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2018年8月29日(水)

『Firewall Zero Hour』がついに発売! 注目のマルチプレイFPSのプレイレポートをお届け【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 8月30日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)よりリリースされるPlayStation VR(PS VR)専用タイトル『Firewall Zero Hour(ファイアウォール・ゼロ・アワー)』は、匿名の契約者に雇われた傭兵となり、機密データをめぐって攻防を繰り広げるマルチプレイFPSです。

『Firewall Zero Hour』
▲緊張感あふれる攻防戦がPS VRで! 刻一刻と変化する戦況を把握し、作戦を成功させよう。

 本格的な4対4のオンラインバトルがPS VRを通して展開される本作では、攻撃側(アタッカー)は“アクセスポイント”でファイアウォールを解除し、ステージに配置されているパソコンのハッキングを目指します。これに対し、防御側(ディフェンダー)は“アクセスポイント”を守り、パソコンのハッキングを阻止するのが目的です。

『Firewall Zero Hour』
▲チームメンバーと連携し、制限時間内に勝利条件を達成目指す。ボイスチャットの連携がカギ!

 過去に『Farpoint』や『Bravo Team』などで1vs1の対戦型FPSは発売されてきましたが、“PS VR+多人数マルチプレイFPS”という初めての試みを実現させた『Firewall Zero Hour』。本作への期待が高まる発売日直前のタイミングで、電撃PlayStation編集部の4名がマルチプレイを先行体験してきました! PS VRシューティングコントローラーを使ってSIEチームとバトルを繰り広げた感想を、プレイレポートとしてお送りします。

『Firewall Zero Hour』
『Firewall Zero Hour』
▲バラエティに富んだ全9ステージを用意。異なるスキルを持つ12人のキャラクターの特性を把握し、役割を分担することも重要です。

2名の傭兵たちが戦場をレポート!

PlayStation VR経験が少ないライターA

 先日PS VRを購入した私は、これからVRタイトルならではの新たな体験をどんどんしていきたいところ。そんなとき、こちらの『Firewall Zero Hour』に触れる機会をいただきました! ゲーム内にプレイヤーが入り込んだような感覚を味わえるのがPS VRタイトルの魅力ですが、この作品をプレイして、やはり“VRタイトルはFPSと非常に相性がいい”と実感。敵チームが潜んでいるであろうステージを進む緊張感はもちろん、交戦時の位置取りや相手の裏をかく行動も楽しく、いつの間にか夢中でプレイしていました。

 そして、PS VRシューティングコントローラーを初めて使用してわかったのが、トリガーを引く、しゃがむなどの動作が感覚的に覚えられるということ。また、FPSにはつきものの動作である物陰から覗く“リーン”の操作も印象的で、ヘッドセットを被った頭を左右に傾けるだけで行えてしまうんですね。さすがはPS VRタイトル。この感覚的かつシンプルな操作のおかげで、FPSにあまり触れてこなかったプレイヤーもすんなり遊べるのではないでしょうか。

 ちなみに、ボイスチャットで声を掛け合って行なうチームの連携も勝利のカギに。ディフェンダー側でも何戦かプレイしましたが、防衛すべきパソコンがある部屋から仲間が出ていってしまったので、私は部屋の近くで待機することに。すると、どこかで銃撃音がした直後にパソコンがハッキングされはじめたので、私は仲間に侵入された人数を伝えて部屋に突入! 無事に防衛に成功し、チームとの連携の重要性と一体感を感じることができました。

 これは先行プレイ時に敗北して痛感したのですが、キャラクターが持つ“スキル”は勝敗を分けるほど重要。先頭を切って行動したいなら、敵を発見しやすくなる“スカウト”、サポートに回るなら素早く蘇生可能な“高速リバイブ”など、プレイスタイルに合わせたキャラクター=スキル選択がポイントとなりそうです。攻防どちら側でプレイするかでスキル変えていくのもいいかもしれませんね。

 今回、街、格納庫、大使館など多彩なステージでプレイをさせていただきましたが、どのステージも細部までていねいに作り込まれていて、これまでにない臨場感が味わえました。最後に戦ったステージ・中東の屋敷から見える深紅の夕焼けと山並みのシルエットは、いつまでも眺めていたいほど美しい光景でしたよ!

PlayStation VR経験豊富なライターB

 電撃PSのPS VR担当として、発売されているほぼすべてのタイトルを遊んでいる自分。『Firewall Zero Hour』に関しても“VRタイトルとしてどうなのか?”という部分に重点を置いてプレイしました。結論から言うとかなり楽しめたのですが、とくに驚いたのが“VRでちゃんとFPSになっている”ことと“(個人差はありますが)VR酔いしにくい”ことでしょう。

 SIEが手がけるPS VRのFPSタイトルは、これまでに『Farpoint』と『Bravo Team』という2作品が登場していますが、4対4でアタッカーとディフェンダーと多人数で対戦できるのは初。マップの広さも適切で、4人を二手に分けながらカバーリングとクリアリングをする機会も多く、VRならではの視界の広さも相まって凄まじい緊張感があります。

 マップに慣れるまでは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくるとアタッカー側に有利な地形やディフェンダー側に有利な地形。味方と連携しやすい場所などがわかるようになってきて、FPSが好きな人にはたまらないと思います。アタッカーで攻めたときに通路横から撃たれ、自分を助けに来た味方を振り返ると、その背後に別の敵が……といったシチュエーションが展開したときには背中のゾクゾクが止まりませんでした。

 やはり、VRは周囲の状況がスムーズに把握できるので、同じFPSというジャンルでも迫力が段違いなんですよ。敵にやられてもヘッドショットや爆風で倒されていない味方なら“リバイブ”できるのですが、助けに行きたいのに敵の攻撃がやまない。そんなシチュエーションも臨場感たっぷりに楽しめました。VRとしてもFPSとしても完成度は申し分なく、銃器もこまかくカスタマイズできそうなので楽しみです。

 なお、VR酔いに関しては個人差がありますが個人的にはかなり酔いにくいタイプだと感じました。『Bravo Team』のような定点移動ではなく『Farpoint』のように自由に歩き回る形なのですが、ダッシュを使っても体感的な移動速度が2作品より遅めで、移動の違和感は少なめ。すぐに交戦するような構造のマップもあり、酔う感覚よりも必死になって戦ってしまうのが功を奏しているのかも? ボイスチャットで協力しながら戦うと間違いなく盛り上がるので、フレンドと一緒に遊びたいですね。

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