2018年6月27日(水)
さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”。連載第10回では、熱い応援が魅力のニンテンドーDS用ソフト『燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2』をお届けします。
6月といえば梅雨。この記事を書いている時は、まだ梅雨に入っていないのですが、掲載されているころには、雨ばかりで陰鬱な毎日をすごしているかもしれません。
今回はそんな湿った空気も吹っ飛ばせそうなゲームのことを書きたいと思います。
それは『燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2』です。
熱い応援で人々を助けていくリズムゲームであり、2005年に発売された『押忍!闘え!応援団』の続編となっております。リズムにあわせて下画面に現れるマーカーをタッチしたり、スライドさせたり、回したりするというシンプルで遊びやすいシステムです。
なぜ『1』でなく『2』を選んだのかといいますと、この『2』からライバル応援団が登場するのです。ライバル応援団の面々もかなり濃く、魅力的なメンバーばかり。ただ、『1』も最高におもしろいので、交えつつ書いていこうと思います。
まず、前作にも登場した孤高の応援団のメンバーを紹介します。
左から一本木 龍太(いっぽんぎ りゅうた)、百目鬼 魁(どうめき かい)、田中 一(たなか はじめ)。パッケージにも描かれているのが一本気龍太です。
このゲームは、3人の誰を選ぶかで難易度が変わってきます。田中だと“気軽に応援”というモードでイージー。一本気だと“果敢に応援”というモードでノーマル。百目鬼だと“激烈に応援”というモードでハードモードとなります。
そしてこれらの上に“華麗に応援”というモードがあり、こちらはチアガールたちで応援していくことになります。
しかも最高難易度です。1回でも失敗すると立て直しが難しくなるくらいゲージが減ってしまう鬼仕様。私は途中で諦めましたね……。
最初にも書きましたように、『2』ではこのメンバーに加えて、ライバル応援団が登場してきます。
孤高の応援団に対するのは高潔の応援団……。
左から西園寺 隼人(さいおんじ はやと)、鬼龍院 薫(きりゅういん かおる)、菊地 新太(きくち しんた)。パッケージの一本気の横にいるのが、西園寺ですね。“気軽に応援”だと菊池が、“果敢に応援”だと西園寺が、“激烈に応援”だと鬼龍院で応援していくことになります。
応援団は、困った人が「おうえんだーん!」と叫ぶと、どこからともなく現れて熱く応援してくれます。そりゃ宇宙にだって行くし、過去にタイムスリップまでします。なお、タイムスリップが描かれたのは前作『1』です。
▲ダサいスニーカーを多く仕入れてしまい、それを宇宙人に売るために宇宙へ! |
彼らは、応援を必要とする人がいれば、どこからともなく駆けつけてきてくれるのです。そんな彼らが最初に応援するのが、99社面接を受けたのに落ち、今日が最後の1社目だという青年。
実は彼、前作では浪人生で、大学受験を受ける際に応援してあげているのです。
そんな彼が『2』で社会人になるべく奮闘しているのは、『1』を遊んでいると「お!?」っとなりますね。時が進んでいることに興奮しました。
▲ちゃんと応援できれば内定をもらえるストーリーに! |
曲はスキマスイッチさんの『全力少年』。『応援団』シリーズは選曲もまたいいんですよね! 今ではもう懐メロかもしれませんが、当時の新曲から往年の名曲まで収録されているのです。
私はこのゲームでチェッカーズさんの『ジュリアに傷心』を覚えて好きになりました。
曲が好きという理由で何度も遊んだステージは、男の子がおねしょをしないように応援するステージです。曲が布袋寅泰さんの『バンビーナ』で、中毒性はかなりのもの。
グッと難易度が上がってきて、次はどこにマーカーが出るかを覚えていかないとクリアできなかった思い出があります。しかもこのステージで出てくる少年の両親は前作に出てきたキャラで、ストーリーの最後に結ばれたカップルなので、ここでも前作をやっているとニヤリとします。
多くがギャグテイストなのですが、その中にはシリアスなお話もあります。
フィギュアスケートをしている姉妹のお話で、姉のリナの方が新星と言われて周りからチヤホヤされていました。妹のマナはそれに嫉妬し、「リナ姉なんてもう知らない!」と言い、スケートを辞めてしまうのです。
しかしその日の帰り道に、姉は交通事故で亡くなってしまいます。突然の姉の死に自分のせいだと嘆くマナに、コーチはリナ姉が使っていたシューズを預けます。
それを受け取ったマナは再びスケートをする決意を抱くというストーリーを、AIさんの『Believe』とともにプレイします。今までと違うテイストにグッときます……。そして難易度も高いので、別の意味でもグッとなります(苦笑)。
▲画像はギャグよりの画像です。 |
そして応援を重ねていくと、最終ステージなるものが登場。この話がとても熱いんです!! 『1』の最後もとても熱かったのですが、『2』はライバルがいるからこその展開があり、そこに私は痺れました。
彼らが最後に応援するもの。それは我々にはなくてはならない物であり、膨大なエネルギーを秘めているもの。そう、太陽です!
運動を止めてしまった太陽……凍結していく地球……人類滅亡のカウントダウンが始まった時に、応援団は立ち上がります。この戦いは本当に熱いです。そして相当やり直しました……。ラストステージにふさわしい展開と難易度です。
結末はぜひ自分の目で確認してほしいですね!
数あるリズムゲーの中でも、この『応援団』シリーズは幅広い難易度を楽しめるうえに、1つ1つのストーリーがおもしろいです。応援で世界を救うことができるなんて、このタイトルならではの魅力ですよ。まあ、救えるかどうかは応援のでき次第なのですが……。
続編を今でも待ち望んでいる一作でした! おつきあいいただき、ありがとうございます。押忍!!
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