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2018-07-25 10:15

『プリステ』Ep5千秋楽後キャストコメント第1弾“花京院高校”5名より、熱いメッセージが到着!

文:ガルスタオンライン

 作品オリジナルのスポーツ・ストライドにかける高校生たちを描いた『プリンス・オブ・ストライド』。その舞台版として2016年12月から公演が開始された『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』(以下『プリステ』)の集大成Episode5が、6月17日に閉幕しました。Ep5では原作で展開してきた東日本大会EOS後の物語が舞台オリジナルストーリーで描かれ、選手たちが未来へ向けて歩みを進める姿がファンのみなさんのもとに初めて届けられることに。

 終演後の今だから話せる、芝居に込めた想いや好きな場面&セリフ、そして感謝の言葉の数々――。熱いメッセージを、ぜひご覧ください! まずは、花京院高校のキャスト陣5名のメッセージをご紹介!

『プリステ』Ep5

花京院高等学校

八神 巴役・北村健人さん

 『プリステ』を応援してくださったみなさん、改めて、本当にありがとうございました。

そして、みんなの大切な八神巴をまた演じさせてくれて、本当にありがとうございました。

 “根拠のある結果”を個人的なテーマとして臨ませていただいた今回のEp5。あの夏の先の、誰も見たことがない八神巴を演じさせていただくからこそ、今まで以上に、言葉の裏に含有できる説得力を大切にしました。

 じつは大阪千穐楽の朝、ホテルで身支度をしていた時に靴の紐が切れるということがありました。一瞬ネガティブなことがいろいろと頭をよぎったのですが、それ以上にこれまで八神巴役に対して積み重ねたことが思い出されて、僕には自分自身を信じられる根拠があると、八神巴イズムではありませんが孤独だからこそ自分を信じられる状況に身を置くことができたのかなと思います。

 今思い出しても、とてつもないことをしていた作品だなと思わず笑っちゃいたくなりますが、あの景色を思い出すと、何度でも、本当に夢のようだったと感じます。

 この舞台を応援してくださったすべてのみなさまと共有したあの時間、汗、涙、笑顔、景色、どれもたった1度きりのほんの一瞬だったとしても、これから先も、僕は一生覚えていると思います。この作品は、僕の誇りです。みなさまにとっても、そうあってくれたらうれしいです。本当に、ありがとうございました。

夏凪瞳弥役・原野正章さん

 みなさまの応援あって、走りきることができました(気持ち的な意味で)!! 改めまして、ありがとうございました。

 夏凪瞳弥というキャラクターは底知れない、何を考えているか分からない不思議なキャラクターでした。原作者である曽我部さんには、「意図的に必要以上の情報は出さないようにしている」とお聞きしていたので、役の掘り下げをいざしようと思った時に、自由度が高い状態で答えを出せる、出せてしまう、という原作モノでは中々珍しいであろうハードルがありました。

 夏凪瞳弥は「負けてしまったから悔しい、勝ったからうれしい」というところから少し外れていて、単純に“感情を動かす”ことが少し違う部分が多かったかなと思います。

 気持ちの裏付け、感情の揺れ動きはしっかりと存在していなければいけない上で、どこか読み取れない。そして、フワフワしている様に見えるけれど、感情の切り替えや頭の整理を人より速いスピードでしている。そんな人間として、夏凪瞳弥を作り上げて行きました。だからといって突拍子もなく速く視点の切り替えや整理をしてしまうとキャラクターもブレてしまうので、そこに一貫性も持たせなきゃいけないという点はとっても難しかったです。

 ランナーのみんなはパルクールをとてもがんばっていました。スタッフのみなさんも真摯に精一杯動いてくださっていたので、そんなみんなに負けないように、むしろ勝つ位、自分の与えられた役をまっとうすることが仲間に対してできることだと考えていました。そしてそれが、夏凪瞳弥という役を与えていただいた自分の責任で、示せる誠意だとも。できる限りのことはやったと、思っています!

 たくさんの仲間に支えていただき、また力不足ながら支えようとし、作中にあるようにもがきながら、走りながら、みんなと作りあげることができて、本当にうれしく思っています。観に来てくださったみなさまに、少しでも日常のエールをお届けできていたらうれしいです。

 長々と書いてしまいましたが最後まで読んでくださり、『プリステ』を、『プリンス・オブ・ストライド』を応援してくださり誠にありがとうございました!

五十公野 哉役・丸山直之さん

 Ep5、ご観劇ありがとうございました! 今回のレースは、今までで最も複雑で長いレースでした。疲労だったり感覚のズレにより技の精度が悪くなってしまったことがあったのですが、途中そこを取り戻す為に努力して、それができるようになったことが自信に繋がりました。どんな壁にぶつかっても努力で乗り越えることができるんだ、ということを体感できて本当にうれしかったです。

 1人ではできないことも、みんなの力をいただくと走ることができるんですよね。人との繋がりだったり声援の偉大さを再確認させていただきました。応援してくださったみなさまありがとうございます!

 双子を演じさせていただきましたが、これまでのエピソードを経て、大橋くんとは本当に双子のように何もしなくてもシンクロするようになりました。電車移動で何気なく座った席の隣に大橋くんがいた時は運命を感じました。最初の頃は動きを合わせることに必死で、稽古のない時間に2人でずっと合わせていたことが今では愛おしいです。

 20代最後の舞台が『プリステ』で、30代最初の舞台が『プリステ』でした。まさかこの歳でこんなに運動することになるとは思ってもいなかったです。パルクールレッスンの次の日は身体が動かなくなりました。階段1段1段を上る足の重みだったり、身体を起き上がらせる時の痛みを今でも鮮明に覚えています。

 この『プリステ』を通して、身体作りを目標の1つにしていたのですが、ジムにも通いながら筋肉量を5キロ増やすことができました。人生でもっとも動ける身体になっています。だって怪我したくないですもん(笑)。そりゃ死ぬ気で鍛えますよね。エピソードを重ねるごとに増していく期待に応えられるように、必死にトレーニングしました。『プリステ』に出会わなければ、ここまで自分の身体に向き合うことはなかったのでは。感謝しています。

 これまでの2年間の経験を無駄にすることなく、これからの役者人生に活かしていきたいと思います。かかわってくれたすべてのみなさま、応援してくれたみなさま、ありがとうございました!

五十公野 了役・大橋典之さん

 『プリステ』Ep5が発表された時、僕たちは板の上でした。たくさんの拍手の中、過酷なストライドを走り終えた達成感と多幸感に包まれている最中の発表で、最初は頭が真っ白になりました。また走れるという喜びと、これを超える走りを魅せられるのかという不安が入り混じり、頭の中で渦を巻きました。

 そして今、約2年近くに渡って挑んだ『プリステ』を走り終えました。今は2017年の夏よりも、さらに上の充実感があります。僕が演じた双子の兄弟、五十公野了もEOSで破れたあと日本代表入りを目指し励んでいました。これまでの作品の中で一番感情豊かになっていたと思います。それは選手としてだけではなく、人としての成長という点でもお魅せできたと思っています。

 また、双子の中でも性格の差を意識しました。双子としてのシンクロは、いつの間にか自然とできるようになっていました。その中で細かい性格の差を作ることで、一層双子感を増すことができたなと思っています。

 今作はどう生きるか、どう走るか、各々の視点での言葉が多かったと思います。それはひとえに、作品としてのテーマだけではなく、僕たち役者自身にも課された内容だなと受け止めて向かっていました。作中で、了は勝てずに選抜を辞退させられそうになります。「敗者は去れ」と。心から悔しい気持ちになりました。

 役者の世界も、決して勝ち負けではないですが同じだと思います。今一度自分を見つめ直し、お芝居に努めようという気持ちを持つことができました。そんなメッセージも込められた作品に出ることができ、本当によかったと思います。

 怪我が隣り合わせの死線をくぐり抜けることができたのは、応援をしてくださったみなさまのおかげです。あまり感情を出さない役なのに、感情が爆発しそうになるくらい届いていました。本当にありがとうございました。「感謝、感激、雨あられ」の気持ちでいっぱいです。最高にアツい舞台でした!

桜井 譲役・増田裕生さん

 Ep5、私、桜井譲役の増田裕生はレースを走らないので、ほかの若い出演者たちとは作品に対して違った印象を持って臨んでいました。それはレースのリレーションではなく、世代を繋いでいくためのリレーションです。

 とくに今作品では石動、美馬、壇という、かつてともに競い合った仲間たちが存在してくれたことが大きくありました。次の世代の選手たちに想いを繋げること、石動であれば技術を伝えること、美馬であればストライドの楽しさや素晴らしさを伝えること、など我々は若者たちにそれを繋いでいく存在であると表現しなければならない。私たち大人チームの存在がこのストライドという架空のスポーツに、深みやリアリティを添えることができたのではないかと思います。

 私も年齢的には、若い役者を脇から支える「先輩」になってきてしまったので(!)、この作品に携われたことにより得ることのできたこの想いを、「後輩」たちに実践していきたいと思います。ご声援をありがとうございました。

舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」エピソード5 DVD&Blu-ray情報

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