2018年7月13日(金)
コーエーテクモゲームスから発売される、PS4/PS Vita/Nintendo Switch用ソフト『ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~』の最新ゲームシステム情報と特別インタビュー企画を一挙公開!
『ネルケと伝説の錬金術士たち』は、街づくり×RPGがコンセプトの『アトリエ』シリーズ20周年記念作品です。
本日、本作からの初登場キャラクター2人を含めた登場キャラクターの情報が更新された『ネルケ』ですが、ここではゲームシステムについての新情報を公開。さらに後半では岸田メルさん&NOCOさんの特別インタビューも掲載!
⇒『ネルケ』に登場するロロナ、トトリ、フィリスのビジュアルはこちら!
ヴェストバルトの発展を進めるネルケは、素材の採取や開拓のため、周辺の調査も行います。けれど未開の地での調査は危険が伴い、時には魔物と出会うことも。伝説の錬金術士たちの力を借り、一緒に未開の地を切り拓きましょう!
調査ではパーティを組んでヴェストバルト周辺の探索ができます。移動は自動で、移動中には素材の採取や戦闘などのイベントが発生することがあり、パーティに参加している伝説の錬金術士たちもネルケの手助けをしてくれます。
戦闘に参加できるのは最大5人まで。戦闘中はキャラクターの持つスキルをプレイヤーが選択し、発動することができます。強力な攻撃や回復、ステータス上昇など、キャラクターごとにスキルはさまざま!
担当管理官であるネルケに課せられた仕事は「村を大きく発展させること」。まだまだ新米のネルケが、きちんと担当管理官の仕事をこなせているかを確認するため、ネルケには目標となる課題が出されます。協力してくれる人々と力を合わせ、課題の達成を目指しましょう!
▲課題の内容は人口を増やす、特定の施設を充実させるなどさまざま。課題を達成することで村は大きく発展し、ストーリーが進行します。 |
▲発展が進めばグレードアップした施設を建てられます。 |
▲配置しているのは薬屋。村の規模が大きくなれば建てられる施設も増え、グレードアップした施設を建てることも可能に! グレードが上がった施設では、妖精さんを雇えるようになり、さらなる売り上げにつながるかもしれません!! |
7月10日に電撃PlayStation編集部がお贈りした、『ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~』のスペシャル番組。その放送直前に『アーランドの錬金術士』シリーズのキャラクターデザインを手掛けた岸田メルさんと、『ネルケと伝説の錬金術士たち』のキャラクターデザインを手掛けるNOCOさんへ出張インタビューを実施。最新作への想いや、当日サプライズ発表された『アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~ DX』についてうかがいました。
『ネルケと伝説の錬金術士たち~新たな大地のアトリエ~』スペシャル番組
――『ネルケと伝説の錬金術士たち』はある意味オールスター的なタイトルですが、最初にこのお話をお聞きしたときはいかがでしたか?
NOCOさん:じつは最初にこのお話をいただいたとは、キャラクター全員を私が描くって信じていなかったんですよ。言われてはいたけれど、さすがにそれは冗談だろうと思っていたんです。でも、今はこうして全員を描いているという(笑)。
岸田さん:20周年記念作品だから、今までの主要キャラクターがたくさん出てきますよね。それをNOCOさんがお1人で描かれるって聞いたときは、「NOCOさん、やばい仕事受けちゃったなー」って思いましたよ(笑)。僕個人としては、単純にどんな作品になるのか楽しみでもありますが。
――実際にこれだけのキャラクターを描いてみていかがですか?
NOCOさん:それはもう大変ですよ(笑)。監修なども含めて、いろいろな方に手伝ってもらいつつ、なんとか作業を進めている感じですね。
――ちなみに、もし岸田さんに「キャラクター全員を描いてください」というようなお話があったら、やってみたいですか?
岸田さん:うーん、さすがに即答で断りはしないですけど、検討します。これは前向きにという意味でなく、ガチでお断りの検討をします(笑)。ボリュームなどを考えたら、正直やりたい、やりたくないというレベルの問題ではないと思いますし。
――たしかに即答はできないレベルのお仕事ですよね(笑)。そんな大変なお仕事ですが、原作で担当されたイラストレーターさんの特徴を残しつつも、自分なりの色を付け足していく作業のなかで、心がけている部分はありますか?
NOCOさん:私は昔からわりと真似て描くことは得意だったので、技術的な苦労はあまりないですね。ただ、あまりに似過ぎて、オリジナルの絵に見えてしまうのも困るなと思いまして。なので、似せながらも自分が描いているというポイントをうまく組み込む作業に気を遣いました。そのあたりのバランス感覚は難しいです。
――今回は隣に岸田さんがいらっしゃるので、ぜひロロナ、トトリ、メルルの3人についてこだわったポイントをお聞きしたいです。
NOCOさん:色使いと、質感ですかね。ほかのキャラクターもそうですが、原画の特徴をなるべく拾って、ユーザーさんに違和感を与えないように気をつけました。岸田さんのキャラクターは、見ていてワクワクするような、ちょっと匂い立つ感じが魅力だと感じていまして。そこをちゃんと出したいと思いながら描かせていただきました。
――岸田さんから見て、NOCOさんが描くロロナたちはいかがですか?
岸田さん:もう単純にすごくかわいいし、色の塗り方やディテールの付け方とか、僕の絵をすごくリスペクトしてくださっているなと感動しました。やはり自分がキャラクターをデザインする場合、ある程度平面的にして、自分なりに描きやすくしている部分があるんですよ。例えばロロナのマントとか、トトリの飾りとかね。NOCOさんの絵はロロナならば座りながらもマントがなびいている感じとか、トトリならばバレエっぽい動きをつけているとか、立体的な印象を受けるのでステキですね。それと、やはり自分でデザインをすると、シルエット的にこのキャラクターはこんな感じだろうと、凝り固まってしまうこともあるんです。なので、僕以外の人がロロナたちを描くとこうなるんだと今回知ることができたことが新鮮で、とても刺激を受けました。
NOCOさん:岸田さんのキャラクターは描いていて楽しいです。
岸田さん:それはうれしいですね。ちなみに、僕は自分のキャラクターを描くのは苦手です(笑)。
NOCOさん:それについては私も同じです(笑)。
――本作の主人公のネルケは錬金術士ではありませんが、これまでの主人公とデザインの方向性に何か違いや変化などはありましたか?
NOCOさん:ネルケは錬金術士ではないので、じつはデザイン的な制約が少なかったんです。今までは錬金術士らしく、瓶やカバンを持たせる必要などがありましたが、その制約がなくなったので、かなり自由に描かせていただきました。あとは、今回貴族という設定だったので、その貴族らしさを出すために、煌びやかさを持たせました。そういう意味では、『アーランド』シリーズのキャラクターに近い雰囲気になったと思います。
――岸田さんから見て、主人公のネルケはどんな印象でしたか?
岸田さん:僕が最初に見たのは3Dモデルで、NOCOさんのイラストではなかったんですよ。そのとき今までの印象とまったく違うので、思わず「錬金術士っぽくないですね」と言ったら、そこで初めてじつは……とネルケが貴族だと知りまして。そういう意味では、まさにNOCOさんの狙いがちゃんと伝わっているんだと思います。
NOCOさん:それはよかったです。あとは歴代の主人公が出てくるので、髪色が被らないよう注意しました。今までになかった髪色にしようと、ネルケは青色になったんです。
岸田さん:たしかに今までにないですね。
NOCOさん:集合イラストになったときのバランスも考える必要がありますし、同じ色があまり多いと誰が誰だかわからなくなるので、そこは気を付けました。
――あとは本日の番組で、『アーランド』シリーズをPS4などの最新機種に移植した『アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~ DX』の発売が発表されました。あらためて『アーランド』シリーズへの想いと、これから遊んでみようと考えている方へメッセージをお願いします。
岸田さん:『アーランド』シリーズは、元々ゲームのキャラクターデザインが1つの夢だったこともあって、かなり入れ込んでいました。この作品で多くの人に僕のことを知っていただくきっかけにもなりましたし、開発が終わってもいろいろといいことがありました。それくらい印象に残る、愛着のあるシリーズでしたね。ただ、イラストレーターの目線だと、時代ごとに描きたいものや、どう描いていきたいかは違ってくるので、さすがに10年前の自分の絵を見るのは、昔の自分を見ているような気分で正直ツライです(苦笑)。とはいえ、本作で新しいユーザーさんに『アーランド』を知ってもらうチャンスでもありますので、そこは楽しみでもあります。それこそ『ネルケと伝説の錬金術士たち』をプレイして、シリーズに興味を持たれた方への『アトリエ』入門として、プレイしてもらえたらと思います。
――では最後にNOCOさんから、『ネルケと伝説の錬金術士たち』を楽しみに待つ方にメッセージをお願いします。
NOCOさん:現在発表されている以外にも、おそらく皆さんが予想されているよりたくさんのキャラクターが登場するゲームです。今までの人生で一番絵を描いているくらいキャラクター数が多いので、ぜひ楽しみにお待ちください。
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved. ※掲載されている画面写真はPlayStation(R)4で開発中のものです。
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