2018年8月3日(金)
電撃編集部が贈る特別企画の“『WA』シリーズ強化月間”。連載“5分でわかるワイルドアームズ”1回目では、『ワイルドアームズ』の魅力を振り返っていく。
『ワイルドアームズ』(以下、WA)シリーズは、西部劇風の世界観に、“渡り鳥”と呼ばれる冒険者たちの活躍を描き、その個性的キャラクターや手応え抜群のダンジョンギミックなどで一躍人気シリーズとなった、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE/当時SCE)を代表するRPG。フォワードワークスからシリーズ最新作『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』の配信が予定されている。
▲『ワイルドアームズ』より | ▲『ワイルドアームズ アルターコード:エフ』より |
電撃編集部では各シリーズの名場面人気投票を開催中。“好きなイベントシーン”と“『WA』シリーズへの思いや疑問”を募集しているので、あわせてチェックしてほしい。
“荒野と口笛のRPG”と銘打たれ、衝撃的なデビューを果たしたシリーズ1作目『ワイルドアームズ』。当時としてはとても珍しかったフルポリゴンによるバトルシーンや、TVアニメを思わせるオープニングムービー、ウェスタン風味のファンタジーに和の要素も加えた独自の世界観、そして個性的なキャラクターが奏でる濃厚な人間ドラマなど、数多くの魅力で根強い人気を獲得した。パズル要素の強いダンジョンギミック、隠しボスの存在など、手ごたえのある要素が満載な点も、RPGファンから熱烈な支持を集めた。
▲『ワイルドアームズ』 |
2003年には、PlayStation 2で『ワイルドアームズ アルターコード:エフ』(以下、アルターコード:エフ)という名で改訂版が発売。大まかなストーリーの流れは変わらないものの、オリジナル版ではサブキャラクターだったカラミティ・ジェーンやエマ博士などがパーティに参加。セリフなども加筆され、ストーリーはより奥深くなった。
フィールドなど、すべてを3Dポリゴンで表現。バトルではパーティメンバーの追加により、後衛の概念を導入。スキルによって、前衛と後衛が連続で攻撃するサポートアタックを繰り出せるように! イベントも一部ムービー化され、近年のRPGに近い形になった。なお、タイトルの“エフ”には、“ファースト”と“フェイク”の2つの意味が込められている。
▲『アルターコード:エフ』 |
魔族の侵攻によって、大地に大きな傷痕を残すファルガイア。“渡り鳥”の少年・ロディ、ある目的のために“絶対たる力”を求めるザック、世界を守る“守護獣”と交信できる公女・セシリアが運命的に出会うところから物語が始まる。
彼らが出会った直後、1000年の沈黙を破り、“マザー”率いる魔族のナイトクォーターズがファルガイアを滅ぼすべく侵攻を開始。難を逃れた3人は、魔族に奪われたセシリアの宝石“涙のかけら”を取り戻すべく、魔族を追う旅に出ることに。“守護獣”をはじめ、エマ博士や女渡り鳥のカラミティ・ジェーン、エルゥという長寿の種族のマリエル、船長のバーソロミューなど、旅先で出会った仲間たちの協力のもと、彼らはナイトクォーターズを追い詰めていく。
▲『ワイルドアームズ』 |
▲『アルターコード:エフ』 |
口笛による印象的なメロディにあわせ、ロディたち3人が躍動的に動き回るオープニング。マリエルの手から花びらが舞う幻想的なシーン、そのあとの仲間に対して力強く微笑むロディなど、これからの冒険を予感させる内容となっている。『アルターコード:エフ』では、新たに描き起こされたオープニング(楽曲は1作目と同じ)に加え、セシリアが父を弔うシーンに歌を追加。ここから『アルターコード:エフ』の本番、というイメージのムービーとなっており、より一層物語を盛り上げている。
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