2018年7月17日(火)
【おすすめDLゲーム】『Overcooked オーバークック』は厨房の気分をリアルに味わえるゲーム
ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『Overcooked - オーバークック』をお届けします。
『オーバークック』は最大4人でローカルマルチプレイを楽しめる、はちゃめちゃ協力クッキングアクションゲーム。2016年8月にSteamで配信され、その1年後の2017年10月12日にNintendo Switchで『Overcooked - オーバークック スペシャルエディション』が配信されました。そして、先日のE3にて続編『Overcooked!2』が2018年8月に配信されることが発表されました。
今回は来たる『Overcooked!2』に向けて、『オーバークック』をプレイして感じた特徴や魅力をレポートしていきます。
なお、画面はNintendo Switch『オーバークック スペシャルエディション』のものです。
簡単操作で誰でも楽しい!
このゲームは、簡単に説明すると食材を切ったり、焼いたり、煮たりして、完成した料理を皿に盛り付けて、フロアにお届けするというゲームです。使うボタンは“移動”、“物を持つ”、“調理アクション”、“走る”だけで、とてもシンプル。ボタンを連打する必要はなく、ただ押すだけでそれらのアクションを起こすことが出来ます。
初めてプレイする人でも2分もあればすべての動作を覚えられるので、気軽にみんなで遊べるのが魅力です。
▲かわいいグラフィックを見るだけでワクワクします。 |
▲操作説明のイラストもキュート! なお、走るアクションが書いていませんが、下ボタンで走ります。 |
ゲームはまずチュートリアルからスタート。ここで、“食材を手に取る”→“切る”→“盛り付ける”という調理の流れを練習できます。
▲食材をBOXから取り出し、まな板まで持っていきます。 |
▲まな板で切った食材を皿に盛り付けましょう。 |
▲これでサラダが完成! 画面の左上には、今作るべき料理のオーダーが表示されています。 |
チュートリアルのレシピは、野菜を切って盛り付けるだけの“サラダ”でしたが、ステージが進むと野菜を煮込む“スープ”や、肉を焼く“ハンバーガー”、魚を揚げる“フィッシュフライ”など、さまざまな工程が必要なレシピがガンガン出てきます。
▲新レシピが出てくると教えてくれるので、その都度覚えておきましょう。 |
実は王国滅亡を救う物語が展開
最初は「料理をしてレストランの売上を増やすゲームなのかな?」と思っていたのですが、実は魔獣を倒し滅亡の危機にあるオニオン王国を救うという、メインストーリーがあります。
先ほどのチュートリアルは、魔獣にサラダを食べさせているシーンでした。
チュートリアルを兼ねて魔獣と戦いますが、まったく歯が立ちません。そのためにシェフは、タイムポータルを使って過去に戻され、まだ平和だった時代のオニオン王国で旅をしながら各地で修業してくることを命令されるのです。
▲メインストーリーは、魔獣が迫りオニオン王国が危機に直面しているところから始まります。 |
▲魔獣には歯が立たず、タイムポータルにて過去へと飛ばされるシェフ。 |
▲クッキングの秘術をマスターすべく、シェフたちは世界へと旅立ちます。 |
オニオン王国各地のステージがシェフを苦しめる
レストランの厨房はもちろん、街中の厨房、車上の厨房、船上の厨房、はたまた南極のような氷の上の厨房など多彩なステージで、シェフは修行することになります。
各ステージは厨房の見た目が違うだけではなく、多種多様なギミックがあります。例えば街中のステージでは、なぜか厨房のど真ん中に横断歩道があり、歩行者が厨房を縦断していく驚きの仕掛けがありました。
▲歩行者に道を塞がれて、隣の厨房に行けなくなることも! |
船上のステージでは、船が傾き厨房の配置が右に左に変わっていったり、氷上のステージでは厨房で走ると滑ってしまい、海の中へ落ちたりします。他にもいろいろなステージがあるので、プレイして多種多様なギミックを楽しんでください。
▲海へ落下するとしばらくの間、厨房に帰ってこられなくなります。 |
現実同様に、料理では調理時間がポイントとなります。チュートリアルで作成した“サラダ”ならゆっくり作っても問題ないのですが、火を使った“焼く”、“煮る”、“揚げる”といった料理の場合は注意してください。
少し目を離した隙に、鍋が炎上することも。焦らず厨房にある消化器を使えば火は消えるのですが、放置すると厨房がどんどん燃えていってしまいます。
▲厨房が炎上してしまうと、もちろん料理は作れなくなります。 |
マルチでは厨房気分を、シングルでは職人気分を楽しもう
操作方法が簡単なので、多人数でワイワイプレイできるのですが、ステージが進むにつれ、レシピの増加とさまざまなギミックによって難易度がどんどん上がっていきます。そのため、ひとりがうまければなんとかなるということはなく、全員が声を出してうまく連携を取らないと、スムーズにクリアできません。
「誰かトマトを切ってくれない?」、「鍋を火からどかしてー!」、「ここに玉ねぎ置いておくね」「ちょっと、そこどいて!」といったゲームプレイ中とは思えない、まるで厨房の中のような会話をすることが重要です。しっかり連携するのは大変ですが、すべての工程がうまくかみ合った時の喜びは格別!
▲シェフが分断されるステージでは、誰がどの役割を担うのかの声掛けが重要に。 |
シングルプレイの場合は、ひとりのシェフを操作するのではなく、ふたりのシェフを切り替えながら操作するので、片方のシェフが食材を切っている最中に、もう片方のシェフが食材を取りにいくといった動作をひとりで操作しなければなりません。
個人的にはシングルの方が難易度は高いと感じました。マルチとは異なり黙々と作業することになり、ワン・オペレーションの厳しさを実感することになります。シングルはマルチとは違った操作、役割分担があり難易度が格段にあがるので、「『オーバークック』を極めたい!」という人はぜひチャレンジしてください。
▲シングルでは“L”と“R”でシェフを切り替えて操作します。 |
追加された2つのモード
Steam版ではダウンロードコンテンツだった“ロストモーセル”と“フェスティブシーズニング”。Nintendo Switchの『Overcooked - オーバークック スペシャルエディション』には収録されているので、最初から遊べます。
ロストモーセル
こちらは本編である“キャンペーン”モードには出てこなかった、さらに複雑なギミックのステージが追加されたモード。本編をクリアしなくてもプレイすることは可能ですが、かなり難しいので、本編をクリア後にチャレンジするのがオススメです。
フェスティブシーズニング
こちらはクリスマスシーズンに配信されたDLC。そのため、シェフがサンタ帽をかぶっていたり、新レシピに“シチュー”が追加されていたりと、クリスマス仕様となっています。見た目がカワイイので「お祭りのようなモードかな」と思いきや、新レシピのシチューがかなり厄介です。
この2つのモードは、オーバークックのおもしろさとプレイのコツを知り、さらに研ぎ澄まされた連携を行わないとクリアできない難易度となっています。再度のお知らせとなりますが、ぜひ本編をクリアしてから挑戦してください。生半可な気持ちで挑戦すると、痛い目にあいます……。
シングルでもマルチでも、同じステージを何度でも楽しめる『オーバークック』。友人や家族と明るくワイワイと遊べるので、雨が多い季節の暗い気分を吹き飛ばすのにうってつけのパーティーゲームです。
Overcooked. Developed by Ghost Town Games Ltd (C) 2017. Published by Team17 Digital Ltd. Team17 is a trademarks or registered trademarks of Team17 Digital Limited. All other trademarks, copyrights and logos are property of their respective owners.
データ
- ▼『Overcooked』
- ■メーカー:Team17 Digital Ltd
- ■対応機種:PC
- ■ジャンル:シミュレーション
- ■配信日:2016年8月4日
- ■価格:1,680円(税込)
- ※開発:Ghost Town Games Ltd.
- ▼『オーバークック スペシャルエディション』
- ■メーカー:Team17
- ■対応機種:Nintendo Switch
- ■ジャンル:シミュレーション
- ■配信日:2017年10月12日
- ■価格:2,150円(税込)