2018年8月11日(土)
オリジナル版『FF』シリーズの肉体派ジョブを考察。拳で戦う強力なアタッカーモンク編
スクウェア・エニックスより発売されている人気タイトル『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズのジョブを考察していく企画記事の3回目をお届けします。
▲『ファイナルファンタジーIII』より |
ジョブは、ナンバリングタイトルでたびたび登場するシステムで、本シリーズを語るうえでは欠かせないもの。そんな『FF』シリーズのジョブシステムに着目し、ジョブの見た目や特徴などを語っていくのが本企画になります。
3回目では、自身の拳を使っての戦いが得意なアタッカー役のモンクについて考察していきたいと思います。
『ファイナルファンタジーI(FFI)』
『FFI』のモンクはゲーム開始から選べるジョブで、素手(すで)での攻撃だけでなく、ヌンチャク系や杖系の武器を装備できます。レベルが上がり、自身の攻撃力が上がっていくのにあわせて素手での攻撃力もアップ。武器を装備した時よりも強くなるので、武器を装備することは少なくなると思います。
戦士と同様に魔法を使うことはできませんが、素手は攻撃が2ヒットするため、『FFI』ではもっとも爽快なアタッカーではないでしょうか。
モンクといえば頭にバンド!
『FFI』のモンクは青い服に茶髪といった、昔のロック系バンドのような見た目をしているところが特徴的です。
クラスチェンジをしてスーパーモンクとなった後も頭身こそ変わるものの、見た目はほとんど変わりません。
むしろ頭身が上がったことで、腕が細くなっているので弱体化しているようにも見えませんか!?(もちろんシステム的にはそんなことありません)
▲スーパーモンク |
素手の攻撃が強い!
生粋のアタッカーであるモンクは、上記に記載した通り、武器を装備するより素手での攻撃がとにかく強いジョブです。序盤は武器を装備したほうが強い場面もありますが、すぐに素手での攻撃が強くなっていきます。
また、武器での攻撃が1ヒットに対して、素手の攻撃は必ず2ヒットになっているところも強みの1つ。序盤で武器でのダメージのほうが高くても、ついついヒット数の高いすでにしてしまうのは、私だけでしょうか……。
あと、『FF』シリーズを通してやっているせいか、やっぱりモンクといえば素手の攻撃がしっくりくるんですよね。体を張っての攻撃こそモンクといえるでしょう!
『ファイナルファンタジーIII(FFIII)』
『FFIII』のモンクは、戦士や白魔道士と同じタイミングで入手できるジョブの1つです。アタッカー役を担い、戦士よりも高いダメージを与えられるため、パーティに入れれば活躍できること間違いなしです!
『FFI』から変化した見た目
『FFI』のモンクは、髪型がセミロングで頭にバンドのようなものをつけているところが特徴的でした。『FFIII』ではそれが一変し、髪の毛は逆立った感じになり、バンドではなく、バンダナのようなものに変わっています。
▲上から2番目のジョブがモンクです。 |
また、腕にはリストバンドをつけているところも特徴的ではないでしょうか。他にも、『FFI』では長ズボンだったのに対して、『FFIII』では足が見えるものになっています。なお、どういう服なのかはドット絵なので不明ですが、半ズボンを履いているんでしょうか……。
戦士編、白魔道士編でも見た目について語りましたが、タイトルによって見た目が変わるのはすごく新鮮でいいですね!
モンクか赤魔道士か……
筆者は『FFIII』の最初のパーティ編成で戦士、白魔道士、黒魔道士とあと1ジョブにいつも悩んでいます。
白魔法・黒魔法が使える赤魔道士か、攻撃力の高いモンクにするか……。個人的には序盤の最大の難関だと思っています(笑)。
序盤なら回復・攻撃魔法どちらでも使える赤魔道士を使いたいところではありますが、筆者はどっちかというと敵を物理的に倒すことが好きなので、モンクを選ぶことが多いです。
特に武器を買わなくても素手で十分に強いところがグッド! あとは装備にそこまでお金がかからないで進められるというのも、モンクを選んでしまう理由の1つです。
『ファイナルファンタジーV(FFV)』
『FFV』のモンクは『FFI』と『FFIII』と同じく、アタッカーとしての役割を担います。『FFV』では武器を装備できないため、己の拳だけで戦う、なんとも男らしいジョブです。そして素手での攻撃は相変わらず強力です。
レナのモンクが大好きです!
白魔道士編で「『FFV』はキャラごと違う見た目をしている」と紹介しましたが、もちろんモンクでもそれは同じ。個人的には、レナのモンクがお団子頭で、チャイナドレスを着用しているところがとてもポイントが高い! とてもポイントが高い!(2回目)
クルルもかわいらしい道着を着ているので、ついついモンクにしたくなります。また、ファリスは柔道着のような服を着用しており、白地に赤いラインが入っているのが特徴的。やや地味めの印象ですが、実際はどういう服装なのかは気になるところ(笑)。
ちなみに、男性キャラはかなりワイルドな格好をしています。バッツは、『FFIII』のモンクのようなバンダナを着用したうえで、上半身は肌がかなり見えています。ガラフなんかは上半身裸で髭を生やしているので、熟練の僧のような感じがしますね。
獲得できるアビリティが優秀
モンクは全ジョブの中でもHPが高く、覚えるアビリティに“HPアップ”があります。そのため、ゲームを攻略していくうえでHPの底上げとして獲得したいアビリティの1つです。
また、HPや一部ステータスを回復できる“チャクラ”や、物理攻撃を受けると反撃する“カウンター”など、優秀なアビリティを覚えられます。
その中でも個人的には、チャクラは便利なアビリティだと思っています。白魔法の回復ほどではないにしろ、MP消費なしで誰でも回復できるところがいい感じ! 一部ステータスを回復させるところもいいですよね。
『ファイナルファンタジーXI(FFXI)』
『FFXI』のモンクは、ゲーム開始時から選べるジョブです。ここまで紹介した『FF』シリーズのモンク同様に、『FFXI』のモンクも強力なアタッカーとして活躍します。
▲個人的に好きなウェポンスキル“空鳴拳”。 |
得意な攻撃は、拳を使ってダメージを与える格闘となっています。格闘は、他の武器と違い、通常で2回攻撃のため、ちょっとお得感があります。まあ格闘武器のD値(武器の基本性能)によって、他の武器との調整はされているとは思うんですが……。
殴る、殴る、ひたすら殴る!
どの『FF』シリーズでもモンクの役割は、敵にとにかくダメージを与えること。特に『FFXI』のモンクは、ジョブ特性に格闘の攻撃間隔が短くなる“マーシャルアーツ効果アップ”を覚えるため、より攻撃の回転率がいいジョブです。
あわせて、装備や魔法によるヘイスト効果などで、攻撃間隔をさらに短くすれば、とにかくボコボコと敵を攻撃できる恐ろしいジョブとなります。
効果時間中、攻撃間隔が短くなる“百烈拳”を使えば、“つねに殴り続けている”と表現していいくらいに攻撃するので、とても気持ちがいい!
特にバトルエリア拡張コンテンツであるアビセアで、アートマ(自身に強化効果を付与できる特殊なシステム)と呼ばれるものを付与して戦うと、状況次第では攻撃間隔がかなり短い状態で敵を攻撃できて、とてもストレス解消になるんですよね(笑)。
ガードスキル上げは修行のよう!?
『FFXI』のレベル上げは、平行してスキル上げもやる必要があります。もっとも重要な格闘スキルは、レベルを上げる時に敵を攻撃するため、勝手に上がっていくのですが、ガードスキルについては、敵から攻撃されないと上がらないため、上げることが難しいスキルです。
スキル上げは、ソロで行う人も多いと思います。筆者は、モンク99になった後にガードスキルを上げを始めましたが、とにかく上がりにくかったことを覚えています。また、スキルが高くなるにつれて、強い敵と戦っていかないと上がらないため、敵からのダメージがつらくなり、かなり苦労をして上げました。
そんな、ガードスキル上げは自身の体力と精神も鍛えていく……まさに修行といっても過言ではないのではないでしょうか!(笑)
大変なところもあるモンクですが、筆者はとても好きなジョブですね。
『ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)』
『FFXIV』のモンクのロールはDPS。『FFXIV』でもアタッカー役として活躍するジョブです。
格闘武器を装備でき、近接での戦闘が得意。敵の側面や後方といった位置から攻撃を仕掛けることでよりダメージを与えられる、少しテクニカルなジョブです。
公式サイトのジョブガイドを見ると、モンクは下記のように説明されています。
かつてエオルゼア随一の軍事力を誇った城塞都市“アラミゴ”。
その精強なる軍勢の中で、パイク兵と並び、他都市に恐れられたのが“モンク”と呼ばれる僧兵であった。
“ラールガー星導教”の僧侶でもある彼らは、信奉する壊神“ラールガー”に一歩でも近づくため研鑽を積み、独自の格闘術を発展させてきた。
“他都市に恐れられたのがモンク”ということですが、設定でも相当強いイメージのジョブだということがわかります。
なお、戦士、白魔道士と同様に、モンクになるには条件を満たす必要があります。格闘士というクラスをレベル30にして、モンクのジョブクエストをクリアしてジョブになりましょう。
テクニカルだけどやりごたえのあるDPS!
近接ジョブの中でも、敵の側面、背面を行き来しながら戦うところがモンクの特徴です。敵のランダムターゲットや移動時にも、どれだけしっかり側面・背面で適切なアクションを行えるかがポイントとなります。
側面、背面をつねにとらなければいけないモンクは本当に忙しいジョブだと思います。しかも、範囲攻撃などを避けつつ動かないと、戦闘不能になってしまう場合があるため、いろいろと注意しながら戦うことに。
しかし、そのすべてがうまくいった時には、やった人にしか味わえない楽しさがあります。プレイヤー8人で強大な敵に挑む“蛮神戦”でも、自分なりに動きを考えながら戦うのも楽しいです。
パッチ4.0からは、“桃園結義”という自己中心範囲で味方にバフを付与できるアクションが実装され、よりパーティに貢献できるようになりました。テクニカルでいそがしいジョブではありますが、とてもやりごたえがあり、楽しいジョブなので、やったことのない人にもやってほしいです。
『FFXIV』のモンクは黄色がよく似合う?
『FFI』と『FFIII』のモンクは青みがかった色の服、『FFV』は赤や白、黒といったようにキャラごとに違う服、『FFXI』のアーティファクト(AF)はオレンジをベースとした服になっています。
※アーティファクト(AF)はジョブの特徴を現している装備のこと。
『FFXIV』のモンクAF1は鮮やかな黄色の防具となっており、目立つ色ではありますが、かなりカッコいいデザインをしています。特に触覚のような装飾がついた頭防具は、『FF』シリーズを通してもあまり見ないデザインをしているかと。
『FFXIV』のAF1は、一部ジョブクエストをクリアすることで入手できるのですが、AF胴を入手する際のクエストは、バトルやイベントシーンがとても白熱した内容となっており、つい見入ってしまうほどのいいシナリオが描かれています。
本当に素晴らしいクエストなのですが……最後に、AF1の胴装備を入手する時にちょっとした演出があるのです。それをくれるNPCが、新しいものを用意してくれるのではなく、自分の着ている服を脱いで、それを手渡すわけですよ! 正直筆者は「それ、結構白熱したバトルシーンを経て、汗もかいて、それがしみこんでいる服ですよね!?」と、ついツッコミを入れてしまいました(笑)。内容に度肝を抜かれるワンシーン後、無事にAF胴を入手するので忘れられませんでした。
きっとそのNPCは、自分の思いも含めてプレイヤーに贈るということだったのではないのかと、筆者は考えているのですが、実際はどうなんでしょうね(笑)。
※パッチ4.3段階でのモンクをもとに記事を書いています。
総括
モンクは、己の体を使っての攻撃を主体としているだけに『FF』シリーズではどれも強力なアタッカーというイメージがありました。改めて考察してみて「格闘技を使うジョブはやっぱ強くないとな!」と、思いました。
ちなみに『FFIII』のモンクは、序盤から中盤くらいまでしか活躍できませんが、その後に入手できる空手家というジョブが、モンクの上位ジョブとなっており、終盤くらいまで活躍できます。空手家も最終的には素手の攻撃が強くなるので、格闘系ジョブが好きな人はぜひ!
『FFXI』、『FFXIV』では、特に強力なジョブ。モンクの上位ジョブは存在しないものの、さまざまなコンテンツで活躍できると思います。
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