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2018年7月4日(水)

サバイバルRPG『ザンキゼロ』は死が隣り合わせの緊張感と死がバネになる成長要素がおもしろい

文:キャナ☆メン

 青い空に青い海、夏に似合う景色のPS4/PS Vita用サバイバルRPG『ザンキゼロ』が、スパイク・チュンソフトから7月5日に発売! そのPS4版を事前に遊ぶ機会を得たのでプレイレポートをお届けします。

『ザンキゼロ』

 『ザンキゼロ』を一言にすると、サバイバルとダンジョンRPGが融合した完全新作です。人気シリーズ『ダンガンロンパ』を手掛けた菅原隆行さんがクリエイティブディレクターを、寺澤善徳さんがプロデューサーを務め、エッジの効いたゲーム性とシナリオが魅力になっています。

『ザンキゼロ』
▲ゲーム開始直後には、主人公の1人である日暮ハルトがビルから飛び降りるいきなりのシーン! 初めからプレイヤーを引きつける展開です。

 プレイして筆者のツボだったのは、ダンジョンRPGにおけるリソース管理をサバイバルゲームとして掘り下げ、さらに寿命の概念を加えたことで、“進むか退くか”のジレンマが抜群におもしろくなっていることです。

 クリーチャと呼ばれる敵は全力で殺しに来るし、パーティメンバーは腹を空かせ、ストレスを感じ、しまいには便意をもよおす。「うぅ……おトイレ!」なんてボイスが聞こえてくると、もう、リアルで漏らしそうな時くらい、緊張感と絶望感を覚えますからね。

 こんなに必死でトイレを探すゲームがあっただろうか!(あったらごめんなさい)

『ザンキゼロ』
▲便意は言葉のギャグ性に反して、プレイでは重要なパラメータ。便意があることで、パーティの控えメンバーに活躍の機会が増え、探索の緊張感も増していると思います。

 本記事では、特にダンジョン探索を中心に、プレイしてどのようにおもしろく感じたかを詳しく紹介していこうと思います。

意外性とドラマ性に満ちたクローン人間たちの物語

 『ザンキゼロ』の舞台は、地球上の都市がすべて海に沈み、人類文明の残骸である廃虚が島のように転々と浮かぶ世界です。

『ザンキゼロ』

 その島の1つ“ガレキ島”で、世界が滅んだ後にたった8人残された人間、それもクローン人間たちの物語が描かれます。しかも、彼らはある事情から13日しか寿命がなく、死んでは生き返る状態を繰り返して、廃虚世界のサバイバルに挑みます。

『ザンキゼロ』
▲ハルトに先立って、ガレキ島で目覚めたクローン人間たち。彼・彼女らのサバイバルが、人類の終わりと再生をつなぐ物語に――。
『ザンキゼロ』
▲クローン人間たちのへそに埋め込まれたペケ字キー。これによって、新たな身体に記憶を受け継いで再生することができます。

 主人公は8人と多いですが、いわゆる“キャラが立っている”メンバーぞろいで、セリフ回しも魅力的です。また、章ごとに視点人物が変わることで、それぞれの内面が深く描かれていきます。

『ザンキゼロ』 『ザンキゼロ』
▲個人的に一番笑える個性を持っていると感じたのが、筋骨隆々な身体でしきりに愛を口にする医師の一葉マモルです。肉体派かつ医師なのでバトルでも活躍させやすい!

 特に、それぞれの視点人物が、廃虚の探索を通じて人間だったころの過去と向き合うシーンは衝撃的。人間性の表裏や清濁を合わせて描くドラマには、きっと心揺さぶられるものがあると思います。

 例えば第1章では、視点人物である日暮ハルトが、「真実をつかむことで人々を守りたい」という理想を掲げて編集者となり、彼がどんな出来事を経験して、ゲーム開始直後のシーンであるビルから飛び降りる場面に至るのかが描かれます。

『ザンキゼロ』
▲廃虚はダンジョンになっており、探索中に“攻略ビデオ”という映像によって、徐々に主人らの過去が明かされていきます。

 少しずつ明らかになる過去、意外性のある展開から生まれる新たな謎。ストーリーは、先が気になる展開でグイグイと引き込まれ、思わず人に話したくなるような体験を得られるものになっています。

『ザンキゼロ』
▲ハードな表現もあれば、笑えるシーンもあり、そして泣ける場面もある。できれば、エンディングまで何も見ずに楽しんでほしいストーリーです。

 また、個性という点で圧倒的な輝きを放つのが、ブラウン管の中のキャラクターである、テラシマショウと羊のミライでしょう。

 2人は、主人公らのサバイバルをガイドする謎の映像“エクステンドTV”のキャラクターで、見た目もセリフ回しもインパクト抜群。昭和の白黒テレビを思わせるシュールなビジュアルにまず笑い、パロディとブラックユーモアにあふれた会話に腹を抱えてしまう。そんな愛すべきコンビです。

『ザンキゼロ』 『ザンキゼロ』
▲普段はショウがボケ役でミライがツッコミ役なのに、要所で立場が逆転する絶妙な会話劇は毎度ウケます(笑)。

 しかも、ショウとミライをそれぞれ演じるのは、中尾隆聖さんと野沢雅子さんですからね。脚本がタダでさえおもしろいのに、大ベテランの演技にかかると、もはやニヤニヤが止まりません。エクステンドTVのシーンになっただけで、頬がゆるんでしまう!

『ザンキゼロ』 『ザンキゼロ』
▲ドSなショウからひどい目に遭わされることが多いミライ。

緊張感あるダンジョン探索にサバイバル性と老化が奥深さを加える

 『ザンキゼロ』の軸はダンジョンRPGで、章ごとにガレキ島へ漂着する廃墟を探索してゲームを進めます。また、必要なアイテムがあれば廃虚から拾ってくるか、素材を集めて自作するしかない本作では、廃虚探索がサバイバル生活の一環とも言えるでしょう。

『ザンキゼロ』
▲野生生物を倒して得られる肉は、貴重な食料源となります。

 廃虚の探索は、最大4人のパーティを組んで行います。他のメンバーは控えとなり、システムメニューでいつでも再編成可能。逆に言うと、状況次第でメンバーを適宜入れ替えてダンジョンを攻略するパーティマネジメントがおもしろさの1つになっています。

『ザンキゼロ』
▲UIはPC向けのダンジョンRPGに近く、Lスティックでポインタを動かし、気になる場所を調べたり、アイテムを拾ったりできます。

 また、バトルはリアルタイム制で、フィールドを徘徊する敵とシームレスに戦います。アイテムの使用やマップを開く操作時もポーズがかからないため、のんびり準備を整えていると死角から殴られることも。気が抜けないガチのダンジョン探索を楽しめます。

『ザンキゼロ』
▲アイテムを使用したり整理したりする場合は、音に注意しましょう。死角であっても、近くに敵がいれば気付けるはずです。

 さらに、ダンジョンRPGらしく謎解きが豊富なのもうれしいところ。序盤はヒントが十分に用意されていますが、後半は頭を悩ませる謎解きもあり、その醍醐味を体験できると思います。なぞなぞが得意な柔らかい頭の人は、意外とすんなり解けるかもしれませんが(笑)。

 そして、“生”を感じるサバイバル性と“死”を必然にする老化の概念が、生死を賭けたダンジョンRPGのプレイに、奥深さを加えています。

生死は紙一重の緊張感がクセになるバトル

 本作のバトルは、敵の死角から攻撃するのがベストで、最悪でもヒット&アウェイでの立ち回りが基本になります。普通におすすめの難易度でプレイするなら、敵の正面から近づくことはかなり危険です。

『ザンキゼロ』
▲敵の攻撃は、振りかぶるモーションなど、予兆に合わせてマス移動することで避けられます。

 もし攻撃を食らえば、下手をすれば1発、そうでなくとも2、3発で死ぬことはざら。サバイバル性の高いゲームであるがゆえに医薬品は貴重で、そう頻繁に使えません。

『ザンキゼロ』
▲純粋なダメージだけでなく状態異常も脅威。特に毒を食らうと、序盤は見殺しにせざるを得ない場合も……。人によっては往年のダンジョンRPGを思い出すかもしれません(笑)。

 中でもスリルを感じるのが、クリーチャと呼ばれる異形とのバトルです。クリーチャは好戦的なうえ、クリオネと呼ばれる触手で特殊な攻撃を仕掛けてきます。特にゲーム後半は慣れたつもりでも油断すると殺されるので、姿を見るだけで一定の緊張感を楽しめるでしょう。

『ザンキゼロ』
▲野生生物にも難敵はいて、序盤の代表格がイノシシです。遠くから一直線に突進してきて、その体当たりは致命傷になります。

 なお、避けることに関してはタイミング勝負になりますが、バトル全体ではアクションよりも戦術に力点があります。例えば扉を閉めて敵の通行を邪魔したり、曲がり角を盾にして範囲攻撃を防いだり、どのように立ち回って戦うかのほうが重要だと感じました。

 また、後半のダンジョンになると敵の数が増えて囲まれやすくなるので、瞬間的な判断を問われる場面が増えてきます。キャラを育成するRPGのおもしろさに加え、プレイヤーの戦い方やテクニックが生きるゲームなので、きっとゲームが好きな人ほどハマるはず。

 ゲームを進めるほど、油断できない緊張感と自分の立ち回りで危機を切り抜けた時の達成感がクセになりますよ!

『ザンキゼロ』
▲1撃の重みが大きいゲームですが、きちんと敵の動きを観察すれば、どの敵も立ち回りの工夫次第で切り抜けられます。
『ザンキゼロ』
▲本作のバトルでは、部位破壊がポイントに。チャージ攻撃を叩き込んで、積極的に部位を破壊しましょう!

寿命とパーティマネジメントのおもしろさ

 本作は、単にサバイバルとダンジョンRPGが融合しているだけでなく、クローン人間の“13日の寿命”というものが、ゲームプレイのアクセントになっています。

 比良坂サチカ以外の7人は、その短い寿命の中で幼年期、青年期、壮年期、老年期という成長と老化を遂げます。年代によって能力は変化し、幼年期と老年期はバトルメンバーとしてはかなり弱体化するのが特徴です。

『ザンキゼロ』
▲1人だけペケ字キーの形が違うサチカは、ずっと同じ姿のまま。他のメンバーのように、寿命を迎えて死ぬこともありません。

 そして絶妙なのが、基本的にフロアを移動するごとに1日が経過する仕組み。このため廃虚の探索と老化が切り離せないデザインになっており、各キャラクターの年齢を踏まえて探索の計画を立てることが本作独自のおもしろさになっています。

『ザンキゼロ』
▲サチカ以外の7人にとって寿命は絶対。どんな場所でも寿命を迎えれば死にます。

 例えば、老年期のキャラクターが弱いからとスタメンから外した場合、何もせずに寿命を迎えて死ぬ場合があります。もし少しでも長く廃虚を探索したいならば、老年期のメンバーをスタメンにしたほうが、全キャラクターを使って探索できるでしょう。

 しかし、戦力的なベストメンバーでスタメンを編成し、探索を続けるのが難しくなったらさっさと切り上げるという考え方もアリなのです。

 また、パーティ編成は目の前に敵がいようと好きなタイミングで変えられるので、探索中の状況に合わせてこまめにメンバーを入れ替えることもできます。

『ザンキゼロ』
▲ボス戦などの場合、キャラクターをまさに“残機”ととらえ、何人か死んでも誰かが生き残って勝てばいい、と割り切るのもアリでしょう。

 つまり、どのようなパーティマネジメントをするかはプレイスタイル次第で、その時々の状況でも変わります。

 廃虚の攻略を終えるまでの長い目で見て年齢(パーティの戦力)をどうコントロールするか、このおもしろさはかなり新鮮でした。

『ザンキゼロ』
▲寿命は“シガバネ”という要素によって、最大17日まで延ばせます。

サバイバル性が廃虚探索をより楽しくする

 探索時に気を配りたいのが、各キャラクターが持つスタミナ、ストレス、便意の数値です。これらフィジカルやメンタルを表現したパラメータが、サバイバル感を味わえる要素の1つになっています。

 例えばスタミナが0になれば、HPがどんどん減少して死に至ります。食べ物を口にすればスタミナを回復できるので、探索に食料の確保は必須。腹が減っては、戦どころか生きることもできぬのです!

『ザンキゼロ』
▲スタミナが20%以下になると腹の虫が鳴るので、0になる前に、きちんと食事を摂りましょう。

 しかし、食事を摂ると便意の上昇につながるジレンマもあります。便意はトイレでしか解消できず、耐え続けて頂点に達すると“漏らす”のです。これはゲームだと分かっていても緊張感を覚えます……!

 パーティの控えに回せば探索を続けられるので、ゲーム的にはパーティ編成を活用すれば済むし、控えのメンバーが活躍する機会が増えるとも言えますが。ただ、全員の便意がピークに近づいている場合は、余力があっても退くか漏らすかの選択を迫られるでしょう(笑)。

『ザンキゼロ』
▲漏らすとバッドステータスが付き、180カウントのクールタイム(攻撃できない状態)が発生しますが、悪臭を癒す“せっけん”があれば、漏らす選択肢はなきにしもあらず……。

 そうしたパラメータの管理の他に、アイテムの確保や使い道といった部分もサバイバル的なおもしろさになってきます。廃虚の内側であれば、アイテムの所持枠や重量制限が縛りになりますし、外側であればクラフトやベースの拡張で、何を優先するかの選択があります。

 廃墟内の敵などは日数の経過で再POPするので、リソースの確保は時間さえかければ難しくないですが、先述の寿命の問題もあります。もし、ボス戦に青年期や壮年期で挑めるように計画すれば、物資の少ない状況で攻略を急がねばならないケースもあるでしょう。

 もちろん、急がずに準備して、そのうえで年齢を調整する手もアリ。サバイバルとダンジョン攻略、寿命のコントロールが密接に影響し合っているからこそ、自分のスタイルで楽しめるプレイの幅があっておもしろいのだと思います。

『ザンキゼロ』
▲年齢を踏まえて、廃虚攻略やサバイバルの計画を立てるのが楽しい本作。しかし、シビアな難易度がその計画を変えてしまうことも……。一筋縄で行かない部分も、楽しさですが(笑)。
『ザンキゼロ』
▲なお、誰かが死んで落としたアイテムは持ち帰れなかったとしても、同じ場所に戻ればアイテムを回収できます。

死んで成長するのはプレイヤーの腕だけじゃない

 本作は、おすすめと表示される難易度を選んだ場合、死んで覚えるゲームでもあるし、死と隣り合わせのスリルを楽しむゲームでもあると思います。

 とはいえ、死んで心が折れるどころか、逆にメリットを得られるのが『ザンキゼロ』のすごいところ。“シガバネ”というシステムにより、キャラクターを復活させた際、死んだ状況に耐性を得られるようなボーナスが付けられるのです。

『ザンキゼロ』
▲死んだクローン人間の復活は、ベースにあるエクステンドマシンで行い、クローンの生成行為をエクステンドと呼びます。エクステンドには、敵を倒すと得られるスコアが必要です。

 例えばある敵に殺されれば、その敵から受けるダメージが減るし、寿命を全う(まっとう)できれば4種の基本パラメータがすべて上昇します。しかも1度得たシガバネボーナスを失うことはなく、発動するボーナスの数に制限もありません。

 つまり、死ぬことでプレイヤーがゲームのコツを覚えるように、キャラクターも死ぬことで成長するのです。キャラクターの成長は、やはり目に見えるぶんわかりやすいので、これは目からウロコが落ちるおもしろさでした。

 本作はレベルアップによってキャラクターの能力値は変化しませんが、シガバネはかなりの数が存在し、いろいろなシチュエーションで死ぬほど、キャラクターはどんどん強くなっていきます。

『ザンキゼロ』
▲斬新な成長要素になっているシガバネボーナス。新しいボーナスを探すうちに、死ぬことが楽しくなってくるかも?(笑)

 斬新なゲームシステムなので、もう少し踏み込んだ感想を書くと、仮にバタバタとパーティメンバーが死んでもロードしてやり直さず、“しっかりと死んでおく”ことがプレイのコツと言えるかもしれません。

 シガバネボーナスで敵や攻撃に対する耐性をつけると、かなり被ダメージが変わってくるので、ゲームの攻略に影響を与えます。エクステンドに必要なスコアは、視点を変えれば“シガバネボーナスを得るためのお金”という側面もあるでしょう。

『ザンキゼロ』
▲耐性を得るシガバネボーナスは、敵や攻撃方法などによって細かく種類が存在します。

 また、本作の難易度は、おすすめと表示されるIIIの上に2つあり、難易度を上げるほどドロップ報酬がよくなります。

 むしろ高難易度でしか入手できないドロップ報酬もあるので、死を恐れずにシガバネボーナスでキャラクターを強化し、その上で高難易度のプレイにチャレンジすると、より深くゲームを楽しめるはずです。難易度を上げる際は、武器もしっかり強化しておきたいところですが。

『ザンキゼロ』
▲難易度は、初めのうちは3段階ですが、ゲームを進めるとおすすめの上にある難易度も選べるようになります。

 なお、成長要素としては他にスキル修得もあります。こちらは、バトル向けかサバイバル向けか、バトルであれば前列向けか後列向けかなど、プレイヤーが好みに合わせて各メンバーをカスタマイズできるシステム。何を優先してスキルを修得するかで、プレイスタイルを反映できるおもしろさがあります。

『ザンキゼロ』
▲共通スキルと固有スキルがあって、修得できるスキルやスキルレベルが違うため、キャラクターごとの個性も楽しめます。

 その他、3章以降はクリーチャのクリオネをパーティメンバーに移植できるようになるカスタマイズ要素も解放されます。

 使うほどクリオネに侵食され、侵食度がDANGER状態で使うと死んでしまう、というアクの強さはありますが、探索に役立つクリオネがいくつもあります。難易度を上げないと入手できないクリオネもあるので、コレクション要素としても楽しめるでしょう。

『ザンキゼロ』
▲主人公の中でも三花締リョウは、クリオネの扱いに向いたスキルを修得できます。
『ザンキゼロ』
▲ゲームを進めると、寿命の最終日だけ使えるクリオネの自爆技“シルバースト”という要素もアンロックされます。効果的に使うのは難しいですが、かなり強力!

歯応えも遊び応えも十二分に満足できるRPG

 『ザンキゼロ』は、ただ難易度がシビアだからではなく、サバイバル性や老化のサイクル、シガバネによる成長など、さまざまな要素が相互に影響しあって、骨太な歯応えとおもしろさを体験できるダンジョンRPGだと思います。

 上で紹介してきた以外にも、おもしろい要素はまだまだあって、ベースの施設を拡張したり、寝室でキャラクター2名を同室にして添い寝させたり、攻略済みの廃虚でいろいろなイベントを見られたり、かなり遊び応えがあります。

『ザンキゼロ』
▲ベースの拡張では、一部の素材は入手機会が限られているので、どの施設から拡張するか悩みどころになるでしょう。

 ちなみに好きなキャラクター2名を同室で寝かせるソイネマッチングは、キャラクター固有のバフを付けられる実用性の他、2人の絆が深まることでイベントを見ることもできます。ただし、絆の上昇値を高めるには寝室を拡張する必要があるのでご注意を。

『ザンキゼロ』 『ザンキゼロ』
▲絆イベントは、すべてのキャラクターの組み合わせぶん用意されているので、膨大な数が存在します。コンプリートするのはかなり大変かも……?
『ザンキゼロ』
▲こちらは、特定の廃虚攻略後に見られるイベントのワンシーン。廃虚イベントを見ると、エクステンドマシンにスコアが補充されるメリットもあります。

 すべてのイベントを見るのは大変だと思いますが、ゲームをクリアすると、ラスボス手前の時間軸で遊び続けられるクリアデータを保存できるので、高難易度やイベント系のやり込み要素はクリア後にじっくり遊ぶことも可能です。

 ダンジョンRPGや歯応えのあるゲームが好きな人はハマる作品だと思いますし、何よりゲームデザインが素晴らしいので、おもしろい完全新作に飢えたゲーマーは、ぜひ手に取ってほしい1本だと思います。

 また、ストーリー性やキャラクター性を重視したゲームとしても、内容・ボリュームともにオススメです。特に『ダンガンロンパ』シリーズを遊んだ人であれば、本作のシナリオも楽しめるでしょう。

『ザンキゼロ』
▲なお『ダンガンロンパ』のセーブデータがあると、時折、ベースにモノクマが出現します。

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