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2018年9月16日(日)

指揮官として率いるのはどの勢力? 『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』で遊ぶために必要な物を解説

文:hororo

 ゲームズワークショップが販売する『ウォーハンマー』の特別記事の第2回を掲載します。

 こんにちは、ライターのhororoです。前回の記事では、密かな盛り上がりを見せるミニチュアゲーム『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー(以下、AoS)』の概要について説明しました。今回は、もう一歩踏み込んで「自分の軍隊(アーミー)を選ぶにはどうすればいいの?」という疑問にお答えします!

『ウォーハンマー』

 前回、数種類のスタートセットを紹介しましたが、同梱されているミニチュアが2つの勢力にわかれていたのを覚えていますか? 『AoS』の世界には複数の勢力がひしめき合っており、日々戦いを繰り広げられています。そのうちの1勢力の部隊を率いて戦う、というのがミニチュアゲームにおけるプレイヤーの立ち位置というわけですね。

 『AoS』の始めの一歩として、スタートセットはこれ以上ないほど優れています。とはいえ、「まずはどんな勢力があるのかを知りたい」という人や「自分好みの勢力で始めたい」という人も多いでしょう。なにしろ自分がそうですから!

 そこで、まずは『AoS』に登場する勢力の大まかな紹介に加えて、スタートセット以外の始めかたを取り上げていきたいと思います。

4つの大勢力が覇権を争う! 勢力選びのポイントは“自分の心に火を付ける”ミニチュアがあるかどうか

 スタートセット以外から始めようとすると、まず直面するのが「どのミニチュアを買えばいいのか?」ということ。これには全力で「見た目が気に入ったミニチュアを買え!」と言いたいです。なんといってもミニチュアゲームは、盤面に展開するミニチュアそのものが主役! ここに自分の熱い想いをぶつけなくて、どこにぶつけるというのでしょうか!?

 ちょっと勢いに任せた説明になりましたが、これはある意味で理にかなった選び方でもあります。というのも、ミニチュアゲームって基本的に長期的に遊ぶことが念頭に置かれた趣味となります。買って、組立てて、塗ってと作業しているあいだ、好きなミニチュアだとモチベーションが保ちやすいんですよね。当然、塗らずにゲームをしてもいいんですが……。でも、やっぱり見栄えが段違いなので、塗ってからゲームに使うのがいいかと。

 それはともかく、初心者の方から「どれがどんな勢力なのかわからない」という意見をよく耳にするので、まずは『AoS』の勢力を一通り見てみましょう。

『ウォーハンマー』

 まず大前提として、『AoS』の世界は4つの軍勢が支配する領域をめぐって争っています。これらの軍勢は、いくつかの勢力が寄り集まった軍事同盟のようなものと考えてください。この軍勢としての所属が同じなら、複数の勢力のミニチュアを混ぜて遊ぶことができます。

 もちろん、同じ勢力のミニチュアのみで揃えることのメリットがあります。勢力を揃えることで、ゲーム中に勢力独自の戦術が使えるようになりますし、何より同じ勢力のミニチュアが並ぶと統一感があってカッコイイんです! そういった面も踏まえて、順番に勢力を見ていきましょう。

【秩序の軍勢(オーダー)】

 秩序の軍勢は、法や規律、協調性といったものを重んじる勢力の集合体。秩序と呼ばれてはいるものの、この世界では秩序=善ではありません。それでも他の勢力に比べれば、文明の維持・発展を目的としているぶん、世界にとってはいい勢力といえるでしょう。

 姿はそれぞれの勢力によって大きく異なっているため、統一された軍勢というよりかは、文明をや秩序を守るために協力した同盟軍、といった感じです。

ストームキャスト・エターナル

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 金色と青で塗られた鎧に身を包んだ人物のミニチュアを見かけたことがあるかもしれませんが、彼らこそストームキャスト・エターナルの一員になります。人間を守護する神シグマーによって率いられる『AoS』世界の主人公的立場の勢力ですね。

 彼らはもともとは人間の英雄で、死んだ際にその魂をシグマーにすくい上げられました。そして<再鍛>と呼ばれる儀式を経て、新しく強靭な精神と肉体を得たうえで、ストームキャストとして生まれ変わります。その強さはまさに一騎当千ともいえるもの!

 さらに戦場で死しても再び魂はシグマーの元へと還り、<再鍛>されるのが特徴です。疑似的な不死を得た存在ではあるものの、<再鍛>を繰り返すたびに彼らの記憶は摩耗し、人間性を失っていくという暗い背景設定を持っているのも魅力だと思います。

 彼らはストームホストと呼称される部隊で分割され、それぞれが異なる使命や性質を持ち、独自の色で彩られています。もっとも見る機会が多い金色と青を隊色としているのは、第一世代として生み出された“ハンマー・オヴ・シグマー”と呼ばれるストームホストです。

ファイアスレイヤー

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 燃えるような鮮烈な赤いヒゲを持ち、小柄ながらも筋骨隆々とした肉体を持つのは、ファイアスレイヤーと呼ばれる勢力です。激情に身を任せて戦うデュアーディン(『AoS』世界のドワーフ)の部族で、憤怒の神グリムニルの欠片である“聖なる黄金”を求めて世界中を探索しています。金は戦利品や戦争の報酬として手に入れる機会がもっとも多いため、傭兵として戦場へと赴くことが多いようです。

 灼熱を扱う手段にも長けており、彼らの周囲は絶えず高熱に包まれています。また、手に入れた聖なる黄金を体に刻んだルーンに流し込み、自身の力に変えているのも特徴です。マグマドロスと呼ばれる巨獣を飼い慣らしており、この獣の上に乗り戦場を闊歩する姿はインパクト抜群!

カラドロン・オーバーロード

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 神話ファンタジーの世界において、一見浮いているようなメカメカしい姿をしているのが、カラドロン・オーバーロードと呼ばれるデュアーディンです。かつての渾沌の軍勢の侵攻の折に退路を失い、空へと逃げ場所を求めた一族の末裔で、今では高度な技術を生かした空中都市で暮らしています。

 彼らは商人主義で利益を求めることで知られており、秩序の軍勢の再興に際して商機を見出したため、ストームキャスト・エターナルとの同盟を結びました。技術力を生かした強力な空中艦隊を擁し、頭上から強力なエネルギーの雨を降らせる戦い方を得意としています。スチームパンク的な独特な見た目が一部のユーザーの心を鷲づかみにしました。

シルヴァネス

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 〈久遠の女王〉アラリエールが統べる、魔力によって生まれた精霊たち。それがシルヴァネスです。樹木がそのまま人の形を得たような姿をしているのが特徴で、彼らの領域を侵す者には容赦なく襲いかかる、森の護り手たち、と言えばいいでしょうか。

 特にすべての領域の制圧を目論む渾沌の軍勢に対しては激しい憎悪を抱いており、疫病で大地を汚染するナーグルと長い戦いを繰り広げています。木の幹に手足が生えたような、いわゆるツリーマン的なモデルが多く、ミニチュアを並べると、森がそのまま襲ってくるようなビジュアルが楽しめます。

ドーター・オヴ・カイン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 流血の神、カインを崇めるアエルフ(『AoS』世界のエルフ)の一族。秩序の軍勢に名を連ねてはいますが、その内面には血に飢えた邪悪な精神が潜んでいます。その精神性を表してか、コウモリのような翼を生やしたものや、下半身がヘビのようなものなど、邪悪な姿をしたモデルが多いのも特徴です。

 軍勢を率いる予言者モラスィは、カインの神託を利用して信仰者たちを率いていますが、その本当の目的は自身が神になることです。ほとんどのミニチュアが女性で構成されているのもポイント。

イドネス・ディープキン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 イドネス・ディープキンは海底にすむアエルフの一族で、戦闘の際は魔力の波に乗って戦場に現れる、独特な文化を持つ勢力です。深海に住む彼らの兵士たちは視覚を持っていませんが、それ以外の鋭敏な感覚と魔法の支援のおかげで戦闘には支障がありません。彼らが戦闘に臨むのは、ひとえに一族を残すため。

 彼らの魂はある要因で渾沌によって汚染されており、そのままでは生まれた直後に衰弱して死んでしまうのです。そこで彼らは、他の生物の魂から抽出したエッセンスを使い、眷属に寿命を与えています。

 海底がテーマの軍勢だけあって、巨大なカメやサメといった水中に生きる生物を使役しているのが特徴。これらの獣の背に乗った戦士たちの姿が印象的です。

セラフォン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 リザードマンとも呼ばれるセラフォン。凶悪な面構えですが、彼らは秩序の軍勢の中でも限りなく善に近い存在と言えるかもしれません。彼らはこの世界が生まれるより遥か古代から息づく存在で、渾沌の宿敵でもあります。スランと呼ばれる指導者階級の采配によって天から舞い降り、渾沌の軍勢へとどう猛に襲い掛かるのです。

 見た目の通り、恐竜をモチーフにしたミニチュアが多く、爬虫類好きにはたまらないものがあります。古代文明をモチーフとしたデザインも特徴です。

【渾沌の軍勢(ケイオス)】

 〈禍つ神々〉と呼ばれる暗黒の神を崇める勢力や、その眷属であるディーモンで構成された軍勢です。力によって各地を征服し、『AoS』世界を一時は完全掌握する寸前まで勢力を拡大しました。禍々しい姿をしたユニットが多いのが特徴で、重厚な鎧に身を包んだ戦士から、変異した怪物まで、さまざまな姿のもので構成されています。

エヴァーチョーズン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 エヴァーチョーズン(永久に選ばれし者)という名は、勢力というよりもアーケィオンという個人を指しているとも言えます。半神となり、渾沌の軍勢を支配しているアーケィオンは、すべての渾沌の軍勢を従えて戦場へと赴きます。個別の勢力としてのエヴァーチョーズンには、アーケィオン直属の親衛隊であるヴァランガードや、ゴーントサモナーと呼ばれる強力な魔術師を配下に加えられるのが特徴です。

スレイヴ・トゥ・ダークネス

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 〈禍つ神々〉を崇拝する戦士たちの軍勢が、スレイヴ・トゥ・ダークネスです。彼らは自分が崇拝する、あるいはすべての〈禍つ神々〉からの注目を浴びるため、力のある者との決闘や大虐殺などを行うことで知られます。暗黒神に注目された戦士は神々の恩寵をその身に宿し、さらなる力を得るのです。

 なお、この恩寵とは肉体や精神の変異を意味し、数多くの贈り物を授かった戦士は、やがて変異が肉体の限界を越え、ただの怪物へなり下がってしまうことも珍しくありません。

 渾沌の戦士たちのほとんどは禍々しい装備に身を包んだり、この世のものとは思えないような怪物の背にまたがっていたりするので、悪役が好きな方にはオススメの勢力です。

ブレイド・オヴ・コーン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 血塗れの頭蓋骨の山の上、真鍮の玉座に座する血と怒りの神、それがコーンです。コーンの信者たちは、彼の玉座に頭蓋骨を捧げるべく、日夜獲物を欲しています。ブラッドバウンドと呼ばれるコーンを崇拝する戦士たちは、とにかく血を流し、頭蓋骨を積み上げることこそ最高の供物だと考えているため、手あたり次第に襲撃を繰り返します。

 ちなみに、コーンは魔法を“弱者が使う慰みの手段”として嫌っているため、コーンの軍勢には魔法使いは存在しません。

 血の色である赤を基本色とした鎧に身を包んだ戦士たちや、コーンの眷属であるディーモンなどがブレイド・オヴ・コーンのメンバーです。なかでも、破壊の化身であるグレーターディーモン、ブラッドサースターの迫力は一見の価値アリです。

ディサイプル・オヴ・ティーンチ

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 運命や変化をつかさどる神、ティーンチ。運命に翻弄される人間の姿を見るのが大好きで、自分で運命を操って劇的を瞬間を作り出します。魔力を操る術にも長けているため、彼の信奉者であるティーンチ・アルカナイトも同様に魔術を扱う力を授かっています。

 彼の配下は、鳥の頭を持つ獣人ツァーンゴールや、形容しがたい姿を持つディーモンなど、異世界の生物のような外見のものがほとんど。まさに悪魔らしいイメージを持った勢力といえるでしょう。

マゴットキン・オヴ・ナーグル

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 腐敗の神、ナーグルを崇める戦士たちと、その眷属のディーモンからなる勢力。彼らの最大の特徴は、戦士たちの肉体が腐り、膨れ上がっていること。腸が飛び出し、蛆が沸いているその体は死者も同然ですが、偉大なるナーグルの“祝福”によって、あらゆる病や不快感から守られている結果なのです。そのため、いくら肉体が損傷しようとも気にも留めない、尋常ならざる耐久力を持っています。

 全体的におどろおどろしい外見ながらも、すべての苦痛から解き放たれている彼らの顔は笑顔! そのギャップや、どこかカワイらしいナーグリングという名のディーモンなど、人気が高い勢力です。

ホスト・オヴ・スラーネッシュ

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 快楽の神であるスラーネッシュは、渾沌の四大神の中でもっとも若い神です。旧世界の崩壊時に、数多のアエルフの魂を喰らったスラーネッシュは肥大化し、そのままアエルフの神々によって捕縛されてしまいました。現在、スラーネッシュの信徒は、崇める神を探してさまよい続けています。

 スラーネッシュの信奉者たちは、より強い快楽を求めて悪徳の道を突き進みます。そして倒錯的な快楽を求め、戦場に身を投じることになるのです。ホスト・オヴ・スラーネッシュにも他の〈禍つ神々〉の軍勢と同様に、ディーモンが加わっています。

 スラーネッシュの姿をかたどったかのように、これらのディーモンも体の半分が男性、もう半分が女性になっているのが特徴です。また、拷問器具のような印象を受けるチャリオットなども所持しています。

スケイヴン

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 かつて在りし世界が崩壊した際に、新たに暗黒の神々に名を連ねた〈偉大なる角ありし鼠〉。それを信奉するネズミ人間たちが、スケイヴンです。彼らはこれ以上ないほど利己的で、自分の利益のみを追求するという特徴があります。同族ですら簡単に裏切る彼らですが、グレイシーアと呼ばれる指導者階級と、ヴァーミンロードと呼ばれるディーモンが全体の統括を行っています。

 同勢力内でも多くの氏族が存在するのが特徴で、各氏族がそれぞれ独自の文化・技術を持っているのがおもしろいところ。有力な氏族としては、ワープストーンと呼ばれる魔力を帯びた石を加工して、錬金術と組み合わせるスクリール氏族、戦争用の実験生物を生み出して投入するモウルダー氏族、疫病を武器とするペスティレン氏族、暗殺を生業とするエシン氏族など、多岐にわたります。大きな戦闘では、複数の氏族が連係して戦うこともあります。

ビースト・オヴ・ケイオス

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 ビースト・オヴ・ケイオスは、渾沌の魔力により変異した、獣人の群れを指します。生まれつき渾沌の魔力に侵されているこの怪物たちは、純粋な悪意しか持ちません。暗黒神の名を称えながら狡猾な襲撃を繰り返します。人間と同じような体格を持つゴール種や、見上げるような巨体のブルゴールなど、種族もさまざま。建物が動いているかのような巨大さを持つモンスターなど、凶暴な生物がひしめき合っています。

【死の軍勢(デス)】

 偉大なる死霊術師・ナガッシュによって支配されている死者の軍団です。他の軍勢は様々な勢力が寄り集まっているのに対し、死の軍勢はナガッシュを頂点とした巨大なひとつの勢力であるのが特徴です。無数のスケルトンやゾンビを魔力で従えるだけでなく、魂を支配したゴーストの群れや、強力な吸血鬼などが従っています。

レギオン・オヴ・ナガッシュ

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 “レギオン・オヴ・ナガッシュ”は、ナガッシュと彼が率いる死の軍勢すべてを指します。ナガッシュの副官であり、強大な魔法使いである“黒のアーカン”、吸血鬼の祖ネフェラタ、武力では右に出る者はいない吸血鬼のマンフレッドという、御使と呼ばれる3人の配下も、それぞれの軍勢をともない参加しています。無数の骸骨やゾンビが溢れ出す戦場を演出したければ、“レギオン・オヴ・ナガッシュ”がオススメです。

ナイトホーント

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 『AoS』の現スタートボックスに入っている勢力の片割れが、このナイトホーントです。不死のエネルギーによって歪められた亡霊たちによる軍勢であり、生者に対する尽きぬ憎悪を原動力に襲い掛かります。そのほとんどが生前に罪を犯した罪人たちの魂で、死後も永遠に終わらぬ苦しみにさいなまれながら、ナガッシュの意志に従い、次々と犠牲者を増やし続けています。

 スタートセットの販売と同時にリニューアルされた勢力で、新規ミニチュアも豊富なのも魅力。日本語化もされているため、初心者が手を出しやすい勢力といえます。

フレッシュイーター・コート

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 フレッシュイーター・コートは、獣性に敗北した吸血鬼たちの成れの果てです。彼らは、自分たちは高貴なる貴族や戦士であるという妄執に取りつかれながら、臣下を増やし、自分の王国を築きあげていきます。いわゆるグール的なクリーチャーたちが中心となる勢力です。

【破壊の軍勢(デストラクション)】

 目の前のものをただ破壊するという単純な破壊衝動に支配された種族の総称が、破壊の軍勢です。野蛮かつ粗野な文化体系をしているものの、それ故に育まれた肉体の強靭さは、他の勢力にはないものです。正面からすべてを踏みつぶして蹂躙していく、圧倒的な力の奔流こそ、この勢力のもっとも恐るべき点といえます。

アイアンジョウ

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 オールク(『AoS』世界のオーク)の中でも、もっとも大きい部族がアイアンジョウです。戦いがすべての彼らは、無骨で粗野な鎧や武器を手に戦場へ向かい、敵を斬り倒すことが生きがい。巨大な猪のようなグランタや、巨大な爬虫類のようなモウ・クラッシャなどを力づくで従えながら、己の欲求に任せて戦場で暴れまわります。

 力強い造形のミニチュアが多く、暴力で敵を蹂躙するような戦い方を臨むなら、アイアンジョウと相性がいいかもしれません。

ボーンスプリッター

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 ボーンスプリッターは、オールクの中でも特に原始的な部族です。アイアンジョウたちが(質はどうあれ)重武装をして戦場に臨むのに対して、ボーンスプリッターたちは腰布に戦化粧、骨と石でできた武器だけで戦いに挑みます。彼らは、信仰するオールクの神ゴルカモルカが守ってくれると信じているのです。

 また、狩った獣の骨や皮に力が宿ると信じており、それらを身に付けることによって不可思議な加護を得ることもあります。

ビーストクロウ・レイダー

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

 人間を数倍に膨れ上がらせたような巨体を持つオゴール(『AoS』世界のオーガ)たちの軍勢が、ビーストクロウ・レイダーです。彼らは旅をしながら略奪を働く遊牧民なのですが、なぜそんな生活をしているのかというと、彼らの背後にはつねに〈常冬〉と呼ばれるブリザードが付いて回るから。ゴルカモルカの呪いによって、彼らは追ってくるブリザードから逃げながら生活しているのです。オゴール自体が巨漢なうえ、さらに巨大な獣に乗って戦場に現れるというスケールの大きさが、この軍勢の特徴といえるでしょう。

 厳密にいえば、勢力はもう少しいるのですが、それらは『AoS』になる前の『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』のミニチュアが今も残っているもの。今でも購入・使用可能なものも多いですが、『AoS』の軍勢としては少々小さいのが実情です。

 いずれ新勢力として新しい設定を引っ提げて登場する可能性もありますし、既存の勢力に組み込まれる可能性もありますが、今回はシンプルにまとめるために除外しました。

ゲームをプレイするには何が必要!? 始める前に買っておいた方がいいものをチェック!

 さて、コレクションする勢力は決まったでしょうか? ここからは、ゲームに漕ぎつけるために必要なアイテムを順番に紹介していきます。必ずしも“これが正解”というわけではありませんので、参考程度に見てもらえればと思います。

 まず最初に、『AoS』のゲームの種類について知っておかねばなりません。『AoS』には大別して3つのゲームルールがあり、それによって必要な物や編成ルールが変わってきます。対戦をする前には、どのルールを使うのかを事前に決めておくことが推奨されます。

その1、オープンプレイ

 あまりガチガチに縛らず、持っているミニチュアを自由に使いましょうというルールです。それこそ対戦相手との相談次第では、勢力さえ固定しなくてもOK。使用するミニチュアの【傷】(体力)の合計値を双方のプレイヤーで合わせる方法が一般的かもしれません。細かい編成を考えなくてもいいので、慣れるまでオープンプレイで遊ぶのもアリだと思います。欠点としては、ゲームバランスが大味になることでしょうか。

その2、ナラティブプレイ

 『AoS』の世界設定を重視したゲームを遊ぶルールです。シナリオによって使用する軍勢が決められていたり、最初から戦力バランスが偏っていたりと、特殊な環境で遊ぶことが多いです。また、自分たちで背景設定を作り、ドラマを楽しみつつプレイするのもコレに含まれます。世界観が好きな人同士が、事前に示し合わせてプレイしていることが多い印象です。

その3、マッチプレイ

 もっとも多く遊ばれているのが、このマッチプレイ。各ミニチュアには、性能に応じたポイントが割り振られているのですが、お互いのプレイヤーが同じポイントになるように軍勢を編成することで、比較的互角の環境で戦うことができるのが最大のメリットです。

 その分、詳細な編成ルールなどが決められており、初心者にはややハードルが高いのが欠点です。しかし、ただ“ゲームをする”といった場合マッチプレイを指すことも多いので、慣れたらぜひ遊んでみてほしいルールでもあります。

 以上の3つが『AoS』のゲームルール。最終的にはマッチプレイをすることが多くなると思いますが、今回のガイドではすべてのルールに必要なものを中心に紹介しつつ、特定のゲームで必要になるものに関してはその旨を記載しています。なお、ゲームにフォーカスしているので、ペイント用具やモデリング用の工具は省いています。

ミニチュア

『ウォーハンマー』

 これがないと始まりません。上で紹介した勢力のミニチュアをいくつか用意しておきましょう。オープンルールで遊ぶ時は、本当に自分の気に入ったミニチュアだけ用意すれば、ひとまずはOKです。マッチプレイを見据えるのであれば編成ルールに従う必要があります。もし気に入った勢力の『スタートコレクティング』が発売されているのであれば、そこから始めるといいでしょう。

 『スタートコレクティング』は、その勢力のミニチュアが複数同梱されているお得なセット。お値段的にも単品で揃えるよりお得になっているので、これを買わない手はありません! もしお気に入りの勢力にスタートセットがない場合は、実店舗であればお店のスタッフに聞いてみましょう。

スタートコレクティング

『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』
『ウォーハンマー』 『ウォーハンマー』

ルール

 前回の記事で紹介したスタートセットを購入しているなら、そこに同梱されているので問題ありません。もしスタートセットやコアブックを購入しておらず、手元にルールがないという場合は、公式サイト(https://www.games-workshop.com/en-JP/AoSSW-Core-Rules-PDF-2018-JAP)から無料でダウンロードできるので、プリントアウトしておきましょう。ミニチュアゲームは基本的に、ゲーム中にルールを確認しながら進めていくもの。すべて完璧に覚えておく必要はないので、サラッと目を通しておくだけでも大丈夫です。

ダイス

『ウォーハンマー』

 『AoS』では、行動の判定に6面体のダイスを使います。『スタートセット』を購入していれば同梱されていますが、数はなるべく多い方が都合がいいので、できれば買い足しておきたいところ。色違いのダイスがあると、能力が異なる兵士の判定を同時に行っても確認しやすくなるのでオススメです。合計で20個くらいあればいいでしょう。

インチメジャー

『ウォーハンマー』

 ミニチュアゲームでは、移動や攻撃の距離を測るときにメジャーを使用します。英国発祥のゲームなので、伝統的にインチで測るものが多く、国内で手に入る普通のメジャーは使えません。手に入りにくいため、ゲームズワークショップ純正のメジャー(https://www.games-workshop.com/en-JP/Games-Workshop-Tape-Measure)を購入するのが一番簡単です。

ミニチュアのデータ

『ウォーハンマー』

 移動や戦闘の判定、ミニチュアの個々の能力などは、各ミニチュアのデータシート(ウォースクロールと呼びます)が必要です。スタートセットに同梱されているミニチュアなどは基本的にデータシートも入っているはずですが、ほとんどのキットには入っていません。そんな時は、公式サイトで該当のミニチュアの商品ページを探し、“Downloads”タブから個別にダウンロードしてください。一部の勢力は、勢力内のミニチュアのデータがカード化されて販売されているので、そちらでも構いません。

『ウォーハンマー』
▲データカード

バトルトーム

『ウォーハンマー』

 バトルトームとは、勢力ごとに用意された専用本のこと。その勢力の背景設定が詳しく書かれているので、設定好きな人には特にオススメです。ゲーム的な面でも、その勢力のミニチュアのデータがすべて掲載されている他、“バタリオン”と呼ばれる特殊効果が得られる勢力固有の編成が載っているなど、非常に有用!

 日本語版が発売されている勢力が少なかったり、一部の勢力はまだ発売されていなかったりと少しハードルは高いですが、バトルトームが発売済みの勢力でゲームをするのであれば、いずれは手元に置いておきたい一品です。

ジェネラルハンドブック2018(マッチプレイ用)

『ウォーハンマー』

 マッチプレイをする際は、「ミニチュアごとに決められているポイントを参照して軍勢を編成する」と言いましたが、そのミニチュアのポイントが記載されているのがこの本です。マッチプレイをするには必需品で、細かい編成ルールも記載されています。すべてのミニチュアのポイントが書いてあるので、1冊ですべての勢力に対応。また、年に1回更新され、バランス調整が行われています。

 以上が、ゲームをするために最低限必要なものとなります。日本語化が始まったとはいえ、まだ英語を参照しなければならないものも多く、英語に慣れ親しんでいない方にはハードルが高く映ってしまうかもしれません。ですので、困った時にはSNSや実店舗で聞いてみるといいでしょう。特に店舗では初心者向けのイベントが定期的に開催されているので、近くにお住まいの人はぜひ利用してみてください!

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データ

▼『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー ソウルウォーズ』
■メーカー:ゲームズワークショップ
■発売日:2018年6月25日
■価格:21,850円(税込)
 
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