脱出できる“メガクラッシュ”、“クラッシュカウンター”、フィールドで入手できる攻撃アイテム“アイテム玉”などを駆使して、相手と深い読み合いをすることが可能。見た目から想像できないほど、しっかりとした格闘ゲームに仕上がっていました。
使用キャラクターは、隠しキャラを含めて全部で12人。人気の格闘ゲームのキャラクターをデフォルメした参戦キャラのパロディストーリーを楽しめます。
『ストリートファイター』シリーズでおなじみの格闘一筋な青年。世界中の強いファイターのことを聞くため、物知りと噂のタバサに会いに行くことになります。
『ストリートファイター』シリーズに登場するリュウのライバル。倦怠期の恋人のイライザを置いて、お高めのオネエちゃんをナンパしに出かけます。
『ストリートファイター2』シリーズに登場するレスラー。偉大なる祖国のため、ミュージカルスターとなったフェリシアをロシアに招待しようと画策します。
『ストリートファイター2』シリーズなどに登場する女刑事。毎日いろんな事件を追っていますが、今日は動物園から動物が脱走事件を追うことに。
『ストリートファイターZERO2』から登場した女子高生ファイター。夏休みを利用して、憧れのリュウを探す格闘修業の旅に出ます。
『ストリートファイター3』に登場する忍者女子高生。大好きなソフトクリームのため、こっそり村を抜け出して東京へ向かいます。
『ヴァンパイア』シリーズに登場するサキュバス。退屈しのぎと自己顕示のために、他の女性ファイターを倒して1番を狙います。
『ヴァンパイアハンター』から登場したチャイニーズゴースト。ダークストーカーズを追っていましたが、旅費が尽きてしまったのでアルバイトをするためにザンギエフに会いに行きます。
『ヴァンパイア』シリーズに登場するキャットウーマン。無事ミュージカルスターになったので、次は恋愛映画の出演を目指し、コネを持っていそうなケンを探して旅をします。
『ウォーザード』に登場する魔法使い。レイレイ一族に伝わる魔法のステッキを手に入れるため、レイレイに会いに行きます
『スーパーストリートファイター2X』から圧倒的強さを持つ格闘家。キャラクター選択画面で、リュウの左側にカーソルを合わせると選択できます。ゴウキの修業場所だった獄炎島がリゾート地となってしまったため、次の修業場を探す旅に出ます。
『ストリートファイターZERO』から登場する最弱格闘家。キャラクター選択画面で、ケンの右側にカーソルを合わせると選択できます。自身の格闘術“サイキョー流”を広めるため、最近話題になっている女子高生ファイターのさくらを弟子にスカウトしに行きます。
本作の魅力はなんと言っても、ポップでコミカルなデザインです。デフォルメされたキャラクターだけでなく、攻撃中やフラッシュコンボ中にナースやセーラー服などの衣装を着るバトル演出、ロゴやUI周りのフォントにいたるまでポップでカワイく、見ているだけでもおもしろいのです。
また攻撃中に他のカプコンキャラのコスプレをしたり、背景にいろいろな作品のキャラクターがいたりと、カプコン作品を遊んだことがあるプレイヤーがニヤリとする演出がちりばめられています。プレイしながら、ネタを探し合う楽しさがあるかと。
コンシューマ版ではアーケードバトルや対戦などを行える“ポケットファイターモード”に加えて、体力ゲージが尽きるまで戦う“ランニングバトル”を楽しめます。さらにPS版では、自分のキャラクターが作成できる“つくってふぁいたーモード”があります。このモードでは、プレイヤーが作ったキャラクターをオートバトルで対戦させることができます。
まずはベースとなるキャラクターを作ります。タバサからの10の質問に答えて決めるか、自分の好きなキャラを選んで決定しましょう。
ベースのキャラクターができたら、能力や行動を変化させるカードを集めて強化していきます。カードは、バトルに勝つと入手できます。
“ストリートバトル”や“サバイバル”で自分のファイターをCPUと対戦させられます。“テストバトル”を選べば、プレイヤー自ら、自分の作ったファイターと戦うことも可能。
“ライバルバトル”では他のプレイヤーが作ったキャラクターと対戦することができ、キャラクターデータを入れたメモリーカードを持ち寄って、対戦することもできました。
前述したように、操作しやすいうえに見た目がポップで遊びやすい本作。そのうえで、格闘ゲームとしても楽しめます。
PS Storeではゲームアーカイブスが配信中。PS3とPSP、PS Vitaでプレイできるので、カプコン作品のキャラが大集合したポップな格闘アクションを遊んでみてください。
(C)CAPCOM CO., LTD. 1997, 2011,
(C)CAPCOM U.S.A., INC. 1997, 2011 ALL RIGHTS RESERVED.
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