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『Fate/Grand Order Arcade』をひと足早くプレイ! 1人用“グランドオーダー”などをレポートします

2018-07-24 14:45

文:電撃ARCADE編集部

 iOS/Android用RPGとして絶賛配信中の『Fate/Grand Order(以下、FGO)』。『FGO 』に登場するサーヴァントを操作して戦う『Fate/Grand Order Arcade(以下、FGOAC)』が、7月26日より全国のゲームセンターで稼働開始! 本記事では、稼働を控えた『FGOAC』の製品版を電撃アーケード編集部がひと足早くプレイ。2人のライターによる違った視点から、『FGOAC』に触れた感想などをお届けします。

『FGO』

ゲームセンター好きのライターが語る『FGOAC』の注目ポイント

 主にアーケードゲームやアクション系のゲームを担当しているあんまさです。本家のスマホ『FGO』もそこそこながらプレイはしております。『FGOAC』は『FGO』とはまったく違うジャンルながらも、さまざまな部分で『FGO』らしさを垣間見れました。自分からは、『FGOAC』の操作性、霊基再臨、強化といった部分を中心にレポートしていきたいと思います。

【シンプルな操作性でアクションゲーム初心者でも間口は広い!?】

 まずはバトル部分についてですが、基本的には6月に行われたロケテストからの変更はありません。細かい不具合の修正や一部調整は入っているようですが、製品版として正統派とも言える3人称視点の3Dチームアクションとして完成させていました。

 本作はアクションゲームが苦手な人でも気軽に遊べるように、必要な操作量をギリギリまで抑えている配慮が感じられます。攻撃と防御はアタックボタン1つで、そのほかのコマンドもなるべく少ない操作量でできるように設計されています。

 バトル中に行う行動は、基本的には敵を射程内に捉えたらアタックボタンを連打するのみ! 単純操作ながらも、サーヴァントたちの爽快なコンボアクションや演出を堪能できました。

『FGO』
▲『FGO』と同様に、画面をタッチしてコマンドカードを選択すると、それに応じた攻撃内容に! コマンドカードを選択してない場合は、アタックボタンを押して攻撃するのと同時に、コマンドカードを自動的に選択してくれます。プレイに慣れていないときは、無理にコマンドカードを選択しなくて問題ないです。
『FGO』
▲NPを100%以上ためたら、でっかい宝具ボタンを長押しして宝具発動! 『FGO』と同様に華麗な演出のあとに、強力な宝具の効果をもたらしてくれます。ボタンを押してから宝具を発動するまでは無防備な状態になるので、敵に追われていない場面で使わないといけないのが、なかなか難しい……。

 本作ではジャンプによる上下移動はなく、行動できる選択肢の幅が、同様のジャンルのゲームよりも少ないと感じることがあります。それゆえに、1対2の不利な状況で攻撃されてしまうと逃げる手段も限られるため、一気にやられてしまうことも……。

 こういう状況に陥らないように、ミニマップをチェックすることが重要なのかと! プレイ面では、いかに味方と連係して攻撃する回数を増やせるかがポイントになるかと思います。

『FGO』
▲自分はとにかく攻めることが好きな性格なのですが、1人で相手サーヴァントの集団に突っ込んでしまってピンチ状態! こうならないためにも、立ち回りにはご用心。

【このためにプレイしていると言っても過言ではない! 物理カードが入手できる零基召喚】

 全国対戦の“グレイルウォー”と1人用“グランドオーダー”。各モードでバトルを1回終えるごとに“クエスト報酬呼符”を獲得でき、霊基召喚を行うとサーヴァントや概念礼装といった物理カードが入手できます。

 ここで注意点が1つ。クエスト報酬呼符はストックすることができず、その場で召喚を行わなかった場合、クエスト報酬呼符を失ってしまいます。また召喚には1クレジット(100円)が必要となるので、両替は多めにしておきたいところ。

『FGO』
『FGO』
▲霊基召喚では『FGO』ではおなじみの確定演出もしっかりと用意されていました! さらに『FGOAC』では、一定確率でホロ仕様の“Fatalカード”が出現することも。霊基召喚の際には、そちらも注目しておきましょう。

 霊基召喚にはもう1つ、バトル終了時に獲得できる“聖晶粒”と呼ばれるアイテム2,500個と10クレジットを消費することで、10回召喚を行うことができます。聖晶粒は“グレイルウォー”“グランドオーダー”で消費したGPぶんを、バトル終了時に獲得できます(“グレイルウォー”ならバトル終了時、聖晶粒250個を獲得)。投入クレジットが300円(900GP)制限の店舗なら、3セットプレイすれば10回召喚の権利が得られることになります。

 ちなみに10回召喚は月に最大5回まで行うことができますが、10回召喚を行わないと聖晶粒は2,500個のまま。現状2,500以上の聖晶粒は獲得できないようなので、このへんも注意しておきたいところ。

『FGO』
▲圧巻の10回召喚! 召喚時の演出のほか、ホロのFatalカードが出るかにも注目! 召喚演出を見守っている最中は常にドキドキです。

●POINT1:GP(ゲームポイント)とは?

 『FGOAC』では一定時間遊べるGP制を導入。プレイ開始時にGPを購入し、これを消費することでゲームをプレイできる仕組みです。『FGOAC』では100円が1クレジットとなっており、この1クレジットで300GPを購入できます。最大3クレジットで900GPまで購入が可能。GPはプレイするモードの選択で消費されるほか、編成などを利用している際にも消費されることがあります。“グレイルウォー”が1戦250GP、グランドオーダーは150GPから、クエストによって消費されるGPが変化します。

【強化と霊基再臨はスマホ『FGO』を踏襲! サーヴァントの強化はなかなか時間がかかる!?】

 バトルで獲得した強化素材(種火)とQPを使い、サーヴァントのレベルを上げることができ、HP(体力)とATK(攻撃力)といったステータスが上昇します。種火にはクラスが設定されており、強化したいサーヴァントと同じクラスの強化素材を使うと、より多くの経験値を得られます。このへんの仕様はスマホ『FGO』と同じですね。

 “グランドオーダー”のクエストを5回ほどプレイしてみたのですが、序盤のクエストでは星1の種火しか出現しなかったので、最大強化(星5のサーヴァントなら初期段階で最大レベル50)までは時間とプレイ数が、かなり必要そう。

 “グランドオーダー”のモードのなかにはカルデアゲートも。『FGO』ではおなじみの種火や強化素材が入手しやすいクエストが用意されているかも? 『FGOAC』でも種火周回が必要になるのかもしれません!

『FGO』
▲強化素材を選ぶことで、必要なQPと上昇するレベルやステータスが表示されます。今回のプレイでは確認できませんでしたが、こちらも『FGO』ではおなじみの“大成功”や“極大成功”が用意されているのか気になるところ。

 もう1つのサーヴァントを強化する要素である霊基再臨。サーヴァントのレベルが上限に達した場合、QPと素材を使って、レベル上限を引き上げることが可能です。この際、新たなスキルを修得することもあるので、サーヴァントは積極的に霊基再臨を行っていきたいですね。

 強化素材は主に“グランドオーダー”で入手でき、クエストごとに得られる強化素材を確認することもできました。このあたりもスマホ『FGO』と同様なので、目的の素材が入手可能なクエストを周回するといったことも可能ですね。

●POINT2:物理カードの貸し借りについて

 『FGOAC』は、ほかの人が召喚した物理カードを借りてプレイすることが可能です。ただし、自身が召喚していないサーヴァントを霊基再臨させることはできません。またほかの人から借りたサーヴァントを利用して宝具レベルを上げることもできません。サーヴァントを霊基再臨させる、また宝具レベルを上げるためには、霊基召喚でサーヴァントを召喚する必要性があります。

『FGO』
▲霊基再臨の画面でサーヴァントを選択すると、必要な素材が表示されます。実際に確認できませんでしたが、星5サーヴァントの最終再臨には、かなりのQPと素材が必要になってきそう……。
『FGO』
▲霊基再臨には別途1クレジットが必要となりますが、新たな姿に進化したサーヴァントの物理カードが排出されます。こちらはアルトリア・ペンドラゴンの物理カード。再臨段階によって見た目のほか、ホログラムの仕様、クラスアイコンの横にあるイバラの数などが変化していきます。

 いよいよ稼働となる『FGOAC』。操作性やシステムはシンプルなので、アーケードゲーム初心者にも安心して楽しめる内容になっているかと思います。あとはゲームデータを保存するのに必要なAimeカードが必要になるので、プレイ時には忘れずに用意しておきましょう。店舗によってプレイ時のルールが違うこともあるので、アーケード初心者はわからないことがあれば店員さんに聞くことをオススメします。

『FGO』プレイヤーならなじみやすいシステムで、アーケード初心者も安心

 スマホ『FGO』をがっつり遊んでいるケンジです。RPGからアクションにジャンルこそ変わりましたが、バスターやアーツなどのコマンドカードを状況に応じて選択して敵を攻撃したり、スキルや宝具を駆使して戦闘を有利に進めるなどの基本システムはスマホの『FGO』から据え置きです。なので、『FGO』経験者であれば、すぐになじめるでしょう。

『FGO』
▲コマンドカードは、サーヴァントが持つコマンドカードからランダムで5枚選ばれます。

 攻撃とガードがどちらもアタックボタンを押すことで発動するため、敵に接近してアタックボタンを連打しているだけで、ある程度立ち回れました。もちろん、それだけで勝てるほど甘くはありませんでしたが、初心者が何もできずに上級者にボコボコにされすぎて、プレイすることそのものがイヤになるということは起きづらそうかと思います。

『FGO』
『FGO』
▲アタックボタンだけで連続攻撃が可能&防御もできるため、コンボ練習などがあまり必要なく、敷居はかなり低めです。

 “アーツを使ってNPをためて、宝具を発動”したり、“撃たれ弱い代わりに攻撃力の高いバーサーカーをかばうスキルで守る(アーケード版の場合、敵のターゲットを操作するスキルを用いて敵の攻撃から守る)”というような、スマホ『FGO』の常套手段をほぼそのまま使うことができるので、その点も『FGO』経験者にはわかりやすいと言えるでしょう。

 サーヴァントや概念礼装は、霊基召喚で入手でき、強化用素材を使用することでレベルを上げることが可能です。そしてサーヴァントは一定レベルに達成することで霊基再臨を行えます。このように、アクション要素以外の基本的なゲームの流れもほぼスマホ『FGO』と同様の設計になっています。

『FGO』
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▲レベルを上げる種火や霊基再臨に必要な素材は、全国対戦の“グレイルウォー”と、1人用のクエストである“グランドオーダー”のどちらでも入手できます。

【スマホ『FGO』のストーリーの雰囲気を味わえる1人用モード】

 本作には、全国のユーザーと対戦するチームバトル“グレイルウォー”のほかに、1人用の“グランドオーダー”のモードも収録。この“グランドオーダー”は、クエストをクリアすることで特異点を修復していく、スマホ『FGO』のストーリーモードの流れに沿ったものとなっています。

 炎上した冬木氏を舞台にしたステージで、スケルトンやシャドウサーヴァントと戦ったり、マシュを特訓するためにクー・フーリン(キャスター)と戦うなど、スマホ『FGO』のロケーションにのっとったクエストが展開します。

 今回『FGO』の特異点Fを再現した上記クエストを体験しましたが、原作のバトル画面の雰囲気を3Dステージでよく再現できているなと感じました。より深く“グランドオーダー”を楽しむために、スマホ『FGO』の特異点Fのストーリーをあらためて復習しておくのもいいかもしれません。

『FGO』
『FGO』
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 また“グランドオーダー”のクエストをクリアすることで強化素材などを入手できますので、全国対戦の“グレイルウォー”に参戦する前に、ある程度こちらのモードを遊んで、サーヴァントを強化しておくことをオススメします。

『FGO』
▲スマホの『FGO』同様、ステージで入手した素材はあとで確認できます。

 “グランドオーダー”をプレイしてサーヴァントを鍛えることを想定しているのか、難易度は入手したばかりのサーヴァントでも、クリアできる程度でした。ただし、自分以外の味方がいないため、うっかり敵に囲まれてしまうと危険! 同じ敵に攻撃を集中させて、迅速に敵の数を減らすように心がけたいですね。

【推しサーヴァントを自由に動かせる喜び】

 今回、私の推しサーヴァントの清姫とエリザベート・バートリー、遠距離メインのアタランテというパーティ構成でプレイ。おしとやかにフィールドを歩きつつ、大火力の炎をぶつける清姫や、小さな体に似合わぬ大きな槍を相手にたたきつけるエリザベート・バートリーの姿を眺めているだけで、とっても幸せな気持ちになれます。そのぶん、自分の不手際でサーヴァントがやられてしまったときのセリフの物悲しさは、心にくるものが……。

 かなり撃たれ弱い代わりに攻撃力が高い、バーサーカーらしいスペックの清姫に、攻防のバランスがよく、宝具も使いやすいエリザベート・バートリー。どちらも何も考えずにぶん殴りたい私のプレイスタイルにかみあっていて使いやすかったです。ただし、清姫は油断しているとすぐに落ちてしまうので、戦況には気を付けないとという感じでした。

『FGO』
『FGO』
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 一方、遠距離アタッカーのアタランテは敵に接近されると辛く、単独で攻略することになりがちな“グランドオーダー”では、やや使いづらい印象でした。味方のうしろから安全に攻撃することのできるチーム戦で真価を発揮するタイプなのでしょう。実際にロケテストの際には、後方から援護するエミヤやアタランテに、私は死ぬほど苦戦させられました……。

『FGO』

 このように、各サーヴァントにはそれぞれ特徴がありますので、新しいサーヴァントを入手するたびに試し、自分の動かしやすいサーヴァントを見つけることが、勝利のカギになりそうです。もちろん、そんなことは関係なしに、自分の推しサーヴァントを極めるのも1つの楽しみ方でしょう。

 ちなみに、メインメニューにいるサーヴァントをタッチすると、アニメーション付きでこちらに語りかけてくれます。ただし、この間もGPは消費されてしまうので注意! 中途半端にGPが余ったときなどに、ぜひ自分の推しサーヴァントのセリフを確認しておきたいですね。

『FGO』

 スマホ『FGO』ユーザーが違和感なく受け入れられるように、プレイ感覚やシステムなど、細部まで『FGO』に準拠したものとなっている『FGOAC』。カルデアのマスターなら、ぜひ一度店舗に足を運んで、体験してもらいたいです。

データ

▼『Fate/Grand Order Arcade(フェイト/グランドオーダー アーケード)』
■メーカー:ディライトワークス/セガ・インタラクティブ
■ジャンル:英霊召喚チームバトル
■稼働日:2018年7月26日
■プレイ人数:1~6人

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